【バスター・モード】

説明

 《バスター・モード》によって特殊召喚されるモンスターを主軸にしたデッキ

 プレイング・動かし方は採用する/バスターの種類によって大きく異なるが、対応したシンクロモンスターシンクロ召喚し、 《バスター・モード》の効果で/バスターと名のついたモンスターを展開していくのが基本的なもの。
 ここでは使用する/バスターモンスターを問わず、全体的な動かし方を紹介する。

《バスター・モード》
通常罠
自分フィールド上に存在する
シンクロモンスター1体をリリースして発動する。
リリースしたシンクロモンスターのカード名が含まれる
「/バスター」と名のついたモンスター1体を
自分のデッキから攻撃表示で特殊召喚する。

デッキ構築に際して

 どの/バスターを主軸にするにしても、手札に来てしまっては役立たずのカードとなってしまう。
 まずは、/バスターデッキに留める手段を考えなければならない。
 一例を上げると

モンスターカードについて

 根本として/バスター特殊召喚する際には、対応するシンクロモンスターに加え、キーカードである《バスター・モード》が必須である。
 《バスター・モード》サーチ可能なモンスターは、《バスター・ビースト》《アーケイン・ファイロ》が存在する。
 《バスター・ビースト》ステータスが高く、自身を手札から墓地に捨てる?だけで手軽に《バスター・モード》サーチ可能である。
 《アーケイン・ファイロ》は、シンクロ素材となって墓地に送られる?必要があるが、実質ノーコストサーチ可能である。
 基本的に扱いやすい《バスター・ビースト》を優先的に3積みしたい。《アーケイン・ファイロ》の採用はデッキに合わせて検討したい。

 《バスター・マーセナリ》《バスター・モード》発動の弊害となる《王宮のお触れ》などの除去をしつつ《バスター・モード》の再利用が図れる。
 《増援》でのサーチも可能なので安定性も高く、1、2枚挿しておくのもいいだろう。

 また、キーカード永続罠などで止められる事が多いため、魔法・罠カード破壊するモンスターを少し多めに入れると良い。
 一例を挙げるならば、《魔導戦士 ブレイカー》《バスター・マーセナリ》等が優先順位が高いか。
 効果使用後はシンクロ素材にすれば、アドバンテージが不利にならないだけでなく、デッキを圧迫しない事にも繋がる。

 その他には、強力なチューナーである《ゾンビキャリア》も投入できる。
 手札に来てしまった/バスターデッキに戻しつつ、対応するシンクロモンスターシンクロ召喚し、《バスター・モード》を発動する事もできる。
 ただ、その効果使用後に自己再生した《ゾンビキャリア》は、フィールドから離れる際に除外されるため、使いきりとなってしまう事がやや難点。
 自己再生効果だけに頼らず《ゾンビキャリア》を繰り返し使うために、《馬頭鬼》《ゾンビ・マスター》も採用するのも手。

 《スターダスト・ドラゴン》及び《レッド・デーモンズ・ドラゴン》は、他の/バスターモンスターになるモンスターと違って素材に種族などの制限がない。
 その事を利用して、1ターン目から《増援》などを使い《ダーク・グレファー》を手札に加え、効果を使って《D−HERO ディアボリックガイ》《ゾンビキャリア》を墓地へ送る事ですぐさまシンクロ召喚を行う事ができる。

魔法・罠カードについて

 メインとなる《バスター・モード》は多めの投入が望ましいだろう。
 だが、《バスター・ビースト》《バスター・マーセナリ》などを採用する場合は、サーチしやすいため、1〜2枚でも安定するかも知れない。
 そのため、各々のデッキ構成によって異なった枚数を投入すると良い。

 特に忘れないで欲しいカードが、楽に手札カードデッキに戻す事が可能な《ゴブリンのやりくり上手》
 【やりくりターボ】のギミックとリンクさせることで、かつてのドローエンジンを再現する事も十分可能である。
 デッキボトムカードを戻す事で、デッキがなくならない限りは確実に/バスターを引くことがない状況にさせるのもたやすい。
 手札で余ってしまった《バスター・モード》を1000ライフにだって変えられるので、投入しておいて損はない。

 その他、《カードトレーダー》手札を減らすことなく、かつ数少ないドローの基盤ともなれるので、こちらもデッキタイプによっては積極的に投入しよう。
 専用サポートカード《バスター・テレポート》は、それ自体が事故要因になりうるが、デッキによっては採用を視野に入れてもおかしくないため、熟慮して投入するのが望ましい。

/バスターを主軸とした時の主な運用方法

【スターダスト・ドラゴン/バスター】

 《スターダスト・ドラゴン/バスター》を軸としたデッキ
 このカードだけで勝てるといっても過言ではないほどの強さであり、このカードを出すことを目的に組んでも問題ないくらいである。
 他の/バスターと違い、出した後の制圧力が高いので自分ターンが回ってきたときに必ず出せるぐらいのサポートがされることが多い。
 《終末の騎士》《おろかな埋葬》《ダーク・グレファー》を利用して徹底的に墓地肥やしを行い、
 墓地に落ちた《ゾンビキャリア》《D−HERO ディアボリックガイ》効果を利用し8を揃え、シンクロ召喚を行う。
 そして、次の相手ターン《バスター・モード》発動するのが一般的。
 墓地肥やしカード《バスター・モード》サーチのために《増援》《闇の誘惑》《バスター・ビースト》なども投入される。
 中には罠カード《バスター・モード》だけに絞り、ドロー加速やサーチ系の魔法カードが大半を占めるという、かつての【ドグマブレード】【推理ゲート】を彷彿とさせるようなデッキもある。

《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》

 《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》の利点は、なんと言ってもその高い攻撃力破壊能力にある。
 《バスター・モード》罠カードである事を利用し、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》攻撃後に《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》特殊召喚して追撃出来る。
 逆に、攻撃した《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》を自分で破壊する事で《レッド・デーモンズ・ドラゴン》蘇生して追撃する事も可能。
 また攻撃力の高さゆえに、他の/バスターでは使い難い《Re−BUSTER》との相性も良い。
 これもバトルフェイズ中に発動して奇襲をかける事が出来る。
 モンスターを効果で破壊できるため、戦闘破壊されないモンスターも恐れる必要がない。

 こういった特徴を生かして、連続攻撃で一気に相手のライフを削り取る事が主軸のデッキとなる。
 《バスター・モード》発動を通す為にも使える各種のカウンター罠は必須と言っても良い。
 《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》《Re−BUSTER》蘇生《D.D.クロウ》に邪魔されないよう、《天罰》の投入も考えられる。
 《サンダー・ブレイク》は相手の厄介なカードの除去《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》破壊の両方に使用出来る相性の良いカード。
 《Re−BUSTER》を投入する場合は、《バスター・マーセナリ》との相性が悪い事に注意。

《デスカイザー・ドラゴン/バスター》

 その効果《デスカイザー・ドラゴン》シンクロ素材から、【アンデット族】専用となる。
 墓地アンデット族がいないと特殊召喚しても意味がないので、必然的にデュエル後半で特殊召喚を狙う事になる。
 そのため、《バスター・ビースト》のようなサーチカードはあまり必要なく、自然に手札に来るのを待つだけでも十分。
 《デスカイザー・ドラゴン》レベル6でシンクロ召喚が容易な為、シンクロ召喚のサポートはあまり要らない。
 ただし、アンデット族には《ゾンビキャリア》《馬頭鬼》など、除外されてしまうモンスターも多く、最大4体の特殊召喚では決定打にならない事も多い。
 特に【シンクロアンデット】では《デスカイザー・ドラゴン/バスター》無しでも大量展開できる為、特殊召喚する旨味が薄い。
 《アンデットワールド》軸の【アンデット族】ならば相手の墓地のモンスターも蘇生出来る上、《デスカイザー・ドラゴン》の効果も生かす事が出来る。
 カウンター罠を多めにしたこのデッキに、《バスター・モード》《デスカイザー・ドラゴン/バスター》を隠し味的に入れる、と言った構成が良いだろう。

《ハイパーサイコガンナー/バスター》

 《ハイパーサイコガンナー》シンクロ素材から、ほぼ【サイキック族】専用となる。
 だが、レベル9の《ハイパーサイコガンナー》シンクロ召喚が難しい。
 効果も手間に見合うほど強力と言う訳ではなく、あまりデッキを組む甲斐が無い/バスターである。

《アーカナイト・マジシャン/バスター》

 その効果《アーカナイト・マジシャン》シンクロ素材から、ほぼ【魔法使い族】、それも【魔力カウンター】専用となる。
 /バスターと相性の良い《ゾンビキャリア》では、レベル7の上に魔法使い族を必要とする《アーカナイト・マジシャン》は出しずらいので《簡易融合》を用いて《音楽家の帝王》シンクロ素材にしたり、別のシンクロ召喚手段も用意したい。
 全体除去効果は強力だが普通に使用すると攻撃力が大幅に低下してしまうので、《魔法都市エンディミオン》で肩代わりしたい所。
 また、《漆黒のパワーストーン》《魔力掌握》《見習い魔術師》魔力カウンターを増やすのも良い。
 全体除去のサポート以外にも、魔力カウンター1つで攻撃力1000を得る事が出来る。

 このカードを上手く生かす為には、《魔法都市エンディミオン》などを利用して全体除去を複数回決め、2〜3ターン程度のダイレクトアタックで相手のライフを削りきる形が良いだろう。
 無論1ターンキルを狙っても良いが、《アーカナイト・マジシャン/バスター》召喚にもカードを必要とする事を考えると、相手ライフを削りきれるほどのモンスターを1度に特殊召喚するのは難しい。
 効果発動さえ出来れば召喚によるディスアドバンテージはほぼ挽回出来るので、トドメをさせない状況でも積極的に特殊召喚した方が良い事が多いのだ。

 デッキの構築としては、通常の《魔法都市エンディミオン》【魔力カウンター】において、切り札に《バスター・モード》《アーカナイト・マジシャン/バスター》を投入する形が妥当。
 元々《魔法都市エンディミオン》を守るためのカウンター罠は入っている筈なので、それを《アーカナイト・マジシャン/バスター》を守るためにも使用出来るだろう。
 前述のように《ゾンビキャリア》とはそれほど相性がよくないが、墓地《ゾンビキャリア》が存在する時に手札コスト1枚と《簡易融合》を用いる事によって《アーカナイト・マジシャン》シンクロ召喚が可能となる、それ以外なら《ゴブリンのやりくり上手》《カードトレーダー》をデッキに入れておきたい。
 元々の攻撃力が低く、《アーカナイト・マジシャン》蘇生しても魔力カウンターが乗らないため、/バスター専用サポートとは相性が悪い。

このデッキの弱点

 すべての/バスターに言えることだが、無論特殊召喚をするため、特殊召喚が封じられては意味がない。
 具体的な例として《王宮の弾圧》《フォッシル・ダイナ パキケファロ》などが挙げられるが、前者は《サイクロン》等の魔法・罠破壊カード、後者は攻撃力の高いモンスターで殴ればよい。
 が、元々《バスター・モード》/バスターモンスターの各サポートでデッキ全体を圧迫しがちの構成となる。
 そのため、従来の【シンクロ召喚】よりも対処は難しく、《バスター・モード》を発動するよりも頭を悩ませられる事も珍しい話ではない。
 その問題点はデッキ構築力の見せ所となるか。

 他にも、決め手となる《バスター・モード》を無効化されるとシンクロモンスターを失い2:1の交換になるため厳しい。
 カウンター罠である《神の宣告》《魔宮の賄賂》《王宮のお触れ》等が第一線に例に挙がる。
 これらには《神の宣告》《盗賊の七つ道具》等のカウンター罠で返すというのが理想的。
 運用する時はなるべく《バスター・モード》を発動するまで取っておきたい。

代表的なカード

関連リンク