通常モンスター(通称:バニラ)を墓地から特殊召喚(蘇生)していくデッキの総称。
《青眼の白龍》、《ブラック・マジシャン》、《E・HERO ネオス》、《真紅眼の黒竜》等の原作やアニメで活躍したエースモンスターを主力として使用できることが魅力。
通常モンスターのサポートカードとして専用の蘇生カードがいくつか登場していたことで生まれたデッキである。
特に《蘇りし魂》や《正統なる血統》はデメリットが少なかったために、かつてはデッキのキーカードだった。
また、通常モンスターはステータスの高さが長所であり、更に蘇生制限もないために蘇生対象として扱いやすいというシナジーもあった。
しかし現在では、デメリットは無くメリット効果だけを持つ高ステータス効果モンスターが当たり前になり、ステータス面の相対的な優位はほぼ失われている。
更に《死者蘇生》・《リビングデッドの呼び声》等の汎用性の高い蘇生カードが制限緩和され、専用の蘇生カードはほとんど使われなくなっている。
独自の専用蘇生としては《ダイガスタ・エメラル》の効果が使える程度であり、《王者の看破》等を併用できることがバニラを蘇生する利点となる。
《ダイガスタ・エメラル/Daigusto Emeral》 エクシーズ・効果モンスター ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800 レベル4モンスター×2 (1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、 以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●自分の墓地のモンスター3体を対象として発動できる。 そのモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。 その後、自分はデッキから1枚ドローする。 ●効果モンスター以外の 自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
《思い出のブランコ/Swing of Memories》 通常魔法 (1):自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。
《黙する死者/Silent Doomed》 通常魔法 (1):自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。
《王者の看破/Champion's Vigilance》 カウンター罠 (1):自分フィールドにレベル7以上の通常モンスターが存在する場合、 以下の効果を発動できる。 ●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。 その発動を無効にし破壊する。 ●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。 それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
主力となる上級・最上級通常モンスターはステータスやサポートに優れるものを優先して選択する。
下級通常モンスターも、壁やシンクロ素材・エクシーズ素材として活用できるためデッキ枚数に余裕があれば何枚か投入しておく。
また、通常モンスターを手札・デッキから墓地へ送る手段、墓地から蘇生させる手段も重要となる。
《ダイガスタ・エメラル》で蘇生させた通常モンスターでビートダウンを行っていくタイプ。
《終末の騎士》、《E・HERO プリズマー》で主力通常モンスターを墓地へ送った後、《召喚僧サモンプリースト》、《レスキューラビット》等で《ダイガスタ・エメラル》をエクシーズ召喚する。
《高等儀式術》で通常モンスターを墓地へ送り、蘇生を行う。
【デミスドーザー】の《デビルドーザー》を、通常モンスターに代えた感覚で使える。
《黄泉ガエル》を採用し、上級モンスター軸で戦う。
仮にこれが倒されても、何度も蘇生させる。
《黄泉ガエル》の存在から《おろかな埋葬》が腐りにくい一方、 《リビングデッドの呼び声》等とアンチシナジーなカードが増えるので、《戦線復帰》のような互換カードと按配したい。
《森の番人グリーン・バブーン》を採用し、獣族の通常モンスターを主体に戦う。
《おろかな埋葬》が腐りにくく、通常モンスター以外にも墓地へ送るカードが増える。
下級モンスターは《暗黒の狂犬》や《グレート・アンガス》が採用候補であろう。
上級モンスターには《ファイヤー・ウイング・ペガサス》や《ビッグ・コアラ》等が存在する。
《終末の騎士》や《ダーク・グレファー》等を軸にしたタイプ。
《増援》や《キラー・トマト》を絡める事で、安定して闇属性モンスターを墓地へ送る事ができる。
《ブラック・マジシャン》や《真紅眼の黒竜》も存在するが、単純な攻撃力では《コスモクイーン》に軍配が上がる。
《ゾンビキャリア》や《ネクロ・ガードナー》等を絡める事ができる魅力もあり扱いやすい。
また、《闇次元の解放》のおかげで除外への耐性をつけることもできる。
《ダーク・アームド・ドラゴン》や《闇の誘惑》の存在も良い隠し味となるだろう。
《ジェネクス・ウンディーネ》や《スクリーチ》等を軸にしたタイプ。
チューナーの《ジェネクス・コントローラー》を再利用する場合でもバニラ蘇生カードが使用できる。
主力となる水属性モンスターは《ゴギガ・ガガギゴ》や《スパイラルドラゴン》となる。
《リビングデッドの呼び声》と相性が悪いが《黄泉ガエル》も1枚は挿しておいて良いだろう。
《E・HERO プリズマー》を軸にしたタイプ。
サーチする手段は豊富にあるため、すぐに融合素材モンスターを墓地へ送る事ができる。
《青眼の白龍》や《ビッグ・コアラ》等の高攻撃力モンスターもいるが、《O−オーバーソウル》を有する《E・HERO ネオス》も捨てがたい。
《E・HERO アナザー・ネオス》を無理なく採用できることもポイントが高い。
【デュアル】との混合型であり、墓地で通常モンスター扱いとなるデュアルモンスターを蘇生していく。
主な蘇生対象は《ギガプラント》や《フェニックス・ギア・フリード》だろう。
《炎妖蝶ウィルプス》を経由すれば、各種蘇生手段のデメリットを帳消しにできる。
上級モンスターを多用し、蘇生を用いたコンボが主体となるため、手札事故が少なからず発生する。
また攻めながら墓地を除外してくる【アンデット族】や、《魔法の筒》等で高攻撃力を撥ね返す【ロックバーン】を苦手とする。
墓地に依存するため、除外を主戦略とするデッキに弱い。
《次元幽閉》や《D.D.クロウ》はメインデッキからの採用も多い。
特殊召喚に依存するため、《大天使クリスティア》や《虚無魔人》に弱い。