CYBERDARK IMPACTで登場した《連鎖爆撃》と《積み上げる幸福》を中心にした【フルバーン】。【連鎖バーン】とも言う。
一般的な【フルバーン】と決定的に違うのはチェーンカードを扱うために速攻魔法や罠カードの比重が大きいこと。
ロックして戦うような今までのバーンデッキのイメージを吹き飛ばすような、ある意味革命的なデッキ。
しかし、《連鎖爆撃》はあっという間に07/03/01で準制限をすっ飛ばして制限カードに指定された。
《冥府の使者ゴーズ》も制限カードに指定されたため、安定性は大幅に落ちたといえる。
それでも、《積み上げる幸福》は依然として制限がかかっていない事からギミックそのものは完全には死んでいない。
純粋なフリーチェーンのみで40枚の構築は最早成り立たないため【ロックバーン】や【ウォールバーン】、【フルバーン】、【ビートバーン】の要素を取り入れた折衷型として生まれ変わっている。
《連鎖爆撃/Chain Strike》 速攻魔法(制限カード) このカードの発動時に積まれているチェーン数 ×400ポイントダメージを相手ライフに与える。 同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、 このカードは発動できない。
《積み上げる幸福/Accumulated Fortune》 通常罠 チェーン4以降に発動する事ができる。 自分のデッキからカードを2枚ドローする。 同一チェーン上に複数回同名カードがチェーンされている場合、 このカードは発動できない。
《チェーン・ブラスト/Chain Detonation》 通常罠 相手ライフに500ポイントダメージを与える。 このカードがチェーン2またはチェーン3で発動した場合、 このカードをデッキに加えてシャッフルする。 このカードがチェーン4以降に発動した場合、 このカードを手札に戻す。
《仕込みマシンガン》《自業自得》《ご隠居の猛毒薬》などの発動タイミングを選ばないダメージ系罠・速攻魔法でチェーン数を増やし、最後に《連鎖爆撃》を叩き込むのが基本。
バーン系カードだけでは手札不足に陥るだけなので、《強欲な瓶》《八汰烏の骸》などのドロー系カード(もちろんこれらもチェーン増やしに活用する)を積極的に絡め、《連鎖爆撃》のダメージ増加&デッキ圧縮へ繋げる。
【やりくりターボ】ギミックも相性が良い。その場合、スロットに空きがあれば《光帝クライス》を投入しても良いだろう。こちらの戦術を封じるようなカードの対策にもなる。
また《おジャマトリオ》はチェーンを積み上げたり相手モンスターの展開を妨害したりするだけでなく、主力の《仕込みマシンガン》《自業自得》のダメージを増加させられる。
チェーンを多く積む為《積み上げる幸福》の発動条件を満たすのは容易く、優秀な主力ドローカードとして使用することができる。
なるべく多くチェーンしたいため、相手の行動を利用する事も考慮する。
手札の魔法・罠を全て伏せ、相手の《サイクロン》や《大嵐》を誘い、少しでもチェーンブロックの水増しを狙う。
チェーンバーンはその殆どの魔法・罠カードがフリーチェーンカードで構成されている為、《大嵐》や《サイクロン》は勿論の事、《氷帝メビウス》や《魔導戦士 ブレイカー》等のチェーンに乗る効果を持つカードは、むしろありがたい存在と言える。
因みに、《連鎖爆撃》は「同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、このカードは発動できない」であるため、《連鎖爆撃》1枚目の段階ではまだ同一チェーン上に《連鎖爆撃》は1つしか存在しない。
つまり、同一チェーン上に2つの《連鎖爆撃》を積むことができる。
例えばチェーンを3つ積んだところで《連鎖爆撃》→《連鎖爆撃》とした場合、2枚の《連鎖爆撃》だけで(1600+2000)=3600ダメージとなる。
(しかしこの小技は07/03/01で《連鎖爆撃》が制限カードに指定された為、実質不可能になっている。)
また、この技は《積み上げる幸福》でも有効である。
このデッキで最も重要なのは速攻魔法・罠カードの選択。
《連鎖爆撃》と《積み上げる幸福》以外にどのようなカードを採用すべきなのか。
ここではその一例を挙げてみる。
このようにさまざまなカードがそろっている。
このあたりから自分の好みで選ぶといいだろう。
弱点は永続的に効果ダメージを封じる《デス・ウォンバット》や罠カードを封じる《王宮のお触れ》《人造人間−サイコ・ショッカー》、そして制限復帰するドローフェイズ以外のドローを封じる《神殿を守る者》。
ただ《神殿を守る者》ならばドローフェイズに《積み上げる幸福》等を発動することは出来る。
《デス・ウォンバット》を戦闘破壊でき、《王宮のお触れ》《魂吸収》を効果で破壊できる《結界術師 メイコウ》をサイドに採用したい。
《人造人間−サイコ・ショッカー》、《神殿を守る者》に対しては《月の書》《死者への供物》が有効だが、時には出されたら仕方ないという割り切りも必要。
デッキを読みきられていた場合、チェーンの最後の最後に《地獄の扉越し銃》《痛魂の呪術》や《ホーリーライフバリアー》《レインボー・ライフ》を使われて打つ手が無くなるケースも多い。
特に《地獄の扉越し銃》を使われると、スペルスピードの関係から《連鎖爆撃》の連鎖が打ち切られてしまうのも難点。
《レインボー・ライフ》を発動されようものなら、もう笑うしかない。
《天魔神 ノーレラス》を《魔導雑貨商人》を使用した速攻召喚をされると非常に厳しい。
次のドローが《連鎖爆撃》や《積み上げる幸福》1枚では本当にどうしようもなくなってしまう。
最大の対策は「やられる前にやる」。《天魔神 ノーレラス》は召喚のためのかなりの下準備が必要である。
召喚前に相手のライフを1000以下に追い込んでしまうか、効果発動にチェーンしてバーンカードを連射し焼き切るといい。
また、《闇のデッキ破壊ウイルス》を使われると、その比率上、壊滅に追い込まれる。
さらに、最近流行の《大寒波》を使われても一泡吹かされる可能性がある。
《大寒波》を使われた次のターンにはカードをセットすることができないため、次の相手ターンに好き放題やられてしまうからである。