《シモッチによる副作用》の効果で相手の回復効果を反転させ、通常ではライフ・アドバンテージを与えてしまうカード群を有効利用するデッキ。
主軸となる《真実の眼》のピーピング能力を使い倒して相手の手札・フィールドを抹殺し、その上でバーン能力を内包した魔法やモンスターで攻め立てる「ハンデス」「バーン」という二つの性質を持ったデッキである。
《シモッチによる副作用/Bad Reaction to Simochi》 永続罠 相手のライフポイントが回復する効果は、 ライフポイントにダメージを与える効果になる。
《真実の眼/The Eysex of Truth》 永続罠 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 相手は手札を公開し続けなければならない。 相手はスタンバイフェイズ時、手札に魔法カードがある限り 1000ライフポイント回復する。
なお、その特性上《魂吸収》を擁する除外・回復デッキには結構強い。
基本は《シモッチによる副作用》と《真実の眼》を展開した上での【指名ハンデス】と変則バーン。
下手をすれば相手は何も出来ないまま【フルバーン】以上のスピードでライフが消し飛んでいく。
当然ながら《シモッチによる副作用》とそれを生かすためのカードが中心となる。
以下に記すカードは全て《シモッチによる副作用》の影響下において1000ダメージのバーン効果を発揮する。
その他、自分もダメージを受ける可能性もあるが相手には確実に2000ダメージを与える《運命の分かれ道》も面白い。
《強奪》は《真実の眼》と並んで強力だったが2006年9月の制限改訂で禁止カードとなってしまった。
が、2007年3月1日の改訂で制限カードに復帰が決まったのでまた活躍してくれるであろう。
また、第二のキーカードである《真実の眼》を生かすために【指名ハンデス】の二種と《はたき落とし》の採用も考えられる。
《マインドクラッシュ/Mind Crush》 通常罠 カード名を1つ宣言する。 相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、そのカードを全て墓地へ捨てる。 持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。
《異次元の指名者/D.D. Designator》 通常魔法 カード名を1つ宣言する。 相手の手札を確認し、宣言したカードが相手の手札に存在する場合、 そのカード1枚をゲームから除外する。 宣言したカードが相手の手札に存在しなかった場合、 自分の手札をランダムに1枚ゲームから除外する。
《はたき落とし/Drop Off》 通常罠 相手のドローフェイズ時に発動する事ができる。 相手はドローフェイズでドローしたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。
これらを全て積み込むのは流石に危険なので、全体で合計3〜6枚程度にしておくのが良いだろう。
一緒に《ダスト・シュート》を採用するのも悪くない。
キーカードが2種ともに永続罠の為、魔法・罠の破壊効果を持つカードは徹底的に叩き落とすこと。
無理を感じたならカウンター罠の起用も考慮に値する。
搭載比は事故率と相談しよう。
モンスターは基本的に特に選ばないのだが、《シモッチによる副作用》が無ければ何も出来ないため《不幸を告げる黒猫》は半ば必須。
《封印の黄金櫃》もタイムラグこそあるものの非常に有能と言える。
お財布事情が間に合わぬ方は、《タイムカプセル》で頑張っていただきたい。
キーカード二種と《マインドクラッシュ》を回収出来る《闇の仮面》も場合によっては役に立つ。
バーンの性質上自分も手札消耗が激しいため《デス・ラクーダ》などのドロー加速手段も欲しいところだが、それを守るためのロック系カードを搭載すると更に魔法・罠ゾーンが圧迫されるため難しいところだ。
構成上永続罠を最低でも2種類3枚積みするため、《神炎皇ウリア》を入れてみるのもいいだろう。
《神炎皇ウリア/Uria, Lord of Searing Flames》 効果モンスター 星10/炎属性/炎族/攻 0/守 0 このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上に表側表示で存在する罠カード3枚を 墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードの攻撃力は自分の墓地の永続罠カード1枚につき 1000ポイントアップする。 1ターンに1度だけ、相手フィールド上にセットされている 魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。 この効果の発動に対して魔法・罠カードを発動する事はできない。
このデッキに置いての《神炎皇ウリア》は、《破壊輪》《地獄の扉越し銃》との3枚セットで火力として扱われる場合が多い。
キーカードを揃え終えた後はサーチカードが余るため、これを狙ってみるのも良いだろう。
一撃で6000ポイントものライフを奪い取れれば、殆どの場合そのまま焼き切る事が出来る。
コンボデッキの色が強いので、事故率はお察しの通り。
《真実の眼》が無いのも十分痛手だが、《シモッチによる副作用》が無いと本当に何も出来ないまま負けてしまう。
《シモッチによる副作用》に頼るカードを減らせばそんな事もないのだが、それでは【シモッチバーン】の意味がない。
よって、いかに高速で《シモッチによる副作用》を発動するかが問題となる。
幸い罠カードは魔法カードよりはサーチしやすい為、上記の《不幸を告げる黒猫》や、《封印の黄金櫃》、《タイムカプセル》に頼る事になる。
特に、《封印の黄金櫃》は3枚積み確定だろう。
当然、発動後も《氷帝メビウス》や《サイクロン》《大嵐》などの除去にも要注意。
ドローした瞬間に《マインドクラッシュ》《はたき落とし》で叩き落とす事が出来れば理想的だ。
(ただし、《サイクロン》はチェーン発動できるので、これらでは対応できない。)
保険として《偽物のわな》《神の宣告》等も入れて置くと多少安定する。
なお、罠依存のデッキの宿命だが、《人造人間−サイコ・ショッカー》《王宮のお触れ》を出されると完全に機能停止してしまう。
この辺りもハンデスカードやカウンター罠に頼る事となる。
…こうなると《真実の眼》への依存度が高すぎる気もするが。
《マインド・ハック》や《マインド・オン・エア》はお好みでどうぞ。
《真実の眼》への依存度をある程度落とすことができる。
とはいえ、《死のデッキ破壊ウイルス》等の方が有力ではあるが。
なお、メインから《自爆スイッチ》や《ライフチェンジャー》を無理なく採用可能。
負けそうになったら《自爆スイッチ》で即座にサドンデスに持ち込んでしまおう。
また、《ライフチェンジャー》を使うことで、あっという間に相手を倒すことが可能。
中々に嫌らしい動きが出来る。
《ライフチェンジャー》を採用する場合は、《光の護封壁》を採用するのもいい。
ライフを7000払ってシモッチを張らずに《ソウルテイカー》でも打ち込めば、簡単に発動条件の射程に入るのだ。