強力なルール介入型永続罠、《スキルドレイン》を使って相手の使う効果モンスターを無効化しつつ、有利に戦闘を進めるデッキ。
《スキルドレイン/Skill Drain》 永続罠 1000ライフポイントを払う。このカードがフィールド上に存在する限り、 フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターの効果が無効化される。
《スキルドレイン》だから【通常モンスター】かと言われれば、そうではない。
モンスターは、《スキルドレイン》下でも効果が発動するものか、デメリットを打ち消せるものを採用する。
デメリットアタッカーは、《スキルドレイン》が引けなかった際に手札で腐ることが多いため、基本的には、無効化されない「墓地で発動する効果」を持つものを多く採用し、安定性の向上を図る。
採用できる効果モンスターは、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》や《ならず者傭兵部隊》、《ニュードリュア》等。
《ピラミッド・タートル》や《キラー・トマト》等のリクルーターも積極的に採用して行きたい。
また、自己再生効果を持つ《ネフティスの鳳凰神》や《ヴァンパイア・ロード》、《暗黒のマンティコア》も有効。
→【ネフロード】、【ビースト】を参照。
《ニュート》は、《スキルドレイン》を引けなければリバース効果を使用でき、体制が整った後も攻撃力1900アタッカーとして使用でき、倒されたときの効果も使用できる。
当然、フィールド以外で発動する効果も活用できるため、《サイバー・ドラゴン》等は十分な活躍が可能。
除外後に効果を発動するものや、通常モンスターも行動制限されない。
デメリットアタッカー候補には、《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》や《ゴブリン突撃部隊》、《獣神機王バルバロスUr》等。
《神獣王バルバロス》《可変機獣 ガンナードラゴン》《光神機−桜火》等の妥協召喚モンスターもデメリットが解消されて高い攻撃力を見せ付ける。特に《獣神機王バルバロスUr》も入れたい場合は前者二枚が更に重要になる。
いずれも、《スキルドレイン》がなくとも活用可能なものを選ぶ。
また、採用できるモンスターに媒体候補が多いため、《魔のデッキ破壊ウイルス》を投入してもよい。
主な候補は《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》や《可変機獣 ガンナードラゴン》、《アックス・ドラゴニュート》か。
《魔のデッキ破壊ウイルス/Deck Devastation Virus》 通常罠 自分フィールド上の攻撃力2000以上の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。 相手のフィールド上モンスターと手札、 発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、 攻撃力1500以下のモンスターを破壊する。
その他、【地属性】の要素を組み込むことも可能。
《神獣王バルバロス》や《ゴブリン突撃部隊》、《電動刃虫》を《ガイアパワー》でまとめて強化でき、《地霊術−「鉄」》で上級モンスター並みの攻撃力を持つデメリットアタッカーを蘇生させ、一気に攻め込むことができる。
また、《スキルドレイン》が無いときは、《素早いモモンガ》や《ギガンテス》の特殊召喚でリリースするモンスターを揃え、《神獣王バルバロス》の効果発動を狙うことも構築次第では可能である。
しかし、《ギガンテス》や《岩の精霊 タイタン》と《スキルドレイン》の相性は悪いので、あまり有効とは言い難い。
昆虫族を多くして、《電動刃虫》や《地雷蜘蛛》、《デビルドーザー》で戦うというのもありか。
《スキルドレイン》で相手を弱体化・拘束し、こちらは影響を受けないモンスター群で攻め続ける。
高い打撃力を前面に押し出し、直接的な戦闘による勝利に主眼を置いて、攻撃的に戦力を展開していく。
このような構築だとどのようなデッキに刺さるかと言えば、言うまでもなく【除去ガジェット】【帝コントロール】【デミスドーザー】である。
ガジェットの後続は《スキルドレイン》で断ち切られ、ドローしても《魔のデッキ破壊ウイルス》で壊滅していく。
また、《魔のデッキ破壊ウイルス》は【帝コントロール】の生け贄を、【デミスドーザー】のサーチカードを潰すことが出来る。
「自分の地元のデッキ傾向は【ガジェット】一色だ!」と読んだなら組んでみるのもいい。
尖った威力を発揮することができるだろう。
キーカードの《スキルドレイン》に頼り切るのは危険なので避けること。
依存しすぎると引けなかったり、破壊されたり、無効化されると途端に回りが悪くなる。
《スキルドレイン》がなくともデメリットアタッカーを使う、思い切りの良さも必要。
発動タイミングが限定されない利点がある以上、ある程度の永続性は無視してピンポイントで発動したい。
相手のキーモンスターの召喚・効果に対応して発動するのが望ましい。
やはり《王宮のお触れ》や魔法・罠カードを破壊するカードには注意したい。
永続罠を使ったコントロールデッキの宿命とは言え、煮え湯を飲まされるだろう。
余分に《ツイスター》を採用するのも悪くはない。
装備や他の永続魔法、罠はもちろん、自ら効果を発動したい場合に《スキルドレイン》を破壊する事も可能。
また、戦闘による破壊がメインとなるため、除去手段が乏しくなりがち。
戦闘による破壊に耐性があるリクルーター等を相手にした場合、打撃力を生かせないことも多い。
《魂を削る死霊》や《マシュマロン》を相手にする場合も、《スキルドレイン》がなくては苦しい思いをする。
罠が多いため、単体除去魔法か、《ならず者傭兵部隊》や《ニュードリュア》等の採用は検討するべき。
特に除去効果を備えるモンスターは、構築上モンスターのバリエーションが狭くなりがちな点も補ってくれる。
【ダムドビート】の登場とともに頭角を現してきたデッキ。
《神獣王バルバロス》と《スキルドレイン》でフィールドを完封する。
現環境では最上級モンスターは攻撃力2800が基準となっているので、大抵のモンスターは《スキルドレイン》発動下の《神獣王バルバロス》で倒すことができる。
性質上、《スキルドレイン》さえ発動できれば《ダーク・アームド・ドラゴン》、帝、《光と闇の竜》などの主流モンスターを後出しの《神獣王バルバロス》で戦闘破壊出来るのだ。
主軸である《ネフティスの鳳凰神》や《ヴァンパイア・ロード》等も《スキルドレイン》と相性が良い。
同じく発動を阻害されない《見習い魔術師》《ネフティスの導き手》、《ピラミッド・タートル》と併せて投入する。
同じく墓地効果を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは《暗黒のマンティコア》を中心に展開する。
《不屈闘士レイレイ》や《怒れる類人猿》等の餌にもなるデメリットアタッカーを採用していく。
デッキ構成によっては《ネフティスの鳳凰神》の投入も一考の価値がある。
同じく墓地を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは《森の番人グリーン・バブーン》を中心に展開する。
《森の番人グリーン・バブーン》にとって重要な獣族モンスターが影響を受けないことで相性は抜群。
同じく墓地を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは《死霊騎士デスカリバー・ナイト》や《ニュードリュア》、《ジャイアントウィルス》等を中心に展開する。
その上で、生きる《強奪》である《ダーク・ネクロフィア》の特殊召喚を狙って行く。
また、《ジャイアント・オーク》や《暗黒界の軍神 シルバ》等の《魔のデッキ破壊ウイルス》の餌も採用する。
防御カードとして《クリボー》を投入することも比較的有効で、《死のデッキ破壊ウイルス》が発動し易くなる。
同じく墓地を利用する【スキルドレイン】の形で、こちらは《ヴァンパイア・ロード》や《龍骨鬼》、《カース・オブ・ヴァンパイア》等を中心に展開する。
リクルーターの《ピラミッド・タートル》及び《巨大ネズミ》の効果も阻害されず、相性はそこそこ良い。
ただし、下級モンスターの中核を担う《魂を削る死霊》の起用ができないのは、少々痛い。
《ゴブリンゾンビ》等の代替用モンスターを用意したい。
《閃光の追放者》や帝モンスター等イメージの強さから相性が悪いと思われがちなのだが、デッキの核となる《異次元の生還者》や《異次元の偵察機》、《ネクロフェイス》の除外効果などは《スキルドレイン》の影響下に置かれる事はなく、《魂を喰らう者 バズー》は攻撃力こそ上昇しないものの除外する効果はコストなので墓地のモンスターを問題なく除外する事ができる。
また、このデッキに《スキルドレイン》を投入する最大のメリットは相手モンスターの効果が使えなくなる事。
永続罠を使うデッキでの最大の弱点は《スナイプストーカー》や《人造人間−サイコ・ショッカー》などの罠カードを機能させづらくするカード。
《スキルドレイン》はそれらのカードを全てシャットアウトする事が可能、かつデッキ構成次第ではこちらの被害もほとんど無いので、主に防御を目的として投入する形となる。
勿論、《神獣王バルバロス》などを用いて墓地利用の封殺を目的とした攻撃的な形にするのも良い。
永続バウンス罠《門前払い》と《スキルドレイン》の双方と相性がいいアタッカーを中心に組んだデッキ。
この場合、相性が良いのは上記と同様に《ゴブリン突撃部隊》や《ジャイアント・オーク》等の攻撃後守備表示になるもの。
実際には、自壊効果を持つ《光神機−桜火》がハイパワーなアタッカーになる。
→【門前払い光神機】
《ゴブリン突撃部隊》や《ジャイアント・オーク》、《アックス・ドラゴニュート》等の系統のデメリットアタッカーを主体にするなら、《最終突撃命令》は4〜6枚目の《スキルドレイン》として働く。
高攻撃力モンスターが苦手とする《魂を削る死霊》や《マシュマロン》等の壁モンスター及びリバース効果モンスターは良い叩き台になってくれるだろう。
《スキルドレイン》、《王宮の弾圧》の双方と相性のよいリクルーターを多用するかといえば、そうではない。
この二枚の永続罠が発動している時は自分、相手ともにいわゆる爆発力が抑えられる。
この場合、攻撃力の低いリクルーターで攻めたり、上級モンスターを召喚していくよりも、下級モンスターで攻撃力の高いデメリットアタッカーなどを多用した方がダメージ効率がよい。
ただし、相手にリクルーターや《黄泉ガエル》などを使われて、そこから高攻撃力の上級モンスターを召喚されるとやっかいなので、対策として《次元の裂け目》や《マクロコスモス》などをサイドデッキに入れておきたい。
また、メインから《次元の裂け目》や《マクロコスモス》を投入し、さらに《生贄封じの仮面》も使用するとほぼ全てのモンスター効果が封じられ、モンスターは純粋に攻撃力が全てである、ともいえる状況となる。
ただ、四種類の永続罠や永続魔法を使うことになるので、安定性は格段に悪くなる。