ドラゴン族は優秀なモンスターが多く集う種族であり、特に融合モンスターやシンクロモンスターには、強力なモンスター効果や破格のステータスを持つモンスターが多数存在する。
特殊召喚手段にも恵まれており、高レベルモンスターを多数採用しても生かしやすい所が、ドラゴン族の強みと言えるだろう。
また、原作やアニメで登場したモンスターや人気のあるモンスターが非常に多いのも特徴。
思い入れのあるプレイヤーにはたまらないデッキである。
ドラゴン族にはデッキの軸となるモンスターも多く、そうしたモンスターを中核としたデッキについては個別ページにおいて解説する。
12/09/01にて、強力なサポートカードであった《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
そのため、これらに頼った構築をするのは難しくなったと言える。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン/Red-Eyes Darkness Metal Dragon》 効果モンスター(制限カード) 星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体を ゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から 「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を 自分フィールド上に特殊召喚できる。
《F・G・D/Five-Headed Dragon》 融合・効果モンスター 星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000 ドラゴン族モンスター×5 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
- ドラゴン族最上級モンスターのサポートになり、墓地からの自己再生が出来る《ミンゲイドラゴン》
- ハンドアドバンテージを回復でき、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》除外コストによる損失を0にする《ポケ・ドラ》
- モンスター除去効果を持つ《ボマー・ドラゴン》
- ドラゴン族専用リクルーター《仮面竜》
- 自己再生効果を持つ《ドル・ドラ》
- 攻撃と表示形式の変更を封じる《ブリザード・ドラゴン》
- 貫通能力を持つ《ランス・リンドブルム》・《スピア・ドラゴン》
- 切り札《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生できる《真紅眼の飛竜》
- 優秀な通常モンスターの《アレキサンドライドラゴン》
- 《竜魔人 キングドラグーン》の融合素材《神竜 ラグナロク》
- 墓地にレベル7以上のドラゴン族が存在すれば壁として重宝する《デコイドラゴン》
- 光属性・闇属性モンスターの特殊召喚を封じる《コアキメイル・ドラゴ》
- 高い攻撃力を持つ《アックス・ドラゴニュート》
- 高い攻撃力に加え、特殊召喚されたモンスターを破壊する効果を持つ《ヴェルズ・ザッハーク》
- 高い攻撃力に加え、高レベルのシンクロ召喚に便利な効果を持つ《スター・ブライト・ドラゴン》
- 墓地のドラゴン族モンスターを手札に戻す《神竜 アポカリプス》
- 間接的ながらも《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》などをサーチできる《エクリプス・ワイバーン》
- 《青眼の白龍》をサーチでき手札コストに最適な《伝説の白石》
- 通常モンスター専用カードが使用でき、壁にもなる《ガード・オブ・フレムベル》
- ドラゴン族をサーチする効果を持つ《ドレッド・ドラゴン》
- レベル調整をしやすい《デルタフライ》
- 《ミンゲイドラゴン》や《デコイドラゴン》と好相性の《デブリ・ドラゴン》
- 《竜の渓谷》でサーチできる《ドラグニティ−アキュリス》、《ドラグニティ−ブラックスピア》、《ドラグニティ−ピルム》
- 手軽に特殊召喚でき、リリース要員やシンクロ素材に役立つ《バイス・ドラゴン》・《聖刻龍−トフェニドラゴン》
- 貴重な除去効果を持つ《アームド・ドラゴン LV5》
- カオスのような特殊召喚条件があり、優秀な効果を持つ《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》
- ドラゴン族をリリースすることで高い攻撃力を得ることができ、その他にも2つの効果を持つ《ストロング・ウィンド・ドラゴン》
- 魔法に耐性がある《ホルスの黒炎竜 LV6》
- モンスター破壊効果を無効にでき場持ちが良い《マテリアルドラゴン》
- 通常モンスターのサポートカードが使用でき、強力な除去効果を持つ《ダークストーム・ドラゴン》
- 魔法・罠の対象にならない《青氷の白夜龍》
- 属性に恵まれ、《アックス・ドラゴニュート》などを蘇生することができる《ダーク・ホルス・ドラゴン》
- 《オネスト》などを気にせず、ほぼ全てのモンスターを戦闘破壊できる《クリアー・バイス・ドラゴン》
- ドラゴン族を装備・特殊召喚できる《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》
- 《ミンゲイドラゴン》でアドバンス召喚でき、《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》とも好相性な《光と闇の竜》
- 攻撃反応型罠や自らに不利な戦闘を回避でき、対エクシーズモンスターで優秀な《銀河眼の光子竜》
- 《伝説の白石》からサーチできる通常モンスターの《青眼の白龍》
- ドラゴン族を容易に展開できる《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
墓地肥やしの行えるカードとして《竜の渓谷》・《おろかな埋葬》などを採用したい。
手札交換カードを使うのも良く、《手札抹殺》・《手札断殺》は、《伝説の白石》・《超再生能力》等と合わせて使うことでディスアドバンテージを軽減できる。
レベル8ドラゴン族最上級モンスターを多く採用する場合は、《トレード・イン》も優秀な手札交換カードとして働く。
それ以外のドラゴン族サポートカードでは、《F・G・D》等を簡単に融合召喚できる《龍の鏡》が有力。
魔法・罠除去とバーン効果を持つ《スタンピング・クラッシュ》も採用を考えられる。
《巨竜の羽ばたき》は上級モンスターを手札に戻すという重いコストがあるため、採用する場合は《バイス・ドラゴン》などと併用したい。
《バーストブレス》はコストが限定的でかつ大きく、破壊効果に自軍のモンスターも巻き込んでしまうため、使える状況は限られてくる。
《竜の転生》は、上級ドラゴン族の特殊召喚も狙える有用なカードだが、使用する際はコストとして手軽な下級ドラゴン族を用意したい。
デッキ内のモンスターを全てドラゴン族で統一したデッキタイプ。
《ミンゲイドラゴン》の蘇生効果を無理なく使うことができるので、最上級ドラゴンも容易にアドバンス召喚することができる。
これにより、他のパターンでは採用が難しい特殊召喚できないドラゴン族最上級モンスター、《光と闇の竜》・《八俣大蛇》も採用できるのが特徴。
ドラゴン族ばかりなため《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストに困ることも無く、効果対象に困ることも無い。
《コアキメイル・ドラゴ》を維持しやすくなり、《群雄割拠》も採用できるため、【天使族】等に対して有利に戦えるようになる。
ただし《コアキメイル・ドラゴ》を採用する場合は闇属性・光属性のドラゴン族の採用を控えめにする必要がある。
《一族の結束》を用いれば元々高かった打点が更に高くなり、戦闘において圧倒的優位を確保できるだろう。
ドラゴン族シンクロモンスターの強化も可能であり、中でも《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力を補強できるのは大きい。
下級ドラゴン族モンスターを多数採用するため、《仮面竜》からリクルートできるモンスターの幅も広がる。
除去が必要な場合は《ボマー・ドラゴン》。
アドバンス召喚に繋げたい場合は《ミンゲイドラゴン》。
シンクロ召喚に繋げたい場合は《デルタフライ》等のチューナー。
サルベージが狙いたい場合は《神竜 アポカリプス》。
壁が必要ならば《デコイドラゴン》や《ガード・オブ・フレムベル》。
他にも《アームド・ドラゴン LV3》を出すことで、次のターンに《アームド・ドラゴン LV5》への進化を狙える。
闇属性のサポートカードを駆使して《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を高速で展開し、ドラゴン族の高い打点で攻めるデッキタイプ。
《竜の渓谷》・《ダークフレア・ドラゴン》に加え、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》を採用できるため、墓地肥やしが展開の要であるドラゴン族にとって非常に有効である。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》から蘇生するモンスターとしては、闇属性であり《トレード・イン》に対応する《ダーク・ホルス・ドラゴン》が有力。
《悪夢再び》に対応し大きな戦闘ダメージを見込める《クリアー・バイス・ドラゴン》や、デュアルモンスターの《ダークストーム・ドラゴン》も候補になる。
下級闇ドラゴンには高い攻撃力を持つ《アックス・ドラゴニュート》・《ヴェルズ・ザッハーク》や墓地と手札を調整できる《神竜 アポカリプス》などが存在する。
サーチ手段が乏しい《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を【次元ダーク】のギミックを用いて展開するのが基本戦術。
《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》・《竜の渓谷》で墓地へ送り、《ファントム・オブ・カオス》・《ダーク・アームド・ドラゴン》・《龍の鏡》などで除外、《D・D・R》・《闇次元の解放》で帰還するといった経路で積極的に場に出していくことができる。
《エクリプス・ワイバーン》・《闇の誘惑》・《封印の黄金櫃》でデッキ・手札から直接除外するのも良いだろう。
《D・D・R》は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の自身を特殊召喚する効果や《真紅眼の飛竜》とも相性が良い。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は、《ダーク・クリエイター》によって蘇生したり、《ファントム・オブ・カオス》でコピーするといった利用もできる。
《竜の渓谷》による墓地肥やしもこれらのカードとシナジーする。
《ダーク・クリエイター》の効果で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の効果で上級ドラゴン族蘇生というパターンで、手札をほとんど使わない大量展開が可能である。
また、これらのカードで《ダーク・アームド・ドラゴン》・《裁きの龍》を墓地に落とし、《ファントム・オブ・カオス》でコピーすれば強力な除去効果を使える。
この方法なら特殊召喚を経由しないため、ドラゴン族の大量展開を妨げる《大天使クリスティア》などの対策にもなる。
闇属性・ドラゴン族かつ《トレード・イン》に対応する《破壊竜ガンドラ》でも代用が利く。
《天魔神 ノーレラス》を採用し、【ファンカスノーレ】のギミックを組み込むこともできる。
《ファントム・オブ・カオス》で《天魔神 ノーレラス》をコピーして効果を使用しフィールドと手札を一掃、その後《真紅眼の飛竜》で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生する戦法である。
より細かく分類するなら、手札交換カードを多く採用し圧倒的な爆発力で短期決戦を臨む高速型と、下級モンスターを多くして安定性を重視した低速型に分かれる。
ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−で登場したモンスターを中心にしたデッキ。
上記【闇ドラゴン】に光属性モンスターを加えることで、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》やカオスモンスターの特殊召喚を狙えるようにした形である。
まずは《エクリプス・ワイバーン》を墓地へ送ることで《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を除外し、そこから《D・D・R》等で直接帰還させたり、《エクリプス・ワイバーン》を除外して手札に加えることで《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を前線に出して展開していく。
《ライトパルサー・ドラゴン》等の効果も活用していけば、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を場に出す機会が増えるだろう。
光属性ドラゴン族モンスターとしては、上に挙げたカードのほか、《青眼の白龍》・《伝説の白石》が有力。
これらを加えることでハンド・アドバンテージを稼ぎやすくなり、《D・D・R》や《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》の特殊召喚・効果のコストを補うことができる。
さらに《竜の渓谷》や《手札断殺》、《トレード・イン》といったカードも使いやすくなるため事故率を下げることができる。
それ以外では《スター・ブライト・ドラゴン》や《マテリアルドラゴン》が高いステータスと優秀な効果を持っている。
聖刻にも優秀なモンスターが多数存在し、前述した《青眼の白龍》とのシナジーもある。
墓地肥やしを重視する手前、ライトロードの採用も非常に有効である。
このデッキに乏しくなりがちな除去を行える《ライトロード・マジシャン ライラ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》は特に優秀。
ドラゴン族のライトロードには《ライトロード・ドラゴン グラゴニス》がおり、高い攻撃力を期待できる。
ライトロードの枚数や種類を増やせば《ソーラー・エクスチェンジ》・《裁きの龍》の採用を考えても良い。
《裁きの龍》は《エクリプス・ワイバーン》で間接的なサーチも狙える。
近年ではめっきり採用率の下がってしまった《龍の鏡》も、墓地がすぐに溜まるこのデッキならば採用することができる。
《裁きの龍》で場を一掃後、《龍の鏡》で《F・G・D》を融合召喚すれば2体の攻撃でゲームエンドである。
《ライトパルサー・ドラゴン》や《カオス・ソーサラー》等、レベル6モンスターを多数擁するためエクシーズモンスターとも高相性である。
《ライトパルサー・ドラゴン》の効果を再利用可能とする《甲虫装機 エクサビートル》、デッキからドラゴン族を特殊召喚できる《聖刻龍王−アトゥムス》はこのデッキとシナジーがある。
《セイクリッド・トレミスM7》で《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》等を使いまわすのも強力。
これらはいずれも《迅雷の騎士ガイアドラグーン》にすることができるため、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚コストとしても活用可能。
《聖刻龍−トフェニドラゴン》や《D−HERO ディアボリックガイ》もこのデッキと相性がいいため、それらを加えてランク6エクシーズ召喚に特化してもいいだろう。
光属性・ドラゴン族で統一されている聖刻を中心としたデッキ。
ドラゴン族特有のパワーと、エクシーズ召喚のしやすさが利点。
使い道の乏しかった通常モンスターや《超再生能力》・《バーストブレス》・《ドラゴニック・タクティクス》といったやや使いにくい部類のドラゴン族サポートカードを活かすことができるのも特徴である。
詳しくは該当ページ参照。
ドラゴン族の特殊召喚をサポートし、耐性までも付与できる《竜魔人 キングドラグーン》を軸としたデッキ。
より展開力に優れた《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の存在から、このカードは影に隠れがちだが、多数の特殊召喚サポートに恵まれており、考えてデッキを組めば特殊召喚は容易である。
また、耐性の付与も現環境では強力で《マテリアルドラゴン》等とのシナジーもある。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚方法は3通りのパターンが考えられる。
各パターンの併用も充分にでき、後に紹介する二つ目のパターンができるよう融合素材としては《融合呪印生物−闇》を是非とも利用したい。
《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》よりは《仮面竜》などのドラゴン族サポートも受けられる《神竜 ラグナロク》の方が利用しやすい。
これらを踏まえ、基本的に《神竜 ラグナロク》と《融合呪印生物−闇》を融合素材とすることになるだろう。
一つ目のパターンは、シンプルに《融合》を用いて融合召喚する正規融合の形。
手札消費は大きいが、相手による妨害を受けづらく、より素早い展開が可能。
このパターンをメインにする場合は、《融合》をサーチできる《沼地の魔神王》を採用することになるだろう。
《沼地の魔神王》自体はドラゴン族である《デブリ・ドラゴン》や《氷炎の双竜》と相性が良く、これらのカードを採用するのも面白い。
二つ目のパターンは《融合呪印生物−闇》の起動効果による特殊召喚である。
《融合》を用いないため、デッキをあまり縛らず手札消費も少ない。
だが、《神竜 ラグナロク》・《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》・《融合呪印生物−闇》はいずれもステータスが低く、2体を場に揃えるのはなかなか難しい。
このパターンをメインにする場合は、防御系の罠カードを多めに採用したいところ。
防御系の罠カードは戦闘に弱い《竜魔人 キングドラグーン》の護衛にも役立つ。
三つ目のパターンは《龍の鏡》を用いる方法である。
上記2つのパターンのいずれかとの併用が望ましく、これらで《竜魔人 キングドラグーン》を特殊召喚した後、墓地に落ちた融合素材をそのまま利用するのが手っ取り早い。
他にも、《融合呪印生物−闇》と《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》が闇属性であるため、《終末の騎士》・《ダーク・グレファー》で墓地に落とすこともできる。
《竜魔人 キングドラグーン》の特殊召喚後は多様な上級ドラゴン族の展開が可能。
中でも《マテリアルドラゴン》は《竜魔人 キングドラグーン》で対応できない《ライトニング・ボルテックス》・《激流葬》・《聖なるバリア−ミラーフォース−》等の対象をとらない効果のほとんどを防ぐことができる。
さらに、《竜魔人 キングドラグーン》の耐性付与効果により、《マテリアルドラゴン》で防ぐことのできない《邪帝ガイウス》・《氷結界の龍 ブリューナク》・《次元幽閉》等の効果を無効化できるため、双方のシナジーは抜群である。
ただ、どちらも帝などにも相殺されてしまうため、防御系の罠カードで補ってやるべきだろう。
《竜魔人 キングドラグーン》は《ホルスの黒炎竜 LV8》の護衛としても最適で、《ホルスの黒炎竜 LV6》の特殊召喚をサポートできる点も特筆できる。
《青氷の白夜龍》も《竜魔人 キングドラグーン》を戦闘から守ることができるため相性がよい。
もちろん《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》も特殊召喚でき、さらなる展開を狙うことができる。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》で《F・G・D》を指定し、墓地肥やしを狙う。
《龍の鏡》での融合素材の再利用や、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》での蘇生で更なる展開を行える。
融合モンスターには《F・G・D》の他に、軸として高い耐性を持つ《竜魔人 キングドラグーン》が採用される事が多い。
この他、《青眼の究極竜》を擁する【青眼の白龍】や、《真紅眼の飛竜》での蘇生を軸とした【真紅眼の黒竜】に寄せる構築も考えられる。
アニメで闇遊戯が使用したコンボが元となっている、《凡骨の意地》で大量ドローを行い《スピリット・ドラゴン》で1ターンキルを狙うデッキ。
《スピリット・ドラゴン》の攻撃力を8000までアップさせるには7枚のドラゴン族が必要となるので、構築やプレイングはもとより、運が絡むデッキである。
非常に博打なデッキであると言えるだろう。
特殊召喚を主体とするデッキであるため、特殊召喚封じのカードには滅法弱い。
墓地利用の特殊召喚を妨げる《次元の裂け目》・《マクロコスモス》も天敵と言えるだろう。
これらを張られていると《アームド・ドラゴン LV3》や《ホルスの黒炎竜 LV6》の進化も妨げられてしまう。
《アンデットワールド》にも注意しなければならず、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の特殊召喚効果も《龍の鏡》による《F・G・D》の融合召喚もできなくなる。
これらの永続魔法・永続罠への対抗策として、専用カードである《スタンピング・クラッシュ》や《巨竜の羽ばたき》の採用も考えられる。
しかし、どちらも通常魔法であるためチェーンして発動できず、ドラゴン族が場に存在するという条件も厳しい場合がある。
《アンデットワールド》を破壊できない点も惜しい。
そのため、専用サポートに拘らず、汎用性の高い《王宮のお触れ》・《トラップ・スタン》・《サイクロン》等をサイドデッキに積んで対処するのが無難と言える。
先述の通り墓地肥やし効果を備えた《ライトロード・マジシャン ライラ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》を使って対処する手もある。
第1期は《青眼の白龍》を筆頭とする人気モンスターは存在したが、サポートカードは《山》程度で、ほぼないに等しかった。
それどころか、《ドラゴン族・封印の壺》のようなメタカードさえ存在する不遇の種族であった。
第1期の終わり頃に《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》と《ドラゴンを呼ぶ笛》が登場したが、せっかく大量展開しても《サンダー・ボルト》等で簡単に除去されるため、「海馬のファンデッキ」レベルの内容だった。
第2期のStruggle of Chaos −闇を制する者−で数多くのサポートカードが登場した。
しかし、《増援》等が登場した戦士族と比較すると、《火竜の火炎弾》等の扱いづらいカードが多く、活躍はできなかったが、ファンデッキとしては根強い人気を誇った。
この頃の【ドラゴン族】は、《スタンピング・クラッシュ》や《竜の逆鱗》等を使ったオーソドックスなビートダウンであった。
また、《スピリット・ドラゴン》と《超再生能力》を駆使したデッキも存在した。
第3期には《F・G・D》や《凡骨の意地》が登場し、ドラゴン族通常モンスターを大量投入した【凡骨融合】も生まれた。
コンボ性が高いデッキが生まれたが、決め手となる優秀なモンスターがいなかった。
第4期でようやくドラゴン族の本格的な強化が始まり、SOUL OF THE DUELISTでは専用リクルーターの《仮面竜》が、CYBERNETIC REVOLUTIONでは《龍の鏡》が登場した。
《龍の鏡》の登場により、《F・G・D》は容易に召喚できるフィニッシャーとして生まれ変わった。
ホルスの黒炎竜やアームド・ドラゴン、《竜魔人 キングドラグーン》もここで登場している。
第5期では最初のPOWER OF THE DUELISTでいきなり《未来融合−フューチャー・フュージョン》が登場、《F・G・D》が更なる強化を受けた。
しかし、最大の変化は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の登場であろう。
その攻撃力と効果によって【ドラゴン族】は序盤から高レベルのドラゴン族で攻めこめる打撃力を得た。
第6期ではシンクロモンスターが新たに登場し、《スターダスト・ドラゴン》をはじめ強力なドラゴン族シンクロモンスターが何体も登場した。
《コアキメイル・ドラゴ》や《ミンゲイドラゴン》といった優秀な下級モンスターも増加し、ようやく粒が揃ってきた感がある。
第7期でも《デルタフライ》、《スター・ブライト・ドラゴン》等下級モンスターが複数登場し、中でも《神竜 アポカリプス》はドラゴン族の手軽なサルベージ要員として注目された。
さらにストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−では《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》・《エクリプス・ワイバーン》が登場し、墓地や除外を駆使した強力な戦術が取れるようになった。
そしてGALACTIC OVERLORDでは初のドラゴン族統一カテゴリである聖刻やドラゴン族サポート効果を持つエクシーズモンスターが登場するなど、大きくプッシュされている。
だが12/09/01にて、遂に《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カードに、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードに指定された。
今後はこれらのカードに頼らない構築が求められるだろう。