ANCIENT PROPHECYから登場した魔法使い族のモンスター群、フォーチュンレディを使うデッキ。
全てのモンスターのステータスが「?」という特殊な性質を持っており、様々なモンスター効果とデッキ構築を楽しむことができる。
現在の所6体のフォーチュンレディが存在しているが、特に重要となるのは以下の2体であり、いずれもデッキを回転させる軸になる。
《フォーチュンレディ・ライティー》 効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×200ポイントになる。 自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。 このカードがカードの効果によってフィールド上から離れた時、 自分のデッキから「フォーチュンレディ」と名のついた モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
《フォーチュンレディ・ダルキー》 効果モンスター 星5/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×400ポイントになる。 自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上に表側表示で存在する「フォーチュンレディ」と名のついた モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、 自分の墓地に存在する「フォーチュンレディ」と名のついた モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。
また、召喚に成功するだけで《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を発動できる《フューチャー・ヴィジョン》というフィールド魔法が存在する。
特定のデッキのメタにもなる優れたカードだが不安要素もかなり多く、このカードの採用・不採用はデッキの内容に大きな変化をもたらす。
このデッキにおけるモンスター及び魔法・罠カードの採用については、この《フューチャー・ヴィジョン》との相性が重要になる場合もある。
《フューチャー・ヴィジョン/Future Visions》 [#qb72b0c6] フィールド魔法 自分または相手がモンスターの召喚に成功した時、 そのモンスター1体をゲームから除外する。 召喚したモンスターのコントローラーから見て次の自分のスタンバイフェイズ時に、 このカードの効果で除外したモンスターを表側攻撃表示でフィールド上に戻す。
フォーチュンレディは、スタンバイフェイズ毎に自身のレベルを上げ、そのレベルでステータスが決定するという効果を持っている。
そのため、表側表示でフィールドに長く維持すればするほど強力なステータスになり、高レベルのシンクロ召喚もしやすくなる。
しかし、基本的にまともに戦闘ができるのは《フォーチュンレディ・ダルキー》と《フォーチュンレディ・アーシー》の2体のみである。
いずれも上級モンスターなので、《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を使う際は、できるだけこの2体を優先的に特殊召喚していこう。
《フォーチュンレディ・ライティー》の効果で、デッキからフォーチュンレディを展開してビートダウンするのがこのデッキの基本的な動きである。
しかし、その効果の発動条件はとても特殊なものなので、ただ汎用性の高い魔法・罠カードを詰め込むだけでは、全く発動することができない。
またトリッキーな動きをする反面、攻撃力が不足したり、特定の魔法・罠カード1枚で身動きが取れなくなったりと、弱点も決して少なくない。
各フォーチュンレディを活かすカードに弱点対策カードを加えると、かなりの選択肢が存在するので、採用する魔法・罠カードは慎重に選んでいこう。
上記の様に、採用するカード1枚で他に採用するカードが大きく変化するため、40枚のデッキで全てを詰め込むのは到底不可能である。
フォーチュンレディで固める、専用サポートカードを多用する、チューナーを採用する等、構築には様々な好みや性格が出てくるだろう。
以下に、採用され得るカードや枚数について提示しておくので、そちらも参考にしながら採用するカードを決めていこう。
《フォーチュンレディ・ダルキー》の効果が発動した場合、基本的に《フォーチュンレディ・ウインディー》を除くいずれかを蘇生することになる。
ここでどのフォーチュンレディを蘇生させるかで、その後のデュエルの戦局が大きく傾く場合も出てくるため、非常に重要な選択になり得る。
これには駆け引きや運の要素も大きく絡んでくるが、それぞれのフォーチュンレディの持つ効果の特性をよく理解して蘇生対象を選択しよう。
また序盤に場に出した場合は、墓地が肥えていないために効果が機能しないこともあるので、《おろかな埋葬》等の採用も検討してみよう。
メタカードとしても機能する《フューチャー・ヴィジョン》を採用するタイプのものが【フォーチュンレディ】の最も基本となる形になる。
しかし、相手のデッキが《フューチャー・ヴィジョン》の効果を受けにくい場合、恩恵を受けられるのがライティーだけでは物足りない。
そこで《神獣王バルバロス》や《霞の谷のファルコン》等、《フューチャー・ヴィジョン》を有効に使うためのカードを採用するのがこのタイプ。
各フォーチュンレディとは直接はシナジーしないが、それらのカードは弱点の補強やデッキの回転率の向上等多くの面で貢献してくれる。
数ある【フォーチュンレディ】の中でも比較的事故を起こしやすいデッキタイプだが、その分コンボ性が非常に高いのが魅力である。
《フォーチュンレディ・ファイリー》のモンスター効果による除去&強力なバーンダメージを主な勝ち筋にする構築。
採用するフォーチュンレディは、ファイリーと、その効果を発動させることができるライティー・ダルキーの3種が主になる。
ファイリーの効果をより有効に使うために、《ヴォルカニック・クイーン》や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を採用するのが最大の特徴。
苦手な《スターダスト・ドラゴン》や《人造人間−サイコ・ショッカー》を除去しつつ、ファイリーの効果で大きなダメージを与えることができる。
またフォーチュンレディのレベルを上げる事もできる《ギブ&テイク》と共に、《G・コザッキー》等を採用してバーンするのも面白いだろう。
《フォーチュンレディ・ライティー》のために《亜空間物質転送装置》等を採用する際に、さらに《地縛神 Aslla piscu》を採用するタイプ。
フォーチュンレディは戦闘破壊できないモンスターはあまり得意ではないので、直接攻撃できるこのカードは十分フィニッシャーになり得る。
フィールド魔法として《死皇帝の陵墓》を投入しておけば、上級モンスターであるダルキーとアーシーもその恩恵を受けることができる。
これに《フューチャー・ヴィジョン》・《魔法族の里》を加えた3枚のフィールド魔法から、任意のものを任意の枚数選択して採用していこう。
さらにフィールド魔法が存在しない時に《ギブ&テイク》で蘇生し、自壊させた上でフォーチュンレディを大きく強化することもできる。
種族統一することでの主なメリットは、《一族の結束》による打点アップと《群雄割拠》によるメタ要素を組み込めることである。
さらにフォーチュンレディは魔法使い族なので、《ディメンション・マジック》はもちろん、《魔法族の里》による魔法封じもできる。
魔法使い族には《魔導戦士 ブレイカー》・《霊滅術師 カイクウ》等の強力なモンスターが揃っており、こちらも採用することができる。
他にも強力な光・闇属性モンスターが揃っている種族なので、《カオス・ソーサラー》を採用し【カオス】寄りの構築にするのも良い。
また《フューチャー・ヴィジョン》と《カトブレパスと運命の魔女》で攻め手を遅らせる戦術も、メタ色を持つ種族統一軸では強力である。
フォーチュンレディは全てステータスが「?」だが、それは同時に「全員の元々の攻撃力が0」であることを意味する。
つまり《スキルドレイン》の影響下では、全員モンスター効果が無効になる上に、戦闘どころではないステータスにされてしまう。
《スキルドレイン》は《フォーチュンレディ・ウインディー》でも除去できないので、サイドデッキには必ず《ツイスター》等を用意しておこう。
また、《収縮》を使われた場合も一瞬で攻撃力0まで下げられるので、《オネスト》を使われた時と同様のダメージを受けてしまう。
カードの効果でフィールドを離れた時に発動するが、任意効果なので、チェーン2以降でフィールドを離れても効果を発動できない。
つまり、相手の伏せ除去にチェーンして《亜空間物質転送装置》等をライティーに使っても、その効果はタイミングを逃してしまう。
よって、《大嵐》等には非常に弱く、《一族の結束》や《フューチャー・ヴィジョン》等のカードを使う場合はこれが特に顕著になる。
この点は、他の弱点もカバーできる《神の宣告》や《魔宮の賄賂》を駆使し、マストカウンターを見極めなければならない。
《亜空間物質転送装置》や《強制脱出装置》等の罠カードを多用するので、《王宮のお触れ》を使われるとかなり回転が悪くなる。
モンスターの属性が6つに分散しているので《御前試合》、特殊召喚を多用するため《王宮の弾圧》を使われた場合もかなり厳しいだろう。
永続系のカードはウインディーで除去できるが、《大天使クリスティア》には《ディメンション・マジック》も通用しないので対処が非常に困難。
こちらも上記と同様に、《砂塵の大竜巻》や《奈落の落とし穴》等の汎用性の高い除去カードをサイドデッキに用意しておいた方がいいだろう。