ドラゴン族は優秀なモンスターが多く集う種族であり、特に融合モンスターやシンクロモンスターには、強力なモンスター効果や破格のステータスを持つモンスターが多数存在する。
特殊召喚手段にも恵まれており、高レベルモンスターを多数採用しても生かしやすい所が、ドラゴン族の強みと言えるだろう。
また、原作やアニメで登場したモンスターや人気のあるモンスターが非常に多いのも特徴。
思い入れのあるプレイヤーにはたまらないデッキである。
ドラゴン族にはデッキの軸となるモンスターも多く、そうしたモンスターを中核としたデッキについては個別ページにおいて解説する。
12/09/01にて、強力なサポートカードであった《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
また、13/09/01にて下級征竜4体が禁止カードに、14/04/01には最上級征竜4体も制限カードに指定された。
一時期環境でも主力であったこれらに頼った構築をするのは、難しくなったと言える。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン/Red-Eyes Darkness Metal Dragon》 効果モンスター(制限カード) 星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体を ゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から 「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の ドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる。
《F・G・D/Five-Headed Dragon》 融合・効果モンスター 星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000 ドラゴン族モンスター×5 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
- ドラゴン族最上級モンスターのサポートになり、墓地からの自己再生が出来る《ミンゲイドラゴン》
- 墓地にレベル7以上のドラゴン族が存在すれば壁として重宝する《デコイドラゴン》
- 墓地へ送られた場合、手札のドラゴン族を特殊召喚できる《コドモドラゴン》
- 同名カードのサーチでハンド・アドバンテージを得る《ポケ・ドラ》
- モンスター除去効果を持つ《ボマー・ドラゴン》
- ドラゴン族専用リクルーター《仮面竜》
- 自己再生効果を持つ《ドル・ドラ》
- 《竜魔人 キングドラグーン》の融合素材《神竜 ラグナロク》
- 墓地のドラゴン族モンスターを手札に戻す《神竜 アポカリプス》
- 除外との併用で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》等をサーチできる《エクリプス・ワイバーン》
- 植物族と相性の良い《ブルーローズ・ドラゴン》
- 特殊召喚効果とサーチ効果により、展開力と持久力に優れた《輝白竜 ワイバースター》と《暗黒竜 コラプサーペント》
- 攻撃と表示形式の変更を封じる《ブリザード・ドラゴン》
- 貫通能力を持つ《ランス・リンドブルム》・《スピア・ドラゴン》
- 切り札《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生できる《真紅眼の飛竜》
- 1850の攻撃力に加え、特殊召喚されたモンスターを破壊する効果を持つ《ヴェルズ・ザッハーク》
- 1900の攻撃力に加え、光属性・闇属性モンスターの特殊召喚を封じることができる《コアキメイル・ドラゴ》
- 1900の攻撃力に加え、カウンター罠を封殺する効果を持つ《アボイド・ドラゴン》
- 1900の攻撃力に加え、レベルを操作できる《スター・ブライト・ドラゴン》
- 2000の攻撃力を持ち、闇属性サポートを受けられる《アックス・ドラゴニュート》
- 2000の攻撃力を持ち、通常モンスターの《アレキサンドライドラゴン》
- 《青眼の白龍》をサーチでき、手札コストに最適な《伝説の白石》
- 通常モンスター専用カードが使用でき、壁にもなる《ガード・オブ・フレムベル》
- ドラゴン族をサーチする効果を持つ《ドレッド・ドラゴン》
- レベル調整をしやすい《デルタフライ》
- 自身の効果により単体でもシンクロ素材を揃えられる《デブリ・ドラゴン》
- 《竜の渓谷》でサーチできる《ドラグニティ−アキュリス》、《ドラグニティ−ブラックスピア》、《ドラグニティ−ピルム》
- 墓地コストだけで特殊召喚可能ながら、フィールドリセット+全手札破壊+バーンと豪快な破壊力を見せ付ける《混沌帝龍 −終焉の使者−》
- 手軽に特殊召喚でき、リリース要員やシンクロ素材に役立つ《バイス・ドラゴン》・《聖刻龍−トフェニドラゴン》
- 除去効果を持ち《アームド・ドラゴン LV3》から特殊召喚できる《アームド・ドラゴン LV5》
- モンスターが破壊された場合という比較的簡単な条件で特殊召喚できる《異界の棘紫竜》
- 特殊召喚条件がカオスと同じであり、場に出しやすい《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》
- ドラゴン族をリリースすることで高い攻撃力を得ることができ、その他にも2つの効果を持つ《ストロング・ウィンド・ドラゴン》
- 魔法に耐性がある《ホルスの黒炎竜 LV6》
- モンスター破壊効果を無効にでき、場持ちが良い《マテリアルドラゴン》
- 《オネスト》などを気にせず、ほぼ全てのモンスターを戦闘破壊できる《クリアー・バイス・ドラゴン》
- ドラゴン族を装備・特殊召喚できる《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》
- 通常モンスターのサポートカードが使用でき、再度召喚で全体除去効果を使える《ダークストーム・ドラゴン》
- 《ミンゲイドラゴン》でアドバンス召喚でき、《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》とも好相性な《光と闇の竜》
- 3000の攻撃力を持ち、魔法・罠カードの対象にならず、自軍のモンスターを戦闘から守れる《青氷の白夜龍》
- 3000の攻撃力を持ち、《アックス・ドラゴニュート》などを蘇生することができる《ダーク・ホルス・ドラゴン》
- 3000の攻撃力を持ち、除外効果によって攻撃反応型罠カード回避やエクシーズモンスター対策を行える《銀河眼の光子竜》
- 3000の攻撃力を持ち、《伝説の白石》等のサポートカードを有する通常モンスターの《青眼の白龍》
- ドラゴン族を容易に展開できる《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
- 墓地のモンスターをコストに召喚でき、手札にある自身と特定の属性のモンスターを墓地に捨てる?ことで効果を発動し、除外されるとデッキから特定の属性のドラゴン族をサーチする四征竜
墓地肥やしのできるカードとして《竜の渓谷》・《竜の霊廟》等の専用サポートカードがある。
手札交換カードを使うのも良く、《手札抹殺》・《手札断殺》は、《伝説の白石》・《超再生能力》等と合わせて使うことでディスアドバンテージを軽減できる。
レベル8ドラゴン族最上級モンスターを多く採用する場合は、《トレード・イン》も優秀な手札交換カードとして働く。
それ以外のドラゴン族サポートカードでは、《F・G・D》等を簡単に融合召喚できる《龍の鏡》が有力。
上記の手札交換カードやリリース・手札から捨てる効果を多用する【聖刻】や【征竜】なら、《超再生能力》も強力なドローソースになりうる。
通常モンスターを利用する【聖刻】や【青眼の白龍】では、それを蘇生できる速攻魔法の《銀龍の轟咆》も採用を考えられる。
《竜魂の城》はコンバットトリックとして使えるほか、除外・帰還を行えるため【征竜】や【カオスドラゴン】と好相性。
《巨竜の羽ばたき》や《バーストブレス》、《竜の転生》はいずれも強力な効果を持つが、手軽にコストとして用意できるドラゴン族はあまり多くないため使い勝手は良くない。
デッキ内のモンスターを全てドラゴン族で統一したデッキタイプ。
《ミンゲイドラゴン》の蘇生効果を無理なく使うことができるので、ドラゴン族最上級モンスターも容易にアドバンス召喚することができる。
これにより、他のパターンでは採用が難しい特殊召喚できないドラゴン族最上級モンスター、《光と闇の竜》・《八俣大蛇》・《白竜の忍者》も採用できるのが特徴。
ドラゴン族ばかりなため《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストに困ることもなく、効果対象に困ることもない。
征竜に関しても同様である。
《コアキメイル・ドラゴ》を維持しやすくなり、《群雄割拠》も採用できるため防御面にも強くなる。
ただし《コアキメイル・ドラゴ》を採用する場合は闇属性・光属性のドラゴン族の採用を控えめにする必要がある。
《一族の結束》を用いれば元々高かった打点が更に高くなり、戦闘において圧倒的優位を確保できるだろう。
下級ドラゴン族モンスターを多数採用するため、《仮面竜》からリクルートできるモンスターの幅も広がる。
除去が必要な場合は《ボマー・ドラゴン》。
アドバンス召喚に繋げたい場合は《ミンゲイドラゴン》。
シンクロ召喚に繋げたい場合は《デルタフライ》等のチューナー。
サルベージが狙いたい場合は《神竜 アポカリプス》。
壁が必要ならば《デコイドラゴン》や《ガード・オブ・フレムベル》。
他にも《アームド・ドラゴン LV3》を出すことで、次のターンに《アームド・ドラゴン LV5》への進化を狙える。
闇属性のサポートカードを駆使して《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を高速で展開し、ドラゴン族の高い打点で攻めるデッキタイプ。
《竜の渓谷》や《竜の霊廟》に加え、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》を採用できるため、墓地肥やしが展開の要であるドラゴン族にとって非常に有効である。
闇属性ドラゴン族モンスターとしては、最上級モンスターではステータスの高い《ダーク・ホルス・ドラゴン》や通常モンスターのサポートカードに対応する《ダークストーム・ドラゴン》・《トライホーン・ドラゴン》が候補になる。
下級闇ドラゴンには高い攻撃力を持つ《アックス・ドラゴニュート》・《ヴェルズ・ザッハーク》や墓地と手札を調整できる《神竜 アポカリプス》等が存在する。
上級モンスターでも《バイス・ドラゴン》や《異界の棘紫竜》は比較的扱いやすい。
サーチ手段が乏しい《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を【次元ダーク】のギミックを用いて展開するのが基本戦術。
《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》・《竜の渓谷》で墓地へ送り、《ファントム・オブ・カオス》・《ダーク・アームド・ドラゴン》・《龍の鏡》等で除外、《D・D・R》・《闇次元の解放》で帰還するといった経路で積極的にフィールドに出していくことができる。
《エクリプス・ワイバーン》・《闇の誘惑》・《封印の黄金櫃》でデッキ・手札から直接除外するのも良いだろう。
《D・D・R》は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の自身を特殊召喚する効果や《真紅眼の飛竜》とも相性が良い。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は、《ダーク・クリエイター》によって蘇生したり、《ファントム・オブ・カオス》でコピーするといった利用もできる。
《竜の渓谷》・《竜の霊廟》による墓地肥やしもこれらのカードとシナジーする。
《ダーク・クリエイター》の効果で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の効果で上級ドラゴン族蘇生というパターンで、手札をほとんど使わない大量展開が可能である。
また、これらのカードで《ダーク・アームド・ドラゴン》・《裁きの龍》を墓地に落とし、《ファントム・オブ・カオス》でコピーすれば強力な除去効果を使える。
この方法なら特殊召喚を経由しないため、ドラゴン族の大量展開を妨げる《大天使クリスティア》等の対策にもなる。
闇属性・ドラゴン族かつ《トレード・イン》に対応する《破壊竜ガンドラ》でも代用が利く。
《天魔神 ノーレラス》を採用し、【ファンカスノーレ】のギミックを組み込むこともできる。
《ファントム・オブ・カオス》で《天魔神 ノーレラス》をコピーして効果を使用しフィールドと手札を一掃、その後《真紅眼の飛竜》で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生する戦法である。
より細かく分類するなら、手札交換カードを多く採用し圧倒的な爆発力で短期決戦を臨む高速型と、下級モンスターを多くして安定性を重視した低速型に分かれる。
【ドラゴン族】の中でも《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》への依存が強いデッキであったため、12/09/01にてこれが制限カードに指定されたことで大きな打撃を受けた。
現在は下記の【カオスドラゴン】に吸収される形となっている。
ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−で登場したモンスターを中心にしたデッキ。
上記【闇ドラゴン】に光属性モンスターを加えることで、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》やカオスモンスターの特殊召喚を狙えるようになっている。
墓地肥やしの手段としては、ライトロードまたは《竜の霊廟》が有力。
前者を用いる場合は、《ライトロード・ハンター ライコウ》・《ライトロード・マジシャン ライラ》を採用できるため、除去能力も高まる。
後者を用いる場合は、ピンポイントで墓地肥やしできるため、《エクリプス・ワイバーン》等を用いやすい。
ドラゴン族モンスターに関しては、レベル5以上・闇属性のものを採用しておくと、《ライトパルサー・ドラゴン》から蘇生ができる。
光属性・ドラゴン族モンスターに関しては、墓地で効果を発揮できる《エクリプス・ワイバーン》・《伝説の白石》を用いると良いだろう。
前者は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を除外でき、そこから《D・D・R》等で直接帰還させたり、これを除外して手札に加えることができる。
後者はハンド・アドバンテージを稼ぎやすくなり、《D・D・R》・《竜の渓谷》や《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》の特殊召喚・効果のコストを補うことができる。
《デブリ・ドラゴン》は《カードガンナー》・《ライトロード・ハンター ライコウ》等を蘇生してドラゴン族のシンクロ召喚を狙える。
《C・ドラゴン》・《オリエント・ドラゴン》をシンクロ召喚すれば下記のランク6エクシーズモンスターに繋げることができ、《聖刻龍王−アトゥムス》のエクシーズ素材にもなる。
余裕があれば《ライトパルサー・ドラゴン》と併せて《トライデント・ドラギオン》のシンクロ召喚を狙ってみるのも良いだろう。
《ライトパルサー・ドラゴン》や《カオス・ソーサラー》等、レベル6モンスターを多数擁するためエクシーズモンスターとも高相性である。
《ライトパルサー・ドラゴン》の効果を再利用可能とする《甲虫装機 エクサビートル》、デッキからドラゴン族を特殊召喚できる《聖刻龍王−アトゥムス》はこのデッキとシナジーがある。
《セイクリッド・トレミスM7》で《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》等を使いまわすのも強力。
これらはいずれも《迅雷の騎士ガイアドラグーン》にすることができるため、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストとしても活用可能。
《聖刻龍−トフェニドラゴン》や《D−HERO ディアボリックガイ》、《機動要犀 トリケライナー》もこのデッキと相性がいいため、それらを加えてランク6エクシーズ召喚に特化してもいいだろう。
12/09/01でドラゴン族関連のカードに規制がかかって以降は、ドラゴン族の採用を控えめにし【カオス】に寄せた形が多くなっている。
上記【カオスドラゴン】の派生の一つであり、《ライトパルサー・ドラゴン》やカオスの召喚コストとして《忍者マスター HANZO》・《成金忍者》を利用し、《忍法 超変化の術》でドラゴン族のリクルートを狙う。
リクルート先のドラゴン族は、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》が有力だが、相手モンスターのレベルによってはいきなり《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》をリクルートできる可能性もある。
デッキ構築に余裕があれば《白竜の忍者》を狙っても良いだろう。
また、《成金忍者》及びそれを蘇生できる《デブリ・ドラゴン》によってランク4のエクシーズ召喚を狙いやすい。
これによって《ラヴァルバル・チェイン》を作りやすいため《エクリプス・ワイバーン》を利用しやすく、《竜魔人 クィーンドラグーン》もエクシーズ召喚しやすい。
《成金忍者》を使う手前、通常の【カオスドラゴン】と違い罠カードを多めに積む必要がある。
【忍者】も参照。
光属性・ドラゴン族で統一されている聖刻を中心としたデッキ。
詳しくは該当ページ参照。
ドラゴン族または各属性のモンスターをコストに、自己再生と固有効果を利用できるレベル7モンスター、四征竜を中心としたデッキ。
詳しくは該当ページ参照。
ドラゴン族の特殊召喚をサポートし、耐性までも付与できる《竜魔人 キングドラグーン》を軸としたデッキ。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚方法は3通りのパターンが考えられる。
各パターンの併用も充分にでき、後に紹介する2つ目のパターンができるよう融合素材としては《融合呪印生物−闇》を是非とも利用したい。
《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》よりは、聖刻・《仮面竜》等のドラゴン族サポートも受けられる《神竜 ラグナロク》の方が利用しやすい。
これらを踏まえ、基本的に《神竜 ラグナロク》と《融合呪印生物−闇》を融合素材とすることになるだろう。
1つ目のパターンは、シンプルに《融合》を用いて融合召喚する正規融合の形。
手札消費は大きいが、相手による妨害を受けづらく、より素早い展開が可能。
このパターンをメインにする場合は、《融合》をサーチできる《沼地の魔神王》を採用することになるだろう。
《沼地の魔神王》自体はドラゴン族である《デブリ・ドラゴン》や《氷炎の双竜》と相性が良く、これらのカードを採用するのも面白い。
2つ目のパターンは《融合呪印生物−闇》の起動効果による特殊召喚である。
《融合》を用いないため、デッキをあまり縛らず手札消費も少ない。
だが、《神竜 ラグナロク》・《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》・《融合呪印生物−闇》はいずれもステータスが低く、2体をフィールドに揃えるのはなかなか難しい。
このパターンをメインにする場合は、防御系の罠カードを多めに採用したいところ。
防御系の罠カードは戦闘に弱い《竜魔人 キングドラグーン》の護衛にも役立つ。
3つ目のパターンは《龍の鏡》を用いる方法である。
上記2つのパターンのいずれかとの併用が望ましく、これらで《竜魔人 キングドラグーン》を特殊召喚した後、墓地に落ちた融合素材をそのまま利用するのが手っ取り早い。
他にも、《融合呪印生物−闇》と《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》が闇属性であるため、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》で墓地に落とすこともできる。
《神竜 ラグナロク》は《レスキューラビット》でリクルートでき、《魔界発現世行きデスガイド》でリクルートできる《破壊神 ヴァサーゴ》も融合素材にできるため、そうしてエクシーズ召喚していく過程で墓地を肥やし《龍の鏡》を狙うのも良い。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚後は多様な上級ドラゴン族の展開が可能。
中でも《マテリアルドラゴン》は《竜魔人 キングドラグーン》で対応できない《ライトニング・ボルテックス》・《激流葬》・《聖なるバリア −ミラーフォース−》等の対象をとらない効果のほとんどを防ぐことができる。
さらに、《竜魔人 キングドラグーン》の耐性付与効果により、《マテリアルドラゴン》で防ぐことのできない《邪帝ガイウス》・《氷結界の龍 ブリューナク》・《次元幽閉》等の効果を無効化できるため、双方のシナジーは抜群である。
ただ、どちらも攻撃力は今ひとつなので、罠カードで補いたい。
《ホルスの黒炎竜 LV6》も特殊召喚先として有力であり、《竜魔人 キングドラグーン》の耐性で《ホルスの黒炎竜 LV8》を守ることもできる。
もちろん《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》も特殊召喚でき、さらなる展開を狙うことができる。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》で《F・G・D》を指定し、墓地肥やしを狙う。
《龍の鏡》での融合素材の再利用や、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》での蘇生で更なる展開を行える。
融合モンスターには《F・G・D》の他に、軸として高い耐性を持つ《竜魔人 キングドラグーン》が採用される事が多い。
この他、《青眼の究極竜》を擁する【青眼の白龍】や、《真紅眼の飛竜》での蘇生を軸とした【真紅眼の黒竜】に寄せる構築も考えられる。
アニメで闇遊戯が使用したコンボが元となっている、《凡骨の意地》で大量ドローを行い《スピリット・ドラゴン》で1ターンキルを狙うデッキ。
《スピリット・ドラゴン》の攻撃力を8000までアップさせるには7枚のドラゴン族が必要となるので、構築やプレイングはもとより、運が絡むデッキである。
非常に博打なデッキであると言えるだろう。
特殊召喚を主体とするデッキであるため、特殊召喚封じのカードには滅法弱い。
墓地利用の特殊召喚を妨げる《次元の裂け目》・《マクロコスモス》も天敵と言えるだろう。
これらを張られていると《アームド・ドラゴン LV3》や《ホルスの黒炎竜 LV6》の進化も妨げられてしまう。
《アンデットワールド》にも注意しなければならず、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚効果も《龍の鏡》による《F・G・D》の融合召喚もできなくなる。
これらの永続魔法・永続罠への対抗策として、専用カードである《スタンピング・クラッシュ》や《巨竜の羽ばたき》の採用も考えられる。
しかし、どちらも通常魔法であるためチェーンして発動できず、ドラゴン族がフィールドに存在するという条件も厳しい場合がある。
《アンデットワールド》を破壊できない点も惜しい。
そのため、専用サポートに拘らず、汎用性の高い《王宮のお触れ》・《トラップ・スタン》・《サイクロン》等をサイドデッキに積んで対処するのが無難と言える。
先述の通り墓地肥やし効果を備えた《ライトロード・マジシャン ライラ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》を使って対処する手もある。
第1期は《青眼の白龍》を筆頭とする人気モンスターは存在したが、サポートカードは《山》程度で、ほぼないに等しかった。
それどころか、《ドラゴン族・封印の壺》のようなメタカードさえ存在する不遇の種族であった。
第1期の終わり頃に《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》と《ドラゴンを呼ぶ笛》が登場したが、せっかく大量展開しても《サンダー・ボルト》等で簡単に除去されるため、「海馬のファンデッキ」レベルの内容だった。
第2期のStruggle of Chaos −闇を制する者−で数多くのサポートカードが登場した。
しかし、《増援》等が登場した戦士族と比較すると、《火竜の火炎弾》等の扱いづらいカードが多く、活躍はできなかったが、ファンデッキとしては根強い人気を誇った。
この頃の【ドラゴン族】は、《スタンピング・クラッシュ》や《竜の逆鱗》等を使ったオーソドックスなビートダウンであった。
また、《スピリット・ドラゴン》と《超再生能力》を駆使したデッキも存在した。
第3期には《F・G・D》や《凡骨の意地》が登場し、ドラゴン族通常モンスターを大量投入した【凡骨融合】も生まれた。
コンボ性が高いデッキが生まれたが、決め手となる優秀なモンスターがいなかった。
第4期でようやくドラゴン族の本格的な強化が始まり、SOUL OF THE DUELISTでは専用リクルーターの《仮面竜》が、CYBERNETIC REVOLUTIONでは《龍の鏡》が登場した。
《龍の鏡》の登場により、《F・G・D》は容易に召喚できるフィニッシャーとして生まれ変わった。
ホルスの黒炎竜やアームド・ドラゴン、《竜魔人 キングドラグーン》もここで登場している。
第5期では最初のPOWER OF THE DUELISTでいきなり《未来融合−フューチャー・フュージョン》が登場、《F・G・D》が更なる強化を受けた。
しかし、最大の変化は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の登場であろう。
その攻撃力と効果によって【ドラゴン族】は序盤から高レベルのドラゴン族で攻めこめる打撃力を得た。
第6期ではシンクロモンスターが新たに登場し、《スターダスト・ドラゴン》をはじめ強力なドラゴン族シンクロモンスターが何体も登場した。
《コアキメイル・ドラゴ》や《ミンゲイドラゴン》といった優秀な下級モンスターも増加し、ようやく粒が揃ってきた感がある。
第7期でも《デルタフライ》、《スター・ブライト・ドラゴン》等下級モンスターが複数登場し、中でも《神竜 アポカリプス》はドラゴン族の手軽なサルベージ要員として注目された。
さらにストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−では《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》・《エクリプス・ワイバーン》が登場し、墓地や除外を駆使した強力な戦術が取れるようになった。
そしてGALACTIC OVERLORDでは初のドラゴン族統一カテゴリである聖刻やドラゴン族サポート効果を持つエクシーズモンスターが登場するなど、大きくプッシュされている。
だが第8期になり12/09/01にて、遂に《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
強力なサポートカードを一挙に失う形となったが、その後LORD OF THE TACHYON GALAXYにて征竜が登場し、またしても大幅な強化が成される。
恐慌的な猛威で瞬く間に環境を席巻した結果、全下級征竜が一斉にOCG史上最速の禁止カード指定を受けてもなお影響は収まらず、シナジーを生む多くのカード群をも巻き込む形で規制強化を受け続けながらも、第9期に入っても環境の軸となっている。