1ターンキルデッキのうちでもっとも単純なデッキ。
要は《デビル・フランケン》で《青眼の究極竜》《サイバー・ツイン・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》を出して、《巨大化》を装備し一撃必殺を狙うデッキである。
しかし、07/03/01で《デビル・フランケン》が禁止カードとなり構築が不可能となった。
《デビル・フランケン/Cyber-Stein》 効果モンスター(禁止カード) 星2/闇属性/機械族/攻 700/守 500 5000ライフポイントを払う。 自分の融合デッキから融合モンスター1体を フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する。
《青眼の究極竜/Blue Eyes Ultimate Dragon》 融合モンスター 星12/光属性/ドラゴン族/攻4500/守3800 「青眼の白龍」+「青眼の白龍」+「青眼の白龍」
《サイバー・エンド・ドラゴン/Cyber End Dragon》 融合・効果モンスター 星10/光属性/機械族/攻4000/守2800 「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」 このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を超えていれば、 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
《サイバー・ツイン・ドラゴン/Cyber Twin Dragon》 融合・効果モンスター 星8/光属性/機械族/攻2800/守2100 「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」 このカードの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。 このカードは一度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
いかに《デビル・フランケン》を場に出すかが重要。
《遺言状》や《クリッター》などでサーチしたり、《名推理》《モンスターゲート》で特殊召喚する事が多い。
《デビル・フランケン》の効果を発動したら《巨大化》や《リミッター解除》などで攻撃力を倍化しそのターンで決着をつける。
効果発動の為には5000ポイントものLPが必要となるため、防御要素の採用は必須。
《光の護封剣》は勿論、攻撃を確実に食い止める《威嚇する咆哮》や《和睦の使者》なども余裕ある限り採用したい。
また《レベル制限B地区》や《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》といった永続的な防御要素も見逃せない。
攻める際にほぼ使用するであろう《ハリケーン》や《大嵐》が解除役を兼ねてくれるからだ。
また単刀直入にライフ回復の要素を採用しても良い。
その筆頭となるのは《非常食》。文字通り非常事態に備えることができる。
攻撃を確実に通すために、《強制転移》や《死のマジック・ボックス》を採用するのも有効である。
効果発動済みの攻撃表示の《デビル・フランケン》を送りつける事で、確実な超過ダメージを狙うことができる。
モンスターパワーには全く問題はないので、やはり伏せ除去が最大の課題である。
5000LPも支払って、《炸裂装甲》で除去されては論外である。
一撃で決められるなら、魔法・罠の除去は《ハリケーン》でも十分に機能してくれる。
他には、《砂塵の大竜巻》、無効化を狙って《王宮のお触れ》等の採用が検討できる。
変わったところでは、《サイバー・フェニックス》などで強化する方法も存在する。
また昨今は《冥府の使者ゴーズ》がいるため、相手のフィールド上をがら空きにしても油断してはならない。
直接攻撃する場合は、一度で相手ライフを0にできるように意識して攻撃していきたい。
基本的に《デビル・フランケン》は1ターンキルに必要なカードが少ないため、あらゆるデッキに組みこめると言っても過言ではない。
特にサイドデッキからの採用が顕著で、後攻になる2戦目以降にスイッチするシーンは公認大会などで頻繁に見ることができる。
よってあらゆるデッキから《デビル・フランケン》が飛び出す可能性があることは、前提として頭に入れておきたい。
その中でも特に相性の良く、メインデッキから採用されている可能性の高いデッキをここに記述する。
【ロックバーン】に《デビル・フランケン》を採用し、更に速攻力を高めた形。
デッキ名は「バーン・1キル」の略称。
このデッキでは《デビル・フランケン》を、どちらかといえば超強力なバーンカードとして捉える。
勿論、従来の1キル戦術も行えるように《巨大化》や《リミッター解除》も余裕がある限り採用しておく。
《仕込みマシンガン》や《自業自得》による追撃が容易なので、《デビル・フランケン》で無理にライフを0にしなくて良いのが特徴。
その他《サイバー・エンド・ドラゴン》の攻撃補助に《おジャマトリオ》から生まれるトークンが使用できたり、《ハリケーン》がバーンカードの多くが苦手な《王宮のお触れ》を無力化する役割を兼ねるなど、シナジーも高い。
【未来オーバー】に《デビル・フランケン》を投入した1ターンキル特化タイプの【未来オーバー】。
デッキ名は「キメラ・フランケン」の略称。
《ハリケーン》《リミッター解除》《封印の黄金櫃》といったコンボパーツがどちらにも有効なサポートとして利用できる。
加えて《デビル・フランケン》自身も機械族であり不要時には融合素材にできるため、非常に高いシナジーを持つ。
【キメフラ】の更なる派生として機械族モンスターにガジェットを採用する形。
【除去ガジェット】の構築に習いモンスター除去力を高めれば、それだけ《デビル・フランケン》の攻撃を通しやすくなる。
また《デビル・フランケン》を封じられた場合でも、ガジェットによる勝利手段が残るため、対策を取られにくいのも強み。
【ネクロフェイス】に《デビル・フランケン》を採用したもの。
デッキ名は「ネクロフェイス・フランケン」の略称。
《ネクロフェイス》の強力な除外効果と《魂吸収》とのコンボで一度に5000以上ものLPを回復させられる。
これにより《デビル・フランケン》使用デッキにありがちな「ライフ5000を切り、勝利手段を失う」という弱点を克服できる。
上手くいけば数万のライフを贅沢に使い、《デビル・フランケン》で強力な融合モンスターを好きなだけ特殊召喚することも可能になる。
【お触れホルス】に《デビル・フランケン》を採用したもの。
1ターンキルとロックの相反する勝ち手段を持つ。
特殊召喚する融合モンスターはいつものものに加え、《竜魔人 キングドラグーン》が用いられた。
あらゆる効果の対象にならない永続効果が《ホルスの黒炎竜 LV8》に加わることで、更にロック能力が強化できる。
また、起動効果も使うことで手札から《ホルスの黒炎竜 LV6》が特殊召喚できるようになるのも大きい。
更に、《ホルスの黒炎竜 LV8》で魔法をロックした後のサブアタッカーとして融合モンスターを使えた事も利点であった。
構築上《王宮のお触れ》が確実に入るので、《デビル・フランケン》で1ターンキルを狙う場合障害となる伏せカード対策が増える。
《聖なるバリア−ミラーフォース−》《奈落の落とし穴》などの除去罠に加え、《和睦の使者》《威嚇する咆哮》などの1ターンキルメタカードにも耐性がつく事により、《ハリケーン》等に頼る必要がなかった。
しかも、《ホルスの黒炎竜 LV8》がある状態なら《デビル・フランケン》を使わなくともよかったのである。
1ターンキルとロックの両方の勝ち筋を持ち、その二つが噛み合うことで有力なデッキとなった。
その強力なシナジーは、06/09/01から07/03/01までの主流デッキの一つとして数えられたほどであった。