*【シモッチバーン】 [#v916dc70]

#contents

**説明 [#h3eedc31]
 [[《シモッチによる副作用》]]と[[《堕天使ナース−レフィキュル》]]の[[効果]]で[[相手]]の[[回復]][[効果]]を[[ダメージ]]に転換する[[バーン]][[デッキ]]。~

 《シモッチによる副作用/Bad Reaction to Simochi》
 永続罠
 相手のライフポイントが回復する効果は、
 ライフポイントにダメージを与える効果になる。

 《堕天使ナース−レフィキュル/Nurse Reficule the Fallen One》
 効果モンスター
 星4/闇属性/天使族/攻1400/守 600
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 相手のライフポイントが回復する効果は、
 相手のライフポイントにダメージを与える効果になる。

**[[デッキ]]構築に際して [#p2664399]
 基本は[[《シモッチによる副作用》]]と[[《堕天使ナース−レフィキュル》]]を展開した上での[[メリット]]付き[[バーン]]。~
 基本的には[[相手]]を[[回復]]させる効果のカードを駆使するのだが、[[ダメージ]]より[[回復]]の方がポイントに能率が高めで、その分転換された[[火力]]も高まる。~
 下手をすれば[[相手]]は何も出来ないまま[[【フルバーン】]]以上のスピードで[[ライフ>ライフポイント]]が消し飛んでいく。~
 なお、その特性上[[《魂吸収》]]を擁する[[除外]]・[[回復]][[デッキ]]には結構強い。

 [[《ギフトカード》]]の登場で、[[《真実の眼》]]を採用せず高速[[バーン]]に転向させた【シモッチバーン】を組む事も可能になった。~
 従来の[[《真実の眼》]]を主軸とした[[ハンデス]][[バーン]]か、[[《ライフチェンジャー》]]や[[《ギフトカード》]]を主軸とした高速[[バーン]]か、二つの[[デッキ]]タイプのどちらを選ぶかは好み次第だろう。~
 勿論、両方を混ぜ合わせてしまうのも手。

 どちらも、[[《シモッチによる副作用》]]とそれを生かすためのカードが中心となる。~
 以下に記す[[カード]]は全て[[《シモッチによる副作用》]]の影響下において1000[[ダメージ]]の[[バーン]][[効果]]を発揮する。~

+[[《真実の眼》]]([[永続罠]]):[[ピーピング]]・魔法の使用・[[セット]]の半強制/不確定だが[[ターン]]毎[[ダメージ]]
+[[《強奪》]]([[装備魔法]]、現在は[[禁止カード]]):[[コントロール奪取]]/[[ターン]]毎[[ダメージ]]
+[[《ソウルテイカー》]]([[通常魔法]]):[[表側表示]][[モンスター]]の万能[[除去]]/使用時のみ[[ダメージ]]
+[[《成金ゴブリン》]]([[通常魔法]]):[[ドロー]]加速/使用時のみ[[ダメージ]]
+[[《燃える藻》]]([[効果モンスター]]):[[手札コスト]]・[[壁]]/使用時のみ[[ダメージ]]
+[[《恵みの雨》]]([[通常魔法]]):[[ライフ回復]]/使用時のみ[[ダメージ]]

 その他、[[自分]]も[[ダメージ]]を受ける可能性もあるが[[相手]]には確実に2000[[ダメージ]]を与える[[《運命の分かれ道》]]も面白い。~
 [[《ギフトカード》]]は[[メリット]][[効果]]を持ち合わせないものの、その威力は[[《デス・メテオ》]]3発分と非常に強力。~

 [[《真実の眼》]]を採用する場合は、その特性を生かすために[[【指名ハンデス】]]の2種と[[《強烈なはたき落とし》]]の採用も考えられる。~
 これらを全て積むのは流石に危険なので、全体で合計3〜6枚程度にしておくのが良いだろう。~
 一緒に[[《ダスト・シュート》]]を採用するのも悪くない。~
 [[《強烈なはたき落とし》]]を採用する場合は、[[《豊穣のアルテミス》]]も一緒に採用すると[[ドロー]]加速と妨害を兼ねることができて一石二鳥である。

 また、[[《シモッチによる副作用》]]は、[[ダメージ]]を[[回復]]には変換しないので、[[《波動キャノン》]]や[[《自業自得》]]、[[《仕込みマシンガン》]]などの通常の[[バーン]][[カード]]も投入できる。~
 なかなかに応用の利く[[デッキ]]である。

 [[モンスター]]は基本的に特に選ばないのだが、[[《シモッチによる副作用》]]が無ければ何も出来ないため[[《不幸を告げる黒猫》]]は半ば必須。~
 [[《堕天使ナース−レフィキュル》]]もその[[効果]]から採用に値するだろう。~
 [[《シモッチによる副作用》]]とは違い、その[[ステータス]]のため[[《クリッター》]]や[[《キラー・トマト》]]などで簡単に[[サーチ]]できる点も優秀。~
 レベル4なので[[《召喚僧サモンプリースト》]]により[[デッキ]]から特殊召喚することもできる。~
 また、[[《終末の騎士》]]で直接[[デッキ]]から[[墓地]]に落とし、[[《ダーク・バースト》]]で[[手札]]に[[加える]]という方法もある。~
 [[《封印の黄金櫃》]]・[[《タイムカプセル》]]もタイムラグこそあるものの非常に有能と言える。~
 [[《タイムカプセル》]]を使う場合、[[破壊]]されないよう注意しよう。~
 [[キーカード]]と[[《マインドクラッシュ》]]や[[《ギフトカード》]]を回収出来る[[《闇の仮面》]]も役に立つ。~
 当然、これらを[[手札]]に[[加える]]事が可能な[[《クリッター》]]等、[[攻撃力]]1000以下の[[闇属性]][[モンスター]]が目立つ。~
 そのため[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]と相性が良い。~
// そのため[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]と相性が良い。~
 [[バーン]]の性質上[[自分]]も[[手札]]消耗が激しいため、[[《デス・ラクーダ》]]などの[[ドロー]]加速手段を採用してもいいだろう。~
 ただし、それを守るための[[ロック]]カードを搭載すると更に[[魔法&罠カードゾーン]]が圧迫されるので、枚数の調整は慎重に行いたい。

-[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]の[[制限改訂]]で[[《成金ゴブリン》]]が[[無制限カード]]に緩和されたが、[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]の[[制限改訂]]では再び[[《強奪》]]が[[禁止カード]]になってしまった。~
 また、[[《堕天使ナース−レフィキュル》]]や[[《ダーク・キュア》]]が[[ゲーム付属カード]]であるため複数枚入手が難しいのも少々難である。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#x14cde3c]
 [[コンボ]][[デッキ]]の色が強いので、事故率はお察しの通り。~
 [[《シモッチによる副作用》]]が無いと何も出来ないまま負けてしまう。~
 [[《シモッチによる副作用》]]に頼る[[カード]]を減らせばそんな事もないのだが、それでは【シモッチバーン】の意味がない。~
 よって、いかに高速で[[《シモッチによる副作用》]]を[[発動]]するかが問題となる。~
 幸い[[罠カード]]は[[魔法カード]]よりは[[サーチ]]しやすいため、上記の[[《不幸を告げる黒猫》]]や[[《封印の黄金櫃》]]・[[《タイムカプセル》]]に頼る事になる。~
 [[《堕天使ナース−レフィキュル》]]も[[ステータス]]のため[[サーチ]]しやすいが、この低[[ステータス]]は[[フィールド]]上では不利に働く。~
 [[《シモッチによる副作用》]]か、[[《堕天使ナース−レフィキュル》]]か。この2つのバランスを見極める事が重要となる。~

 また、[[コンボ]]を完成させたとしても、下記のような[[カード]]で対処されてしまっては元も子もなくなってしまう。~
 変換した[[ダメージ]]を[[回復]][[効果]]に戻してしまう[[《マテリアルドラゴン》]]や、[[ダメージ]]を0にする[[《デス・ウォンバット》]]。~
 [[《シモッチによる副作用》]]を[[除去]]する[[《氷帝メビウス》]]や[[《サイクロン》]]・[[《大嵐》]]・[[《ツイスター》]]。~
 [[《シモッチによる副作用》]]を[[無効]]化する[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]・[[《王宮のお触れ》]]。~

 上記のうち、[[《デス・ウォンバット》]]と[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]は[[《ソウルテイカー》]]で対処可能。~
 [[《サイクロン》]]や[[《ツイスター》]]等の[[除去]]に対しては[[《偽物のわな》]]や[[《宮廷のしきたり》]]を入れてみるのもいい。~
 それ以外は[[《真実の眼》]]があるのなら、[[ドロー]]した瞬間に[[《マインドクラッシュ》]][[《強烈なはたき落とし》]]で叩き落とす事が出来れば理想的だ。~
 ただし、[[《サイクロン》]]や[[《ツイスター》]]は[[チェーン]][[発動]]できるので、[[《マインドクラッシュ》]]では対応できない。~
 また、[[相手]][[ドローフェイズ]]に[[相手]]が[[《サイクロン》]]を[[ドロー]]した場合、[[相手]]が[[優先権]]を放棄した後でなければ[[《強烈なはたき落とし》]]で叩き落とす事ができない。

 [[《神の宣告》]]や[[《魔宮の賄賂》]]などの[[カウンター罠]]に頼るのも悪くないが、[[カウンター]]の[[対象]]が多く、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《マテリアルドラゴン》]]に対処できない。~
 メインから投入可能な[[《ソウルテイカー》]]のような[[モンスター]][[破壊]][[効果]]は、[[《マテリアルドラゴン》]]に[[無効]]化されてしまう。~
 [[《邪帝ガイウス》]]や[[《風帝ライザー》]]のような、[[モンスター]]・[[魔法・罠>魔法・罠カード]]を問わず[[除去]]が可能で、[[戦闘破壊]]も期待できる[[モンスター]]も対抗策として準備しておきたい。~

 [[《セレモニーベル》]]や[[《マインド・オン・エア》]]を投入するかは、個人の好みによる。~
 これらで[[《真実の眼》]]への依存度をある程度落とすこともできる。~
 とはいえ、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]等の方が有力ではあるが。~
// とはいえ、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]等の方が有力ではあるが。~

 また、[[《マジック・プランター》]]も採用圏内だろう。~
 [[永続罠]]を多く採用する[[デッキ]]なので、使用する機会は充分にある。~

 メインから[[《自爆スイッチ》]]や[[《ライフチェンジャー》]]を無理なく採用可能。~
 負けそうになったら[[《自爆スイッチ》]]で即座にサドンデスに持ち込むことも視野に入れられる。~
 また、[[《ライフチェンジャー》]]を使うことで、あっという間に[[相手]]を倒すことも可能。~
 中々に嫌らしい動きが出来る。~
 [[《ライフチェンジャー》]]を採用する場合は、[[《光の護封壁》]]を採用するのもいい。~
 [[ライフ]]を7000払って[[《シモッチによる副作用》]]を張らずに[[《ソウルテイカー》]]でも打ち込めば、簡単に[[発動条件]]の射程に入る。~
 しかし[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《光の護封壁》]]は[[制限カード]]となり、狙って成功させるのは難しくなってしまった。~

-[[《ビッグバンガール》]]を採用し[[【キュアバーン】]]要素を盛り込むのもいいだろう。~
[[《恵みの雨》]][[《運命の分かれ道》]]で[[ダメージ]]追加を見込める。~
また、[[《強制転移》]][[《死のマジック・ボックス》]]等で[[《白魔導士ピケル》]][[《プリンセス人魚》]]等の[[ライフゲイン]]の[[効果]]を持つ[[モンスター]]を送り込んで[[相手]]の[[スタンバイフェイズ]]毎に[[ダメージ]]を与える[[コンボ]]を行えるようになる。

**代表的なカード [#u1442663]
-[[《シモッチによる副作用》]]
-[[《真実の眼》]]
-[[《ソウルテイカー》]]
-[[《ギフトカード》]]
//-[[《強奪》]]([[禁止カード]])~
-[[《成金ゴブリン》]]
-[[《堕天使ナース−レフィキュル》]]
-[[《ダーク・キュア》]]

**サンプルレシピ [#idfc0b1f]
-備考
--【シモッチバーン】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=480~
2007年度西日本代表最終選考会ベスト32
--([[遊戯王フロンティア:http://kiros.seesaa.net/]])より

**その他 [#fcd605ca]
-Vジャンプ2009年7月号の付録小冊子「遊☆戯☆王OCG アニメキャラデッキコレクション」に載っている「龍可デッキ」は、この【シモッチバーン】である。~
アニメの龍可は[[《シモッチによる副作用》]]を使用した事が無いのだが。~
//はもちろん、[[バーン]]カード自体
//《妖精の風》
その後稼動した[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]でも【シモッチバーン】を使用しており、完全に龍可はこの[[デッキ]]という事になったようだ。~

-サキよみ ジャンBANG!の企画でザリパイこと平井善之が世界チャンピオンに挑んだが4ターンで負けた。~
チャンピオンは守ってばかりだと言っていたがそもそもそういうデッキである。~
あるいはチャンピオンの国(フィリピン)では【シモッチバーン】はなかなか見られないデッキなのかもしれない。

**関連リンク [#c58fe9a5]
-[[【キュアバーン】]]
-[[【指名ハンデス】]]

-[[バーン]]
-[[ハンデス]]

-[[デッキ集]]
-[[デッキ集/コントロール]]
-[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]