*【シンクロアンデット】 [#ub8adccf]
#contents

**[[デッキ]]の概要 [#b0404748]
 ※[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]の制限改訂で[[デッキ]]の中核を成す多くのカードが規制され、従来の構築は難しい。~

 [[アンデット族]]唯一の[[チューナー]]である[[《ゾンビキャリア》]]を豊富な[[アンデット族]][[サポートカード]]で使い回し、大量の[[シンクロモンスター]]を展開する[[デッキ]]。~
 従来の[[アンデット族]]に足りなかった決定力を[[シンクロモンスター]]によって簡単に補うことができる。~

 《ゾンビキャリア/Plaguespreader Zombie》
 チューナー(効果モンスター)(制限カード)
 星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200
 手札を1枚デッキの一番上に戻して発動する。
 墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
 この効果で特殊召喚されたこのカードは、
 フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

**[[デッキ]]の行動パターン [#s439445d]

 基本行動に以下のパターンを加え、[[フィールド]]に[[モンスター]]を並べ[[シンクロ召喚]]を繰り返す。~

-[[デッキ]]から[[墓地]]に[[モンスター]]を[[落とす]]
--[[《おろかな埋葬》]](制限カード)
--[[《終末の騎士》]]
--[[《ダーク・グレファー》]]

-[[墓地]]から[[モンスター]]を展開
--[[《ゾンビキャリア》]](制限カード)
--[[《馬頭鬼》]](制限カード)
--[[《ゾンビ・マスター》]]
--[[《生者の書−禁断の呪術−》]]

-[[デッキ]]から[[モンスター]]を展開
--[[《D−HERO ディアボリックガイ》]](準制限カード)
--[[《緊急テレポート》]](制限カード)

-[[除外]]した[[モンスター]]を再利用
--[[《異次元からの埋葬》]](制限カード)

-[[サーチ]]、[[ドロー]]による上記キーカードの収集
--[[《ゴブリンゾンビ》]]
--[[《闇の誘惑》]](制限カード)
--[[《増援》]](制限カード)
--[[《生還の宝札》]](禁止カード)

 上記の[[カード]]に加えて、さらなる爆発力増強に[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]も有効。~

**ループを利用した[[1ターンキル]] [#bbbb5ca6]
 [[《ゾンビキャリア》]]を利用した[[1ターンキル]]。~
~
 [[《氷結界の龍 ブリューナク》]]で[[相手]]の[[フィールド]]の[[カード]]を一掃した後、大量展開した[[シンクロモンスター]]の総[[攻撃]]を与える。~
 あらかじめ[[《大寒波》]]や[[《ハリケーン》]]などを使用しておくと[[相手]]は完全に身動き不能となる。~
~
 [[手札]]と[[墓地]]の条件が揃っていれば、以下の手法を用いることで1ターンの内に[[シンクロモンスター]]を大量展開できる。~
 加えて、両パターン共に[[《生還の宝札》]]を張っておけば、加速的な[[ドロー]]が可能。

***[[《ゾンビ・マスター》]]使用型 [#na9d49a5]
+[[《ゾンビ・マスター》]]と[[《ゾンビキャリア》]]を[[シンクロ素材]]として[[墓地に送る]]
+何らかの[[蘇生]]カードで[[《ゾンビ・マスター》]]を[[蘇生]]
+[[《ゾンビ・マスター》]]の[[効果]]で[[《ゾンビキャリア》]]を[[蘇生]]。1へ戻る

 [[《ゾンビ・マスター》]]の[[手札コスト]]に[[《馬頭鬼》]]を使用できれば理想的である。~
 1の状況は[[《ゾンビ・マスター》]]の[[効果]]で[[《ゾンビキャリア》]]を捨て、そのまま[[蘇生]]すれば簡単に生み出せる。~

***[[《ゴブリンゾンビ》]]使用型 [#s8a4b3ef]
+[[《ゴブリンゾンビ》]]と[[《ゾンビキャリア》]]で[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]を[[シンクロ召喚]](この際[[《馬頭鬼》]]を[[手札]]に加える)~
+[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]の[[効果]]で[[《馬頭鬼》]]を[[墓地]]へ捨てる~
+[[墓地]]の[[《馬頭鬼》]]の[[効果]]で[[《ゴブリンゾンビ》]]を[[蘇生]]。[[《ゾンビキャリア》]]を[[自己再生]]。[[シンクロモンスター]]を[[特殊召喚]]し、2へ戻る

 [[《ゾンビキャリア》]]、[[《馬頭鬼》]]の[[自己再生]]や[[蘇生]][[効果]]は1度きりなので、[[《異次元からの埋葬》]]で再利用する。~

**採用する有力な[[シンクロモンスター]] [#c6988361]

 [[《ゾンビキャリア》]]と[[レベル]]4の[[下級モンスター]]を中心に使うため、[[レベル]]6の[[シンクロモンスター]]の出番が多い。~
-[[レベル]]6の有力な[[シンクロモンスター]]
--[[《氷結界の龍 ブリューナク》]](制限カード)
--[[《ゴヨウ・ガーディアン》]](制限カード)
--[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]]
--[[《デスカイザー・ドラゴン》]]
--[[《フレムベル・ウルキサス》]]

開始直後で[[相手]]の[[ライフポイント]]が8000以上の場合でも、上記の[[モンスター]]を4体も展開できればゲームエンドとなる。~
 [[《冥府の使者ゴーズ》]]を出された場合も[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]はそれの[[攻撃力]]すら上回る。~
 [[相手]]の[[墓地]]に[[《ゾンビキャリア》]]が存在すれば[[《デスカイザー・ドラゴン》]]を[[レベル]]8の[[シンクロモンスター]]へ変えることも可能。~
 これを利用して[[《スターダスト・ドラゴン》]]を出せば、[[相手]]は一層切り返しが困難となるだろう。~

 [[《緊急テレポート》]]を使えば、[[《メンタルマスター》]]や[[《サイコ・コマンダー》]]を用いて[[レベル]]7の[[シンクロモンスター]]も[[シンクロ召喚]]していくことができる。~

-[[レベル]]7の有力な[[シンクロモンスター]]
--[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]
--[[《ライトニング・ウォリアー》]] 
--[[《X−セイバー ウルベルム》]] 
//--[[《ダーク・ダイブ・ボンバー》]](禁止カード)

 [[墓地]]や[[デッキ]]からの[[特殊召喚]]に長けるため、[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]によって[[フィールド]]を一掃した後、再び[[モンスター]]を展開することも難しくない。~
 [[《大寒波》]]の発動中に[[シンクロ召喚]]できれば、大きな[[アドバンテージ]]を稼ぐことができる。~
//[[《ダーク・ダイブ・ボンバー》]]は高レベルの[[シンクロモンスター]]が複数体並ぶこの[[デッキ]]の[[フィニッシャー]]として十分な役割を果たす。~
//相手の[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《トラゴエディア》]]の有無に関わらず、勝利を確定させることもできる。~
//また[[《ゾンビ・マスター》]]2体をループさせるなどで、先攻[[1ターンキル]]も稀に行えるようになる。~
 [[《ライトニング・ウォリアー》]]や[[《X−セイバー ウルベルム》]]は、単純な[[アタッカー]]としての運用が可能。~
 [[《ライトニング・ウォリアー》]]は、[[《メタモルポット》]]などで相手の[[手札]]を膨らせつつ[[シンクロ召喚]]に必要な[[カード]]を手札に集めたすえ[[攻撃]]すれば、大[[ダメージ]]を与えられる為、少ない[[カード]]で[[デュエル]]を終わらせる事も可能である。~
 [[《X−セイバー ウルベルム》]]は、[[攻撃力]]こそ低いが、強力な[[ハンデス]]能力を持ち、[[《サイバー・ドラゴン》]]クラスを撃破できるだけでも充分な戦力になり得ると言える。~

 上記に乗せた[[レベル]]6、7の[[シンクロモンスター]]のほかにも、もちろん[[レベル]]8の[[シンクロモンスター]]も無理なく投入できる。~

-[[レベル]]8の有力な[[シンクロモンスター]]
--[[《スターダスト・ドラゴン》]]
--[[《レッド・デーモンズ・ドラゴン》]]
--[[《メンタルスフィア・デーモン》]]
--[[《ダークエンド・ドラゴン》]]
--[[《ギガンテック・ファイター》]]

 上記の[[レベル]]8[[モンスター]]は[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]と[[《ゾンビキャリア》]]を[[シンクロ召喚]]すればすぐに出せる。~
 [[レベル]]6の[[シンクロモンスター]]と[[《ゾンビキャリア》]]でも良い。~
 特に[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]][[《デスカイザー・ドラゴン》]]を素材とすれば、[[シンクロ召喚]]後に[[《馬頭鬼》]]で[[蘇生]]することができる。~
 [[《スターダスト・ドラゴン》]]はこちらの[[モンスター]]を[[破壊]]から防ぐ効果を持ちながら、2500と中々の[[攻撃力]]を持つ。~
 [[《レッド・デーモンズ・ドラゴン》]]、[[《ダークエンド・ドラゴン》]]は[[相手]]の[[モンスター]]を[[除去]]する強力な[[効果]]を持つ。~
 [[攻撃力]]が高いのも評価できるポイントであり、[[《トラゴエディア》]]などへの対策にも繋がる。~
 [[《ギガンテック・ファイター》]]は[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]が高い上、[[墓地]]に[[《ダーク・グレファー》]]などがあれば[[《レッド・デーモンズ・ドラゴン》]]以上の[[攻撃力]]にできる。~
 また、[[特殊召喚]][[効果]]があるので、[[攻撃力]]が2800の[[モンスター]]と[[相打ち]]して追撃できる。~
 [[《アンデットワールド》]][[発動]]時には[[蘇生]][[効果]]が使えない上、[[攻撃力]]上昇[[効果]]も無くなってしまうので注意。~
 [[《メンタルスフィア・デーモン》]]は[[攻撃力]]が高い上、[[回復]][[効果]]まで持ちながら自身を含む[[サイキック族]]を対象を取る[[効果]]から守ることができる優秀なアタッカー。~
 だが、[[《アンデットワールド》]][[発動]]時には対象を取る[[効果]]から守る[[効果]]が[[発動]]できないのには注意。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#b780c94e]

-[[墓地]]利用封殺
--[[《マクロコスモス》]]や[[《閃光の追放者》]]等、無差別[[除外]][[カード]]にはめっぽう弱い。~
[[《閃光の追放者》]]は[[《ゾンビ・マスター》]]や[[《馬頭鬼》]]で[[戦闘破壊]]できるが、[[《霊滅術師 カイクウ》]]は[[《ゾンビ・マスター》]]で[[相打ち]]に持っていくのが精一杯。~
特に[[《霊滅術師 カイクウ》]]は[[フィールド]]上に存在するだけで[[《馬頭鬼》]]の[[効果]]が潰され、この[[デッキ]]における[[蘇生]]手段の大半を妨害してくるので注意すること。~
また、滅多に見ないが[[守備表示]]の[[《光の追放者》]]も意外と厄介である。~
--[[デッキ]]からの[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を妨害する[[《次元要塞兵器》]]を出されると厄介。~
しかし、こちらは序盤に出されなければあまり意味がない上、出されても[[《ゾンビ・マスター》]]で[[戦闘破壊]]できるので、[[除外]]ほど恐れる必要はない。~

-[[特殊召喚]]封殺
--[[特殊召喚]]を多用する[[デッキ]]なので、[[特殊召喚]]を封じる[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]、[[《大天使クリスティア》]]、[[《王宮の弾圧》]]を張られると展開力が低下してしまう。~
前者は[[モンスター]][[除去]]で、後者は[[《大嵐》]]や[[《サイクロン》]]などの[[魔法・罠>魔法・罠カード]]除去や[[《王宮のお触れ》]]、[[カウンター罠]]などで対策するしかない。~
また、[[チェーン]]に乗らない[[特殊召喚]](この[[デッキ]]では[[シンクロ召喚]]が該当)しか妨害できないとはいえ、[[《ライオウ》]]も厄介。~
[[《ゴブリンゾンビ》]]の[[効果]]も封殺される上、[[戦闘破壊]]できる[[下級]][[モンスター]]が存在しないためである。

-[[モンスター効果]]封殺
--[[《スキルドレイン》]]、[[《天罰》]]、[[《剣闘獣の戦車》]]で[[モンスター効果]]を徹底的に叩かれると身動きが取れなくなる。~
[[墓地]]依存型の[[デッキ]]ではあるが[[《ゾンビ・マスター》]]等が封じられると展開力が著しく鈍る。~
少々出しにくいものの、同様の[[効果]]を持つ[[《D−HERO Bloo−D》]]も強敵である。~
この[[デッキ]]は[[キーカード]]が[[闇属性]]で構成されているため、[[闇属性]][[モンスター]]の[[墓地]][[発動]]の[[効果]]まで[[無効]]化してくる[[《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》]]も大変厄介。~
「[[効果の発動]]」全般を封じる[[《エンジェルO7》]]も同様である。~
こちらには[[《馬頭鬼》]]にまで[[効果]]が及ぶ。~


また、[[チューナー]]は[[攻撃力]]が低くなりがちなため、[[《王虎ワンフー》]]と[[《強者の苦痛》]]との[[コンボ]]の前には何もできなくなる恐れもあるので注意すること。

**歴史 [#m1a9701a]
***[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]] [#xe19e104]
 他の追随を許さないその展開力から、この時期にかけて最も隆盛した[[デッキ]]の一つ。~
 [[2008年度全国大会地区代表決定戦>http://kiros.seesaa.net/article/109761341.html]]では代表者の8割がこの[[デッキ]]を使用し、その全国大会決勝戦において見事優勝を収めたプレイヤーが使用したのもこの[[デッキ]]である。~

***[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]] [#u7871663]
 [[制限改訂]]で[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]、[[《馬頭鬼》]]、[[《ゾンビキャリア》]]、[[《緊急テレポート》]]が[[制限強化]]されたため、従来のギミックを使用するが難しくなった。~

***[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]] [#h568548f]
 [[《馬頭鬼》]]が[[準制限カード]]に緩和され再び公認大会に戻ってきた。~
 [[制限改訂]]では要の[[《生還の宝札》]]が[[禁止カード]]に指定されたが、反対に[[《馬頭鬼》]]が[[準制限カード]]に緩和された。~

***[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]] [#s1af1ed2]
 [[《馬頭鬼》]]が再び[[制限カード]]となり、同時に[[《異次元からの埋葬》]]も[[制限カード]]となったため、さらに弱体化した。~

**備考 [#b780c84e]
 [[デッキ]]の要である[[《異次元からの埋葬》]]は再販されたが、[[《馬頭鬼》]]は現在も[[絶版]]であり、入手困難である。~
 [[《氷結界の龍 ブリューナク》]]等の[[シンクロモンスター]]も含め、資金面においても構築難易度の高いデッキである。~

**代表的なカード [#a814b40e]
-[[《ゾンビキャリア》]]
-[[《馬頭鬼》]]
-[[《ゴブリンゾンビ》]]
-[[《ゾンビ・マスター》]]

-[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]

-[[《異次元からの埋葬》]]

**サンプルレシピ [#ydf0fd39]
-備考
--【緊テレアンデ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1262~
パブリック徳庵店公認大会優勝/08.10.5~

--【緊テレアンデ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1268~
ジャック∞ポット遊戯王公認大会優勝/08.10.13~

--【緊テレアンデ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1282~
ジャック∞ポット遊戯王公認大会優勝/08.10.19~

--【宝札アンデ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1271~
ジャック∞ポット遊戯王公認大会優勝/08.10.19~


**関連リンク [#zf24ad57]
-[[【アンデット族】]]
-[[【ダムドビート】]]
-[[【シンクロ召喚】]]

-[[【シンクロダーク】]]
//-[[【SDL(スーパードローライダー)】]]

-[[デッキ集]]