ANCIENT PROPHECYで登場した魔法使い族のモンスター群、フォーチュンレディを使うデッキ。
全てのモンスターのステータスが「?」という特殊な性質を持っており、様々なモンスター効果とデッキ構築を楽しむことができる。
フォーチュンレディの中でも特に重要となるのは以下の2体であり、いずれもデッキを回転させる軸になる。
また、《フォーチュンレディ・ライティー》のモンスター効果の発動をサポートできる《フューチャー・ヴィジョン》は癖が非常に強く、このカードを採用するか否かでデッキの内容が大きく変わってくる。
《フォーチュンレディ・ライティー/Fortune Lady Light》 効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? (1):このカードの攻撃力・守備力はこのカードのレベル×200になる。 (2):自分スタンバイフェイズに発動する。 このカードのレベルを1つ上げる(最大12まで)。 (3):表側表示のこのカードが効果でフィールドから離れた時に発動できる。 デッキから「フォーチュンレディ」モンスター1体を特殊召喚する。
《フォーチュンレディ・ダルキー/Fortune Lady Dark》 効果モンスター 星5/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×400ポイントになる。 また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上の「フォーチュンレディ」と名のついたモンスターが 戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、 自分の墓地の「フォーチュンレディ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
6体のフォーチュンレディは、相性の良いカードがそれぞれ異なっており、その全てをデッキに組み込むのは到底不可能である。
そのため、どのカード、どのギミックを優先するかはよく考える必要がある。
各フォーチュンレディを活かすカードに弱点対策カードを加えるとかなりの選択肢が存在するので採用するカードは慎重に選びたい。
―フォーチュンレディ
フォーチュンレディは、スタンバイフェイズ毎に自身のレベルを上げ、そのレベルでステータスが決定するという効果を持っている。
フィールドに長く維持できれば強力なステータスになる一方で、序盤からまともに戦闘ができるのは上級フォーチュンレディの2体のみ。
それらも過信できる攻撃力ではないので、《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を使う際は状況によって使い分けていきたい。
―相性の良いモンスター
―その他のモンスター
―フォーチュンレディのサポートカード
様々なカードが存在しているが、手札事故のことを考えるならば、《フォーチュンフューチャー》以外のカードはあまりお勧めできない。
《フォーチュンフューチャー》についても、除外カード多めに採用する等の意図的なデッキ調整が必要になってくる。
もちろん《フォーチュン・インハーリット》や《タイムパッセージ》も悪いカードではないので、こちらは構築内容と好み次第である。
―《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を有効に使う手段
《フォーチュンレディ・ライティー》のリクルート効果は単体では発動不可能なため、運用には他のカードの補助が不可欠になる。
―手札やモンスター効果発動後のフォーチュンレディの処理
下級フォーチュンレディのほとんどは、一度フィールドに出してしまうと、戦闘破壊されるのを待つしかない貧弱なモンスターである。
特に《フォーチュンレディ・ウインディー》と《フォーチュンレディ・ファイリー》は効果使用後は表側攻撃表示で残ってしまう。
フィールドに残ったフォーチュンレディはこれらのカードで有効に活用してアドバンテージを稼いでいきたい。
―打点を補うカードの採用
下級モンスターの打点の低さはもちろん、《フォーチュンレディ・アーシー》でさえもフィールドに出てすぐは2400止まりと心許ない。
《フォーチュンレディ・ダルキー》の関係上、戦闘がそのままアドバンテージを稼ぐことに繋がるので、戦闘補助のカードも採用を検討したい。
―その他のカード
《フォーチュンレディ・ダルキー》の効果が発動した場合、基本的に《フォーチュンレディ・ウインディー》を除くいずれかを蘇生することになる。
ここでどのフォーチュンレディを蘇生させるかで、その後のデュエルの戦局が大きく傾く場合も出てくるため、非常に重要な選択になり得る。
これには駆け引きや運の要素も大きく絡んでくるが、それぞれのフォーチュンレディの持つ効果の特性をよく理解して蘇生対象を選択しよう。
また序盤にフィールドに出した場合は、墓地が肥えていないために効果が機能しないこともあるので、《おろかな埋葬》等の採用も検討してみよう。
メタカードとしても機能する《フューチャー・ヴィジョン》を採用するタイプ。
しかし、相手のデッキが《フューチャー・ヴィジョン》の効果を受けにくい場合、恩恵を受けられるのが《フォーチュンレディ・ライティー》だけでは物足りない。
そこで《神獣王バルバロス》や《霞の谷のファルコン》等、《フューチャー・ヴィジョン》を有効に使うためのカードを採用するのがこのタイプ。
各フォーチュンレディとは直接はシナジーしないが、それらのカードは弱点の補強やデッキの回転率の向上等多くの面で貢献してくれる。
《フォーチュンレディ・ファイリー》のモンスター効果による除去&強力なバーンダメージを主な勝ち筋にしたデッキタイプ。
《フォーチュンレディ・ファイリー》の効果をより有効に使うために、《ヴォルカニック・クイーン》や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を採用するのが最大の特徴。
苦手な《スターダスト・ドラゴン》や《人造人間−サイコ・ショッカー》を撃退しつつ、除去&バーンで大きなダメージを与えることができる。
またフォーチュンレディのレベルを上げる事もできる《ギブ&テイク》と共に、《G・コザッキー》等を採用してバーンするのも面白いだろう。
《一族の結束》による打点アップを利用するタイプ。
《ディメンション・マジック》によるラッシュが行いやすくなるので合わせて採用しておきたい。
魔法使い族は層が厚いのでフォーチュンレディ以外の魔法使い族も適宜採用できる。
《魔法族の里》や《群雄割拠》による【メタビート】寄りの構築も可能。
《死霊の巣》があれば魔法使い族以外のシンクロモンスターやエクシーズモンスターも気軽に使えるのは他の種族統一デッキには無い利点。
《フォーチュンレディ・ライティー》のために《亜空間物質転送装置》等を採用する際に、さらに《地縛神 Aslla piscu》を採用するタイプ。
フォーチュンレディは戦闘破壊できないモンスターはあまり得意ではないので、直接攻撃できるこのカードは十分フィニッシャーになり得る。
フィールド魔法として《死皇帝の陵墓》を投入しておけば、上級モンスターである《フォーチュンレディ・ダルキー》と《フォーチュンレディ・アーシー》もその恩恵を受けることができる。
これに《フューチャー・ヴィジョン》・《魔法族の里》・《オレイカルコスの結界》等のフィールド魔法から、任意のものを任意の枚数選択して採用していこう。
さらにフィールド魔法が存在しない時に《ギブ&テイク》で蘇生し、自壊させた上でフォーチュンレディを大きく強化することもできる。
《ネクロの魔導書》とのシナジーに着目したデッキ。
詳細は当該ページを参照。
《フォーチュンレディ・ライティー》のサーチとレベル4以上のフォーチュンレディのペンデュラム召喚が可能な《マジカル・アブダクター》を利用した型。
相性の良いフィールド魔法が複数あるため《テラ・フォーミング》で魔力カウンターを増やしつつ状況に応じたサーチも可能。
6体のフォーチュンレディは全てステータスが「?」だが、それは同時に「全員の元々の攻撃力・守備力が0」であることを意味する。
つまり《スキルドレイン》の影響下では、モンスター効果が無効になる上に攻撃力・守備力も0という最悪の状況に陥ってしまう。
《スキルドレイン》は《フォーチュンレディ・ウインディー》でも除去できないので、サイドデッキには必ず《サイクロン》等を用意しておこう。
なお、裁定の変更により、《収縮》は全く意味をなさなくなっている。
《エフェクト・ヴェーラー》対策にバトルフェイズに入ってから《フォーチュンレディ・ライティー》にクイックエフェクトを使い《フォーチュンレディ・ダルキー》を特殊召喚する、といったプレイングも意識しておきたい。
カードの効果でフィールドを離れる時に発動するが、任意効果なので、チェーン2以降でフィールドを離れても効果を発動できない。
つまり、相手の伏せ除去にチェーンして《亜空間物質転送装置》等を《フォーチュンレディ・ライティー》に使っても、その効果はタイミングを逃す。
よって全体除去には非常に弱く、《一族の結束》や《フューチャー・ヴィジョン》等のカードを使う場合はこれが特に顕著になる。
この点は、他の弱点もカバーできる《神の宣告》や《魔宮の賄賂》等を駆使し、マストカウンターを見極めなければならない。
《激流葬》や《強制脱出装置》等の罠カードを多用するので、《王宮のお触れ》を使われると回転力も防御力も大幅に低下する。
逆に言えば、そういった除去カードを多く採用できるためモンスター相手には積みにくい。
前述の通り《スキルドレイン》が刺さり、《フォーチュンレディ・ウインディー》でも除去できないため《サイクロン》などを用意しておきたい。
また、戦闘破壊によるアドバンテージを得られなくなる《マクロコスモス》やペンデュラムモンスターも辛い。
特にペンデュラムモンスターには一般的な対策をしても《フォーチュンレディ・ダルキー》の効果によるアドバンテージが得られないため苦しい戦いを迫られる。