ドラゴン族は優秀なモンスターが多く集う種族であり、特に融合モンスターやシンクロモンスターには、強力なモンスター効果や破格のステータスを持つモンスターが多数存在する。
特殊召喚手段にも恵まれており、高レベルモンスターを多数採用しても生かしやすい所が、ドラゴン族の強みと言えるだろう。
また、原作やアニメで登場したモンスターや人気のあるモンスターが非常に多いのも特徴。
思い入れのあるプレイヤーにはたまらないデッキである。
ドラゴン族にはデッキの軸となるモンスターも多く、そうしたモンスターを中核としたデッキについては個別ページにおいて解説する。
12/09/01にて、強力なサポートカードであった《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
従来のように、これらに頼った構築をするのは難しくなったと言える。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン/Red-Eyes Darkness Metal Dragon》 効果モンスター(制限カード) 星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体を ゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から 「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を 自分フィールド上に特殊召喚できる。
《F・G・D/Five-Headed Dragon》 融合・効果モンスター 星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000 ドラゴン族モンスター×5 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
- ドラゴン族最上級モンスターのサポートになり、墓地からの自己再生が出来る《ミンゲイドラゴン》
- 墓地にレベル7以上のドラゴン族が存在すれば壁として重宝する《デコイドラゴン》
- ハンドアドバンテージを回復でき、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》除外コストによる損失を0にする《ポケ・ドラ》
- モンスター除去効果を持つ《ボマー・ドラゴン》
- ドラゴン族専用リクルーター《仮面竜》
- 自己再生効果を持つ《ドル・ドラ》
- 《竜魔人 キングドラグーン》の融合素材《神竜 ラグナロク》
- 墓地のドラゴン族モンスターを手札に戻す《神竜 アポカリプス》
- 除外との併用で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》などをサーチできる《エクリプス・ワイバーン》
- 植物族と相性の良い《ブルーローズ・ドラゴン》
- 攻撃と表示形式の変更を封じる《ブリザード・ドラゴン》
- 貫通能力を持つ《ランス・リンドブルム》・《スピア・ドラゴン》
- 切り札《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生できる《真紅眼の飛竜》
- 1850の攻撃力に加え、特殊召喚されたモンスターを破壊する効果を持つ《ヴェルズ・ザッハーク》
- 1900の攻撃力に加え、光属性・闇属性モンスターの特殊召喚を封じることができる《コアキメイル・ドラゴ》
- 1900の攻撃力に加え、カウンター罠を封殺する効果を持つ《アボイド・ドラゴン》
- 1900の攻撃力に加え、レベルを操作できる《スター・ブライト・ドラゴン》
- 2000の攻撃力を持ち、闇属性サポートを受けられる《アックス・ドラゴニュート》
- 2000の攻撃力を持ち、通常モンスターの《アレキサンドライドラゴン》
- ドラゴン族、あるいは指定された属性のモンスターと共に墓地に捨てる?ことで、四征竜をデッキから特殊召喚できる《地征竜−リアクタン》・《水征竜−ストリーム》・《炎征竜−バーナー》・《風征竜−ライトニング》
- 《青眼の白龍》をサーチでき、手札コストに最適な《伝説の白石》
- 通常モンスター専用カードが使用でき、壁にもなる《ガード・オブ・フレムベル》
- ドラゴン族をサーチする効果を持つ《ドレッド・ドラゴン》
- レベル調整をしやすい《デルタフライ》
- 自身の効果により単体でもシンクロ素材を揃えられる《デブリ・ドラゴン》
- 《竜の渓谷》でサーチできる《ドラグニティ−アキュリス》、《ドラグニティ−ブラックスピア》、《ドラグニティ−ピルム》
- 手軽に特殊召喚でき、リリース要員やシンクロ素材に役立つ《バイス・ドラゴン》・《聖刻龍−トフェニドラゴン》
- 除去効果を持ち《アームド・ドラゴン LV3》から特殊召喚できる《アームド・ドラゴン LV5》
- モンスターが破壊された場合という比較的簡単な条件で特殊召喚できる《異界の棘紫竜》
- 特殊召喚条件がカオスと同じであり、場に出しやすい《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》
- ドラゴン族をリリースすることで高い攻撃力を得ることができ、その他にも2つの効果を持つ《ストロング・ウィンド・ドラゴン》
- 魔法に耐性がある《ホルスの黒炎竜 LV6》
- モンスター破壊効果を無効にでき、場持ちが良い《マテリアルドラゴン》
- 《オネスト》などを気にせず、ほぼ全てのモンスターを戦闘破壊できる《クリアー・バイス・ドラゴン》
- ドラゴン族を装備・特殊召喚できる《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》
- 通常モンスターのサポートカードが使用でき、再度召喚で全体除去効果を使える《ダークストーム・ドラゴン》
- 《ミンゲイドラゴン》でアドバンス召喚でき、《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》とも好相性な《光と闇の竜》
- 4つの効果を持ち、そのうち1つを1ターンに1度使える《巌征竜−レドックス》・《瀑征竜−タイダル》・《焔征竜−ブラスター》・《嵐征竜−テンペスト》
- 3000の攻撃力を持ち、魔法・罠カードの対象にならず、《青氷の白夜龍》
- 3000の攻撃力を持ち、《アックス・ドラゴニュート》などを蘇生することができる《ダーク・ホルス・ドラゴン》
- 3000の攻撃力を持ち、除外効果によって攻撃反応型罠カード回避やエクシーズモンスター対策を行える《銀河眼の光子竜》
- 3000の攻撃力を持ち、《伝説の白石》等のサポートカードを有する通常モンスターの《青眼の白龍》
- ドラゴン族を容易に展開できる《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
墓地肥やしの行えるカードとして《竜の渓谷》・《おろかな埋葬》などを採用したい。
手札交換カードを使うのも良く、《手札抹殺》・《手札断殺》は、《伝説の白石》・《超再生能力》等と合わせて使うことでディスアドバンテージを軽減できる。
レベル8ドラゴン族最上級モンスターを多く採用する場合は、《トレード・イン》も優秀な手札交換カードとして働く。
それ以外のドラゴン族サポートカードでは、《F・G・D》等を簡単に融合召喚できる《龍の鏡》が有力。
魔法・罠除去とバーン効果を持つ《スタンピング・クラッシュ》も採用を考えられる。
《巨竜の羽ばたき》は上級モンスターを手札に戻すという重いコストがあるため、採用する場合は《バイス・ドラゴン》などと併用したい。
《バーストブレス》はコストが限定的でかつ大きく、破壊効果に自軍のモンスターも巻き込んでしまうため、使える状況は限られてくる。
《竜の転生》は、上級ドラゴン族の特殊召喚も狙える有用なカードだが、使用する際はコストとして手軽な下級ドラゴン族を用意したい。
デッキ内のモンスターを全てドラゴン族で統一したデッキタイプ。
《ミンゲイドラゴン》の蘇生効果を無理なく使うことができるので、最上級ドラゴンも容易にアドバンス召喚することができる。
これにより、他のパターンでは採用が難しい特殊召喚できないドラゴン族最上級モンスター、《光と闇の竜》・《八俣大蛇》・《白竜の忍者》も採用できるのが特徴。
ドラゴン族ばかりなため《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストに困ることも無く、効果対象に困ることも無い。
《コアキメイル・ドラゴ》を維持しやすくなり、《群雄割拠》も採用できるため、【天使族】等に対して有利に戦えるようになる。
ただし《コアキメイル・ドラゴ》を採用する場合は闇属性・光属性のドラゴン族の採用を控えめにする必要がある。
《一族の結束》を用いれば元々高かった打点が更に高くなり、戦闘において圧倒的優位を確保できるだろう。
ドラゴン族シンクロモンスターの強化も可能であり、中でも《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力を補強できるのは大きい。
下級ドラゴン族モンスターを多数採用するため、《仮面竜》からリクルートできるモンスターの幅も広がる。
除去が必要な場合は《ボマー・ドラゴン》。
アドバンス召喚に繋げたい場合は《ミンゲイドラゴン》。
シンクロ召喚に繋げたい場合は《デルタフライ》等のチューナー。
サルベージが狙いたい場合は《神竜 アポカリプス》。
壁が必要ならば《デコイドラゴン》や《ガード・オブ・フレムベル》。
他にも《アームド・ドラゴン LV3》を出すことで、次のターンに《アームド・ドラゴン LV5》への進化を狙える。
闇属性のサポートカードを駆使して《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を高速で展開し、ドラゴン族の高い打点で攻めるデッキタイプ。
《竜の渓谷》・《ダークフレア・ドラゴン》に加え、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》を採用できるため、墓地肥やしが展開の要であるドラゴン族にとって非常に有効である。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》から蘇生するモンスターとしては、闇属性であり《トレード・イン》に対応する《ダーク・ホルス・ドラゴン》が有力。
《悪夢再び》に対応し大きな戦闘ダメージを見込める《クリアー・バイス・ドラゴン》や、デュアルモンスターの《ダークストーム・ドラゴン》も候補になる。
下級闇ドラゴンには高い攻撃力を持つ《アックス・ドラゴニュート》・《ヴェルズ・ザッハーク》や墓地と手札を調整できる《神竜 アポカリプス》などが存在する。
上級モンスターでも《バイス・ドラゴン》や《異界の棘紫竜》は比較的扱いやすい。
サーチ手段が乏しい《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を【次元ダーク】のギミックを用いて展開するのが基本戦術。
《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》・《竜の渓谷》で墓地へ送り、《ファントム・オブ・カオス》・《ダーク・アームド・ドラゴン》・《龍の鏡》などで除外、《D・D・R》・《闇次元の解放》で帰還するといった経路で積極的に場に出していくことができる。
《エクリプス・ワイバーン》・《闇の誘惑》・《封印の黄金櫃》でデッキ・手札から直接除外するのも良いだろう。
《D・D・R》は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の自身を特殊召喚する効果や《真紅眼の飛竜》とも相性が良い。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は、《ダーク・クリエイター》によって蘇生したり、《ファントム・オブ・カオス》でコピーするといった利用もできる。
《竜の渓谷》による墓地肥やしもこれらのカードとシナジーする。
《ダーク・クリエイター》の効果で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の効果で上級ドラゴン族蘇生というパターンで、手札をほとんど使わない大量展開が可能である。
また、これらのカードで《ダーク・アームド・ドラゴン》・《裁きの龍》を墓地に落とし、《ファントム・オブ・カオス》でコピーすれば強力な除去効果を使える。
この方法なら特殊召喚を経由しないため、ドラゴン族の大量展開を妨げる《大天使クリスティア》などの対策にもなる。
闇属性・ドラゴン族かつ《トレード・イン》に対応する《破壊竜ガンドラ》でも代用が利く。
《天魔神 ノーレラス》を採用し、【ファンカスノーレ】のギミックを組み込むこともできる。
《ファントム・オブ・カオス》で《天魔神 ノーレラス》をコピーして効果を使用しフィールドと手札を一掃、その後《真紅眼の飛竜》で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生する戦法である。
より細かく分類するなら、手札交換カードを多く採用し圧倒的な爆発力で短期決戦を臨む高速型と、下級モンスターを多くして安定性を重視した低速型に分かれる。
ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−で登場したモンスターを中心にしたデッキ。
上記【闇ドラゴン】に光属性モンスターを加えることで、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》やカオスモンスターの特殊召喚を狙えるようになっている。
まずは《エクリプス・ワイバーン》を墓地へ送ることで《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を除外し、そこから《D・D・R》等で直接帰還させたり、《エクリプス・ワイバーン》を除外して手札に加えることで《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を前線に出して展開していく。
《ライトパルサー・ドラゴン》等の効果も活用していけば、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を場に出す機会が増えるだろう。
闇属性・ドラゴン族の有力モンスターは上記【闇ドラゴン】を参照。
特にレベル5以上のものは《ライトパルサー・ドラゴン》から蘇生できるので積極的に採用したいところ。
光属性・ドラゴン族モンスターとしては、上に挙げたカードのほか、《青眼の白龍》・《伝説の白石》が有力。
これらを加えることでハンド・アドバンテージを稼ぎやすくなり、《D・D・R》・《竜の渓谷》や《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》の特殊召喚・効果のコストを補うことができる。
それ以外では《マテリアルドラゴン》や聖刻、通常モンスターの《アレキサンドライドラゴン》などが比較的優秀。
墓地肥やしを重視する手前、ライトロードの採用も非常に有効である。
《デブリ・ドラゴン》は《カードガンナー》・《ライトロード・ハンター ライコウ》などを蘇生してドラゴン族のシンクロ召喚を狙える。
《C・ドラゴン》・《オリエント・ドラゴン》をシンクロ召喚すれば下記のランク6エクシーズモンスターに繋げることができ、《聖刻龍王−アトゥムス》のエクシーズ素材にもなる。
余裕があれば《ライトパルサー・ドラゴン》と併せて《トライデント・ドラギオン》のシンクロ召喚を狙ってみるのも良いだろう。
《ライトパルサー・ドラゴン》や《カオス・ソーサラー》等、レベル6モンスターを多数擁するためエクシーズモンスターとも高相性である。
《ライトパルサー・ドラゴン》の効果を再利用可能とする《甲虫装機 エクサビートル》、デッキからドラゴン族を特殊召喚できる《聖刻龍王−アトゥムス》はこのデッキとシナジーがある。
《セイクリッド・トレミスM7》で《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》等を使いまわすのも強力。
これらはいずれも《迅雷の騎士ガイアドラグーン》にすることができるため、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストとしても活用可能。
《聖刻龍−トフェニドラゴン》や《D−HERO ディアボリックガイ》もこのデッキと相性がいいため、それらを加えてランク6エクシーズ召喚に特化してもいいだろう。
12/09/01でドラゴン族関連のカードに規制がかかって以降は、ドラゴン族の採用を控えめにし【カオス】に寄せた形が多くなっている。
上記【カオスドラゴン】の派生の一つであり、《ライトパルサー・ドラゴン》やカオスの召喚コストとして《忍者マスター HANZO》・《成金忍者》を利用し、《忍法 超変化の術》でドラゴン族のリクルートを狙う。
リクルート先のドラゴン族は、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》が有力だが、相手モンスターのレベルによってはいきなり《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》をリクルートできる可能性もある。
デッキ構築に余裕があれば《白竜の忍者》を狙っても良いだろう。
また、《成金忍者》及びそれを蘇生できる《デブリ・ドラゴン》によってランク4のエクシーズ召喚を狙いやすい。
これによって《ラヴァルバル・チェイン》を作りやすいため《エクリプス・ワイバーン》を利用しやすく、《竜魔人 クィーンドラグーン》もエクシーズ召喚しやすい。
《成金忍者》を使う手前、通常の【カオスドラゴン】と違い罠カードを多めに積む必要がある。
【忍者】も参照。
光属性・ドラゴン族で統一されている聖刻を中心としたデッキ。
詳しくは該当ページ参照。
ドラゴン族または各属性のモンスターをコストに、自己再生と固有効果を利用できるレベル7モンスター、四征竜を中心としたデッキ。
1ターンに1度の制限を回避するためにも、各種を満遍なく採用したほうが動きやすい。
《巌征竜−レドックス》・《焔征竜−ブラスター》・《瀑征竜−タイダル》・《嵐征竜−テンペスト》の4種が基本だが、これをリクルートできる下級征竜はサーチにも含まれるため、主軸とするものに合わせ追加すると良い。
これらは一時的にディスアドバンテージこそ負うものの、1ターンに1度の制約を回避して展開ができ、四征竜の自己再生にも転用できるなど非常に応用力が高い。
固有効果で発生するディスアドバンテージを、除外からサーチによってカバーしつつ、ランク7のエクシーズ召喚を狙う。
除外には自己再生以外にも《封印の黄金櫃》・《七星の宝刀》を利用する事で、デッキを掘り進めながらアドバンテージを得られる。
ディスアドバンテージは負うが、メタカードとして機能する《魂の解放》も、中盤以降威力を発揮する。
自己再生や《巌征竜−レドックス》とのかみ合わせは悪いが、《マクロコスモス》などの全体除外をサイドデッキに用意する事も考えられる。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》も強力だが、フィールドを参照するのでやや安定感が落ちる。
この場合、先の下級征竜や他のドラゴン族を併用し、特殊召喚の機会そのものや蘇生先を確保できるようにすると無駄がない。
苦手とする《ヴェルズ・オピオン》・《大天使クリスティア》などを除去可能な《ボマー・ドラゴン》、レベル8のシンクロ召喚が狙える《ガード・オブ・フレムベル》、《トライデント・ドラギオン》による1ターンキルが狙えるレベル3ドラゴン族チューナーなどが採用候補。
これらは《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》と異なり、各種征竜の除外からもサーチ可能であるためピン挿しでも機能させやすい。
《デブリ・ドラゴン》と、《カードガンナー》など蘇生可能なレベル3モンスターを組み合わせても良い。
この組み合わせは、単にレベル7のドラゴン族シンクロモンスターが利用できるというメリットだけでなく、墓地コストを余分に稼ぐ事ができ、エクシーズ召喚にも転用可能であるため非常に強力。
変わった所で、高レベルを手札に呼び込めるため《モンタージュ・ドラゴン》を採用するのも面白い。
また、《D・D・R》や《異次元からの帰還》を採用し、帰還後のエクシーズ召喚で墓地に送り直す事が可能である。
後者は制限カードかつ罠カードなので、積極的に行うならばサーチ・サルベージが容易な《D・D・R》が軸になる。
ただしこちらは手札コストを要求するため、《サイクロン》などに狙われるとディスアドバンテージの回復が見込めないためジリ貧に陥る恐れもある。
帰還と違い、アドバンテージを得られないが、《ネクロフェイス》を採用する事で、エクストラデッキのものを含め除外したモンスターを全て回収でき、サーチやエクシーズ召喚での再利用が可能になる。
《封印の黄金櫃》で除外しておくと、ランダムではあるがデッキ内の征竜も除外でき、連鎖的に大量のデッキ圧縮につながる。
ただし同名カードの制限があるため、期待値的にも1枚、良くて2枚のサーチが限度である。
デッキが掘り進められた中盤以降ではサーチ先まで除外してしまう事もあるので、あくまで他の征竜のように、《封印の黄金櫃》で発生する一時的なディスアドバンテージをカバーできる可能性がある、という認識で良いだろう。
征竜の回転率を重視すると、攻めるには強力であるものの、必然的に防御が手薄になる。
《幻獣機ドラゴサック》を壁に攻め手をいなし《No.11 ビッグ・アイ》でコントロール奪取を狙う、あるいは早々に1ターンキルを仕掛けるといった動きでカバーしたい。
《No.11 ビッグ・アイ》との相性から、《エフェクト・ヴェーラー》や《ブレイクスルー・スキル》で危険なモンスターのみを一時的に止めるのも有効。
《魔のデッキ破壊ウイルス》・《闇のデッキ破壊ウイルス》も有効であり、刺さらないデッキこそあるものの、無効にされると厳しい《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》や《No.11 ビッグ・アイ》の起動効果に対する一部のカウンターを、サクリファイス・エスケープで回避するというプレイングも可能である。
ランク7のエクシーズモンスターを多用する場合、他のレベル7モンスターを追加する事も考えられる。
《魔のデッキ破壊ウイルス》・《闇のデッキ破壊ウイルス》に対応する《可変機獣 ガンナードラゴン》・《冥府の使者ゴーズ》や《瀑征竜−タイダル》のコスト兼《水精鱗−ガイオアビス》のエクシーズ素材となる《霧の王》などは、比較的展開しやすく、最悪《七星の宝刀》で2:2交換できるため比較的腐りにくい。
ただしドラゴン族全般のようにコストとして融通を利かせにくいため、手札事故には注意したい。
ドラゴン族の特殊召喚をサポートし、耐性までも付与できる《竜魔人 キングドラグーン》を軸としたデッキ。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚方法は3通りのパターンが考えられる。
各パターンの併用も充分にでき、後に紹介する二つ目のパターンができるよう融合素材としては《融合呪印生物−闇》を是非とも利用したい。
《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》よりは、聖刻・《仮面竜》などのドラゴン族サポートも受けられる《神竜 ラグナロク》の方が利用しやすい。
これらを踏まえ、基本的に《神竜 ラグナロク》と《融合呪印生物−闇》を融合素材とすることになるだろう。
一つ目のパターンは、シンプルに《融合》を用いて融合召喚する正規融合の形。
手札消費は大きいが、相手による妨害を受けづらく、より素早い展開が可能。
このパターンをメインにする場合は、《融合》をサーチできる《沼地の魔神王》を採用することになるだろう。
《沼地の魔神王》自体はドラゴン族である《デブリ・ドラゴン》や《氷炎の双竜》と相性が良く、これらのカードを採用するのも面白い。
二つ目のパターンは《融合呪印生物−闇》の起動効果による特殊召喚である。
《融合》を用いないため、デッキをあまり縛らず手札消費も少ない。
だが、《神竜 ラグナロク》・《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》・《融合呪印生物−闇》はいずれもステータスが低く、2体を場に揃えるのはなかなか難しい。
このパターンをメインにする場合は、防御系の罠カードを多めに採用したいところ。
防御系の罠カードは戦闘に弱い《竜魔人 キングドラグーン》の護衛にも役立つ。
三つ目のパターンは《龍の鏡》を用いる方法である。
上記2つのパターンのいずれかとの併用が望ましく、これらで《竜魔人 キングドラグーン》を特殊召喚した後、墓地に落ちた融合素材をそのまま利用するのが手っ取り早い。
他にも、《融合呪印生物−闇》と《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》が闇属性であるため、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》で墓地に落とすこともできる。
《神竜 ラグナロク》は《レスキューラビット》でリクルートでき、《魔界発現世行きデスガイド》でリクルートできる《破壊神 ヴァサーゴ》も融合素材にできるため、そうしてエクシーズ召喚していく過程で墓地を肥やし《龍の鏡》を狙うのも良い。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚後は多様な上級ドラゴン族の展開が可能。
中でも《マテリアルドラゴン》は《竜魔人 キングドラグーン》で対応できない《ライトニング・ボルテックス》・《激流葬》・《聖なるバリア−ミラーフォース−》等の対象をとらない効果のほとんどを防ぐことができる。
さらに、《竜魔人 キングドラグーン》の耐性付与効果により、《マテリアルドラゴン》で防ぐことのできない《邪帝ガイウス》・《氷結界の龍 ブリューナク》・《次元幽閉》等の効果を無効化できるため、双方のシナジーは抜群である。
ただ、どちらも攻撃力は今ひとつなので、罠カードで補いたい。
《ホルスの黒炎竜 LV6》も特殊召喚先として有力であり、《竜魔人 キングドラグーン》の耐性で《ホルスの黒炎竜 LV8》を守ることもできる。
もちろん《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》も特殊召喚でき、さらなる展開を狙うことができる。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》で《F・G・D》を指定し、墓地肥やしを狙う。
《龍の鏡》での融合素材の再利用や、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》での蘇生で更なる展開を行える。
融合モンスターには《F・G・D》の他に、軸として高い耐性を持つ《竜魔人 キングドラグーン》が採用される事が多い。
この他、《青眼の究極竜》を擁する【青眼の白龍】や、《真紅眼の飛竜》での蘇生を軸とした【真紅眼の黒竜】に寄せる構築も考えられる。
アニメで闇遊戯が使用したコンボが元となっている、《凡骨の意地》で大量ドローを行い《スピリット・ドラゴン》で1ターンキルを狙うデッキ。
《スピリット・ドラゴン》の攻撃力を8000までアップさせるには7枚のドラゴン族が必要となるので、構築やプレイングはもとより、運が絡むデッキである。
非常に博打なデッキであると言えるだろう。
特殊召喚を主体とするデッキであるため、特殊召喚封じのカードには滅法弱い。
墓地利用の特殊召喚を妨げる《次元の裂け目》・《マクロコスモス》も天敵と言えるだろう。
これらを張られていると《アームド・ドラゴン LV3》や《ホルスの黒炎竜 LV6》の進化も妨げられてしまう。
《アンデットワールド》にも注意しなければならず、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚効果も《龍の鏡》による《F・G・D》の融合召喚もできなくなる。
これらの永続魔法・永続罠への対抗策として、専用カードである《スタンピング・クラッシュ》や《巨竜の羽ばたき》の採用も考えられる。
しかし、どちらも通常魔法であるためチェーンして発動できず、ドラゴン族が場に存在するという条件も厳しい場合がある。
《アンデットワールド》を破壊できない点も惜しい。
そのため、専用サポートに拘らず、汎用性の高い《王宮のお触れ》・《トラップ・スタン》・《サイクロン》等をサイドデッキに積んで対処するのが無難と言える。
先述の通り墓地肥やし効果を備えた《ライトロード・マジシャン ライラ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》を使って対処する手もある。
第1期は《青眼の白龍》を筆頭とする人気モンスターは存在したが、サポートカードは《山》程度で、ほぼないに等しかった。
それどころか、《ドラゴン族・封印の壺》のようなメタカードさえ存在する不遇の種族であった。
第1期の終わり頃に《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》と《ドラゴンを呼ぶ笛》が登場したが、せっかく大量展開しても《サンダー・ボルト》等で簡単に除去されるため、「海馬のファンデッキ」レベルの内容だった。
第2期のStruggle of Chaos −闇を制する者−で数多くのサポートカードが登場した。
しかし、《増援》等が登場した戦士族と比較すると、《火竜の火炎弾》等の扱いづらいカードが多く、活躍はできなかったが、ファンデッキとしては根強い人気を誇った。
この頃の【ドラゴン族】は、《スタンピング・クラッシュ》や《竜の逆鱗》等を使ったオーソドックスなビートダウンであった。
また、《スピリット・ドラゴン》と《超再生能力》を駆使したデッキも存在した。
第3期には《F・G・D》や《凡骨の意地》が登場し、ドラゴン族通常モンスターを大量投入した【凡骨融合】も生まれた。
コンボ性が高いデッキが生まれたが、決め手となる優秀なモンスターがいなかった。
第4期でようやくドラゴン族の本格的な強化が始まり、SOUL OF THE DUELISTでは専用リクルーターの《仮面竜》が、CYBERNETIC REVOLUTIONでは《龍の鏡》が登場した。
《龍の鏡》の登場により、《F・G・D》は容易に召喚できるフィニッシャーとして生まれ変わった。
ホルスの黒炎竜やアームド・ドラゴン、《竜魔人 キングドラグーン》もここで登場している。
第5期では最初のPOWER OF THE DUELISTでいきなり《未来融合−フューチャー・フュージョン》が登場、《F・G・D》が更なる強化を受けた。
しかし、最大の変化は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の登場であろう。
その攻撃力と効果によって【ドラゴン族】は序盤から高レベルのドラゴン族で攻めこめる打撃力を得た。
第6期ではシンクロモンスターが新たに登場し、《スターダスト・ドラゴン》をはじめ強力なドラゴン族シンクロモンスターが何体も登場した。
《コアキメイル・ドラゴ》や《ミンゲイドラゴン》といった優秀な下級モンスターも増加し、ようやく粒が揃ってきた感がある。
第7期でも《デルタフライ》、《スター・ブライト・ドラゴン》等下級モンスターが複数登場し、中でも《神竜 アポカリプス》はドラゴン族の手軽なサルベージ要員として注目された。
さらにストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−では《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》・《エクリプス・ワイバーン》が登場し、墓地や除外を駆使した強力な戦術が取れるようになった。
そしてGALACTIC OVERLORDでは初のドラゴン族統一カテゴリである聖刻やドラゴン族サポート効果を持つエクシーズモンスターが登場するなど、大きくプッシュされている。
だが第8期になり12/09/01にて、遂に《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
今後はこれらのカードに頼らない構築が求められるだろう。