*【バウンス・ハンデス】 [#c0597dbc]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#y15de925]
 [[バウンス]]と[[ハンデス]]を組み合わせた[[デッキ]]。~
 [[バウンス]]した[[カード]]を[[ハンデス]]し、二段階の[[除去]]を行う。~
 直接的な[[破壊]]よりも遠回りではあるが、「[[破壊されない]][[モンスター]]に対抗できる」、「[[破壊]]系カードより軽い」[[メリット]]がある。~
 また[[バウンス]]には[[デッキトップ]]に[[カード]]を[[戻す]]ものもあり、それらを使えば[[ドローロック]]により[[相手]]の行動を封じられる。~

 [[バウンス]]の特性上カード名[[宣言]]系[[ハンデス]]カードとも相性が良い。→[[【指名ハンデス】]]~

 《ペンギン・ソルジャー/Penguin soldier》
 効果モンスター
 星2/水属性/水族/攻 750/守 500 
 リバース:フィールド上のモンスターカードを2枚まで
 持ち主の手札に戻す事ができる。

 《伝説の柔術家/Legendary Jujitsu Master》
 効果モンスター
 星3/地属性/岩石族/攻1300/守1800
 守備表示のこのカードと戦闘を行ったモンスターは、
 ダメージステップ終了時に持ち主のデッキの一番上に戻る。

 《守護者スフィンクス/Guardian Sphinx》
 効果モンスター
 星5/地属性/岩石族/攻1700/守2400
 このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
 このカードが反転召喚に成功した時、
 相手フィールド上のモンスターは全て持ち主の手札に戻る。

 《追い剥ぎゴブリン/Robbin' Goblin》
 永続罠
 自分フィールド上のモンスターが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、
 相手はランダムに手札を1枚捨てる。

**[[デッキ]]構築に際して [#c629d83b]
***[[モンスターカード]]について [#h60d4723]
 [[バウンス]]・[[ハンデス]]できる枚数が多いもの、かつ[[発動条件]]が緩いものを優先して採用する。~

-[[バウンス]]を行う[[モンスター]]

--[[《ペンギン・ソルジャー》]]~
2枚の[[モンスターカード]]を[[バウンス]]でき、[[リバース効果]]なので比較的[[発動]]タイミングも自由である。~
[[戦闘破壊]]を免れれば、自身と[[相手]]を[[バウンス]]し、再度利用する事ができる。~
ただし[[リバース効果]]ゆえに速度は遅く、安定性に欠ける。~
現在は[[裏側表示]]に対する[[除去]]手段も豊富なので、[[《砂漠の光》]]や防御手段と組み合わせたい。

--[[《ペンギン・ナイトメア》]]~
[[《ペンギン・ソルジャー》]]に枚数では劣るものの、[[魔法・罠カード]]も[[バウンス]]でき、[[守備力]]も[[リクルーター]]クラスを抑えられるレベル。~
微弱とはいえ[[全体強化]]もあるので、[[フィールド]]を空けた後の[[直接攻撃]]で他の[[水属性]]併用時、特に効力を発揮する。~

--[[《裏ガエル》]]~
やはり[[《ペンギン・ソルジャー》]]に枚数で劣るが、[[サイクル・リバース]]ゆえに毎[[ターン]]使用でき、[[《番兵ゴーレム》]]と違い[[攻撃]]を受けた場合も有効。~
[[特殊召喚]]からも[[効果]]を利用できるのはこの[[カード]]ならではであり、他の[[ガエル]]を利用すれば展開は容易である。~
[[《サンダー・ブレイク》]]などで[[除去]]されると、[[バウンス]]を回避される恐れがあるが、反対に[[対象をとらない>対象をとる(指定する)効果]]なので、[[耐性]]を持つものが極めて少ない。~

―上記3種は[[《サルベージ》]]に対応するため、これによる再利用も狙いやすい。~
しかしいずれも遅効性であるため、複数を採用するならば[[手札]]増強を活かせる[[《アビス・ソルジャー》]]・[[《アビス・ウォリアー》]]などと組み合わせたい。

--[[《墓守の番兵》]]~
使いきりだが[[守備力]]が高く、[[《ライオウ》]]など主力[[アタッカー]]相手に一方的な損失を負わされる事がない。~
[[効果]]は使用できなくなるが、[[《墓守の偵察者》]]からの[[リクルート]]にも対応し、あわせて[[モンスター]]を確保しやすい。~
[[帝]]や[[エクシーズモンスター]]を組み合わせる際は、後述の[[【墓守】]]タイプでなくとも採用しやすい。~

--[[《ワーム・ヤガン》]]~
[[《墓守の番兵》]]より[[守備力]]が低く、範囲も[[《ペンギン・ナイトメア》]]より狭い一方で、[[《ワーム・ゼクス》]]からの展開が可能。~
[[《W星雲隕石》]]が組み込める点が最大の利点であり、上記の[[リバース]]系統の[[モンスター]]ともども、[[相手]][[ターン]]での妨害を行いやすくなる。~
[[《墓守の偵察者》]]と[[《カオス・インフィニティ》]]などを組み合わせ、[[ランク]]4の[[エクシーズ召喚]]に特化するのも手。~
[[バウンス]]と[[ハンデス]]を備える[[《ヴェルズ・ウロボロス》]]も[[エクシーズ召喚]]しやすく、[[《発条機甲ゼンマイスター》]]・[[《フォトン・バタフライ・アサシン》]]からの[[コンボ]]も視野に入る。~

--[[《ハイパーハンマーヘッド》]]~
対[[攻撃表示]]に限れば[[《N・グラン・モール》]]の[[下位互換]]だが、反対に[[守備表示]]には強く、一方的に居座れる。~
[[戦闘破壊]][[耐性]]の付与と相性が非常に良いため、これを用いるならば主力[[アタッカー]]として活躍できる。~

--[[《霞の谷の戦士》]]~
[[《ハイパーハンマーヘッド》]]と似たような運用が可能だが、こちらは[[戦闘破壊]]された場合には[[バウンス]]が行えないため安定性が低い。~
[[《スターダスト・ドラゴン》]]・[[《閃こう竜 スターダスト》]]などで守りを固める場合に採用すると良い。~
[[レベル]]3[[モンスター]]を組み込むならば、[[《X−セイバー ウルベルム》]]での[[ドローロック]]を狙っても面白い。~

--[[《N・グラン・モール》]]~
単体で繰り返し利用できる強力な[[バウンス]][[カード]]。~
[[召喚]]権を消費する事になるので、[[《魂を削る死霊》]]などの場持ちの良いものや、[[《サイバー・ドラゴン》]]などの同時展開が容易な[[アタッカー]]を併用したい。~
[[制限カード]]という欠点があり、[[サーチ]]・[[特殊召喚]]手段は豊富だがいずれもクセがある。~
他の[[カード]]との連携を考慮して選択したい。

--[[《伝説の柔術家》]]~
[[戦闘]]を行った[[モンスターカード]]を[[デッキトップ]]に[[バウンス]]し、[[ドローロック]]を行う。~
[[守備力]]がそれなりに高いため、様子見の[[攻撃]]などに対し大打撃を与えられる一方、能動的な利用が不可能。~
[[攻撃]]に転じても[[効果]]を使用できないので、生き残った場合は[[アドバンス召喚]]や[[エクシーズ召喚]]に利用したい。~
ただし現在は[[アタッカー]]の[[攻撃力]]基準値が上がっており、継続利用できる強みが。~
[[効果]]そのものは強力だが、ある程度[[相手]]を選ぶので、他の[[カード]]との連携を意識して採用したい。

--[[《聖なる守り手》]]~
[[《伝説の柔術家》]]同様に[[ドローロック]]を行えるが、使いきりかつ[[ステータス]]はより低い。~
[[対象]]こそ狭いが、能動的に利用でき、[[ドローロック]]に比重を置く場合などは採用が検討できる。~
[[墓守]]ともども[[《迎撃準備》]]を共有できる利点もある。

--[[《カオスポッド》]]~
性質上、通常の[[除去]]と動きはあまり変わらないが、[[リバース]]が条件であり[[《砂漠の光》]]などを共有できる。~
既に[[表側表示]]になった[[リバース]][[モンスター]]を戻しつつ、再利用できるが、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]などの[[モンスター]]は併用しにくい。

--[[《守護者スフィンクス》]]~
[[上級モンスター]]ではあるが、非常に強力な[[バウンス]]を行える[[サイクル・リバース]][[モンスター]]。~
これの実質的な[[下位種]]である[[《番兵ゴーレム》]]は、[[発動]]タイミングの自由さに欠けるので、採用には一考を。~

--[[《風帝ライザー》]]~
単純な戦闘力の高さはもちろん、[[《伝説の柔術家》]]と同様に[[ドローロック]]を兼ねた[[バウンス]]を行える。~

-[[ハンデス]]を行う[[モンスター]]
--[[《魂を削る死霊》]]・[[《首領・ザルーグ》]]・[[《X−セイバー エアベルン》]]~
[[召喚]]が容易で、[[ハンデス]][[効果]]の[[発動]]もたやすい。~
この[[デッキ]]では、攻めの基点となりうる[[モンスター]]である。~

--[[《炎帝テスタロス》]]・[[《地獄将軍・メフィスト》]]~
[[ハンデス]]を行える[[上級モンスター]]。~
前者は[[発動]]回数が限られているものの、[[攻撃力]]の底上げには役立つ。~
後者は[[攻撃力]]に不安が残るため、[[《突進》]]や[[《収縮》]]でサポートしたい。~

-その他の[[モンスター]]
--[[《クリッター》]]~
//--[[《クリッター》]]~
小型[[モンスター]]が多いので、その[[サーチ]][[効果]]はありがたい。~

--[[《深淵の暗殺者》]]~
[[リバース効果モンスター]]を再利用でき、[[モンスター除去]]にも使える。~

--[[《ナチュル・パルキオン》]]・[[《氷結界の龍 グングニール》]]~
通常の[[デッキ]]では[[シンクロ素材]]の縛りが気になるが、この[[デッキ]]では[[《伝説の柔術家》]]や[[《ペンギン・ナイトメア》]]を利用して[[シンクロ召喚]]できる。~
一度[[召喚]]できれば、[[シンクロモンスター]]として高い制圧力を発揮してくれる。~

***[[魔法・罠カード]]について [#s0b7b37c]
 [[バウンス]]に関しては[[モンスターカード]]で十分なので、それほど投入しなくとも良い。~
 [[ハンデス]][[カード]]と[[モンスターカード]]の[[サポートカード]]を中心に採用しよう。~

-[[《追い剥ぎゴブリン》]]~
[[自分]]の[[モンスター]]に[[ハンデス]][[効果]]を付与する。~
しかし元々同様の能力を持つ[[《魂を削る死霊》]]や[[《首領・ザルーグ》]]の存在もあり、[[手札事故]]を巻き起こしやすい。~
両者の採用枚数はよく考えたい。~

-[[《マインドクラッシュ》]]・[[《異次元の指名者》]]~
[[バウンス]]と相性の良い[[ハンデス]][[カード]]。~
[[表側表示]][[カード]]を[[バウンス]]した時は、[[《マインドクラッシュ》]]と[[《異次元の指名者》]]をいとも簡単に[[発動]]できる。~
[[《ペンギン・ソルジャー》]]など[[水属性]]を多く投入しているならば、[[《水霊術−「葵」》]]も強力である。~

-[[《月の書》]]~
[[モンスター]]を[[裏側守備表示]]にする事で、[[リバース効果モンスター]]を再利用できる。~
また[[表側表示]]で[[召喚]]した[[《伝説の柔術家》]]を、[[守備表示]]にもできる。~

-[[《岩投げエリア》]]~
[[リバース]][[モンスター]]や[[《ハイパーハンマーヘッド》]]などが[[戦闘破壊]]されるのを防ぐ。~
[[岩石族]]を[[墓地へ送る]]必要があるが、これら自身が[[バウンス]]を備え、相性が良いものが多いため不足する事は少ない。~
[[《N・グラン・モール》]]や[[サイクル・リバース]]を[[墓地へ送る]]事で、[[蘇生]]を狙う事も可能。~
また、[[《先史遺産コロッサル・ヘッド》]]により、[[レベル]]3以上の[[リバース]][[モンスター]]を再利用する事もできる。~
-[[《砂漠の光》]]~
[[《月の書》]]とは対照的に[[表側守備表示]]にする。~
能動的に[[モンスター]]を[[リバース]]したり、[[《抹殺の使徒》]]や[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]等の回避に使える。~

-各種防御[[カード]]~
[[ステータス]]の低い[[モンスター]]が多いので、[[《収縮》]]や[[《突進》]]、[[《光の護封剣》]]も入れておくとよい。~
また[[《追い剥ぎゴブリン》]]等を守るために[[カウンター罠]]を少し入れる。~
この場合、[[カウンター]]が少し不確実になるが[[《マジック・ドレイン》]]が強力かつ効果的。~
あらかじめ[[ハンデス]]しておけば[[ノーコスト>コスト]]の[[《マジック・ジャマー》]]となり、無効にされても自身が[[ハンデス]]として働く。~

**[[デッキ]]の種類 [#o0daaa38]
***[[【墓守】]]軸 [#oa6f8fb0]
 [[バウンス]][[効果モンスター]]であり、各種[[墓守>墓守の]]のサポートも受けられる[[《墓守の番兵》]]と、[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]の影響下ならば最高の[[ハンデス]]と化す[[《王家の生け贄》]]を併用する型。~
 通常の[[【墓守ハンデス】>【墓守】#pf0a8944]]に[[バウンス]]の要素を多く追加した型である。~

 [[墓守>墓守の]]の戦闘力をそのまま使用でき、かつ[[ハンデス]]を行える。~
 [[貫通]][[効果]]を持つ[[《墓守の長槍兵》]]、[[反射ダメージ]]を与えやすい[[《墓守の偵察者》]]等を採用しておけば、安定性も出るだろう。~

 [[《王家の生け贄》]]で[[ハンデス]]した後の[[相手]]による[[墓地]]利用も、[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]防げる。~
 ただし[[《王家の生け贄》]]は単体では[[腐る]]ので、あまり頼りすぎないようにしたい。~

//**[[デッキ]]の派生

**この[[デッキ]]の弱点 [#p3937bda]
 [[ハンデス]]全般に言えることだが[[【暗黒界】]]には弱い。~
 さらに、ほとんどの[[モンスター]]を[[裏側守備表示]]で展開するので[[《抹殺の使徒》]]に弱い。~
 [[攻撃力]]が低い[[モンスター]]が多いということは[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]で壊滅するという事でもある。~

 また、[[《追い剥ぎゴブリン》]]、[[《首領・ザルーグ》]]の存在から[[戦闘ダメージ]]を与え[[ハンデス]]というのが主体になりがちである。~
 そのため[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]等の[[攻撃]]反応型罠にかかりやすい。~
 [[モンスター除去]]からは[[《砂漠の光》]]や[[《我が身を盾に》]]で確実に守ろう。 ~

**代表的なカード [#d31c3b09]
-[[《ペンギン・ソルジャー》]]
-[[《伝説の柔術家》]]
-[[《守護者スフィンクス》]]

-[[《追い剥ぎゴブリン》]]

**関連リンク [#ba30f0d2]
-[[【追い剥ぎハンデス】]]
-[[【指名ハンデス】]]

-[[デッキ集]]