《チェーン・マテリアル》を使用し、融合召喚した融合モンスターを利用する事によって勝利を得るデッキ。
バーン・デッキ破壊・特殊勝利と方法も様々。
かつては《カタパルト・タートル》や《ダーク・ダイブ・ボンバー》を利用したバーン勝利がメインだったが、いずれもエラッタにより消滅した。
しかし射出要員として《プリーステス・オーム》を使えるため、無限ループを利用するならそれらの手順を再現できる。
《チェーン・マテリアル/Chain Material》 通常罠 このカードの発動ターンに融合召喚を行う場合、 融合モンスターカードによって決められたモンスターを 自分の手札・デッキ・フィールド・墓地から選択してゲームから除外し、 これらを融合素材とする事ができる。 このカードを発動したターン攻撃する事はできず、 この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
キーカードである《チェーン・マテリアル》がなければどうにもならないので、手早くサーチできるモンスターは欲しい。
デッキ内に《チェーン・マテリアル》が3枚あれば確実にサーチができる《悪魔嬢リリス》は筆頭候補。
それ以外ではデッキを掘り進めつつ魔法・罠カードを手札に加える《クリバンデット》なども候補。
射出するカードによってモンスターカードは変わるのでデッキの種類を参照。
鍵となる《チェーン・マテリアル》や融合召喚に必要なカードは2〜3枚投入したいところ。
デッキ内に《チェーン・マテリアル》が2枚以上あればセットできる《トラップトリック》は使いやすい。
墓地のカードも融合素材として使えるため、《手札断殺》・《手札抹殺》などの手札交換カードも有効。
後述の《E・HERO エリクシーラー》を利用する場合、《フュージョン・ゲート》を手札に加える《テラ・フォーミング》もいいだろう。
《チェーン・マテリアル》が罠カードなので、もし先攻1キルを狙う場合には《王家の神殿》・《ブーギートラップ》が必要。
《E・HERO エリクシーラー》の融合素材の1枚《E・HERO バブルマン》には専用カードの《バブルイリュージョン》があり、こちらでも同様に先攻1ターンキルが可能。
大量の融合素材を用いて《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を融合召喚し、その攻撃力を利用したバーンを行うタイプ。
ダメージを与えるには《反目の従者》と《シエンの間者》や、送りつけた後に《ミスフォーチュン》を利用する。
攻撃力16000以上にした後で《カタパルト・タートル》で射出するのも手。
この場合《カタパルト・タートル》は《轟きの大海蛇》に《ダウンビート》を使うことでリクルートが出来るので、メインデッキに余裕があれば融合素材と合わせて仕込んでみるのもいいだろう。
融合素材さえあれば何度でも融合召喚が行える《フュージョン・ゲート》を利用し、《E・HERO エリクシーラー》を融合召喚する事で融合素材に使ったモンスターがデッキに戻り、無限ループが発生できる。
この場合無限に融合召喚が可能となるため、好きな融合モンスターを大量に呼び出したり、エクシーズ召喚も可能となる。
以下はこの無限ループを応用したデッキとなる。
なお融合召喚はすべて《チェーン・マテリアル》適用下での《フュージョン・ゲート》によるものとする。
《ワーム・ゼロ》の「●6種類以上:」の効果を何度も利用する事で無限ドローを行い、エクゾディアパーツを揃えるデッキタイプ。
手順は以下の通り。
バーンメタを回避できる利点は存在するが、融合素材+封印されしパーツによって14枚もデッキスペースを取る事になる点が欠点。
エクゾディアパーツを揃える方法以外にも、無限ループによるドローにより手札に射出カードを呼び込み射出ループに移行する戦法や無限ループによるドローで手札に必要なキーカードを揃えてセイヴァーシリーズや《オシリスの天空竜》を始めとした召喚条件の重いモンスターを連続で特殊召喚して1ターンキルを狙う戦法も考えられる。
《E・HERO エリクシーラー》が《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》のエクシーズ素材にできることを利用し、バーン効果によって勝利する。
手順は以下の通り。
メインデッキに入れるコンボパーツが最小限で済むのでメインデッキは非常に安定する。
無限ループに必要なエクストラデッキのカードは合計6枚であり、こちらも圧迫を少なく抑えられる。
ランク6エクシーズモンスターを無限にエクシーズ召喚できる。
手順は以下の通り。
ランク6エクシーズモンスターに《セイクリッド・トレミスM7》・《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を絡めることで、デッキの任意のモンスターをサーチできるので、エクゾディアパーツを揃えたり、《ヴォルカニック・バックショット》を墓地へ送ることで無限バーンも可能である。
上記2パターン以外のランク帯でも、素材の条件に合致する融合モンスターさえ存在すれば多くのエクシーズモンスターに無限ループが利用できる。
手順は以下の通り。
エクシーズ素材の条件が満たせるならどんなエクシーズモンスターでも出すことができるので、狙えることも相応に多い。
例えば《重機王ドボク・ザーク》によるデッキ破壊、《幻子力空母エンタープラズニル》で相手のデッキ・手札・フィールド・墓地のカード全ての除外が可能。
予め何らかの融合素材として除外しておいた《プリーステス・オーム》を《虚空海竜リヴァイエール》で帰還させ射出による無限ループに移行してもよい。
《No.7 ラッキー・ストライプ》なら効果を成功するまで何度も発動できるため、事実上無限ドロー、無限墓地肥やし、無限特殊召喚が可能である。
このコンボならば、エクゾディアはもちろんのこと、《光の創造神 ホルアクティ》の特殊召喚など通常では非常に難しい方法で特殊勝利する事もできる。
ただし、メインデッキに余計なカードを増やしすぎるとデッキの安定性が低下するため注意。
なお必要なエクシーズ素材の数に応じてエクストラデッキの圧迫も大きくなるため注意したい。
素材が3体の《重機王ドボク・ザーク》の場合、最低でも《E・HERO エリクシーラー》×2、レベル5融合モンスター×3、《重機王ドボク・ザーク》、《E・HERO ガイア》を含む属性E・HERO融合モンスター×3をエクストラデッキに用意する必要がある。
また、メインデッキについても必要な融合素材が増えるため圧迫が増す。
これを回避するには《E・HERO エリクシーラー》と素材を共有できるE・HERO融合モンスターや、《E・HERO エリクシーラー》を素材に出せるエルシャドールや召喚獣をエクシーズ素材に利用する等の工夫が必要。
《カタパルト・タートル/Catapult Turtle》(※エラッタ前) 効果モンスター 星5/水属性/水族/攻1000/守2000 自分のフィールド上に存在するモンスター1体を生け贄に捧げる。 そのモンスターの攻撃力の半分をダメージとして相手に与える。
《フュージョン・ゲート》・《チェーン・マテリアル》で融合召喚された大量の融合モンスターを《カタパルト・タートル》で何度も射出し、相手のライフを0にする。
【サイエンカタパ】の《魔導サイエンティスト》が《フュージョン・ゲート》&《チェーン・マテリアル》に置き換わったデッキと考えて良いだろう。
射出する融合モンスターには攻撃力5000の《F・G・D》、バーン効果を持ちステータスも高い《Dragoon D−END》等が使われた。
《カタパルト・タートル》は上級モンスターだが、何らかの融合モンスターを融合召喚してアドバンス召喚したり、《E・HERO アブソルートZero》の融合素材にして帰還させてフィールドに出せる。
現在では《カタパルト・タートル》のエラッタにより連続射出ができなくなり、【サイエンカタパ】と同様にコンボ自体が消滅したため構築不可能となっている。
ただし、連続射出のコンセプトが消滅しただけで、1度だけならば現在でも射出はできる。
そのため膨大な攻撃力が期待できる《キメラテック・オーバー・ドラゴン》使用型のバーンカードとしてはまだまだ利用可能。
《ダーク・ダイブ・ボンバー/Dark Strike Fighter》(※エラッタ前) シンクロ・効果モンスター 星7/闇属性/機械族/攻2600/守1800 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動できる。 リリースしたモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
上記の《カタパルト・タートル》使用型の《カタパルト・タートル》が《ダーク・ダイブ・ボンバー》に置き換わったもの。
《ダーク・ダイブ・ボンバー》は攻撃力ではなくレベルを参照するが、こちらでも《F・G・D》がよく射出されていた(《F・G・D》×3+《ダーク・ダイブ・ボンバー》で合計ダメージ8600)。
こちらも《カタパルト・タートル》同様エラッタにより連続射出ができなくなりコンボ自体が消滅した。
単体でバーン効果を使用可能な《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を使用する事で1ターンキルを目指すタイプ。
《フュージョン・ゲート》の効果で《重爆撃禽 ボム・フェネクス》3体+適当な融合モンスター2体+それ以外のカード4枚の存在で、合計ダメージが8100となり1ターンキルが達成される。
現在では《重爆撃禽 ボム・フェネクス》が制限カードになり1ターンキルが不可能になっている。
なお、《E・HERO エリクシーラー》の無限ループの一部として《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を組み込めば何度もバーン効果を発動できるので、この手段での1ターンキルは可能。
デッキの勝ち筋を《チェーン・マテリアル》に依存することが多くなるため、《チェーン・マテリアル》を無効にされては戦術が崩壊してしまう。
《神の宣告》や《魔宮の賄賂》などのカウンター罠があると心強い。
また、《王宮のお触れ》などがあるとカウンター罠が使えない上、《チェーン・マテリアル》も無効にされてしまう。
ちなみに《王宮のお触れ》は「フィールドで発動した通常罠の効果は効果処理時に墓地へ送られていようと無効化される」ので、【やりくりターボ】の真似をして《非常食》で《チェーン・マテリアル》を効果処理時までに墓地へ送ったとしても効果は無効化されてしまう。
決定的な弱点として、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》や《虚無空間》などで特殊召喚を封じられると身動きが取れなくなる。
こちらもうまくカウンター罠や各種除去カードで対応したい。
《王宮のお触れ》に対しチェーン発動で破壊できる《砂塵の大竜巻》も面白いカード。
相手のターンのエンドフェイズに《砂塵の大竜巻》を発動させ、手札の《チェーン・マテリアル》を伏せられれば次の自分のターンには安心して発動できる。
《フュージョン・ゲート》を利用する場合、ペンデュラム召喚メタに投入が増えている《サイクロン》などにも気を付けよう。
2007年のPHANTOM DARKNESSで《チェーン・マテリアル》が登場。
《キメラテック・オーバー・ドラゴン》と合わせて桁違いの攻撃力を火力に変換するパターンや、《フュージョン・ゲート》とのコンボで大量展開し《カタパルト・タートル》で射出するパターンを軸としたバーンデッキとして誕生した。
当時は融合デッキ(現在のエクストラデッキ)やメインデッキの枚数に上限がなく、お気に入りの融合モンスターを好きなだけ利用できる点も見逃せなかった。
マスタールールの制定によりデッキ・エクストラデッキに上限が生まれ、射出する融合モンスターにも質が求められるようになる。
2008年のCRIMSON CRISISで登場した《ダーク・ダイブ・ボンバー》は、エクストラデッキに射出カードを用意出来ることから利便性が高く、禁止カードになる2009年9月1日までメインの火力として活躍した。
同じく2008年に書籍付属カードとして《E・HERO アブソルートZero》が登場、《E・HERO エリクシーラー》を融合素材して除外することが可能になになり、《E・HERO エリクシーラー》による無限ループが誕生した。
これ以降は《E・HERO エリクシーラー》の無限ループに組み合わせて、《ワーム・ゼロ》等の融合モンスター、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》等のエクシーズモンスターで勝利を目指すデッキとして活躍する。
新マスタールール制定によりエクストラデッキからの特殊召喚先に制限が設けられ、融合モンスターの大量展開を売りにしていた【マテリアル1キル】は大きな痛手を受けることになった。
融合モンスターを2体以上並べるにはリンクモンスターの存在が不可欠となり、複数の融合モンスターを並べてエクシーズ召喚等を行うパターンは非常に厳しい立ち回りを要求された。
一応、《チェーン・マテリアル》と《フュージョン・ゲート》があれば、リンクモンスターをリンク召喚することも可能。
以下は一例。
新マスタールールに代わり、マスタールール(11期)が制定。
リンクモンスターがいなくてもエクストラデッキから複数並べることが再び可能になった。