ORDER OF CHAOSで登場した「フォトン」と名のついたモンスター群を中心としたデッキ。
サーチ・特殊召喚・レベル変更など様々な効果を駆使し、エクシーズ召喚によってデュエルを進める。
ギャラクシーの関連カードとの関わりも深く、それらもよく併用されるのも特徴である。
また、遊戯王ZEXALの天城カイトが使用するカテゴリでもあり、《銀河眼の光子竜》と《超銀河眼の光子龍》を採用したタイプは「カイトデッキ」と呼ばれることも多い。
《フォトン・スラッシャー/Photon Thrasher》 効果モンスター 星4/光属性/戦士族/攻2100/守 0 このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。 自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、 このカードは攻撃できない。
強力なフォトン下級モンスターとエクシーズ召喚で攻めるデッキと、《銀河眼の光子竜》を主軸としてフィールドを制圧しつつ、切り札として《超銀河眼の光子龍》・《No.107 銀河眼の時空竜》等のランク8エクシーズモンスターを展開する【銀河眼軸フォトン】に分かれる。
《フォトン・スラッシャー》は優秀な効果を持つので、どちらのデッキタイプでも採用される。
前者はエクシーズ召喚がメインであり、《フォトン・サテライト》もしくはレベル4モンスターを《フォトン・スラッシャー》と組み合わせ、1ターンでランク4〜5のエクシーズモンスターを展開し、勝負を決めるデッキである。
後者はレベル8モンスターの展開に特化したデッキであり、その高い攻撃力で押しつつ、ランク8エクシーズモンスターでとどめを刺すデッキである。
総じて、《銀河眼の光子竜》を用いるか否かでその構築は大きく変化する。
―フォトンモンスターおよびギャラクシーモンスター
フォトンとギャラクシーは密接な関係にあり、多くのデッキではその両方を採用する事になる。
先述の通り《銀河眼の光子竜》の有無で構築が大きく変わるため、どの構築でも中核となりうる以下の2体以外は、目的にあったモンスターを採用したい。
―その他相性の良いモンスター
―エクシーズモンスター
フォトンおよびギャラクシーのサポートカードはデッキやレベルに干渉するものが多く、エクシーズモンスターはあまり恩恵をうけることができない。
《銀河騎士》の妥協召喚条件を満たす、《銀河零式》でエクシーズ素材なしで蘇生くらいしかカテゴリに属するメリットがないため、フォトンやギャラクシーに属するか否かよりも単体での強さを意識して取捨選択すべきである。
―【銀河眼軸フォトン】で使用する魔法・罠カード
モンスターと同様、レベル8を展開するための魔法カードにデッキスペースの多くを割くことになる。
罠カードに割けるスペースはほとんどないため、罠は必要最低限の汎用罠に留めるか、いっそ罠を入れないのも1つの選択肢となる。
―その他魔法・罠カード
エクシーズ召喚・光属性のサポートカード、デッキの中核を担う《フォトン・スラッシャー》・《フォトン・サテライト》をサポートカードが中心となる。
《フォトン・スラッシャー》と《フォトン・サテライト》をフィールド上に揃え強力なランク5のエクシーズ召喚を行うのがこのデッキ基本戦術である。
《増援》・《フォトン・リザード》によるサーチ、その《フォトン・リザード》をリクルートする《アクセル・ライト》等を駆使してその状況を素早く作りたい。
良くも悪くも《セイクリッド・プレアデス》の強さに依拠したデッキである。
【銀河眼軸フォトン】の場合、まずはデッキから《銀河眼の光子竜》を引っ張り出さねばならない。
《フォトン・スラッシャー》からの《輝光帝ギャラクシオン》でリクルートするか、《銀河の魔導師》でサーチして《トレード・イン》を使い墓地へ落としておこう。
墓地に《銀河眼の光子竜》が存在すれば、《フォトン・スラッシャー》か《フォトン・サンクチュアリ》で場にフォトンを出して《銀河騎士》を妥協召喚する事でランク8のエクシーズ召喚が可能となる。
攻撃力3000クラスのモンスターによる数値での圧倒がこのデッキの身上である。
どのような構成を取るにせよ、主役は《フォトン・スラッシャー》となる。
《セイクリッド・プレアデス》や《輝光帝ギャラクシオン》の素材、《銀河騎士》の召喚条件、《フォトン・リザード》や《銀河の魔導師》に召喚権を使ったターンの戦線維持、エクシーズモンスターの特殊召喚や攻撃を通すために罠にかかる囮など、あらゆる場面でお呼びがかかる。
《ツイン・フォトン・リザード/Twin Photon Lizard》 融合・効果モンスター 星6/光属性/ドラゴン族/攻2400/守1000 「フォトン」と名のついたモンスター×2 このカードをリリースして発動できる。 リリースしたこのカードの融合召喚に使用した 融合素材モンスター一組を自分の墓地から特殊召喚する。
《ツイン・フォトン・リザード》を融合召喚し、即リリースすることでフォトンモンスターを速攻展開するタイプ。
《銀河眼の光子竜》をいきなり出せたり、通常召喚権の消費を抑えて《フォトン・サテライト》を展開できるなど爆発力は非常に高い。
一方、《ツイン・フォトン・リザード》を除去されたり、《D.D.クロウ》等に融合素材を除外されるなどして一度でも致命的な妨害を受けると、手札消費が激しいことも相まって立て直すのがかなり難しいのが難点。
通常召喚権が余りやすいこともあり、手札消費は《フォトン・サーベルタイガー》等で補い、除去等は《フォトン・ケルベロス》等を使って対策すると良いだろう。
《スキルドレイン》で相手モンスターにメタを張ると同時に、《フォトン・スラッシャー》・《フォトン・クラッシャー》・《フォトン・サーベルタイガー》・《銀河騎士》のデメリットを回避して打点で押すタイプ。
《スキルドレイン》と相性の良い《神獣王バルバロス》はランク8のエクシーズ素材になれる点でも役に立つ。
ただ、《フォトン・サテライト》を始めとした《スキルドレイン》と相性の悪いカードの採用が厳しくなり、優秀な効果を持つエクシーズモンスターの多くを活用しにくくなる上、ライフコストの消費量も多くなることから《クリフォトン》の効果が使いにくくなるため、採用するカードと《スキルドレイン》の間のバランスを良く考えないと思ったように機能しなくなるのが難点。
詳しい点については【スキルドレイン】を参照にすると良い。
【忍者】と混合した型。
《忍法 超変化の術》により、相手モンスターを除去しつつ《銀河眼の光子竜》や《フォトン・リザード》の展開が可能。
また、レベル4の忍者は《フォトン・スラッシャー》と共に《H−C エクスカリバー》などのエクシーズ素材となれる。
フォトンは全て光属性であり、エクシーズ召喚を多用するデッキである。
よって光属性及び特殊召喚のメタカードを弱点とする。
《コアキメイル・ドラゴ》・《大天使クリスティア》はこのデッキの根幹であるエクシーズ召喚や《フォトン・スラッシャー》、《銀河零式》による特殊召喚を封じるため、前者は【ドラゴン族】や【コアキメイル】・後者は【天使族】全般のデッキを相手にする場合に注意したい。
《銀河眼の光子竜》を軸にする場合これらに加えて《ヴェルズ・オピオン》も苦しくなる。
《フォトン・パイレーツ》はこうした高打点を持つメタカードを強引に戦闘破壊できる点が魅力と言える。
《閃光を吸い込むマジック・ミラー》はフォトンの効果の大半が封じられるため、《サイクロン》を筆頭とする魔法・罠カードの除去で対処したい。
あまり見かけることはないが、《A・O・J ディサイシブ・アームズ》はこのデッキの天敵とも言える存在。
攻撃力も高く、《オネスト》がなければ《フォトン・パイレーツ》でも対処できないのも痛い。
《奈落の落とし穴》・《神の警告》等でなんとしても効果を阻止したい。
全体的に打点が高いものの、特殊召喚に多くの手札を消費する上級モンスターが多いことや、単体でアドバンテージを稼ぐ下級モンスターが少ないことから、息切れしやすいのが弱点になる。
【ガジェット】を始めとするアドバンテージを稼ぐのに長けたスタミナのあるデッキを相手にした場合に、この欠点は響いてくる。
手札を大量に消費して特殊召喚した切り札を除去されると巻き返しが非常に困難になる。
展開の軸である《フォトン・スラッシャー》や《アクセル・ライト》は場にモンスターがいないことを条件としているため、場にモンスターを出ているとそれ以降の動きが拘束され、展開が滞りがちなのもネック。
《エクシーズ・リボーン》・《リビングデッドの呼び声》によりエクシーズモンスター・上級モンスターの再利用を図るなどして、ジリ貧にならないようにしたい。