クロスオーバー・ソウルズで登場したセフィラを中心としたビートダウンデッキ。
属するモンスターはいずれもペンデュラムモンスターであり、ペンデュラム召喚を中心に展開する。
このデッキ最大の特徴は、「他のカテゴリの力を借りる事が前提となっている」事、すなわち出張がデッキコンセプトとなっている点にある。
セフィラモンスターはいずれも他のカテゴリの名前を併せ持っており、それぞれのカテゴリと関連する、または相性の良い効果を所持している。
これにより、【影霊衣】から儀式召喚、【シャドール】から融合召喚、【竜星】からシンクロ召喚というように、他のカテゴリの要素を借用する事が可能。
逆に【セフィラ】要素をそれぞれのカテゴリに出張させる事も可能であり、デッキのカスタマイズ性は極めて高い。
《セフィラの神託》 フィールド魔法 「セフィラの神託」は1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時にデッキから「セフィラ」モンスター1体を手札に加える。 (2):以下のモンスターを、「セフィラ」モンスターを使用して儀式召喚、 または「セフィラ」モンスターを素材として特殊召喚した時、 自分はそれぞれの効果を1ターンに1度ずつ発動できる。 ●儀式:フィールドのモンスター1体をデッキに戻す。 ●融合:手札のモンスター1体を特殊召喚する。 ●S:デッキのモンスター1体をデッキの一番上に置く。 ●X:デッキから1枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。
このデッキを組むに際して非常に重要な点は、どの要素をどの程度取り入れるかである。
エクシーズ召喚・ペンデュラム召喚は必須であり、シンクロ召喚も採用されるが、融合召喚・儀式召喚採用の可否はプレイヤーの個性が大きく出る。
まずはどの召喚方法をどの程度利用するかを決め、それからデッキ全体のバランスを考えるべきだろう。
―セフィラモンスター
全てのセフィラモンスターはスケール1または7を持つ。
どちらかのスケールが固まらないよう、スケール1と7をバランス良く搭載したい。
ペンデュラム効果は全員共通のデメリット効果しか持たないので、純粋にモンスターとしての性能で選んで良い。
―儀式召喚の関連カード
《剣聖の影霊衣−セフィラセイバー》の存在から、影霊衣の儀式モンスターを採用することができる。
前述の通り《剣聖の影霊衣−セフィラセイバー》が儀式召喚する効果を持つため、儀式魔法をあえて採用する必要はない。
《セフィラの神託》の儀式召喚成功時の効果も、カード1枚のデッキバウンスと強力。
―融合召喚の関連カード
同じく融合召喚も搭載できるが、セフィラに属するシャドール2体はいずれも融合召喚に関する効果を持たず、《セフィラの神託》の融合召喚成功時の効果も優秀とは言えない。
しかしながらシャドールは出張要員として極めて優秀であり、使い減りしないペンデュラムモンスターも融合素材として適任である事から、融合召喚は十分な戦力強化として組み込むことができる。
―その他のモンスター
―シンクロモンスター
レベル3の《宝竜星−セフィラフウシ》+チューナー化したセフィラモンスター1体でシンクロ召喚するのが基本。
数の多いレベル3・4とで出せるレベル6・7、《秘竜星−セフィラシウゴ》とで出せる素材2体のレベル9は用意しておきたい。
特に、ペンデュラムモンスターを素材にする事でコントロール奪取効果を使えるレベル6の《メタファイズ・ホルス・ドラゴン》は強力。
《セフィラの神託》を張り替えられる《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》も相性はいいが、エクストラデッキの枠と相談になる。
―エクシーズモンスター
出す機会は多いのだが、融合モンスターやシンクロモンスターとエクストラデッキの枠を奪い合うため、幅広いランクを用意する余裕はない。
ランク3と4、余裕がなければ強力なランク4だけ用意しておけば十分だろう。
左右のスケールが存在しないと回らないペンデュラムデッキの宿命としてモンスター比率が多くなりやすく、魔法・罠カードに割けるデッキスペースは少ない。
―その他相性の良いカード
《竜星因士−セフィラツバーン》・《覚星輝士−セフィラビュート》・《秘竜星−セフィラシウゴ》の3枚を連続でペンデュラム召喚し、アドバンテージを取っていく。
一度回り始めれば、ペンデュラムデッキ特有のアドバンテージの失いにくさで粘り強く戦う事ができるだろう。
その分プレイングは難しく、どのモンスターをスケールとして置く(モンスターとしての使用を諦める)か、どのモンスターをエクシーズ素材にする(ペンデュラム召喚を諦める)か、どのモンスターを《セフィラの神撃》のコストにするかなどの判断が勝負を左右する。
融合召喚や儀式召喚を搭載した場合は、更にプレイング難度が上がる。
【テラナイト】を軸に、セフィラを出張させたタイプ。
セフィラの共通効果であるペンデュラム召喚先の制限に伴い《竜星因士−セフィラツバーン》・《覚星輝士−セフィラビュート》の2枚以外は搭載できないが、《セフィラの神託》・《星因士 デネブ》・《増援》とサーチカードが大量に搭載できるのでスケールは十分に揃う。
テラナイトの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した事を発動条件とする効果と、手札のモンスターを一斉に特殊召喚できるペンデュラム召喚は相性がよく、展開の高速化と《セフィラの神託》によるドロー加速が可能。
ペンデュラムデッキ共通の弱点として、スケール2枚が揃わないと動けない点、2枚のスケールを同時に破壊されると痛打となる点が挙げられる。
《妖精の風》をはじめとする対【クリフォート】用メタカードが直撃するため、マッチ2戦目からは対策が取られやすい。
ペンデュラム召喚に依存する都合上特殊召喚メタや《マクロコスモス》も怖いが、永続系メタカードは《竜星因士−セフィラツバーン》(《虚無空間》の場合は《覚星輝士−セフィラビュート》でも可)で突破できるので、対処の余地はある。
《スキルドレイン》を貼られると《竜星因士−セフィラツバーン》での対処すらできなくなるので、手も足も出ないだろう。