《デビル・フランケン》の効果で融合召喚を行わずに強力な融合モンスターを特殊召喚するデッキ。
5000という莫大なライフコストをどのように解決するかが構築の軸となる。
単純に効果を1度発動して終わりではデッキとして成り立たないため、何かしらの方法で複数回の発動を狙うか、他のカードと組み合わせて制圧を狙うことになる。
《デビル・フランケン/Cyber-Stein》 効果モンスター(制限カード) 星2/闇属性/機械族/攻 700/守 500 (1):5000LPを払って発動できる。 エクストラデッキから融合モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。
07/03/01の制限改訂で《デビル・フランケン》が禁止カードとなり長らく構築不能だったが、14/02/01の制限復帰、14/07/01の制限解除によって復権している。
復帰後の環境では【E・HERO】や【シャドール】等の正規融合の登場によってメタカードも増加しており、禁止カード経験前より強い対策が求められる。
一方で相性の良い融合モンスターやサポートカードも登場しているため型にはまった時の強さは健在といえる。
しかし、後述の【メタルフォーゼ】の活躍により16/10/01にて再び制限カードに戻されたことで、現在は構築が難しくなっている。
―融合モンスター
主に《デビル・フランケン》の起動効果でフィールドに特殊召喚するモンスター。
−リンクモンスター
複数回の効果の発動を狙うなら必須となる。
とはいえ種類が豊富な上特段必要な条件もないため、その方法や混成するデッキに合わせて選ぶと良いだろう。
必須カードのモンスターカードが少ないため、多めに採用することになる。
必要となるカードが実質的に《デビル・フランケン》のみであり、むしろ純粋な【デビル・フランケン】のデッキは現在ほぼ存在しないと言っても過言ではない。
基本的に様々なデッキと複合することで真価を発揮すると言え、その効果の拡張性の高さから一見無関係なデッキに出張することも多い。
その中でも特に相性の良く、メインデッキから《デビル・フランケン》を採用し、かつ戦術のメインに据えているデッキをここに記述する。
【バンキル】等とも呼ばれ、その名の通り【ロックバーン】との複合型。
融合モンスターの攻撃で勝負が決まらなかったとしても、《仕込みマシンガン》や《自業自得》で追撃を行う。
その他《サイバー・エンド・ドラゴン》の攻撃補助におジャマトークンを使用したり、《ハーピィの羽根帚》でバーンカードが苦手な《王宮のお触れ》を処理できる。
【ガジェフラ】とも略される、【除去ガジェット】との複合型。
モンスター除去により融合モンスターの攻撃を確実に通し、ガジェットによる攻撃も同時に行える。
【ネクロフェイス】との複合型で、【ネクロフラ】とも呼ばれる。
《ネクロフェイス》と《魂吸収》のコンボでライフ回復しつつ、《デビル・フランケン》の効果を使う。
ライフと《デビル・フランケン》の効果を贅沢に使い、融合モンスターを好きなだけ特殊召喚する。
しかしリンク召喚の登場に加え、《ネクロフェイス》《デビル・フランケン》の両者が制限カードに指定されており、構築はかなり難しくなっている。
【お触れホルス】との複合型で、ホルスの黒炎竜や《王宮のお触れ》の効果を活かしたロックデッキとしての面も持つ。
《聖なるバリア −ミラーフォース−》や《奈落の落とし穴》等の除去手段に加え、《和睦の使者》《威嚇する咆哮》等の1ターンキルメタカードにも耐性がつくので、《ハーピィの羽根帚》等に頼る必要がない。
融合モンスターに《竜魔人 キングドラグーン》を用いる事が多い。
《DNA改造手術》または《リプロドクス》と、《脳開発研究所》または《念動増幅装置》を組み合わせることで、《デビル・フランケン》のコストを踏み倒し融合モンスターを大量召喚するデッキ。
コンボが決まればその破壊力は全デッキ随一であり、強力な融合モンスターが場に並ぶ姿は圧巻。
ただし当然ながらリンクモンスターを用意する必要があり、大量展開のためには融合モンスターを定期的にリンクモンスターに変換する手間を挟むためエクストラデッキの消費が非常に激しいので注意。
《リプロドクス》はサーチが難しい《DNA改造手術》より遥かに使いやすく、効果を使った後は他の適当なモンスターと共にリンク素材にしてしまえばリンクマーカーも準備できる。
本来は《デビル・フランケン》と関係ないデッキなのだが、《デビル・フランケン》との相性の良さもあって2016年の環境で活躍したデッキ。
デュエル最序盤から《デビル・フランケン》を出して《ナチュル・エクストリオ》や《異星の最終戦士》で相手を制圧する動きが確立されていたため、【デビル・フランケン】の要素も取り入れていたと言える。
16/10/01にて《デビル・フランケン》が制限カードに戻されたのはこのデッキの働きが大きい。
当時のカードプールではこれに対抗できる手段は少なく、対策を練った構築でなければ高確率でそのまま1ターンキルされてしまっていた。