*【ハンデスバーン】 [#ke08a6bd]
*【ハンデスバーン】 [#top]

 [[ハンデス]]を行い、相手の手札を墓地に落として《魔力の棘》《死霊の誘い》《棺桶売り》などの効果でダメージを蓄積し相手のライフ0を目指す。~
 手札を墓地に落としてこれらの罠の効果だけで、全ライフポイントを奪うのは難しいので、[[ロック]]、[[ビートダウン]]、[[デッキデス]]などの要素を一つ、ないしは複数必要とする。~
#contents

**[[デッキ]]の概要 [#abstract]
 [[手札破壊]]で[[相手]]の[[手札]]を[[墓地]]に落とし、[[《魔力の棘》]]と[[《死霊の誘い》]]で[[ダメージ]]を与える[[バーン]][[デッキ]]。~
 上手く[[回転]]すれば、[[相手]]の戦術を崩し、[[オーバーキル]]すら狙える爽快感を持つ。~

 《魔力の棘》
 《魔力の棘/Magical Thorn》
 永続罠
 相手の手札が墓地に捨てられた時、捨てたカード1枚につき
 500ポイントダメージを相手ライフに与える。
 相手の手札が墓地へ捨てられた時、
 捨てたカードの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。

 《死霊の誘い》
 《死霊の誘い/Skull Invitation》
 永続罠
 墓地にカードが送られる度に、そのカードの持ち主に1枚につき300ポイントダメージを与える。
 カードが墓地へ送られる度に、
 そのカードの持ち主は1枚につき300ポイントダメージを受ける。

 《棺桶売り》
 永続罠
 相手のモンスターカードが墓地に送られる度に
 相手ライフに300ポイントダメージを与える。
**[[デッキ]]構築に際して [#introduction]
 [[《魔力の棘》]]と[[《死霊の誘い》]]だけで[[ライフポイント]]を削りきるのは難しい。~
 これら相性の良い[[カード]]の他、[[デッキの種類>#decktype]]にあるように[[デッキ]]タイプを絞って構築したい。~

 手札を落とす効果を何によって行うかで、他の要素の配分が決まってくる。~
-[[ロック]]するタイプ。~
とにかく、《魔力の棘》は捨てた手札*500ダメージであるから、合計16枚落とせば勝利である事を念頭にロックしながらダメージを与える算段を考えておく。~
[[ロック]]系全般に言えることだが、魔法、罠エリア5つの2以上は永続効果が占拠することになるので、その配分に注意すること。~
特にこのデッキは[[ロック]]の他、ダメージを罠で与えようとしているので、手狭になりやすい。~
~
手札を落とさせる効果といえば、《メタモルポット》《手札抹殺》が最強である。~
ロックした分、相手のフィールドにも多数のカードが蓄積されているわけで、コレを[[バウンス]]して手札に戻して落とすと効果的である。~
--《ハリケーン》→《王家の神殿》→《魔力の棘》発動→《メタモルポット》あるいは《手札抹殺》発動。~
--《魔力の棘》発動中→《守護者スフィンクス》リバース→《メタモルポット》あるいは《手札抹殺》発動。~
***[[モンスターカード]]について [#monster]
-[[《メタモルポット》]]~
[[相手]]を強制的に[[手札交換]]させる[[モンスター効果]]を持つ。~
[[ダメージ]]を与えるだけでなく、[[自分]]の戦略の建て直しにも使える。~

   これらのコンボは大ダメージを確定させるが、自分の手札も少なからず墓地に落ちていくことも忘れてはならない。~
   《メタモルポット》と《月の書》《月読命》などのコンボも有効だが、《月読命》は出すタイミングが難しく、他のリバース効果リサイクルよりは効率が悪いことに注意。~
   《月読命》を何度も使うためには、《メタモルポット》をリバースした瞬間はフィールドにいなければならないのである。~
~
   ともかく、これらコンボが決まるなら[[デッキデス]]への道のりも見える。~
   《強制接収》を事前に発動できていると、1ターンキル圏に突入する。~
-[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]~
[[《盗人の煙玉》]]との[[コンボ]]で、手軽に[[手札破壊]]を狙える。~
それなりに高い[[ステータス]]も魅力的である。~

-[[ビートダウン]]要素を絡める。~
[[ハンデス]]効果をもっとも与えやすいのが、戦闘ダメージを介したものである。~
ゆえに、元々[[ハンデス]]効果を持つモンスターでの攻撃、あるいは《追い剥ぎゴブリン》と[[貫通]]効果ないしは直接攻撃を使う【追い剥ぎハンデス】のシナジーでできるデッキとなる。~
ただ一回に落とす手札の数は少なくなるので《魔力の棘》《死霊の誘い》などを複数開いてダメージをより大きくする工夫は必要だろう。~
[[ビートダウン]]に傾倒していくと、【ハンデスバーン】どころか[[ハンデス]]とすら呼べないデッキと化す可能性があるのはご存じの通り。~
-[[《大盤振舞侍》]]・[[《悪魔の調理師》]]・[[《電動刃虫》]]~
[[相手]]に[[ドロー]]させる[[デメリット]][[アタッカー]]だが、この[[デッキ]]では[[手札破壊]]と組み合わせる事で存分に活躍してくれる。~

-[[デッキデス]]要素を盛り込む。~
[[ロック]]でも自然に[[デッキデス]]要素が入っていたが、手札に限らずデッキから直接墓地へ落とすカードを含めてダメージとともにデッキデスを狙う。~
デッキから落ちるカードでダメージを与えるなら《死霊の誘い》が主人公になるが、自分もダメージを受けることは注意しよう。~
《ニードルワーム》《墓守の使い魔》など懐かしい面々や、[[黒蠍]]軍団は《首領・ザルーグ》の[[ハンデス]]効果も含め採用しやすい。~
もちろん《メタモルポット》の他、《カオスポッド》の採用もある。~
《カオスポッド》のカードを墓地に落とす効果はデッキから直接落ちているので《魔力の棘》ではダメージが入らないのである。~
-[[《守護者スフィンクス》]]~
全体[[バウンス]]を行える[[上級>上級モンスター]][[サイクル・リバースモンスター>サイクル・リバース]]。~
これで[[手札]]を膨れ上がらせたところで[[《メタモルポット》]]や[[《手札抹殺》]]を使えば、大きな[[ダメージ]]を狙える。~
速度にはやや不安が残るが、[[《地獄詩人ヘルポエマー》]]との相性も良い。~

 その他
-[[《魔法妖精 バーガンディ》]]~
[[《魔力の棘》]]の下位版を[[内蔵]]しており、併用することで[[ダメージ]]源となる。~
また[[戦闘破壊]]時に[[手札破壊]]を行うため、[[《魔力の棘》]]の[[トリガー]]にもなる。~

//**代表的なカード
//-[[]]
***[[魔法・罠カード]]について [#spell_trap]
-[[《魔力の棘》]]・[[《死霊の誘い》]]~
特に前者であれば、最低16枚の[[手札]]を落とす事で[[ライフポイント]]を0にできる。~
他の[[カード]]との[[コンボ]]で、これらをどう活かすかが重要になる。~
[[《凡骨の意地》]]や[[《モンスターゲート》]]、[[《名推理》]]を[[キーカード]]にする[[デッキ]]に思わぬ[[ダメージ]]を与えることも可能。~

-[[《手札抹殺》]]~
[[手札破壊]]の軸となる[[魔法カード]]。~
[[相手]]の[[手札]]が多ければ多いほど、その[[ダメージ]]を増加できる。~
他の[[カード]]と組み合わせ、[[手札]]が膨れ上がったところで使用したい。~

-[[《グリード》]]~
[[相手]]に[[ドロー]]をさせる事も多いので、[[キーカード]]の2枚同様に大きな[[ダメージ]]を期待できる。~

**関連リンク [#q1d8f31c]
-[[《太陽の書》]]・[[《砂漠の光》]]~
[[リバースモンスター]]が軸になりやすいので、これらで少しでも展開を早めたい。~
後々の展開を考えるならば、[[守備表示]]を保つ[[《砂漠の光》]]の方が使いやすいだろうか。~

-[[《強制接収》]]~
[[《リグラス・リーパー》]]等の[[自分]]も[[手札]]を[[捨てる]][[カード]]との[[コンボ]]を狙える。~
[[永続罠]]なので、[[《魔力の棘》]]や[[《死霊の誘い》]]との配分を考えて[[発動]]したい。

//**戦術 [#strategy]
//プレイング・動かし方について。

**[[デッキ]]の種類 [#decktype]
 いかに[[手札破壊]]を行い、[[ダメージ]]を与えるかが重要になる。~
 時にはこれらのタイプを複合させ、上手く[[回転]]するようにしたい。~

***[[ビートダウン]]軸 [#ddbc2dc2]
 [[手札破壊]][[効果]]を持つ[[モンスター]]や、[[貫通]][[効果]]を持つ[[モンスター]]と[[《追い剥ぎゴブリン》]]を組み合わせ、[[手札破壊]]を狙う。~
 [[【追い剥ぎハンデス】]]との複合型にしやすい。~

 [[ダメージ]]は増えるものの、他の構築に比べ[[手札破壊]]の速度が遅い。~
 [[《魔力の棘》]]や[[《死霊の誘い》]]を複数[[発動]]し、[[ダメージ]]をより大きくする工夫が必要だろう。~
 ただし[[ビートダウン]]に傾倒しすぎ、元々の特色を失わないようにしたい。~

***[[ロック]]軸 [#v6ffb0ba]
 [[ロック]]が成功すれば[[相手]]の[[フィールド]]に多数の[[カード]]が溜まるので、これを[[《守護者スフィンクス》]]等で[[バウンス]]した上で[[ハンデス]]を行う。~
 そこに[[《メタモルポット》]]や[[《手札抹殺》]]が決まれば、大きな[[ダメージ]]を与えられる。~
 後述の[[デッキ破壊軸>#l12bdd21]]とも相性が良い。~

 注意点としては、[[自分]]の[[デッキ]]・[[手札]]も消費される点。~
 後々身動きが取れなくなったり、[[《死霊の誘い》]]で自爆しないようにしたい。~
 また[[《魔力の棘》]]と[[《死霊の誘い》]]、さらに[[ロック]][[カード]]のために[[魔法&罠ゾーン]]を圧迫しやすい。~
 これらを守るための[[カウンター罠]]等の配分には、くれぐれも注意したい。~

***[[デッキ破壊]]軸 [#l12bdd21]
 [[《ニードルワーム》]]や[[《墓守の使い魔》]]、[[黒蠍]]等で[[デッキ破壊]]を行い、[[《死霊の誘い》]]での[[バーン]]を狙う。~
 [[《メタモルポット》]]の他、[[《カオスポッド》]]の採用もある。~
 [[ロック軸>#v6ffb0ba]]と構築が似やすいので、上手く組み合わせたい。~

 欠点は[[《死霊の誘い》]]を軸とするため、[[自分]]も[[ダメージを受ける]]点だろう。~
 返しの[[ターン]]で反撃に合い、[[バーン]]が仇にならないようにしたい。~

***[[1ターンキル]]軸 [#v6ffb0ba]
 [[《悪魔の調理師》]]等で[[相手]]の[[手札]]を膨れ上がらせ、[[《手札抹殺》]]と[[《連続魔法》]]の[[コンボ]]を[[使用]]する。~
 [[手札]]が8枚以上あれば合計16枚の[[カード]]を[[捨てる]]事になるので、[[《魔力の棘》]]だけで8000の[[ダメージ]]を与えられる。~
 さらに[[《グリード》]]や[[《死霊の誘い》]]も組み込めば、より手軽に[[ダメージ]]を与えられる。~

 [[《手札抹殺》]]に何らかの[[カード]]を[[チェーン]]されると、[[《連続魔法》]]との[[コンボ]]ができなくなる点には留意したい。~
 [[コスト]]が必要になるが、より安全に2回[[《手札抹殺》]]を使うため、[[《魔法石の採掘》]]での[[サルベージ]]を狙っても良いだろう。~
 また[[コンボ]]の性質上、[[罠カード]]を多用する。~
 [[相手]]の[[ターン]]を凌ぎつつ、それらを[[魔法・罠除去]]から守らなければならない。~
 [[《手札抹殺》]]が[[制限カード]]である点も踏まえ、[[《封印の黄金櫃》]]による[[サーチ]]も考えたい。~

 他の構築に比べると、[[手札事故]]率が高くなりやすい。~
 他の構築と組み合わせる等して、[[キーカード]]がなくてもある程度戦えるようにしておきたい。~

//**[[デッキ]]の派生 [#variation]
//***【(デッキ名)】 [#variation1]
//特定の種族や属性・コンセプトへ派生する場合。

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]
 [[墓地]]に行くはずの[[カード]]が[[除外]]された場合、[[ダメージ]]を与える事ができない。~
 よって、[[《光の追放者》]]や[[《マクロコスモス》]]等は天敵である。~

 [[【暗黒界】]]や[[【魔轟神】]]とは[[ダメージ]]レースになりやすい。~
 [[相手]]の[[ライフポイント]]を削り切ればいいのだが、それができなければ[[相手]]を手助けした上に反撃を喰らう事になる。~

 また[[コンボ]][[デッキ]]である上に、速度のある[[デッキ]]とは言い難い。~
 この点で安定性を求めるのが非常に難しい[[デッキ]]である。~

**この[[デッキ]]の歴史 [#history]
 [[ロック]]や[[リバース効果]]への[[メタカード]]が少なかった時代においては、安定して[[ダメージ]]を与えることができた。~
 [[墓地肥やし>墓地を肥やす]]も重要視されておらず、[[デッキ破壊]]との[[シナジー]]も期待できた。~

 しかし現在では[[メタカード]]が増えただけでなく、[[環境]]の高速化、[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の重要化等が進み、かつて程の力を発揮できなくなった。~
 [[コンボ]]を形成する前に敗北したり、中途半端な[[手札破壊]]・[[デッキ破壊]]のために[[相手]]を助ける事すらある。~

**代表的なカード [#keycard]
-[[《魔力の棘》]]
-[[《死霊の誘い》]]

**関連リンク [#link]
-[[手札破壊]]
-[[バーン]]

-[[デッキ集]]