【トランス】

 newslime氏の創作デッキ。
 ※現在ではルールが改正され、時間切れでの勝利法は実質的に消滅している。

 以上のルール(2005年10月20日に改正され、現在はなくなっている)を逆手に取り、時間切れを狙い勝利する戦術を目的として組まれたデッキ。
 別名TOD(Time Over Death:タイム・オーバー・デス)。

《サイバー・ブレイダー》 
融合・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2100/守 800
「エトワール・サイバー」+「ブレード・スケーター」
このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
相手のコントロールするモンスターが1体のみの場合、
このカードは戦闘によっては破壊されない。
相手のコントロールするモンスターが2体のみの場合、
このカードの攻撃力は倍になる。
相手のコントロールするモンスターが3体のみの場合、
このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする。
《おジャマトリオ/Ojama Trio》 
通常罠
相手フィールド上に「おジャマトークン」(獣族・光・星2・攻0/守1000)を
3体守備表示で特殊召喚する(生け贄召喚のための生け贄にはできない)。
「おジャマトークン」が破壊された時、
このトークンのコントローラーは1体につき300ポイントのダメージを受ける。
《地盤沈下/Ground Collapse》 
永続魔法
全てのモンスターゾーンから2カ所を選択する。
選択したモンスターカードゾーンは使用できない。
この時モンスターカードが置かれている場所は選ぶ事はできない。
《光の護封壁/Wall of Revealing Light》 
永続罠
発動時1000の倍数のライフポイントを払う。
払った数値以下の攻撃力を持つ相手モンスターは攻撃できない。

 《おジャマトリオ》《地盤沈下》召喚を完全封殺し、《サイバー・ブレイダー》で魔法・罠・効果モンスター効果をほぼ完璧にシャットアウト。
 (一応、穴はあるのだが)
 挙句に《光の護封壁》もしくは《つまずき》等で自軍モンスターを全て守備表示にしておジャマトークン自爆特攻まで封じ込めた過去最凶級のロックを成立させるデッキ。
 これほどの強度のロックはほかには【コスモロック】位しかない。
 なお、《サイバー・ブレイダー》《デビル・フランケン》もしくは《可変機獣 ガンナードラゴン》《突然変異》で出すのがポピュラー。

 後は《現世と冥界の逆転》でデッキ切れを防ぎつつ回復を繰り返せば、1デュエルでマッチに勝利することが可能だった。
 しかし、ライフ差で勝つためにひたすら遅延を繰り返すので、多くのデュエリストに嫌われていた。
 しかも、このデッキを使って公式大会を勝ち抜くにはプレイヤー自身の体調・精神力も大幅に消耗するため、使う際にはそこら辺を覚悟する必要がある。
 インターバルが取れない状態で[40分間+3ターン(エキストラターン)]の間、延々とデュエルをするために長時間飲食ができなくなる危険性に直面するので、公式スタッフ及び他のプレイヤーにまで被害が及ぶ事(意識不明状態に陥る等々)のないようにしよう。

 現在では、エキストラターンのルールにより上記でのマッチ勝利は不可能となった。
 が、ロック自体は生きているため現在は《波動キャノン》などの勝利手段を積み【コスモロック】等に並ぶロックデッキの一つとして生まれ変わっている。
 また、唯一《黒魔導師クラン》をメインから採用できるデッキとして知られている。

 【コスモロック】を下回る点は相手モンスターの数を3体で固定しなくてはならない点と馬鹿高いライフが必要な点。
 しかし、《人造人間−サイコ・ショッカー》などのロック対策モンスターを無視できる点、まず自分はロックされない点ではこちらが勝る。
 好みで使い分けるといいだろう。

 なお、【コスモロック】よりはマッチ二戦目以降も戦いやすい。
 ロックの条件はモンスターの数の固定だが、基本的にモンスターは除去しやすいため数の調整が容易い。
 また、カードを大量に伏せられるため対応力も高い。
 とはいえ、やはり対策をされると厳しいので注意はしておこう。

 マッチ戦の二戦目では《デビル・フランケン》《光の護封壁》でライフを吹き飛ばし、《自爆スイッチ》を使う手が有効。
 3枚投入されている《王宮のお触れ》に対抗するには速攻で勝負を決めたいので手間のかかるロックより引き分け特化の方が効率が良い。

代表的なカード

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