融合素材次第で高い攻撃力を得られ、表示形式変更の効果によりダメージを通しやすい《E−HERO ダーク・ガイア》を軸にした悪魔族、岩石族の混合デッキ。
一般的な【E−HERO】とは異なる部分も多々有り、独自の構築を必要とする。
《E−HERO ダーク・ガイア/Evil Hero Dark Gaia》 融合・効果モンスター 星8/地属性/悪魔族/攻 ?/守 0 悪魔族モンスター+岩石族モンスター このカードは「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。 このカードの元々の攻撃力は、 このカードの融合素材としたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。 このカードの攻撃宣言時、相手フィールド上に 守備表示で存在する全てのモンスターを表側攻撃表示にできる。 この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。
《ダーク・フュージョン/Dark Fusion》 通常魔法 手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた 融合素材モンスターを墓地へ送り、 悪魔族のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン相手のカードの効果の対象にならない。
《ダーク・コーリング/Dark Calling》 通常魔法 自分の手札・墓地から、融合モンスターカードによって決められた 融合素材モンスターをゲームから除外し、 「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる その融合モンスター1体を「ダーク・フュージョン」による融合召喚扱いとして エクストラデッキから特殊召喚する。
《E−HERO ダーク・ガイア》の融合召喚には《ダーク・フュージョン》か《ダーク・コーリング》が必須で、モンスターの構成も融合素材となる悪魔族と岩石族が中心。
手札事故を減らす為、2種族の投入比率、下級モンスターと上級モンスターの投入比率には注意。
以下、それぞれの種族について採用候補を挙げる。
【悪魔族】・【岩石族】もそれぞれ参照すると良い。
《ダーク・フュージョン》と《ダーク・コーリング》以外の必須カードは無く、ある程度自由な選択が可能。
《E−HERO ダーク・ガイア》の融合召喚や攻撃の妨害を対策するカードや、キーカードを揃えるのにデッキを回転させるカードを採用すると良い。
《ダーク・フュージョン》と《ダーク・コーリング》は融合素材の取り扱いが異なる為、相性の良いカードも変わる。
以下、それぞれを主軸にした場合の構築法を記載する。
フィールド上のモンスターを融合素材にできる特性から、《ジャイアントウィルス》等のリクルーターや、《ゴゴゴゴーレム》等の耐性効果持ちは相性が良い。
また、《冥府の使者ゴーズ》・《ジェムナイト・パール》等、比較的採用率の高いモンスターをコントロール奪取して融合素材にしてしまうこともできる。
《ダーク・フュージョン》でそのターン限りの耐性が付加されるため、相手の伏せカードをある程度気にせずに攻撃できるのも《ダーク・コーリング》にはない利点である。
墓地のモンスターも融合素材にできるという利点があり、《ダーク・フュージョン》よりも安定性が高い。
また、融合素材は除外されるため、《闇次元の解放》・《化石岩の解放》で帰還させることも可能。
こちらを主軸として捉えた場合、墓地を肥やす事が重要になる。
方法としては、《岩投げアタック》・《おろかな埋葬》等でピンポイントに墓地へ送る方法と、《手札抹殺》・《メタモルポット》等で手札交換をしつつ墓地を肥やす方法の2通りが考えられる。
前者の場合、ライフロスは大きいが《ゲール・ドグラ》でエクストラデッキの融合モンスターを墓地へ送る手もある。
後者は、素早く《ダーク・コーリング》を手札に加えるためにも相性がよい。
その他の方法としては、手札コストで融合素材を墓地へ送る手段も考えられる。
その中でも相性が良いのは、自身も悪魔族である《スナイプストーカー》や、《ダーク・コーリング》をサルベージできる《魔法石の採掘》。
《ダーク・フュージョン》と《ダーク・コーリング》を両方3枚投入すると手札事故を起こしやすいが、1ターンキルを狙う場合、合計3枚投入では初手6枚に少なくとも1枚含まれる確率が4割弱とあまり期待できない。
また、《ダーク・フュージョン》と《ダーク・コーリング》のコンボで《E−HERO ダーク・ガイア》を2体並べる事で、《E−HERO ヘル・ゲイナー》に頼らず1ターンキルを行う事も可能。
ただしこの方針で行く場合、完全な1ターンキル特化型となる。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》は《融合》とは異なりサーチ・サルベージしにくいことを考えると、構築難度は非常に高くなる。
手札事故の回避とドロー加速の手段として【やりくりターボ】を内蔵するのもいいだろう。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》の他には必須といえる魔法・罠カードはないため、ある程度好みでデッキを組むことができる。
逆に言えば、自由度の高い分デッキビルダーの腕の見せ所である。
先に述べた通り、このデッキはデッキに入れる悪魔族・岩石族の選び方次第で多様なバリエーションが考えられる。
以下、例を挙げる。
《E−HERO ヘル・ゲイナー》・《E−HERO マリシャス・エッジ》・《E−HERO ヘル・ブラット》は単体でも優秀な悪魔族である。
これらのカードを主戦力に据えることで、E・HEROを融合素材とするE−HERO融合モンスターを中心にしたものとは違ったタイプの構築が可能。
《E−HERO ダーク・ガイア》が融合召喚できないときの予備策として、《E−HERO マリシャス・デビル》も視野に入れておくのもいいだろう。
単発での攻撃力を重視して、《幻魔皇ラビエル》・《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》等を採用した物。
最大攻撃力は7500に到達し、1回の直接攻撃で相手ライフのほとんどを奪える。
手札に融合素材モンスターが2種類と《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》が揃っていれば、攻撃力4000超の《E−HERO ダーク・ガイア》を2体並べて1ターンキル出来る。
《E−HERO ヘル・ゲイナー》の効果によって《E−HERO ダーク・ガイア》の2回攻撃で1ターンキルを狙う戦法もとれる。
墓地に悪魔族の溜まりやすい暗黒界は《ダーク・コーリング》との相性がいい。
《メタモルポット》がほぼ必須カードでもあるので、これと《暗黒界の軍神 シルバ》等との組み合わせでも攻撃力3000が望める。
【暗黒界】を基本に壁役の岩石族と《ダーク・コーリング》を混ぜることで切り札的火力の1つとして《E−HERO ダーク・ガイア》を活用できる。
《E−HERO ヘル・ブラット》をリリース要員として《E−HERO マリシャス・エッジ》・《地帝グランマーグ》・《邪帝ガイウス》でフィールドを制圧する。
帝モンスターでフィールドを荒らし尽くせる上、攻め切れなかった場合でも《ダーク・コーリング》からの《E−HERO ダーク・ガイア》でさらに追い討ちをかける事ができる。
悪魔族に《デーモン・ソルジャー》、岩石族に磁石の戦士といった能力の高い通常モンスターを採用し、これらを《高等儀式術》で墓地へ送り、《ダーク・コーリング》で《E−HERO ダーク・ガイア》を融合召喚する。
利点としては、上記の組み合わせで融合召喚した《E−HERO ダーク・ガイア》の方が《デビルドーザー》より攻撃力が高く強力であることと、《終焉の王デミス》自体が融合素材としても活用できることが挙げられる。
《名推理》・《モンスターゲート》で特殊召喚モンスターによる墓地肥やしを行い、《ダーク・コーリング》で墓地融合するデッキ。
《E−HERO ダーク・ガイア》の名前をもじって【ガイアゲート】と呼ばれる事もある。
《モンスターゲート》のリリース兼融合素材として《トーチ・ゴーレム》・《ギガンテス》等を活用する。
《トーチ・ゴーレム》・《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》・《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》・《地球巨人 ガイア・プレート》等のレベル8モンスターを大量投入し、《トレード・イン》・《手札断殺》等でドローしつつ、素早く墓地を肥やし、《ダーク・コーリング》で墓地融合するタイプ。
素早く1ターンキルのパーツを集める事が出来るのが特徴だが、それ相応に手札事故に陥りやすい。
《虚無魔人》と《フォッシル・ダイナ パキケファロ》を採用した一風変わった【ダーク・ガイア】。
上記のカードで特殊召喚を封じつつ、それらが破壊された場合は《E−HERO ダーク・ガイア》で切り返し、また特殊召喚を封じていくというデッキ。
《死霊騎士デスカリバー・ナイト》・《コアキメイル・ガーディアン》・《コアキメイル・サンドマン》・《コアキメイル・ウォール》・《フォッシル・ダイナ パキケファロ》等を採用し、コントロール色を強くしたもの。
構築難度はさらに上がるが《コアキメイル・ヴァラファール》や《コアキメイル・デビル》を採用すれば《コアキメイル・ロック》から悪魔族、岩石族をどちらもサーチできるようになる。
同様の理由で《ウェポンサモナー》と《インフェルニティ・ガーディアン》を採用しているデッキも存在する。
手札消費が激しい事から他のインフェルニティを投入しているデッキもあるが、その場合インフェルニティとコアキメイルのサポートカード、【ダーク・ガイア】のサポートカードの枚数の兼ね合いが非常にシビアになる。
前述のとおり、最重要カードである《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》を無効化されるパーミッション系のデッキを苦手とする。
また、ビートダウンの天敵のロック系のデッキにも弱い。
対策としては、やはり有名どころの《王宮のお触れ》がいいだろう。
《ダーク・コーリング》で召喚した破壊耐性のない状態でも安心して攻撃できる点もあり、メイン投入も考えられるカードである。
リリースが多めに用意できるのならば《人造人間−サイコ・ショッカー》を採用するのも良いだろう。
《E−HERO ダーク・ガイア》と《人造人間−サイコ・ショッカー》の2体が並べば、まさに鬼に金棒である。
《霊滅術師 カイクウ》は天敵に近い存在。
このカードの効果である戦闘ダメージを与えた際の2枚除外も確かに致命的なのだが、もう1つの場に居るだけで墓地のカードの除外を封じられるのは《ダーク・コーリング》を主軸にしているデッキには注意が必要。
あらかじめこのカードを破壊することが必要になるのだが【ダーク・ガイア】とバレていると相手も意地でもこのカードを守ろうとするはずなので除去手段は多めに用意しておくこと。
「墓地封じ」を徹底しているデッキと戦う場合【カオスゲート】では勝ち目は望めないだろう。
《エネミーコントローラー》・《強制転移》といったコントロールを奪取するカードも注意が必要。
せっかく出した高火力の《E−HERO ダーク・ガイア》を相手に奪われてしまっては元も子も無い。
《E−HERO ダーク・ガイア》を出す時は出来るだけそのターンで勝負を決められるようにするプレイングを意識しなければならないだろう。
《オネスト》には常に細心の注意を払わなければならない。
どんなに高い攻撃力を持つ《E−HERO ダーク・ガイア》でも《オネスト》の前には無力である。
もし、相手のデッキが光属性の比率が多く感じるならば《オネスト》を常に念頭においたプレイングが重要である。