儀式モンスター《サクリファイス》をメインに据え、吸収効果を駆使して戦うコントロールデッキ。
《サクリファイス/Relinquished》 儀式・効果モンスター 星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0 「イリュージョンの儀式」により降臨。 1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、 装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。 このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの それぞれの数値になる。この効果でモンスターを装備している場合、 自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える。 また、このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で 装備したモンスターを破壊する。
《サクリファイス》の吸収効果は、1ターンに1度であり、装備できるモンスターも1体のみである。
そのため、最大限活用するためには儀式召喚の補助だけでなく、吸収効果の再利用を補助するカードも投入しておきたい。
このデッキでは《サクリファイス》で相手モンスターを除去し、ビートダウンを狙うのが基本的な戦術となる。
まず、《マンジュ・ゴッド》や《儀式の準備》等を駆使して必要なカードを揃え、《サクリファイス》を儀式召喚する。
そして、《亜空間物質転送装置》・《強制終了》等で守りつつ、吸収効果を繰り返し狙う。
《サクリファイス》が除去された場合も、豊富な蘇生手段で使い回す。
ただし、戦闘ダメージを相手にも与える効果や装備モンスターを身代わりとする効果から、相手は効果破壊を狙ってくると考えられる。
モンスター除去の豊富な現在では《サクリファイス》を守り続けるのは難しいため、基本的には除去カードとして考えるのがよいだろう。
また、吸収効果で高攻撃力のモンスターを装備できればよいが、裏側守備表示のモンスターしかおらず、攻撃力が0のままである場合も多い。
攻撃力0でも身代わり効果を利用することで自爆特攻からダメージを与えることもできるが、自分も戦闘ダメージを受けるため多用はできない。
そのため、ダメージソースとしてはカオスモンスター等を利用したい。
《終末の騎士》で《儀式魔人リリーサー》や《ネクロ・ガードナー》等を墓地に落としていくタイプ。
《異次元からの埋葬》を使うことで上記のカードに加え、《ゾンビキャリア》や《金華猫》の効果の再使用、《ダーク・アームド・ドラゴン》を出すための墓地調整もできる。
《サクリファイス》が魔法使い族であることを利用し魔法使い族サポートカードを入れていく。
具体的には《魔法族の里》、《マジカル・コンダクター》、《魔導騎士 ディフェンダー》、《ディメンション・マジック》などが採用候補に挙げられる。
モンスターは《魔導戦士 ブレイカー》や《カオス・ソーサラー》など元々【サクリファイス】と相性の良い魔法使い族カードの他にも《ライトロード・マジシャン ライラ》や《霊滅術師 カイクウ》などがいる。
【魔法族の里】のように《王宮のお触れ》を入れてロックをかけることも可能。
【儀式召喚】全般に言えることだが、サーチを多用するために《ライオウ》は天敵。
また、特殊召喚を封じる《フォッシル・ダイナ パキケファロ》・《大天使クリスティア》、モンスターをバウンスする《風帝ライザー》・《N・グラン・モール》も厄介。
蘇生による《サクリファイス》の使い回しや儀式魔人の存在から、《王家の眠る谷−ネクロバレー》等の墓地封じも弱点となる。
これらを兼ね備えた【メタビート】には手も足も出ないだろう。
除去を《サクリファイス》に頼りがちなため、モンスター効果を無効化する《スキルドレイン》・《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》等は相性が悪い。
また、吸収効果が効かない対象をとる(指定する)効果を受けないモンスターも苦手となる。
デッキとして見ると、モンスターを全く出さない【ドローゴー】・【フルバーン】等やモンスターが場に残らない【スピリット】は《サクリファイス》を腐らせてしまう。
反対に、モンスターを大量展開していくデッキも《サクリファイス》での除去が追いつかないため苦手である。