*【デミスゾーク】 [#e14c0fa8]
#contents
**説明 [#o7f2e7fc]
 [[【ゾーク】]]に比べ、[[《終焉の王デミス》]]を採用することによってより[[ギャンブル]]性を極力廃したデッキ。~
 両者が[[全体除去]]能力を持っており、[[破壊]]力は群を抜く。~
 特に[[《終焉の王デミス》]]を採用したことにより確実な[[フィールド]][[除去]]が行え、入れられる[[ダメージ]]も計算しやすくなっている。~
 一方で、[[ライフコスト]]が厳しくなる分、一度のミスが敗北に直結することも意味し、さながら[[1ターンキル]]を目的に構築される[[デッキ]]が主になりつつある。~

 《終焉の王デミス/Demise, King of Armageddon》
 儀式・効果モンスター(制限カード)
 星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000
 「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。
 フィールド上か手札から、レベルの合計が8になるよう
 カードを生け贄に捧げなければならない。
 2000ライフポイントを払う事で、
 このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。

 《闇の支配者−ゾーク/Dark Master - Zorc》
 儀式・効果モンスター
 星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1500
 「闇の支配者との契約」により降臨。
 フィールドか手札から、レベルが8以上になるよう
 カードを生け贄に捧げなければならない。
 1ターンに1度だけサイコロを振る事ができる。
 サイコロの目が1・2の場合、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
 3・4・5の場合、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
 6の場合、自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。

 [[儀式召喚]]には、[[儀式魔法]]と[[儀式モンスター]]本体、そして[[生け贄]]と、最低3枚ものカードが必要だった。~
 しかし、[[《高等儀式術》]]を使えば[[手札]]2枚で[[降臨]]させることができる。

 《高等儀式術/Advanced Ritual》
 儀式魔法(制限カード)
 手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が
 同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。
 選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。

**デッキの構成 [#z4a4dfb1]
 核になる部分は、[[《終焉の王デミス》]]、[[《闇の支配者−ゾーク》]]などの[[儀式モンスター]]に加えその強力なサポートとなる[[《マンジュ・ゴッド》]]や、やや劣るがそれでも必要な[[《センジュ・ゴッド》]]、[[《ソニックバード》]]、そして[[《高等儀式術》]]で構成される。~
 これらを全て3枚積みにしてもかなり強力であることは間違いないが、[[《終焉の王デミス》]][[《マンジュ・ゴッド》]][[《高等儀式術》]]の3つを3枚積み、他は少々であるものが現在の主流だろう。[[《高等儀式術》]]が[[制限カード]]になったので[[《奈落との契約》]]を3枚積みにしてもいいかもしれない。~

 [[《高等儀式術》]]の[[コスト]]として墓地に送った[[通常モンスター]]を[[《正統なる血統》]][[《蘇りし魂》]]で[[蘇生]]するのも強力であるが、残念ながらこれらは[[《終焉の王デミス》]]の効果と相性が悪すぎるので不採用。~
 もちろん[[《闇の支配者−ゾーク》]]に多少傾いたデッキ構成ならば有効である。そこで[[《終焉の王デミス》]]の効果と共存可能な[[《思い出のブランコ》]]ならば[[1ターンキル]]要素の強いこの[[デッキ]]ならば採用を検討しても良いだろう。~

 [[《終焉の王デミス》]]の[[ライフコスト]]のフォローとして[[《ドレインシールド》]]などは入れておくと良いだろう。~

 この[[デッキ]]の構成のバリエーションを与えるのが[[《高等儀式術》]]の生け贄になる[[通常モンスター]]の採用の仕方である。~
 なお[[通常モンスター]]の採用数は、[[レベル]]8を3体、[[レベル]]4を6体程度で多すぎるほどで、これ以下でデッキを組んでしまっても[[儀式召喚]]に困ることはないだろう。~

***[[悪魔族]][[通常モンスター]]の採用 [#xb3f5810]
 [[悪魔族]]の[[レベル]]4[[通常モンスター]]はステータスが高いので、それなりに戦闘でも活躍する。~
 [[攻撃力]]1900の[[《デーモン・ソルジャー》]]を筆頭に[[攻撃力]]1800の[[《レッド・サイクロプス》]][[《ランプの魔精・ラ・ジーン》]]あたりを採用するのがいいだろう。~
 おすすめは[[《ランプの魔精・ラ・ジーン》]]と、そのサポートとして[[《マジック・ランプ》]]を採用することである。~

 [[通常モンスター]]は[[《高等儀式術》]]の[[発動条件]]を補助し、[[《闇の量産工場》]]で戦力の補充も可能。~
 そして、その[[通常モンスター]]や[[《終焉の王デミス》]]を[[除外]]して[[《ダーク・ネクロフィア》]]も[[特殊召喚]]も可能。~

 [[《マンジュ・ゴッド》]]が[[光属性]][[天使族]]であることと、[[闇属性]][[悪魔族]]に困らないことから[[《天魔神 ノーレラス》]]の[[特殊召喚]]は意外とたやすい。~
 [[悪魔族]]ではなく逆に、[[光属性]][[天使族]]の[[《デュナミス・ヴァルキリア》]]を生け贄モンスターに採用することで[[《天魔神 エンライズ》]]の[[特殊召喚]]も容易である。~
 これらは[[【儀式天魔神】]]のギミックとなる。

***[[ドラゴン族]][[通常モンスター]]採用 [#bef8a4cf]
 なんといっても[[《青眼の白龍》]]が丁度[[レベル]]8であることがうれしい。~
 [[【青眼の白龍】]]などの構成も借り、[[《古のルール》]]や[[《思い出のブランコ》]]などとともに採用すれば[[蘇生]]と相まって、[[《終焉の王デミス》]]で一掃後並べてしまえばほぼ[[1ターンキル]]である。[[《偉大魔獣 ガーゼット》]]を採用し[[《青眼の白龍》]]で[[生け贄召喚]]すれば[[攻撃力]]6000+2400が並び完全な[[1ターンキル]]が成立する。このタイプのデッキも下のデッキと同じように展開が速く強力なデッキである。~


***[[昆虫族]][[通常モンスター]]採用 [#ge0ccde4]
 [[【デミスドーザー】]]とも呼ばれる。~
 [[昆虫族]]のフィニッシャー[[《デビルドーザー》]]を[[特殊召喚]]してとどめを刺すデッキ。~
 [[《終焉の王デミス》]]を[[儀式召喚]]、生け贄にした[[昆虫族]]を[[リムーブ]]して[[《デビルドーザー》]]を[[特殊召喚]]、そして[[《巨大化》]]でぴったり[[1ターンキル]]。~
 同じく[[《終焉の王デミス》]]召喚→[[《デビルドーザー》]]召喚→[[《突然変異》]]で[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]でも[[1ターンキル]]。~
 恐ろしく展開が速く、ワンキル率も高い強力な[[デッキ]]である。~

**さらに強力に [#w57b5663]
 バリエーションはあれど、[[《終焉の王デミス》]]の性質上、[[発動]]させたなら後には引けない状況になる。~
 ゆえに、上記の構成でも十分なのだが、更に[[《突然変異》]]を積むことによって、[[レベル]]8での変異から[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]の[[特殊召喚]]がまた強力。~
 [[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[準制限カード]]に緩和されたので、更に狙いやすくなっただろう。~
 だが、[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]で[[禁止カード]]に指定されてしまった。~
 現在は[[制限カード]]の[[《巨大化》]]に加え高い爆発力があるもので[[《お注射天使リリー》]]や[[レベル]]8のモンスターが並ぶのを利用して[[《ザ・カリキュレーター》]]などが代用として候補に上がるだろう。~
 これらのあらゆるカードが少数でしかも非常にうまく絡み合って使用できるため、対策を練らない[[デッキ]]相手は一瞬でライフが0になっていることだろう。~

**[[《高等儀式術》]]を使わない [#i7722b31]
 [[《高等儀式術》]]を使わない場合、[[《終焉の王デミス》]][[《闇の支配者−ゾーク》]]で[[《奈落との契約》]]を採用するのがいいだろう。~
 [[《エンド・オブ・ザ・ワールド》]]で[[《終焉の王デミス》]]と[[《破滅の女神ルイン》]]の採用もあるが、[[《破滅の女神ルイン》]]ではいまいち迫力不足である。~

 丁度[[レベル]]8の[[生け贄]]を必要とするため、[[ガジェット]]、[[《墓守の偵察者》]]等、比較的[[手札コスト]]にも耐えられる[[モンスター]]を採用すると良いだろう。~
 [[《死王リッチーロード》]]のような再利用可能な[[生け贄]]を利用するのも良いかもしれない。([[レベル]]6なのでその点が問題だが)~
 [[《儀式の供物》]]であれば[[レベル]]の制約も関係がなくなる。[[《クリッター》]]で[[サーチ]]できる点も優秀。~

**このデッキの弱点 [#b7381669]
 [[《終焉の王デミス》]]を主体にした、[[フィールド]]一掃からの一撃必殺が主となる一方で、メタを張られた場合かなりの弱点があることも忘れてはならない。~
 まず[[《和睦の使者》]][[《威嚇する咆哮》]][[《クリボー》]]などの一発[[発動]]型の[[戦闘ダメージ]]回避。~
 次に、そもそも[[特殊召喚]]と[[効果]]を阻害する、[[《虚無魔人》]][[《王宮の弾圧》]][[《天罰》]]。~
 コンボを根本から絶つ意味での対[[《マンジュ・ゴッド》]]兵器となる[[《ライオウ》]][[《畳返し》]][[《キックバック》]]。~
 その他にも、[[《高等儀式術》]]を阻害する[[《マジック・ジャマー》]]なども天敵である。~
 特に[[《封魔の呪印》]]は、[[儀式魔法]]に[[カウンター]]された場合勝ち筋を確実かつ完璧に潰されることとなってしまう。

**最後に [#qd7e1cc7]
 もともとこの[[デッキ]]は[[【ゾーク】]]に[[《終焉の王デミス》]]を入れようという発想からではなく[[《終焉の王デミス》]]を無駄なく使うために生まれた[[デッキ]]。~
 [[《エンド・オブ・ザ・ワールド》]]が[[《奈落との契約》]]と同じくぴったりに調整しなくてはならないため、[[《奈落との契約》]]を入れるという発想と同時に[[《破滅の女神ルイン》]]と[[《エンド・オブ・ザ・ワールド》]]を抜いて、そこに[[《闇の支配者−ゾーク》]]とその儀式を入れるほうが効率的と判断された末に生まれたのがこの[[デッキ]]なのである。

 その後[[《高等儀式術》]]が登場して状況は一変。~
 あらゆる面で[[儀式召喚]]に[[メリット]]が生まれたために、リスキーな[[《終焉の王デミス》]]が猛威を震う[[デッキ]]として知られるようになった。~
 [[遊戯王デュエルモンスターズ2007:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2007/]]において、wifiダウンロード配信の天上院明日香のデッキがまさにこのタイプのデッキで、その強力さを伝道したかのように、wifiデュエリストが多く使っている流行のデッキとなっている。~

**代表的なカード [#b045659c]
-[[《闇の支配者−ゾーク》]]
-[[《終焉の王デミス》]]

-[[《奈落との契約》]]

**関連リンク [#ja9938d6]
-[[【儀式召喚】]]
-[[【高等儀式術】]]
-[[【ゾーク】]]
-[[【儀式天魔神】]]


-[[デッキ集]]