*【パーミッション】 [#y09d3481] #contents **前置き [#t15bd2f9] 豊富な[[カウンター罠]]を用いて、[[相手]]の戦術を崩すことを目的とする[[コントロール]][[デッキ]]。~ 元々Magic: the Gatheringで使われていたデッキ名で、遊戯王OCGにおいては唯一の「純正[[コントロール]][[デッキ]]」である。~ [[パーミッション]]とは「許可」の意で、[[カード]]を使うたび「解決していいですか?」「[[チェーン]]しますか?」などと許可を求めなければならないというところから。~ 上手く回ると面白いぐらい[[相手]]が何もできないが、上手く回らないと面白いぐらい[[自分]]が何もできない。~ 現環境でよく使われる[[デッキ]]の構成やそのプレイング、[[カードの効果]]などをしっかりと把握し、対戦[[相手]]のカードやプレイングから速やかに[[デッキ]]構成を割り出し、的確な対処ができるようになろう。~ [[09/09/01>禁止・制限カード]]の[[制限改訂]]により[[《神の宣告》]]が[[制限カード]]に指定され運用が著しく厳しくなった。~ **[[デッキ]]の特徴 [#d098bf04] [[カウンター罠]]が中心の[[デッキ]]構成になるが、[[カウンター罠]]は何かしらの[[コスト]]を要求するカードが非常に多く、純粋な[[1:1交換]]が可能なカードが少ない。~ 更に[[伏せカード]]が増えるため、どうしても[[手札]]はあっと言う間に尽きるために、潤沢な[[ドロー]]加速が最大のハードルとなる。~ [[ドロー]]加速[[効果]]を持つ[[《デス・ラクーダ》]]や[[《豊穣のアルテミス》]]等が無い限り、戦線維持は非常に困難。~ **[[デッキ]]構築に際して [#kf4b6ba7] まず、[[ドロー]]加速要員として[[《豊穣のアルテミス》]]、加えて[[《デス・ラクーダ》]]は多いほうがいいだろう。~ また、[[リリース]]が用意できるのであれば、ドロー効果を持つ[[《天空騎士パーシアス》]]や、[[妥協召喚]]により[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]対策となる[[《光神機−桜火》]]も非常に有効。~ [[魔法>魔法カード]]をほとんど使わないデッキなので、[[光属性]]・[[天使族]]を[[リリース]]して[[召喚]]することで全ての[[魔法>魔法カード]]を[[無効]]化する[[《天魔神 インヴィシル》]]とも相性がよい。~ このカードを採用する場合、[[戦闘]]回避には[[カウンター罠]]ではなく[[《異次元の境界線》]]を使い、場・手札を整えてから[[魔法>魔法カード]][[無効]]化することでペースを掌握するのが一般的である。~ [[《王宮のお触れ》]]により相手の[[罠>罠カード]]だけを[[無効]]化し、[[《マジック・ドレイン》]]をノーコストの確定[[カウンター]]に変化させる[[《The splendid VENUS》]]も非常に強力である。~ [[セット]]されたカードへの対抗策として[[《スカラベの大群》]]や[[《イナゴの軍勢》]]を採用したい。~ また、手札[[コスト]]は厳しいが、[[《スナイプストーカー》]]を[[除去]]にあてるのもいいだろう。~ これらのカード以外では、[[ダメージ]]源、兼[[壁]]として[[《マシュマロン》]]も有効。~ [[罠カード]]を[[サルベージ]]する[[《闇の仮面》]]を採用してもいいかもしれない。~ [[魔法カード]]は不要、と言うより投入スペースが無いのが現実。~ 必要な[[カウンター罠]]を[[手札]]に加えるための[[ドロー]]強化カードは流石に必須だったが、他に採用すべきカードは少ない。~ かつての優秀な[[ドロー]]ソース[[《強欲な壺》]][[《天使の施し》]]は現在ではいずれも[[禁止カード]]となっており、代わりに[[《貪欲な壺》]]が使われることもあるが稀である。~ 他に起用の可能性があるのはメタカードである[[《王宮のお触れ》]]を破壊できる[[《サイクロン》]]、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]を破壊できる[[《地砕き》]]程度。~ [[伏せカード]]を多用するので[[《大嵐》]]との相性は最悪である。~ 『[[《強欲な壺》]](時代によっては[[《天使の施し》]])のみという特化型を選択するのも十分選択肢の内』と書かれたことからも、本当に特殊な構築の[[デッキ]]であるのが実感できる。~ [[デッキ]]の中軸を成す[[カウンター罠]]の中では、最大の[[汎用性]]を誇る[[《神の宣告》]]は必須。~ その他に相手を妨害する手段として以下のものをメインに使っていく。~ -[[魔法>魔法カード]]:[[《マジック・ジャマー》]]、[[《マジック・ドレイン》]]~ -[[罠>罠カード]]:[[《盗賊の七つ道具》]]~ -[[モンスター効果>効果モンスター]]:[[《天罰》]] また、[[《魔宮の賄賂》]]も[[カウンター罠]]としては最上級の汎用性を持つ。入れておいて損はないだろう。~ 相手に[[モンスター]]を並べさせないための[[《キックバック》]]や[[《畳返し》]]も重要。~ [[ドロー]]や[[サーチ]]を潰す[[《強烈なはたき落とし》]]、[[蘇生]]等を阻害する[[《ヒーローズルール2》]]も十分に採用圏内だろう。~ また、上記のとおり採用する[[モンスター]]は能力値が低めのため[[《攻撃の無力化》]]もスロットに余裕があれば入れたい。~ [[通常罠]]は、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]が入るかもしれない程度。ほぼ全ての[[攻撃]]を回避する必要があるので[[《次元幽閉》]]では守りきれない。~ [[手札]]消費を減らすために[[コスト]]を[[ライフコスト]]に偏らせる作戦も考えられる。~ この場合[[《デス・ラクーダ》]]のような不安定な[[ドロー]]ブーストは不採用。~ [[《神の宣告》]][[《盗賊の七つ道具》]][[《我が身を盾に》]]が主要なカードとなる。~ 強力な[[攻撃力]]や[[効果]]を持つ[[モンスター]]を[[召喚]]し、これを守りながら戦うというコンセプトは変わらないが、[[手札]]消費を減らす分、多彩な防御と[[除去]]を可能とする。~ 一方で[[ライフコスト]]で賄うと言うことは、[[カウンター]]失敗を絶対許さない半ば背水の陣となることも多いので、そのタイミングは非常にシビアになる。~ 必ず防がなければならないものとして、『罠封じ』『魔法・罠[[破壊]]』は言うに及ばず、ダメージ計算や戦術を狂わせる[[《停戦協定》]]やかつての[[《破壊輪》]]あたりも致命傷となるので特に注意せねばならない。~ **[[デッキ]]運用に際して [#o7cce4e0] 『絶対に[[発動]]させてはいけないカード』…すなわち、「[[マストカウンター]]」の見極めが重要。~ 当然ながら[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]等の『罠封じ』、[[《大嵐》]]や[[《氷帝メビウス》]]等の多くの[[伏せカード]]を[[破壊]]する[[効果]]を持つカードはその最たるもの。~ それらに対応できるカードが無かった場合は、間違いなく致命傷を負う。~ それに加えて大切なのが、[[アドバンテージ]]を取ることだ。~ // 「マストカウンター」を[[カウンター]]することだけに気を取られず、「マストカウンター」を引っ張ってくる可能性のある[[ドロー]]カード(特に[[コスト]]のある[[《デステニー・ドロー》]]や[[《トレード・イン》]]など)も[[相手]]の残り[[手札]]と相談しながら、積極的に[[カウンター]]しよう。 //ドローカードを止めても数ターン後には引かれる。その先まで温存すべき。 [[手札]]使いが荒いからこそ[[手札]]の確保が最重要であり、[[ドロー]]加速カードは可能な限り守り続ける必要がある。~ [[手札]]がなければ[[ブラフ]]さえかけられないのだから、この[[デッキ]]にとって「[[手札]]確保」が如何に重要かは理解できよう。~ **この[[デッキ]]の弱点 [#g1bf468d] やはり[[罠カード]]の多さから、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]は天敵。~ 確実に[[カウンター]]したい所だが、通してしまった後のことを考えて対抗カードは温存するべき。~ **[[デッキ]]派生 [#b1950249] ***[[【ヴァンダルギオン】]] [#s626a533] [[カウンター罠]]の[[発動]]から[[特殊召喚]]できる[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を中心とした[[デッキ]]タイプ。~ 阻害能力を落すことなく、打撃力を補えるため、最も優秀な【パーミッション】と呼べるだろう。~ [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]と[[《豊穣のアルテミス》]]の[[属性]]から、[[《カオス・ソーサラー》]]も採用できる。~ ***[[【エンジェル・パーミッション】]] [#s1530492] [[天使族]]統一型の[[デッキ]]。~ [[《豊穣のアルテミス》]]による[[ドロー]]加速に加え、[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]や[[《人造天使》]]を中心とし、[[《王宮のお触れ》]]にある程度の[[耐性]]を持った【パーミッション】である。~ 派生型として、[[《天空の聖域》]]、[[《天空聖者メルティウス》]]を使い、更に[[除去]]力を増強したもの。~ [[除外]]ギミックを搭載し、[[《救済のレイヤード》]]を中心とした回収[[効果]]を[[発動]]させるものなどが存在する。 ***[[【宣告者パーミッション】]] [#h4aa1ff8] [[《緑光の宣告者》]]と[[《紫光の宣告者》]]を中心とした[[パーミッション]][[デッキ]]。~ 多量の[[天使族]][[モンスター]]を必要とする、最も特異な構築をした[[パーミッション]][[デッキ]]と呼べる。~ [[《神聖なる魂》]]を起用する点も特徴と言える。~ ***[[【ドローゴー】]] [#vc637a59] [[モンスター]]レスの一点特化型[[パーミッション]][[デッキ]]。~ [[カウンター]]や[[ライフゲイン]]でひたすら凌ぎ、数枚の[[《波動キャノン》]]の維持、もしくは[[《終焉のカウントダウン》]]の[[ターン]]経過に全てを賭ける。~ 打撃力は愚か、戦線維持や[[手札]]獲得にさえ注意を払っておらず、その分勝ち筋の薄さも半端ではない。~ あまりにも[[手札]]が足りないため[[《天変地異》]]と[[《デーモンの宣告》]]のギミックを積むタイプまである、といえばそのすさまじさがわかるだろう。~ 【パーミッション】中最もすさまじい構築難易度を誇る[[デッキ]]であり、勝利したとき一番格好のいい[[デッキ]]である。~ ***[[【Vドラコントロール】]] [#s626a533] [[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]による[[マッチキル]]能力を取り込んだ、究極の[[パーミッション]]。~ 単体では使い物にならない[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]をサポートするため、安定度は無論落ちる。~ 恐ろしくバランスが要求されるため、普通の[[プレイヤー]]が使う分には[[【MCV】]]の方が強い。~ ***[[【カウンタービート】]][#w00b0f86] ライフで[[コスト]]を賄える、もしくはノーコストの[[カウンター]]カードで[[相手]]の[[モンスター除去]]を[[無効]]にしつつ、軽量の[[上級モンスター]]を展開し殴り倒す[[デッキ]]。~ [[コンボ]][[デッキ]]風な[[パーミッション]]系列と比べると、[[コントロール]]の色が薄まり[[ビートダウン]]の色が濃くなる。多くの[[【剣闘獣】]]、[[【メタビート】]]もこのタイプの[[デッキ]]構成になることが多い。~ ***【パーミッション帝】 [#de48cf9f] [[カウンター罠]]を[[発動]]することで[[トークン]]を生成する[[《人造天使》]]で[[リリース]]を確保し、強力な[[除去]]能力を持った[[帝]][[モンスター]]を展開していく[[デッキ]]。~ 大量展開した[[トークン]]を[[リリース]]できるため、[[《昇天の角笛》]]の採用も望める。~ //**サンプルレシピ [#mc1cde75] //-備考 //--【パーミッション】~ //http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=935~ //Tetsu Champion Ship4位~ //URL先にてデッキの分類について揉めているようなのでコメントアウト **代表的なカード [#q6a1a4f3] -[[《神の宣告》]] -[[《天罰》]] -[[《マジック・ジャマー》]] -[[《マジック・ドレイン》]] -[[《盗賊の七つ道具》]] -[[《キックバック》]] -[[《魔宮の賄賂》]] -[[《豊穣のアルテミス》]] -[[《デス・ラクーダ》]] **関連リンク [#yc8c4614] -[[【ヴァンダルギオン】]] -[[【エンジェル・パーミッション】]] -[[【宣告者パーミッション】]] -[[カウンター罠]] -[[デッキ集]]