*【トーチ・テンペスト】 [#top]

#contents

**デッキの概要 [#abstract]
 【ヘルテントーチ】とも呼ぶ、[[【デッキ破壊】]]の一種。~
 [[《ヘル・テンペスト》]]を[[キーカード]]に据え、登場当初は[[《ネクロフェイス》]](現在は[[壊獣]])との[[コンボ]]によって[[相手]]の戦力を削ぎ落とすのみならず、上手くいけば一瞬で[[相手]]の[[デッキ]]を削りきることも出来る豪快な[[デッキ]]。~


 《ネクロフェイス/Necroface》
 効果モンスター(制限カード)
 星4/闇属性/アンデット族/攻1200/守1800
 このカードが召喚に成功した時、
 ゲームから除外されているカード全てをデッキに戻してシャッフルする。
 このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイントアップする。
 このカードがゲームから除外された時、
 お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する。

 《トーチ・ゴーレム/Grinder Golem》
 効果モンスター
 星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守 300
 このカードは通常召喚できない。
 このカードを手札から出す場合、自分フィールド上に「トーチトークン」
 (悪魔族・闇・星1・攻/守0)を2体攻撃表示で特殊召喚し、
 相手フィールド上にこのカードを特殊召喚しなければならない。
 このカードを特殊召喚する場合、このターン通常召喚はできない。

 《ヘル・テンペスト/Inferno Tempest》
 速攻魔法
 3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動する事ができる。
 お互いのデッキと墓地のモンスターを全てゲームから除外する。

**コンボについて [#introduction]
 基本的に以下のプランから[[《ヘル・テンペスト》]]の[[発動]]を狙うのが目的である。~
-プランA~
>
[[相手]]:[[フィールド]]に[[モンスター]]がいない場合~
[[自分]]:[[手札]]に[[《トーチ・ゴーレム》]]と[[《ヘル・テンペスト》]]、[[デッキ]]に[[《ネクロフェイス》]]1体
+[[《トーチ・ゴーレム》]]を[[相手]][[フィールド]]に[[攻撃表示]]で[[特殊召喚]]
+[[トーチトークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]]
+[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]
+[[自分]]の[[デッキ]]の[[《ネクロフェイス》]]1体[[除外]]による追加[[除外]]
<

-プランB~
>
[[相手]]:[[フィールド]]に[[効果]][[破壊]]可能な[[モンスター]]が1体以上存在する場合~
[[自分]]:[[手札]]に[[《妨げられた壊獣の眠り》]]と[[《ヘル・テンペスト》]]と[[《カバーカーニバル》]]、[[デッキ]]に[[《ネクロフェイス》]]1体
+[[《妨げられた壊獣の眠り》]][[発動]]→[[相手]][[フィールド]]に[[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]等[[攻撃力]]3000以上の[[壊獣]]を[[特殊召喚]]~
(この時の[[自分]]側の[[壊獣]]は[[コンボ]]の都合上[[《海亀壊獣ガメシエル》]]ではなく[[攻撃力]]3000以上の[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]等が望ましい。)
+[[《カバーカーニバル》]][[発動]]→[[カバートークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]]
+[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]
+[[自分]]の[[デッキ]]の[[《ネクロフェイス》]]1体[[除外]]による追加[[除外]]

-プランC~
>
[[相手]]:[[フィールド]]に[[魔法カード]]を封殺する[[モンスター]]や[[破壊耐性>破壊されない]]を[[内蔵]]した[[モンスター]]が1体以上存在する場合~
[[自分]]:[[手札]]に[[送りつけ]]用の[[壊獣]]1体(2体存在する場合は[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]])と[[《カバーカーニバル》]]([[相手]]の[[モンスターカードゾーン]]に十分空きがある場合は[[《トーチ・ゴーレム》]]も可)と[[《ヘル・テンペスト》]]、[[デッキ]]に[[《ネクロフェイス》]]1体~
+[[送りつけ]]用の[[壊獣]]1体(又は[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]])で[[相手]]側の[[モンスター]]を[[除去]]。~
+[[《カバーカーニバル》]][[発動]]→[[カバートークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]]
+[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]
+[[自分]]の[[デッキ]]の[[《ネクロフェイス》]]1体[[除外]]による追加[[除外]].~
(上記手順2の時点で[[相手]]の[[モンスターカードゾーン]]に十分空きがある場合は[[《カバーカーニバル》]]ではなく[[《トーチ・ゴーレム》]]を用いてプランAの手順1に移行してプランAと同様の[[コンボ]]を行う)

 という動きに持っていくのが理想。~
 成功すれば、大量の[[カード]]が[[デッキ]]から[[除外]]される事になる。~
 さらに、使用可能な[[モンスター]]が、実質[[お互い]]の[[フィールド]]と[[手札]]に存在するものだけになってしまう。~
 この時点で[[相手]]の[[デッキ]]枚数が0枚になれば、次の[[相手]][[ターン]]の[[ドローフェイズ]]にて勝利することが可能になる。~

 ただし、この[[コンボ]]だけで[[相手]]の[[デッキ]]を削りきれる可能性は、さほど高くない。~
 実際に使ってみると、[[相手]]の[[デッキ]]内容、[[発動]][[ターン]]数にもよるが、[[相手]]が[[ビートダウン]]タイプであっても、[[コンボ]]成立後に[[魔法・罠カード]]が[[相手]][[デッキ]]に残ってしまう状況が結構ある。~
 [[モンスター]]20枚、[[魔法・罠>魔法・罠カード]]合計20枚の計40枚[[デッキ]]を例に取れば、[[《ヘル・テンペスト》]]で[[モンスター]]は16,7枚前後、そして[[《ネクロフェイス》]]([[制限カード]])で5枚。~
 合計でせいぜいよくて25枚程度である。~
 それだけ削れば確かに[[相手]]にとっては致命傷だろうが、後述の通り、3000の[[ライフロス]]と3000の[[攻撃力]]を持った[[モンスター]]を寄贈しているので、[[相手]]の[[デッキ]]が少なくなっても、その[[デッキ切れ]]の前にこちらが殴り倒される状況も十分考えられる。~
 また最近は、比較的手軽に[[魔法カード]]を封殺する[[《餅カエル》]]や[[《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》]]、[[《ナチュル・ビースト》]]等が容易に現れやすい。~
 [[破壊耐性>破壊されない]][[効果]]を持つ[[《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》]]や[[《魔王龍 ベエルゼ》]]、[[マジェスペクター]]等も手強い相手である。~
 [[特殊召喚]]のウェイトが非常に大きいため、[[モンスター]]の[[特殊召喚]]を封印する[[効果]]を[[内蔵]]した[[《青眼の精霊龍》]]や[[《虚無魔人》]]等も要警戒となる。~
 それらへの[[除去]]を怠っていると肝心の[[キーカード]]が[[全く役に立たず>紙]]、こちらが無抵抗状態で敗北することも十分考えられる。~

 一方、最近は[[【ライトロード】]]等の[[モンスター]]比重の高い[[デッキ]]も多く存在しているため、[[《ヘル・テンペスト》]]の[[効果]]でより多くの[[カード]]を[[除外]]できる可能性が高まった。~
 また[[《強欲で貪欲な壺》]]等の採用により大規模な自己[[デッキ破壊]]を織り込み、[[デッキアドバンテージ]]そのものを軽視する[[デッキ]]が増加している事も追い風と言える。~

 それらの相対的要素を理解し、想定して[[デッキ]]構築を行わなければこの[[デッキ]]での勝利は望めないのである。~
 [[コンボ]]さえ決めれば勝てると思いこんで迂闊に[[コンボ]]を[[発動]]させると、[[相手]]の[[デッキ]]を削りきれず、[[相手]]の[[フィールド]]と[[手札]]の[[モンスター]]によるラッシュにより敗北することにもなりかねないので注意。~
 [[コンボ]]に最低限必要な[[手札]]こそ比較的少ないが、3000の[[ライフロス]]と、3000の[[攻撃力]]を持った[[モンスター]]を寄贈するという莫大な代価を支払うことを見落としてはいけない。~
 従って、後述する[[コンボ]][[発動]]後のアフターケアが、[[コンボ]][[発動]]と等しく重要になる。~

 [[1ターンキル]][[コンボ]]とは言いづらいのは、このためでもある。~

**[[デッキ]]構築に際して [#introduction]
 [[《トーチ・ゴーレム》]]・[[《ヘル・テンペスト》]]は[[積める>積む]]だけ[[積む]]。~
 但し[[《ネクロフェイス》]]は[[制限カード]]なので、安定性を求める場合は無理してでも[[積む]]必要性は低い。~
 一方、[[壊獣]]を採用する場合は上記の[[コンボ]]を実現させる為に[[《カバーカーニバル》]]と[[《妨げられた壊獣の眠り》]]+[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]・[[《壊星壊獣ジズキエル》]]・[[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]といった[[相手]][[フィールド]]に出せる[[攻撃力]]3000以上の[[壊獣]]を[[積める>積む]]だけ[[積む]]ことが求められる。~
 その他の[[カード]]に関しては、[[コンボ]][[発動]]前の下準備、[[コンボ]][[発動]]後のアフターケアを担う[[カード]]で構築するのが望ましい。~

 [[【ネクロフェイス】]]との違いは、[[《マクロコスモス》]]や[[《次元の裂け目》]]のような[[除外]]専用[[カード]]を[[積まなくても>積む]]良い点にある。~
 [[《ヘル・テンペスト》]]でまとめて[[除外]]するためである。~
 転じて、[[墓地]]利用[[カード]]を使用しやすいのも、[[【ネクロフェイス】]]にはない強みである。~

 [[《トーチ・ゴーレム》]]は[[《ヘル・テンペスト》]]だけでなく、[[《ヘイト・バスター》]]とも併用でき、[[相手]]に3000の[[ダメージ]]を与えることができる。~

***[[コンボ]]の下準備 [#dfe59caa]
-[[サーチ]]・[[ドロー]]補助[[カード]]~
[[《手札抹殺》]]・[[《メタモルポット》]]・[[《封印の黄金櫃》]]等。~
~
補助[[カード]]として特筆すべきは[[《ゴブリンのやりくり上手》]]と[[《無謀な欲張り》]]。~
前者は、[[手札]]に回ってきた[[《ネクロフェイス》]]を[[デッキ]]に[[戻したり>戻す]]、有名な[[《非常食》]]との[[コンボ]]で使える。~
[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]には3000もの[[ライフポイント]]が必要なため、[[ライフ回復]]は地味に重要。~
[[《打ち出の小槌》]]も有効である。~
2枚目の[[キーカード]]や[[《ネクロフェイス》]]を[[デッキ]]に[[戻せる>戻す]]利点もある。~
しかし、[[《ネクロフェイス》]]は無理に[[デッキ]]に戻そうとしなくとも[[墓地]]に置いておけばそれほど問題はない。~
[[《ヘル・テンペスト》]]は[[墓地]]の[[モンスター]]も[[除外]]するからである。~
よって、[[ドロー]]と[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の両方ができる[[《手札断殺》]]を採用してもよい。~
後者は、[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]前に撃っておけば、[[自分]]の[[デッキ]]が先に切れるの防ぐこともできる。~
//[[コンボ]]後に[[《異次元からの帰還》]]を[[相手]][[ターン]]に使わざるを得なくなった場合、[[ドロー]][[スキップ]][[効果]]はありがたかったりする。~
一方、[[壊獣]]を採用する場合は[[《トレード・イン》]]で[[手札事故]]防止兼[[キーカード]]収集を行うのも良い。~

-[[コンボ]]補助~
[[コンボ]]の過程で[[特殊召喚]]と[[バトルフェイズ]]を挟むため、[[相手]]の[[伏せカード]]は可能な限り[[除去]]しておきたい。~
[[《サイクロン》]]・[[《ハーピィの羽根帚》]]・[[《砂塵の大竜巻》]]等はあった方がよい。~
[[《おとり人形》]]なら[[伏せ除去]]と[[デッキ切れ]]防止の両方で役立つが、[[キーカード]]を引きにくくなる点に注意。~
[[ターン]]数がかかってしまった時や[[相手]]の[[フィールド]]に厄介な[[モンスター]]が存在する場合は、[[モンスター]][[除去]]兼[[攻撃力]]3000の[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]で対応するのも有効。~

-その他、[[《ニードルワーム》]]等で、あらかじめ[[デッキ]]を削っておくのも有効。~

***[[コンボ]]後のアフターケア [#e26dcbc3]
 先にも記したが、[[コンボ]]が成功しても[[相手]]の[[フィールド]]には[[攻撃力]]3000の高[[攻撃力]][[モンスター]]が居ることを忘れないで欲しい。~
 次の[[ターン]]に[[トーチトークン]]を[[攻撃]]されて大[[ダメージ]]を受けるのは非常にまずい。~
 よって、[[モンスター除去]]は入れるべきである。~
// [[《死者への供物》]]は、この[[デッキ]]なら複数枚入れても良いかもしれない。~
// [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]は、生き残った方の[[トーチトークン]]を[[生け贄]]に、寄贈した[[《トーチ・ゴーレム》]]もろとも、[[相手]]の[[手札]]と[[フィールド]]上に残った[[攻撃力]]1500以上の[[モンスター]]を一掃出来る。~
 [[《トーチ・ゴーレム》]]や[[壊獣]]の元々の[[持ち主]]が[[自分]]であることを利用して、[[《所有者の刻印》]]・[[《洗脳解除》]]等で[[コントロール]]を奪い返すのも良いし、より汎用性の高い[[《強制脱出装置》]]を採用してもいい。~
 →[[【ゴーレム】]]~
 いずれにせよ、[[相手]]の[[手札]]と[[フィールド]]上に残った[[モンスター]]さえ[[除去]]または無力化してしまえば、勝ち手段を[[モンスター]]に頼っている[[デッキ]]の勝機は奪ったも同然である。~
 また、[[自分]]の[[カード]]も[[除外]]されるため、[[《カオス・エンド》]]の採用も検討できる。~
 特に[[《カオス・エンド》]][[発動]]後に[[《手札抹殺》]]を[[発動]]できれば、[[相手]]の[[デッキ]]、[[手札]]、[[フィールド]]の全てに[[モンスター]]が存在しない事となり、[[相手]]に[[蘇生]]・[[帰還]]ギミックを[[発動]]させなければこれだけでほぼ勝利が確定する。~

 あるいは単純に、大量の[[除外アドバンテージ]]を利用して[[《原始太陽ヘリオス》]]で高[[攻撃力]]を得て[[相手]][[フィールド]]上の[[《トーチ・ゴーレム》]]や[[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]等[[攻撃力]]3000以上の[[壊獣]]もろとも殴り倒すのも面白い。~
 [[自分]]と[[相手]]を合わせて31枚以上の[[モンスター]]を[[除外]]できれば[[攻撃力]]で勝てるので、そのまま[[ビートダウン]]が行える。~
 [[コンボ]]直前に[[《マクロコスモス》]]からあらかじめ[[特殊召喚]]しておけば[[《トーチ・ゴーレム》]]の[[通常召喚]]できない[[デメリット]]、[[《ヘル・テンペスト》]]の[[自分]]の[[モンスター]]が[[除外]]されてしまうリスクを無視して1[[ターン]]で展開できる。~
 [[《魂吸収》]]や[[《異次元の偵察機》]]などの[[除外]]を利用する[[カード]]を採用するならそれなりに無理なく組み込める。~
 [[《混沌空間》]]で進化体の[[《ヘリオス・デュオ・メギストス》]]や[[《ヘリオス・トリス・メギストス》]]を用意できれば[[1ターンキル]]も視野に入る。~
 [[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]でも高[[攻撃力]]は得られるが、[[《トーチ・ゴーレム》]]を[[特殊召喚]]する[[ターン]]は[[通常召喚]]ができず、[[《混沌空間》]]での[[特殊召喚]]にも対応しないので、何らかの[[特殊召喚]]ギミックを利用するか、あらかじめ[[フィールド]]上に維持しておく必要がある。~
 そのかわり[[自分]]の[[除外]][[カード]]のみを参照するため、[[相手]]の構築に依存しないという[[メリット]]もある。~
 一方、[[壊獣]]を採用する場合は[[《壊星壊獣ジズキエル》]]、 [[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]が[[相手]][[フィールド]]に出せる[[光属性]]でかつ[[攻撃力]]3300なのを利用して、[[《シャイニング・アブソーブ》]]+[[《カバーカーニバル》]](又は[[《超カバーカーニバル》]])と組み合わせることで[[相手]]側の[[壊獣]]を処理しつつ[[相手]]の[[ライフポイント]]を6600以上削ることが可能となる。~
 別途[[シンクロ召喚]]のギミックが必要になるが、[[《ゼラの天使》]]は[[アタッカー]]としても使え、予め[[シンクロ召喚]]して[[墓地]]に置いておくだけで勝手に[[帰還]]し、仮に[[効果]]を[[無効]]化されても[[攻撃力]]が極端に低くなるといった事もない。~
 [[レベル]]8の[[シンクロモンスター]]は層が厚いので[[コンボ]]始動までの戦線維持にもなり、[[《緊急同調》]]で奇襲をかけられるのも魅力。~
 また[[トーチトークン]]等の[[トークン]]を使って更なる展開に繋げることも出来る。~
 特に[[新マスタールール]]導入に伴い登場した[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]は[[《トーチ・ゴーレム》]]等[[トークン]]生成[[カード]]を活用する手段と[[親和性>シナジー]]が高いので、[[相手]]側の[[壊獣]]の処理と[[相手]]の動きを[[拘束>ロック]]とを両立しつつ[[相手]]の[[ライフポイント]]を大幅に削る戦略も可能である。~


 [[除去]]の他に[[カウンター罠]]も採用候補。~
 [[汎用性]]の高い[[《神の宣告》]]、[[《魔宮の賄賂》]]等は、[[相手]]の急所を押さえて、勝利をもたらすのに貢献してくれる。~
 ただし、[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]前に、何も考えずに[[《神の宣告》]]を使うのは危険であるので、注意が必要である。~
 [[回復]]手段がないと、[[コンボ]][[発動]]が不可能になってしまう場合がある。~

// [[《魂吸収》]]、[[《異次元からの帰還》]]とは相性抜群。~
 [[《魂吸収》]]とは相性抜群。~
 [[《ヘル・テンペスト》]]と組むと一撃20000以上[[回復]]することも可能。~
 2枚以上張っておけば、[[ライフ]]切れの心配はまずなくなる。~
 また莫大な[[ライフ]]と余った[[トーチトークン]]などを活かし、[[《九十九スラッシュ》]]から[[1ターンキル]]に繋げることも可能。~
 [[コンボ]]パーツに[[サーチ]]が効かないので積極的に狙うものではないが、挿しておくと意外な勝ち筋が増える。~
// 後者は、[[《ネクロフェイス》]]再[[除外]]によるトドメとして有効。~
// [[《ヘル・テンペスト》]]+[[《ネクロフェイス》]]により減った状態の[[デッキ]]にさらに[[《ネクロフェイス》]]1体の[[帰還]]で[[カード]]が5枚削られるのだから、ほとんどの場合[[カード]]が残らなくなる。~
// [[コンボ]]前の[[ターン]]に[[セット]]しておけば、[[1ターンキル]]も可能。~
// 上記2枚の内、何れか1枚が[[手札]]にある状態で[[コンボ]]を[[発動]]するのが最も望ましい。~
// 現在[[《異次元からの帰還》]]が[[制限カード]]になっているのは痛いところか。~

 [[《D.D.ダイナマイト》]]によって壮絶な[[ダメージ]]を与えて勝利することもできる。~
 [[相手]]の[[除外]][[カード]]の枚数が27枚ならば8100もの[[ダメージ]]となり、1枚だけでほぼ勝利が決まる。~
 [[発動]]を狙うならば[[相手]]の[[除外]][[カード]]の枚数を頭に入れておく必要があるだろう。~
 ただし、27枚以上[[除外]]できるかは[[相手]]の[[デッキ]]に依存するので、もし確実に決めたいのであれば、最低でも2枚以上は入れておきたい。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]

 [[コンボ]]依存度の高い[[デッキ]]なので、ある程度の[[手札事故]]は覚悟する必要があるが、その肝心の[[コンボ]]を阻害されると、それだけで敗戦濃厚となってしまう。~
 特に阻害されやすいのは、~
>
+[[《トーチ・ゴーレム》]](又は[[攻撃力]]3000以上の[[モンスター]])を[[相手]][[フィールド]]に[[攻撃表示]]で[[特殊召喚]]
+[[トーチトークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]]

>又は
+[[《妨げられた壊獣の眠り》]][[発動]]
+[[《カバーカーニバル》]][[発動]]→[[カバートークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]]

 前述の内、いずれも最初の2つ。~
 従って[[《激流葬》]]、[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]等に[[除去]]される。~
 [[《月の書》]]には[[《トーチ・ゴーレム》]]本体又は[[《妨げられた壊獣の眠り》]]で出した[[《壊星壊獣ジズキエル》]]等が[[裏側守備表示]]にされ、[[《エネミーコントローラー》]]には2つ目の[[効果]]で[[《トーチ・ゴーレム》]]や[[《壊星壊獣ジズキエル》]]等を[[リリース]]される。~
 [[《収縮》]]に至っては、[[自爆特攻]]中の[[ダメージステップ]]に[[《トーチ・ゴーレム》]]や[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]等に使われると1500[[ダメージ]]という、中途半端かつ手痛い被害を受けるハメになる。~
 いずれも[[汎用性]]が高い=遭遇率が高い[[カード]]なのが厳しい。~
 また[[壊獣]]を採用している場合は[[【ゴーレム】]]並びに[[【壊獣】]]での弱点がこちらにも及ぶので留意したい。

 もちろん他の[[フリーチェーン]]で対策されることもある。~
 [[《トーチ・ゴーレム》]]及び[[《壊星壊獣ジズキエル》]]等を[[特殊召喚]]という時点でもうこちらが悪巧みをするということが筒抜けであろうから、それを妨害されるのは当然といえる。~

 [[《ヘル・テンペスト》]]の[[発動]]に成功した後で、[[相手]]が[[《D・D・R》]]等の[[帰還]][[カード]]を握っていた場合、高[[攻撃力]][[モンスター]]を呼び戻されて殴り負けるという可能性もある。~

 また、[[【フルバーン】]]等とも相性が悪い。~
 [[デッキ]]の特性上、あちらも[[モンスター]]をあまり投入しないため、[[《ヘル・テンペスト》]]であまり多くの[[モンスター]]を[[除外]]できないためだ。~
 あっという間に[[ライフ]]3000以下まで詰められてしまい、[[コンボ]]発生さえ許されない可能性もある。~
 この場合、[[コントロール]]を奪い返すギミックを仕込んでおければ殴り合いで勝つ目が残ってくれる。~
 最近では、[[罠モンスター]]を主軸とし、[[《餅カエル》]]を容易に呼び出せる[[【バージェストマ】]]も苦手である。~


**このデッキの歴史 [#history]

***第5期(2006年〜2008年) [#history5]
 [[【ネクロフェイス】]]の一派生ともいえる形で発祥した[[デッキ]]であった。~
 とはいえ、あちらが[[除外アドバンテージ]]を活かした「低速[[デッキ破壊]]」[[デッキ]]であったのに対し、こちらは[[デッキ破壊]][[コンボ]]に特化した[[コンボ]][[デッキ]]であった。~
 また[[手札]]に揃えるべき[[キーカード]]は[[《トーチ・ゴーレム》]]と[[《ヘル・テンペスト》]]の実質2枚だけでいいので、[[コンボ]]を決めること自体は比較的簡単であった。~

***第7期(2010年〜2012年) [#history7]
 [[《ネクロフェイス》]]が[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の[[制限改訂]]により[[制限カード]]となった。~
 この結果、[[コンボ]][[デッキ]]としての威力は大きく落ちてしまった為[[コンボ]]を決めても[[デッキ切れ]]の前にこちらが殴り倒されるケースが増えてしまった。~

***第9期(2014年〜2017年) [#history9]
 [[EXTRA PACK 2016]]で登場した[[【壊獣】]]の登場に伴い、それまでの[[デッキ破壊]][[コンボ]]一辺倒から一転、[[【壊獣】]]及び[[【ゴーレム】]]の戦略要素と折衷した[[コントロール]]色重視の[[デッキ破壊]][[コンボ]][[デッキ]]へと変化していった。~
 また[[カード]]プールの増加に伴い戦術の幅が拡張されたのも大きく、[[相手]]側の[[壊獣]]を処理しつつ[[相手]]の[[ライフポイント]]を大幅に削り[[1ターンキル]]を狙うことも可能となった。~

***第10期(2017年〜) [#history10]
 [[17/04/01>リミットレギュレーション/2017年4月1日]]の[[制限改訂]]での[[《妨げられた壊獣の眠り》]]の[[規制>制限強化]]や[[新マスタールール]]導入等に伴い、[[《ヘル・テンペスト》]]を軸に据えた[[コンボ]][[デッキ]]としての威力は再び落ちてしまっている。~
 一方で[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]の登場に伴い、[[《トーチ・ゴーレム》]]等[[トークン]]生成[[カード]]を活用する手段が拡張された結果、[[相手]]側の[[壊獣]]の処理と[[相手]]の動きを[[拘束>ロック]]とを両立しつつ[[相手]]の[[ライフポイント]]を大幅に削る戦略も可能となった。~

**関連デッキ [#linkdeck]
-[[【ネクロフェイス】]]
-[[【ゴーレム】]]
-[[【壊獣】]]
-[[【デッキ破壊】]]
-[[【ヘル・サターン1キル】]]

**関連リンク [#link]
-[[デッキ集]]