闇属性モンスターを多数採用することにより、墓地肥やし、特殊召喚、ドローなどの恩恵を受けやすくし、シンクロ召喚を出来るだけ早く行い制圧するタイプのデッキ。
《デステニー・ドロー》や《闇の誘惑》などのドローカードを駆使出来る点と、優秀な下級闇属性が織りなすデッキである。
大量の闇属性対応のドローソースと墓地肥やしを搭載し、複数の特殊召喚からシンクロ召喚をして勝利するデッキ。
トドメで《ダーク・ダイブ・ボンバー》を使うことが要で、複数のシンクロモンスターを展開し、戦闘ダメージとその後のバーンで1ターンキルをねらう。
高い1kill率から【シンクロアンデット】以上の破壊力が注目を集め、2008年度全国大会地区代表決定の代表にもこのデッキを使用する者が多かった。
しかし、【シンクロアンデット】以上の破壊力を持つ一方で《異次元からの埋葬》を採用しない分、除外で崩されると立て直しに苦労しやすいという弱点も存在する。
余談だが、同大会のエキシビジョンマッチにて2008年度世界チャンピオンもこのデッキを使っていた。
シンクロ召喚を行う闇属性デッキの総称ではないので注意。
このデッキの最重要項目は《ダーク・ダイブ・ボンバー》のシンクロ召喚にある。
《ダーク・ダイブ・ボンバー》とレベル20分のモンスターを場に用意出来れば勝利は目前だ。
《冥府の使者ゴーズ》や《トラゴエディア》を特殊召喚されても、《ダーク・ダイブ・ボンバー》の効果を使えばよい。
レベル20分というと大変なように思えるかもしれないが、《ダークエンド・ドラゴン》などのレベル8のシンクロモンスターや《ダーク・アームド・ドラゴン》を2体以上と《D−HERO ディアボリックガイ》が用意出来ればすぐに達成出来る数値である。
また、《トラゴエディア》もいいだろう。
簡単に特殊召喚でき、レベルも10と申し分ない。2体並べるにしてもリクルーターを連続で自爆特攻させればいいだけである。
《緊急テレポート》・《ジャンク・シンクロン》・《ゾンビキャリア》などの複数のシンクロに繋がるカードが投入されているこのデッキであれば、シンクロモンスターを複数並べる事はさほど苦労はしないであろう。
《闇の誘惑》、《デステニー・ドロー》を駆使すれば上記のような状況を揃えるのは比較的簡単である。
《デステニー・ドロー》を発動しやすくするために《D−HERO ダッシュガイ》・《D−HERO Bloo−D》なども採用するとよいだろう。
《D−HERO ダッシュガイ》のドローしたモンスターを特殊召喚出来る効果は召喚の機会が1回増えるので展開に最適。
《D−HERO Bloo−D》は《大寒波》後に特殊召喚出来れば同じようなシンクロ系デッキの場合対処出来なくなりそのまま押し切れる可能性も十分にありうる。
コンボ完成までの複数ターンを凌げる《冥府の使者ゴーズ》・《トラゴエディア》なども採用しておくと便利である。
奇数レベルのシンクロをしやすくするために《バイス・ドラゴン》や《簡易融合》などのレベル調整出来るカードを投入するのもよいだろう。
高速で1ターンキルを狙う性質上、罠カードはあまり必要としない。
構築、互いの場の状況次第で上記の方法以外にも多種多用な1killの方法がありその柔軟性は高い。
ゆえに多くのプレイヤーが愛用し誕生から間もないにも関わらず数多くの実績を残しているのだろう。
《次元の裂け目》・《王宮の弾圧》・《スキルドレイン》・《群雄割拠》などの各種メタカードが全て刺さる。
《王宮の弾圧》に関してはメインから積んでいる《大寒波》が力を発揮するだろう。
その他のカードはサイドデッキから《王宮のお触れ》・《ツイスター》などを採用して対策しよう。
また、《強制脱出装置》などのバウンス系カードを使われると墓地が肥えずに行動を制限されるので苦戦を強いられる事にもなるだろう。
《ゾンビキャリア》依存ではないため、《D.D.クロウ》に対して免疫があるように見えるが、《D−HERO ディアボリックガイ》などを止められると厄介である。
だが、《D−HERO ディアボリックガイ》を除外された時点ではまだ手札も多く他の行動に移れる可能性も高いので諦めてはならない。
採用率は低いと思われるが、同系列の《ハネワタ》や《ライフ・コーディネイター》などの手札からダメージを止めるカードにも弱い。
もっとも、この場合はシンクロモンスターや《ダーク・アームド・ドラゴン》などで殴りきればいいのだが。