*【スキルドレイン】 [#m301330e]
#contents
**前置き [#r5741cbd]
 強力な[[ルール介入]]型[[永続罠]]、[[《スキルドレイン》]]を使って[[相手]]の使う[[効果モンスター]]を[[無効]]化しつつ、有利に[[戦闘]]を進める[[デッキ]]。~
 高い打撃力を前面に押し出し、直接的な[[戦闘]]による勝利に主眼を置いて、攻撃的に戦力を展開していく。~

 《スキルドレイン/Skill Drain》
 永続罠
 1000ライフポイントを払う。このカードがフィールド上に存在する限り、
 フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターの効果が無効化される。

**[[デッキ]]構築に際して [#r67daa56]
***構築指南[#i45be046]
 [[《スキルドレイン》]]だから[[【通常モンスター】]]かと言われれば、そうではない。~
 [[モンスター]]は、下記の条件に当てはまるカードを中心に投入する。

-[[フィールド]]以外の場所([[墓地]]・[[手札]]・[[デッキ]]・除外ゾーン)で効果処理を行うモンスター
-[[フィールド]]以外の場所([[墓地]]・[[手札]]・[[デッキ]]・[[除外]]・[[エクストラデッキ]])で効果処理を行うモンスター
--[[墓地]]:各種[[リクルーター]]、[[《ライオウ》]]、[[《ならず者傭兵部隊》]]、[[《スターダスト・ドラゴン》]]、[[《D.D.クロウ》]]、[[《オネスト》]]など。
--[[手札]]:[[《パペット・キング》]]など
--[[デッキ]]:[[《ナーガ》]](これのみ)
--[[除外]]:[[《異次元の生還者》]]、[[《異次元の偵察機》]]
--[[エクストラデッキ]]:[[《キング・もけもけ》]](これのみ)

-効果が無効化されることがメリットとなるモンスター
--[[妥協召喚]]:[[《神獣王バルバロス》]]、[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]など
--[[デメリット]][[アタッカー]]:[[《ゴブリン突撃部隊》]]、[[《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》]]、[[《獣神機王バルバロスUr》]]など
--[[デメリット]]付[[特殊召喚]]:[[《俊足のギラザウルス》]][[《怨念の魂 業火》]][[《パペット・キング》]]など

 前者の[[《D.D.クロウ》]]、[[《オネスト》]]は[[発動]]は[[手札]]だが、[[効果解決時]]は[[墓地]]である。~
 後者は、[[《スキルドレイン》]]が引けなかった際には場持ちが悪いため、[[《神獣王バルバロス》]]以外の投入は推奨しない。~
-[[手札誘発]]の[[半上級モンスター]]
--[[《サイバー・ドラゴン》]]、[[《獣神機王バルバロスUr》]]、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]、[[《ファントム・ドラゴン》]]、[[《竜の騎士》]]など。

 [[《D.D.クロウ》]]、[[《オネスト》]]は[[発動]]は[[手札]]だが、[[効果解決時]]は[[墓地]]である。~
 デメリットモンスターは[[《スキルドレイン》]]が引けなかった際には場持ちが悪いため、投入は推奨しない。~

 さて、具体的な投入カードについてであるが、[[ビートダウン]]型の【スキルドレイン】ならば[[《神獣王バルバロス》]]と[[《ライオウ》]]は必須カードと言ってよい。~
 [[《神獣王バルバロス》]]は[[妥協召喚]]しても攻撃力が1900と使いやすいが[[《スキルドレイン》]]とのコンボにより攻撃力3000のモンスターを[[生け贄]]無しで通常召喚できるため、強力極まりない。~
 性質上、[[《スキルドレイン》]]さえ発動できれば[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]、[[帝]]、[[《光と闇の竜》]]などの主流モンスターを後出しの[[《神獣王バルバロス》]]で[[戦闘破壊]]出来るのだ。~
 [[《ライオウ》]]は、[[コスト]]として自らを墓地へ送るため効果処理時にはフィールドにいない。しかも[[攻撃力]]も高く効果も強力、[[《スキルドレイン》]]と相性も良い[[《オネスト》]]の効果を受けられるため、[[【スキドレネオス】>【ネオスビート】#a37673ec]]にも投入できる。

 [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]は、フィールドに出た後の効果が無効化されるものの、はじめからそれを放棄し、「[[カウンター罠]]を発動するだけで簡単に出せる[[上級モンスター]]」と割り切ればかなり強力なカードである。~
 [[《スキルドレイン》]]を守るために大抵[[《神の宣告》]]や[[《魔宮の賄賂》]]を使う事になるので、無理なく投入できる。ただし、カウンター罠が無ければ手札で腐る事請け合いなので手札事故を気にするのなら控えた方が良い。~

 [[《スターダスト・ドラゴン》]]も[[《スキルドレイン》]]と相性抜群で、ノーコストで[[破壊]]から守り続ける。~
 
***この[[デッキ]]の有用性 [#cb26fada]
 時代を重ねる毎に[[効果モンスター]]が強力かつ使いやすくなっているため、多くの[[ビートダウン]]は効果モンスターに依存したデッキ構築をしている。~
 現在流行している[[【ライトロード】]]・[[【シンクロ召喚】]]・[[【ダムドビート】]]・[[【剣闘獣】]]を例に取っても、いかに[[効果モンスター]]がデッキの根幹を担っているかがわかるだろう。~
 もちろん、これらのデッキにも大打撃を与えることが出来る。~

***運用に際しての注意点 [#uab528fd]
 [[キーカード]]の[[《スキルドレイン》]]に頼り切るのは危険なので避けること。~
 依存しすぎると引けなかったり、[[破壊]]されたり、[[無効]]化されると途端に回りが悪くなる。~
 [[《スキルドレイン》]]がなくとも[[デメリット]][[アタッカー]]を使う、思い切りの良さも必要。~

 [[発動]]タイミングが限定されない利点がある以上、ある程度の永続性は無視してピンポイントで[[発動]]したい。~
 [[相手]]のキー[[モンスターの召喚]]・[[効果]]に対応して発動するのが望ましい。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#x44192cd]
 やはり[[《王宮のお触れ》]]や[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]するカードには注意したい。~
 [[永続罠]]を使った[[コントロール]][[デッキ]]の宿命とは言え、煮え湯を飲まされるだろう。~
 余分に[[《ツイスター》]]を採用するのも悪くはない。~
 装備や他の[[永続魔法]]、罠はもちろん、自ら[[効果]]を[[発動]]したい場合に[[《スキルドレイン》]]を[[破壊]]する事も可能。~

 また、[[戦闘]]による[[破壊]]がメインとなるため、[[除去]]手段が乏しくなりがち。~
 [[戦闘]]による[[破壊]]に[[耐性]]がある[[リクルーター]]等を[[相手]]にした場合、打撃力を生かせないことも多い。~
 [[《魂を削る死霊》]]や[[《マシュマロン》]]を[[相手]]にする場合も、[[《スキルドレイン》]]がなくては苦しい思いをする。~
 罠が多いため、[[単体除去]]魔法か、[[《ならず者傭兵部隊》]]や[[《ニュードリュア》]]等の採用は検討するべき。~
 特に[[除去]][[効果]]を備える[[モンスター]]は、構築上[[モンスター]]のバリエーションが狭くなりがちな点も補ってくれる。~

**この[[デッキ]]の派生[#uf1a869a]

***【スキドレネオス】 [#z0fe5cd2]
 [[《E・HERO ネオス》]]が[[通常モンスター]]である事を生かし、《スキルドレイン》で[[相手]]の[[効果]]を封じつつ[[ビートダウン]]する[[デッキ]]。~
 [[【ネオスビート】]]を基盤とした構築になるが、立て直しの早さと、[[《オネスト》]]が使えるのが利点。~
 また、[[《E・HERO プリズマー》]]は[[コスト]]で[[融合素材]][[モンスター]]を[[墓地に送る]]為、《スキルドレイン》の影響下でも[[《E・HERO ネオス》]]を[[墓地に送る]]ことが出来るという利点がある。~
 《スキルドレイン》を発動しているだけでも[[相手]]の[[モンスター]]の戦力をガタ落ちさせられる上に、[[《神獣王バルバロス》]]という強力[[アタッカー]]がいるため、[[《E・HERO ネオス》]]が[[除外]]されるなどしても十分に勝機がある。

***[[【ネフロード】]] [#fbc3d3e7]
 主軸である[[《ネフティスの鳳凰神》]]や[[《ヴァンパイア・ロード》]]等も[[《スキルドレイン》]]と相性が良い。~
 同じく[[発動]]を阻害されない[[《見習い魔術師》]][[《ネフティスの導き手》]]、[[《ピラミッド・タートル》]]と併せて投入する。~

***[[【地属性】]] [#k3d0d7d6]
  [[《神獣王バルバロス》]]や[[《ゴブリン突撃部隊》]]が[[地属性]]であるため、[[【地属性】]]の要素を取り込むデッキタイプ。~
 [[《電動刃虫》]]を[[《ガイアパワー》]]でまとめて強化でき、[[《地霊術−「鉄」》]]で[[上級モンスター]]並みの[[攻撃力]]を持つ[[デメリット]][[アタッカー]]を[[蘇生]]させ、一気に攻め込むことができる。~
 また、[[《スキルドレイン》]]が無いときは、[[《素早いモモンガ》]]や[[《ギガンテス》]]の[[特殊召喚]]で[[リリース]]する[[モンスター]]を揃え、[[《神獣王バルバロス》]]の[[効果]][[発動]]を狙うことも構築次第では可能である。~
 しかし、[[《ギガンテス》]]や[[《岩の精霊 タイタン》]]と[[《スキルドレイン》]]の相性は悪いので、あまり有効とは言い難い。~
 [[昆虫族]]を多くして、[[《電動刃虫》]]や[[《地雷蜘蛛》]]、[[《デビルドーザー》]]で戦うというのもありか。

***[[【ビースト】]] [#fbc3d3e7]
 同じく[[墓地]][[効果]]を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは[[《暗黒のマンティコア》]]を中心に展開する。~
 [[《不屈闘士レイレイ》]]や[[《怒れる類人猿》]]等の餌にもなる[[デメリット]][[アタッカー]]を採用していく。~
 [[デッキ]]構成によっては[[《ネフティスの鳳凰神》]]の投入も一考の価値がある。~

***[[【バブーン】]] [#f2276653]
 同じく[[墓地]]を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは[[《森の番人グリーン・バブーン》]]を中心に展開する。~
 [[《森の番人グリーン・バブーン》]]にとって重要な[[獣族]][[モンスター]]が影響を受けないことで相性は抜群。~

***[[【悪魔族】]] [#ka2cc117]
 同じく[[墓地]]を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]や[[《ニュードリュア》]]、[[《ジャイアントウィルス》]]等を中心に展開する。~
 その上で、生きる[[《強奪》]]である[[《ダーク・ネクロフィア》]]の[[特殊召喚]]を狙って行く。~
 また、[[《ジャイアント・オーク》]]や[[《暗黒界の軍神 シルバ》]]等の[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]の餌も採用する。~
 防御カードとして[[《クリボー》]]を投入することも比較的有効で、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]が発動し易くなる。~

***[[【アンデット族】]] [#c362306b]
 同じく[[墓地]]を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは[[《ヴァンパイア・ロード》]]や[[《龍骨鬼》]]、[[《カース・オブ・ヴァンパイア》]]等を中心に展開する。~
 [[《ピラミッド・タートル》]]、[[《馬頭鬼》]]、[[《ゴブリンゾンビ》]]など墓地で効果を処理するモンスターも多いため、無理なく合致する。~
 ただし、[[下級モンスター]]の中核を担う[[《魂を削る死霊》]]の起用ができないのは、少々痛い。~

***【スキドレ次元】[#g98087cf]
 [[【次元ビートダウン】]]の要素を取り込んだデッキ。~
 [[《スキルドレイン》]]で処理しきれない[[リクルーター]]を封殺でき、大半の相手モンスターは役に立たなくなる。~
 [[《異次元の生還者》]]と[[《スキルドレイン》]]の相性も抜群である。~
 弱点は、手札事故の確率が高いこと、[[《ライオウ》]]の採用が躊躇われる事など。~


***[[【墓守】]] [#k8e4398f]
 【スキドレ次元】と同様、[[フィールド]]上の[[モンスター]]の[[効果]]、[[墓地]]利用カードの封殺を狙う。~
 [[墓地]]封じとしては【次元ビートダウン】に劣るものの、安定性では上回る。~
 [[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]は、[[《テラ・フォーミング》]]や[[《墓守の司令官》]]など[[サーチ]]手段が豊富。加えて[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]+[[《不幸を告げる黒猫》]]で直ちに[[《スキルドレイン》]]をサーチできる。~
 [[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]によって強化された[[墓守]]達は、[[ビートダウン]]として優秀であり、仮に[[《スキルドレイン》]]が引けなくても、ある程度戦線を維持できるだろう。~

***[[【光属性】]] [#g235rq3a]
 [[《オネスト》]]による[[戦闘]]補助を最大限に利用する為に、[[光属性]][[モンスター]]を中心としたデッキ。~
 ただでさえ[[《スキルドレイン》]]に強い[[光属性]][[モンスター]]には[[《サイバー・ドラゴン》]][[《ライオウ》]]や[[光神機]]が存在するので、[[戦闘]]には滅法強くなる。~
 [[《増援》]][[《E・HERO エアーマン》]]で[[サーチ]]可能な[[《E・HERO アナザー・ネオス》]]も優秀。~

**サンプルレシピ [#l219579d]
-備考
--【スキドレバブーン】~
2006年度日本代表最終選考会6位~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=87#sequel
([[遊戯王フロンティア:http://kiros.seesaa.net/]])

--【スキドレ次元】~
2008/3/6 第89回フロンティアカップ優勝~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=976

--【スキドレスターダスト】~
2008/5/1 ゲーマーズ梅田店別館遊戯王非公認大会2位~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1029

--【スキドレハーピィ】~
2008年度東日本代表最終選考会ベスト64/08.6.21~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1094~

**関連リンク [#jb25dd9e]
-[[【ビースト】]]
-[[【ネフロード】]]
-[[【次元ビートダウン】]]
-[[【門前払い光神機】]]

-[[【悪魔族】]]
-[[【アンデット族】]]

-[[《最終突撃命令》]]
-[[《王宮の弾圧》]]

-[[デッキ集]]