ANCIENT PROPHECYで登場した魔法使い族のモンスター群、フォーチュンレディを使うデッキ。
全てのモンスターのステータスが「?」という特殊な性質を持っており、様々なモンスター効果とデッキ構築を楽しむことができる。
《フォーチュンレディ・ウォーテリー》と《フォーチュンフューチャー》の存在から爆発的なドロー加速を行えるのも特徴。
《フォーチュンレディ・ライティー》のモンスター効果の発動をサポートできる《フューチャー・ヴィジョン》は癖が非常に強く、このカードを採用するか否かでデッキの内容が大きく変わってくる。
《フォーチュンレディ・ライティー/Fortune Lady Light》 効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? (1):このカードの攻撃力・守備力はこのカードのレベル×200になる。 (2):自分スタンバイフェイズに発動する。 このカードのレベルを1つ上げる(最大12まで)。 (3):表側表示のこのカードが効果でフィールドから離れた時に発動できる。 デッキから「フォーチュンレディ」モンスター1体を特殊召喚する。
《フォーチュンレディ・パスティー/Fortune Lady Past》 チューナー・効果モンスター 星1/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ? このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードの攻撃力・守備力はこのカードのレベル×200になる。 (2):自分スタンバイフェイズに発動する。 このカードのレベルを1つ上げる(最大12まで)。 (3):自分フィールドの「フォーチュンレディ」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスター以外の自分の手札・フィールド・墓地の魔法使い族モンスターを任意の数だけ除外し、 ターン終了時まで対象のモンスターのレベルを、除外したモンスターの数だけ上げる、または下げる。
《フォーチュンレディ・コーリング/Fortune Lady Calling》 通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分フィールドに「フォーチュンレディ」モンスターが存在する場合に発動できる。 同名カードが自分フィールドに存在しない「フォーチュンレディ」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。 このカードの発動後、ターン終了時まで自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
《フォーチュン・ヴィジョン/Fortune Vision》 永続魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、 デッキから「フォーチュンレディ」カード1枚を手札に加える事ができる。 (2):1ターンに1度、自分フィールドのカードが効果で除外された場合に発動できる。 このターン、自分フィールドのモンスターは効果では破壊されない。 (3):1ターンに1度、相手フィールドのカードが効果で除外された場合に発動できる。 このターン、自分が受ける戦闘ダメージは1度だけ0になる。
7体のフォーチュンレディは相性の良いカードがそれぞれ異なっており、その全てを均等に活用するのは難しい。
そのため、どのカード、どのギミックを優先するかはよく考える必要がある。
各フォーチュンレディを活かすカードに弱点対策カードを加えるとかなりの選択肢が存在するので採用するカードは慎重に選びたい。
―フォーチュンレディ
フォーチュンレディは、スタンバイフェイズ毎に自身のレベルを上げ、そのレベルでステータスが決定するという効果を持っている。
フィールドに長く維持できればステータスは上がるが、序盤からまともに戦闘ができるのは上級フォーチュンレディの2体のみ。
それらも過信できる攻撃力ではないので、《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を使う際は状況によって使い分けていきたい。
―相性の良いモンスター
―その他のモンスター
―シンクロモンスター
《フォーチュンレディ・コーリング》の制約のため、エクストラデッキにはシンクロモンスターが多く採用される。
―エクシーズモンスター
レベル4・水属性・魔法使い族である《フォーチュンレディ・ウォーテリー》を複数体並べることが多いため、ランク4のエクシーズモンスターを採用できる。
《フォーチュンレディ・ウォーテリー》を素早く墓地に送るために、エクシーズ素材を即座に取り除けるエクシーズモンスターを選びたい。
―融合モンスター
フォーチュンレディは属性がばらけているため、召喚獣やシャドールとの混合構築が考えられる。
これらのテーマは魔法使い族のサポートも共有できる。
また、《簡易融合》を採用してシンクロ召喚やエクシーズ召喚の補助に使うのも良い。
その場合は《サウザンド・アイズ・サクリファイス》(魔法使い族・レベル1)、《沼地のドロゴン》(水属性・レベル4)、《テセウスの魔棲物》(チューナー)などが採用候補。
―フォーチュンレディのサポートカード
様々なカードが存在しているが、手札事故のことを考えるならば、下記のカード以外はあまりお勧めできない。
除外に関するカードが多めなので採用するならば意図的なデッキ調整が必要になってくる。
もちろん《フォーチュン・インハーリット》や《タイムパッセージ》も悪いカードではないので、こちらは構築内容と好み次第である。
―《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を有効に使う手段
《フォーチュンレディ・ライティー》のリクルート効果は単体では発動不可能なため、運用には他のカードの補助が不可欠になる。
―手札やモンスター効果発動後のフォーチュンレディの処理
下級フォーチュンレディのほとんどは、一度フィールドに出してしまうと、戦闘破壊されるのを待つしかない貧弱なモンスターである。
特に《フォーチュンレディ・ウインディー》と《フォーチュンレディ・ファイリー》は効果使用後は表側攻撃表示で残ってしまう。
フィールドに残ったフォーチュンレディはこれらのカードで有効に活用してアドバンテージを稼いでいきたい。
―打点を補うカードの採用
下級モンスターの打点の低さはもちろん、《フォーチュンレディ・アーシー》でさえもフィールドに出てすぐは2400止まりと心許ない。
《フォーチュンレディ・ダルキー》の関係上、戦闘がそのままアドバンテージを稼ぐことに繋がるので、戦闘補助のカードも採用を検討したい。
―その他のカード
《フォーチュンレディ・ライティー》か《フォーチュンレディ・コーリング》を起点にフォーチュンレディを展開していくのが基本となる。
序盤は《フォーチュンレディ・ウォーテリー》で手札を補充し、《フォーチュンレディ・アーシー》・《フォーチュンレディ・エヴァリー》で攻めていき、ある程度墓地が肥えた後は《フォーチュンレディ・ダルキー》から連鎖的に特殊召喚を狙うのが理想的。
ただし、これはあくまで一例であり、どのフォーチュンレディに重きを置くかでデッキのバランスや戦術が多少変化する。
駆け引きや運の要素も大きく絡んでくるため、それぞれのフォーチュンレディの持つ効果の特性をよく理解して検討したい。
メタカードとしても機能する《フューチャー・ヴィジョン》を採用するタイプ。
しかし、相手のデッキが《フューチャー・ヴィジョン》の効果を受けにくい場合、恩恵を受けられるのが《フォーチュンレディ・ライティー》だけでは物足りない。
そこで《神獣王バルバロス》や《霞の谷のファルコン》等、《フューチャー・ヴィジョン》を有効に使うためのカードを採用するのがこのタイプ。
各フォーチュンレディとは直接はシナジーしないが、それらのカードは弱点の補強やデッキの回転率の向上等多くの面で貢献してくれる。
《フォーチュンレディ・ファイリー》のモンスター効果による除去&バーンを主な勝ち筋にしたデッキタイプ。
《フォーチュンレディ・ファイリー》の効果をより有効に使うために、壊獣などの相手フィールドに特殊召喚できるモンスターを採用するのが最大の特徴。
苦手な《スターダスト・ドラゴン》や《人造人間−サイコ・ショッカー》を撃退しつつ、除去&バーンで大きなダメージを与えることができる。
またフォーチュンレディのレベルを上げる事もできる《ギブ&テイク》と共に、《G・コザッキー》等を採用してバーンするのも面白いだろう。
《一族の結束》による打点アップを利用するタイプ。
《ディメンション・マジック》によるラッシュが行いやすくなるので合わせて採用しておきたい。
魔法使い族は層が厚いのでフォーチュンレディ以外の魔法使い族も適宜採用できる。
《魔法族の里》や《群雄割拠》による【メタビート】寄りの構築も可能。
《死霊の巣》があれば魔法使い族以外のシンクロモンスターやエクシーズモンスターも気軽に使えるのは他の種族統一デッキには無い利点。
豊富なドローソースを活かして《封印されしエクゾディア》による特殊勝利を狙う。
封印されしモンスターと魔法使い族のサポートを共有できる点や、《魔神火炎砲》により《フォーチュンレディ・ライティー》の効果を繰り返し発動できる点でもシナジーがある。
《フォーチュンレディ・ライティー》のために《亜空間物質転送装置》等を採用する際に、さらに《地縛神 Aslla piscu》を採用するタイプ。
フォーチュンレディは戦闘破壊できないモンスターはあまり得意ではないので、直接攻撃できるこのカードは十分フィニッシャーになり得る。
フィールド魔法として《死皇帝の陵墓》を投入しておけば、上級モンスターである《フォーチュンレディ・ダルキー》と《フォーチュンレディ・アーシー》もその恩恵を受けることができる。
これに《フューチャー・ヴィジョン》・《魔法族の里》・《オレイカルコスの結界》等のフィールド魔法から、任意のものを任意の枚数選択して採用していこう。
さらにフィールド魔法が存在しない時に《ギブ&テイク》で蘇生し、自壊させた上でフォーチュンレディを大きく強化することもできる。
《ネクロの魔導書》とのシナジーに着目したデッキ。
詳細は当該ページを参照。
《フォーチュンレディ・ライティー》のサーチとレベル4以上のフォーチュンレディのペンデュラム召喚が可能な《マジカル・アブダクター》を利用した型。
相性の良いフィールド魔法が複数あるため《テラ・フォーミング》で魔力カウンターを増やしつつ状況に応じたサーチも可能。
上記でも述べた通り占い魔女とはシナジーが強く、それらを複数種類投入した構築である。
《フォーチュンフューチャー》・《ルドラの魔導書》・《ワンダー・ワンド》など以外にも《強欲で金満な壺》等の汎用ドローカードも採用してトリガーを満たしやすくするとよい。
占い魔女の中でも《占い魔女 ヒカリちゃん》はキーカードである《フォーチュンレディ・ライティー》や《フォーチュンレディ・パスティー》をリクルート可能なので初動札として機能する。
また、《占い魔女 スィーちゃん》・《占い魔女 アンちゃん》は除外アドバンテージを稼ぐ事で《フォーチュンフューチャー》や《フォーチュンレディ・リワインド》のサポートになる。
逆に《占い魔女 フウちゃん》は除外された魔法使い族をサルベージできるため、《フォーチュンレディ・ライティー》等を再利用しやすい。
欠点は初手に占い魔女が来てしまうと腐る点であり、余裕があれば処理できる手段も合わせて投入しておきたい。
また、効果発動後の占い魔女は攻守0の弱小モンスターでしかないため、各種素材にして処理できる様にエクストラデッキは調整しておきたい。
《ディメンション・マジック》はフィールドのフォーチュンレディや占い魔女をコストにしつつ、初手に来て手札で腐った占い魔女を特殊召喚できるため相性が良い。
フォーチュンレディは全てステータスが「?」のため、モンスター効果が無効になると攻撃力・守備力も0にされ大幅な戦力低下となる。
特に《スキルドレイン》の影響下ではまともに動くのは困難な状況となるため、対策としてサイドデッキには魔法・罠除去は用意しておきたい。
《エフェクト・ヴェーラー》対策に、バトルフェイズに入ってから《フォーチュンレディ・ライティー》の効果へ繋げるといったプレイングも意識しておきたい。
《フォーチュンレディ・ライティー》の効果は「時の任意効果」なのでタイミングを逃す恐れがある。
そのため、相手がこちらの《亜空間物質転送装置》等へチェーンして先に除去してくると、こちらの展開が阻害される事になる。
また、《フォーチュンレディ・ライティー》に対して《連鎖除外》を使われると、1回の効果の発動と引き換えに全て除外させるか、効果の発動を捨ててでも守るかの二択を迫られる。
カードプールの増加により他の展開手段も増えたが、依然として《フォーチュンレディ・ライティー》の重要度は高いため、マストカウンターを見極めなければならない。