【シモッチバーン】

 《シモッチによる副作用》効果で相手の回復効果を反転させ、通常ではライフ・アドバンテージを与えてしまうカード群を有効利用するデッキ
 主軸となる《真実の眼》ピーピング能力を使い倒して相手の手札・フィールドを抹殺し、その上でバーン能力を内包した魔法やモンスターで攻め立てる「ハンデス」「バーン」という二つの性質を持ったデッキである。

《シモッチによる副作用/Bad Reaction to Simochi》
永続罠
相手のライフポイントが回復する効果は、
ライフポイントにダメージを与える効果になる。
《真実の眼/The Eysex of Truth》
永続罠
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は手札を公開し続けなければならない。
相手はスタンバイフェイズ時、手札に魔法カードがある限り
1000ライフポイント回復する。

デッキ構築に際して

 基本は《シモッチによる副作用》《真実の眼》を展開した上での【指名ハンデス】と変則バーン
 下手をすれば相手は何も出来ないまま【フルバーン】以上のスピードでライフが消し飛んでいく。
 なお、その特性上《魂吸収》を擁する除外・回復デッキには結構強い。

 《シモッチによる副作用》とそれを生かすためのカードが中心となる。
 以下に記すカードは全て《シモッチによる副作用》の影響下において1000ダメージバーン効果を発揮する。

  1. 《真実の眼》(永続罠):手札監視・魔法の使用・セットの半強制/不確定ターン毎ダメージ
  2. 《強奪》(装備魔法):コントロール奪取/ターン毎ダメージ
  3. 《ソウルテイカー》(通常魔法):表側表示モンスターの万能除去/使用時のみダメージ
  4. 《成金ゴブリン》(通常魔法):ドロー加速/使用時のみダメージ
  5. 《燃える藻》(効果モンスター):手札コスト/使用時のみダメージ
  6. 《恵みの雨》(通常魔法):ライフ回復/使用時のみダメージ

 その他、自分もダメージを受ける可能性もあるが相手には確実に2000ダメージを与える《運命の分かれ道》も面白い。

 また、第二のキーカードである《真実の眼》を生かすために【指名ハンデス】の二種と《はたき落とし》の採用も考えられる。
 これらを全て積み込むのは流石に危険なので、全体で合計3〜6枚程度にしておくのが良いだろう。
 一緒に《ダスト・シュート》を採用するのも悪くない。

 キーカードが2種ともに永続罠の為、魔法・罠の破壊効果を持つカードは徹底的に叩き落とすこと。
 無理を感じたならカウンター罠の起用も考慮に値する。
 搭載比は事故率と相談しよう。

 モンスターは基本的に特に選ばないのだが、《シモッチによる副作用》が無ければ何も出来ないため《不幸を告げる黒猫》は半ば必須。
 《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》もタイムラグこそあるものの非常に有能と言える。
 キーカード二種と《マインドクラッシュ》を回収出来る《闇の仮面》も場合によっては役に立つ。
 バーンの性質上自分も手札消耗が激しいため《デス・ラクーダ》などのドロー加速手段も欲しいところだが、それを守るためのロック系カードを搭載すると更に魔法・罠ゾーンが圧迫されるため難しいところ。

 構成上永続罠を最低でも2種類3枚積みするため、《神炎皇ウリア》を入れてみるのもいいだろう。
 このデッキに置いての《神炎皇ウリア》は、《破壊輪》《地獄の扉越し銃》との3枚セットで火力として扱われる場合が多い。
 キーカードを揃え終えた後はサーチカードが余るため、これを狙ってみるのも良いだろう。
 一撃で6000ポイントものライフを奪い取れれば、殆どの場合そのまま焼き切る事が出来る。

このデッキの弱点

 コンボデッキの色が強いので、事故率はお察しの通り。
 《真実の眼》が無いのも十分痛手だが、《シモッチによる副作用》が無いと本当に何も出来ないまま負けてしまう。
 《シモッチによる副作用》に頼るカードを減らせばそんな事もないのだが、それでは【シモッチバーン】の意味がない。
 よって、いかに高速で《シモッチによる副作用》を発動するかが問題となる。
 幸い罠カード魔法カードよりはサーチしやすい為、上記の《不幸を告げる黒猫》《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》に頼る事になる。

 当然、発動後も《氷帝メビウス》《サイクロン》《大嵐》などの除去にも要注意。
 ドローした瞬間に《マインドクラッシュ》《はたき落とし》で叩き落とす事が出来れば理想的だ。
 (ただし、《サイクロン》はチェーン発動できるので、これらでは対応できない。)
 保険として《偽物のわな》《神の宣告》等も入れて置くと多少安定する。
 なお、罠依存のデッキの宿命だが、《人造人間−サイコ・ショッカー》《王宮のお触れ》を出されると完全に機能停止してしまう。
 この辺りもハンデスカードやカウンター罠に頼る事となる。
 こうなると《真実の眼》への依存度が高すぎる気もするが。

 《マインド・ハック》《マインド・オン・エア》はお好みでどうぞ。
 《真実の眼》への依存度をある程度落とすことができる。
 とはいえ、《死のデッキ破壊ウイルス》等の方が有力ではあるが。

 なお、メインから《自爆スイッチ》《ライフチェンジャー》を無理なく採用可能。
 負けそうになったら《自爆スイッチ》で即座にサドンデスに持ち込んでしまおう。
 また、《ライフチェンジャー》を使うことで、あっという間に相手を倒すことが可能。
 中々に嫌らしい動きが出来る。
 《ライフチェンジャー》を採用する場合は、《光の護封壁》を採用するのもいい。
 ライフを7000払ってシモッチを張らずに《ソウルテイカー》でも打ち込めば、簡単に発動条件の射程に入るのだ。

代表的なカード

関連リンク