アンデット族チューナーである《ゾンビキャリア》を豊富なサポートカードで使い回し、大量のシンクロモンスターを展開するデッキ。
従来のアンデット族に足りなかった決定力をシンクロモンスターによって補い、1ターンキルを狙える。
《ゾンビキャリア/Plaguespreader Zombie》 チューナー・効果モンスター 星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200 (1):このカードが墓地に存在する場合、 手札を1枚デッキの一番上に戻して発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、 フィールドから離れた場合に除外される。
ドロー・サーチ・蘇生を繰り返し、キーカードが揃ったところで、シンクロ召喚で一気にモンスターを展開する。
《ゾンビキャリア》を利用し、シンクロモンスターを大量展開すれば1ターンキルを狙える。
以下の手法を用いれば、比較的容易に展開を行える。
この手順を繰り返すとレベル6シンクロモンスターが増えていき、4体も並べば1ターンキルも視野に入る。
手札消費は激しいため、《ゾンビ・マスター》の手札コストに《馬頭鬼》を使用できれば理想的である。
1の状況は《ゾンビ・マスター》の効果で《ゾンビキャリア》を捨て、そのまま蘇生すれば簡単に生み出せる。
《ゾンビキャリア》、《馬頭鬼》の自己再生や蘇生効果は1度きりなので、《異次元からの埋葬》で再利用する。
《氷結界の龍 ブリューナク》は現在禁止カードだが、上記の手順で《瑚之龍》を連続で特殊召喚すれば、同様の動きが可能である。
《ファラオの化身》の効果でレベル4以下のアンデット族モンスターを蘇生できる為、途中から上記の《ゾンビ・マスター》使用型に切り替えることも出来る。
他の型と異なり《TG ハイパー・ライブラリアン》によってアドバンテージを得やすく、かつ大きく消費しないので、一度決まれば爆発力と持久力は高い。
反面、《ファラオの化身》の汎用性の低さからコンボ重視になるので、《ユニゾンビ》などで手早く墓地を肥やすことが求められる。
08/09/01頃の環境において、最も隆盛した主流デッキの一つ。
《生還の宝札》により圧倒的な手札補充が可能であり、当時無制限であった《氷結界の龍 ブリューナク》・《ゴヨウ・ガーディアン》を大量に並べることもできた。
2008年度全国大会地区代表決定戦では代表者の8割がこのデッキを使用し、ついには全国大会優勝も収めている。
しかしその後はキーカードの多くが制限強化され、爆発力が著しく低下した。
《ゴブリンゾンビ》、《ゾンビキャリア》、《馬頭鬼》などが順次制限緩和されて構築の幅を取り戻してきたものの、シンクロ召喚軸全体の退潮に加え、一時の大流行故にデッキ強化が敬遠される内、環境に置き去りにされてしまった感は強い。
不知火・《ユニゾンビ》の登場などプラス材料も生じてきてはいるが、《氷結界の龍 ブリューナク》や《生還の宝札》の禁止指定、《終末の騎士》の制限指定などが、現在では特に痛手となっている。