【シモッチバーン】

 《シモッチによる副作用》効果相手回復効果を反転させ、通常ではライフ・アドバンテージを与えてしまうカード群を有効利用するデッキ
 2007年西日本代表選考会にて、ベスト32の成績を残している。

《シモッチによる副作用/Bad Reaction to Simochi》
永続罠
相手のライフポイントが回復する効果は、
ライフポイントにダメージを与える効果になる。
《真実の眼/The Eysex of Truth》
永続罠
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は手札を公開し続けなければならない。
相手はスタンバイフェイズ時、手札に魔法カードがある限り
1000ライフポイント回復する。
《ギフトカード》
通常罠
相手は3000ライフポイント回復する。

デッキ構築に際して

 基本は《シモッチによる副作用》を展開した上でのメリット付きバーン
 下手をすれば相手は何も出来ないまま【フルバーン】以上のスピードでライフが消し飛んでいく。
 なお、その特性上《魂吸収》を擁する除外回復デッキには結構強い。

 《ギフトカード》の登場で、あえて《真実の眼》を採用せず高速バーンに転向させた【シモッチバーン】を組む事も可能になった。
 従来の《真実の眼》を主軸としたハンデスバーンか、《ライフチェンジャー》《ギフトカード》を主軸とした高速バーンか、二つのデッキタイプのどちらを選ぶかは好み次第だろう。
 勿論、両方を混ぜ合わせてしまうのも手。

 どちらにせよ、《シモッチによる副作用》とそれを生かすためのカードが中心となる。
 以下に記すカードは全て《シモッチによる副作用》の影響下において1000ダメージバーン効果を発揮する。

  1. 《真実の眼》(永続罠):手札監視・魔法の使用・セットの半強制/不確定ターンダメージ
  2. 《強奪》(装備魔法):コントロール奪取ターンダメージ
  3. 《ソウルテイカー》(通常魔法):表側表示モンスターの万能除去/使用時のみダメージ
  4. 《成金ゴブリン》(通常魔法):ドロー加速/使用時のみダメージ
  5. 《燃える藻》(効果モンスター):手札コスト/使用時のみダメージ
  6. 《恵みの雨》(通常魔法):ライフ回復/使用時のみダメージ

 その他、自分ダメージを受ける可能性もあるが相手には確実に2000ダメージを与える《運命の分かれ道》も面白い。
 《ギフトカード》メリット効果を持ち合わせないものの、その威力は《デス・メテオ》三発分と非常に強力。

 《真実の眼》を採用する場合は、その特性を生かすために【指名ハンデス】の二種と《はたき落とし》の採用も考えられる。
 これらを全て積み込むのは流石に危険なので、全体で合計3〜6枚程度にしておくのが良いだろう。
 一緒に《ダスト・シュート》を採用するのも悪くない。

 キーカード永続罠の為、魔法・罠の破壊効果を持つカードに弱い。
 《真実の眼》を採用する場合はハンデスカードで徹底的に叩き落とすこと。
 無理を感じたり、《真実の眼》を採用しない場合はカウンター罠の起用も考慮に値する。
 搭載比は事故率と相談しよう。

 モンスターは基本的に特に選ばないのだが、《シモッチによる副作用》が無ければ何も出来ないため《不幸を告げる黒猫》は半ば必須。
 《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》もタイムラグこそあるものの非常に有能と言える。
 《タイムカプセル》を使う場合、破壊されないよう注意しよう。
 キーカード《マインドクラッシュ》《ギフトカード》を回収出来る《闇の仮面》も非常に役に立つ。
 バーンの性質上自分も手札消耗が激しいため、《デス・ラクーダ》などのドロー加速手段の採用も考えられる。
 ただし、それを守るためのロック系カードを搭載すると更に魔法&罠カードゾーンが圧迫されるので、枚数の調整は慎重に行いたい。

 構成上永続罠を複数枚積むため、その量次第では《神炎皇ウリア》を入れてみるのもいいだろう。
 このデッキにおいての《神炎皇ウリア》は、《破壊輪》《地獄の扉越し銃》との3枚セットで火力として扱われる場合が多い。
 キーカードを揃え終えた後はサーチカードが余るため、これを狙ってみるのも良いだろう。
 一撃で6000ポイントものライフを奪い取れれば、殆どの場合そのまま焼き切る事が出来る。

このデッキの弱点

 コンボデッキの色が強いので、事故率はお察しの通り。
 《シモッチによる副作用》が無いと何も出来ないまま負けてしまう。
 《シモッチによる副作用》に頼るカードを減らせばそんな事もないのだが、それでは【シモッチバーン】の意味がない。
 よって、いかに高速で《シモッチによる副作用》発動するかが問題となる。
 幸い罠カード魔法カードよりはサーチしやすい為、上記の《不幸を告げる黒猫》《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》に頼る事になる。

 当然、発動後も《氷帝メビウス》《サイクロン》《大嵐》などの除去にも要注意。
 《真実の眼》があるのなら、ドローした瞬間に《マインドクラッシュ》《はたき落とし》で叩き落とす事が出来れば理想的だ。
 (ただし、《サイクロン》チェーン発動できるので、これらでは対応できない。)
 保険として《偽物のわな》《神の宣告》等も入れて置くと安定する。
 なお、罠依存のデッキの宿命だが、《人造人間−サイコ・ショッカー》《王宮のお触れ》を出されると完全に機能停止してしまう。
 この辺りもハンデスカードやカウンター罠に頼る事となる。

 《マインド・ハック》《マインド・オン・エア》はお好みでどうぞ。
 《真実の眼》への依存度をある程度落とすことができる。
 とはいえ、《死のデッキ破壊ウイルス》等の方が有力ではあるが。

 なお、メインから《自爆スイッチ》《ライフチェンジャー》を無理なく採用可能。
 負けそうになったら《自爆スイッチ》で即座にサドンデスに持ち込んでしまおう。
 また、《ライフチェンジャー》を使うことで、あっという間に相手を倒すことが可能。
 中々に嫌らしい動きが出来る。
 《ライフチェンジャー》を採用する場合は、《光の護封壁》を採用するのもいい。
 ライフを7000払ってシモッチを張らずに《ソウルテイカー》でも打ち込めば、簡単に発動条件の射程に入るのだ。

代表的なカード

関連リンク