*【マリシャス・ビート】 [#ibdf31da]
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]の高い[[攻撃力]]と[[貫通]][[効果]]、及び[[召喚]]の容易さを利用した[[デッキ]]。~

 ここでは、[[《ダーク・フュージョン》]]及び[[《ダーク・コーリング》]]を用いない形を主に説明する。~
 用いる形は[[【E−HERO】]]もしくは[[【ダーク・ガイア】]]を参照。~

 《E−HERO マリシャス・エッジ》
 効果モンスター
 星7/地属性/悪魔族/攻2600/守1700
 相手フィールド上にモンスターが存在する場合、
 このカードは生け贄1体で召喚する事ができる。
 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
 その守備力を攻撃力が越えていれば、
 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

**特徴と戦略 [#n133a079]
 [[《E−HERO ヘル・ブラット》]][[《E・HERO エアーマン》]]の二枚を用いてサポートする。~

 [[《E−HERO ヘル・ブラット》]]は優秀な[[生け贄]]要員。~
 [[相手]]の[[フィールド]]にしか[[モンスター]]がいない状態でも、[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]とセットで[[手札]]にあれば、いきなり[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を[[生け贄召喚]]できる上1枚[[ドロー]]できる。~
 高[[攻撃力]]の[[モンスター]]の多い現[[環境]]においては、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]の媒体にできる事にも注目したい。~

 [[《E・HERO エアーマン》]]は[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]][[《E−HERO ヘル・ブラット》]]の両方を[[サーチ]]可能であり、自身も[[アタッカー]]として活躍する。~

 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を場に出した後は、[[貫通]][[効果]]で安定して[[相手]]に[[ダメージ]]を刻む事が可能である。~

 以下に主な[[デッキ]]類型を紹介する。~

***[[【ダーク・ガイア】]]型 [#nfbcdc2a]
 詳しくは[[【ダーク・ガイア】]]参照。~

 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を[[融合素材]]として[[《ダーク・フュージョン》]]で[[墓地に送った>墓地に送る]]後[[蘇生]]すれば、[[《E−HERO ダーク・ガイア》]]と共に重量級の[[ビートダウン]]を行う事ができる。~
 また[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]が[[手札]]で[[腐った>腐る]]り[[墓地]]に落ちたりしたどちらの場合でも、[[《ダーク・コーリング》]]から[[《E−HERO ダーク・ガイア》]]に繋げられる。~

 相方の[[岩石族]]には[[《地帝グランマーグ》]]が[[融合素材]]・[[アタッカー]]・[[伏せ除去]]を兼ね強力。~
 [[相手]][[モンスター]]を[[バウンス]]できる[[《N・グラン・モール》]]、[[手札]]補充と[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を同時にこなせる[[《メタモルポット》]]も是非投入しておきたい。~

***[[帝]]型 [#xaac782f]
 [[【帝コントロール】]]に[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を投入した形。~

 [[【ダーク・ガイア】]]と違って、[[種族]]の強制がない事、[[《ダーク・フュージョン》]]及び[[《ダーク・コーリング》]]を入れる必要が無い為、安定性が高い事が利点。~
 また、[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]を[[生け贄]]要員に展開可能な点も評価できる。~

 投入カードは[[【帝コントロール】]]同様[[《マシュマロン》]][[《黄泉ガエル》]][[《ダンディライオン》]][[《魂を削る死霊》]]等の[[生け贄]]要員に、[[《風帝ライザー》]]を中心とした[[帝]]。~
 ただし、[[【帝コントロール】]]に用いられる[[《洗脳−ブレインコントロール》]]と[[《クロス・ソウル》]]は、敬遠されがち。~
 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]は、[[コントロール奪取]]しても[[相手]]の[[フィールド]]に[[モンスター]]がいなければ、[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]][[召喚]]に[[生け贄]]が2体必要となってしまう。~
 [[《クロス・ソウル》]]は、[[召喚]]した[[ターン]]に[[攻撃]]できない[[デメリット]]が[[帝]]と違い痛手となる。~

***[[D−HERO]]型 [#e1592523]
 [[《D−HERO ダッシュガイ》]]を[[墓地に送り>墓地に送る]]、その[[効果]]で[[ドロー]]時に[[特殊召喚]]を狙う形。~

 [[《D−HERO ダッシュガイ》]]自体[[HERO]]であり、[[《E・HERO エアーマン》]][[《E−HERO ヘル・ブラット》]]との相性もいいので無理なく[[デッキ]]に入れられる。~
 もちろん、[[《D−HERO ダッシュガイ》]]の[[効果]]だけで[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を[[特殊召喚]]出来る確率はかなり低いが、[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]自体の[[召喚]]は容易なため[[特殊召喚]]にこだわり過ぎる必要は無い。~
 [[D−HERO]]には[[《D−HERO ディアボリックガイ》]][[《D−HERO ディフェンドガイ》]][[《D−HERO ディスクガイ》]]等の優秀な[[生け贄]]要員もいるので、それらを多めに採用すれば[[ドロー]]加速の[[《デステニー・ドロー》]]も無理なく投入できる。~
 [[《増援》]]により、[[《E・HERO エアーマン》]][[サーチ]]も容易になることで、[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]と[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]を[[手札]]に揃える事はより楽となる。~
 あとは、[[《おろかな埋葬》]]などで[[《D−HERO ダッシュガイ》]]や他の[[D−HERO]]を[[墓地]]へと送っておくのも重要。~

 この構成の強みとして流行りの[[《風帝ライザー》]]に対して若干の[[耐性]]を持たせられる事にある。~
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を[[デッキの一番上]]に戻しても、[[墓地]]に[[《D−HERO ダッシュガイ》]]がいれば、すぐ次の[[ターン]]に[[特殊召喚]]が可能となる。~
 また、[[攻撃力]]も上回っているのでより[[相手]]にプレッシャーをかけられる。~
 [[サイドデッキ]]からこの形に変形させるのも面白い。~
 [[D−HERO]]は[[闇属性]][[モンスター]]ばかりのため、[[相手]]に応じた各種[[ウイルス]]カードが使える事も忘れずにおきたい。~

***[[【E−HERO】]]型 [#l3e7c927]
 詳しくは[[【E−HERO】]]を参照。~

 [[《増援》]]に加え[[《E−エマージェンシーコール》]]を入れることが出来るので、[[《E・HERO エアーマン》]]を1[[ターン]]目に出せる確率が最も高いのが特徴。~
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]2体、あるいは[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]と[[融合素材代用モンスター]]から[[《E−HERO マリシャス・デビル》]]を[[融合召喚]]できる事は覚えておきたい。

***[[【悪魔族】]]型 [#u40702f9]
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]が[[悪魔族]]である事を生かした形。~

 [[《冥界の魔王 ハ・デス》]]がいれば、[[守備表示]]の[[リクルーター]]や[[リバース]][[効果モンスター]]を潰しつつ[[貫通]][[ダメージ]]で[[相手]]を削る事ができる。~
 [[墓地]]に落ちた後も[[《ダーク・ネクロフィア》]]の[[コスト]]になる。~

 同じく奇襲性に優れた[[【暗黒界】]]の要素を加え、さらに瞬発力を高めるのも良い。~

***[[【地属性】]]型 [#k1f294ce]
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]が[[地属性]]である事を生かした形。~

 [[《ガイアパワー》]]で[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]の[[攻撃力]]をさらに上昇させることができる。~
 [[《巨大ネズミ》]][[《素早いモモンガ》]]達[[リクルーター]]は場の維持と[[リクルート]]及び[[デッキ圧縮]]ができ優秀。~

***[[【ビートバーン】]]型 [#fc13c06b]
 [[貫通]][[効果]]を備えている事を利用し、[[バーン]]要素を加えた形。~

 [[貫通]][[効果]]により[[ダメージ]]を与える面で有利に立っているので、他の[[カード]]も[[ライフ・アドバンテージ]]を稼げるもので固める。~
 [[《魔法の筒》]][[《お注射天使リリー》]][[《死霊ゾーマ》]][[《ディメンション・ウォール》]][[《デス・コアラ》]][[《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》]][[《ジャイアントウィルス》]]が候補として挙げられる。~
 特に優先すべきカードは[[《魔法の筒》]]。~
 [[攻撃]]を一回やり過ごすだけでなく、[[自分]]の[[モンスター]]を守って次の[[生け贄召喚]]に繋げることができる。~
 [[《デス・コアラ》]][[《死霊ゾーマ》]][[《ジャイアントウィルス》]]も[[バーン]][[効果]]に加え、場持ちが良いので[[生け贄]]候補にもなり相性がいい。~

***複合型 [#r6cdb1db]
 今まで述べた基本構成のうち、二つ以上を両立させて構成させた形。~
 特に、[[【ダーク・ガイア】]]と[[【ビートバーン】]]は両方とも強大な[[ダメージ]]を与えるので、共有がやりやすい。~
 また、[[サイドデッキ]]に別のギミックを仕込み二戦目以降切り替えるのも一つの戦略である。~
 [[相手]]にとっても、[[サイドデッキ]]後の予測を行いにくいだろう。

**入れておきたいカード [#e422d51e]
***[[《我が身を盾に》]][[《王宮のお触れ》]] [#tda322d7]
 [[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]自体、場に出ているだけで[[攻撃]]が止まらない限り[[ライフ・アドバンテージ]]を稼ぎまくるのでどれだけ生きながらえさせるかも勝敗を左右させる要因になる。~
 ある程度の[[除去]]対策を考えることに越した事はない。~
 そこで、この2枚を投入する。~

 ただし、両方とも[[《風帝ライザー》]]と[[《N・グラン・モール》]]に対応していない。~
 その点を考えると、[[《N・グラン・モール》]]対策に[[攻撃]]時にスイッチが入る[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]等を入れたいため、どちらかと言うと、[[《我が身を盾に》]]を選択したい。~

***[[《E−エマージェンシーコール》]][[《増援》]] [#e066021f]
 [[《E・HERO エアーマン》]]から[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]と[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を[[サーチ]]する意味で、この2枚は重要となる。~
 しかし、現実は使った後の残りの[[サーチ]]カードが不要になりがちで引いたときに泣きを見る事が多い。~
 そのため[[デッキ]]に入れられない事が多い。~

 そこでお勧めなのが[[《異次元の女戦士》]]や[[《D.D.アサイラント》]]等の優秀な[[戦士族]]を入れておくこと。~
 [[《E−エマージェンシーコール》]]に対しては[[《E・HERO アナザー・ネオス》]]が適任だ。~
 ただし、[[デッキ]]バランスに影響が出ない程度にしておきたい。~

***[[《死のデッキ破壊ウイルス》]] [#l2fbba53]
 [[《E−HERO ヘル・ブラット》]]が[[闇属性]]で[[攻撃力]]300なので、[[生け贄]]の範囲内となる。~
 他にも、[[生け贄]]となるカードを入れておくとより使用出来る確率は上がる~
具体的な例は[[《魂を削る死霊》]]、[[《D−HERO ディスクガイ》]]、[[《クリッター》]]等だ。~

 しかし、採用されない傾向も一方であるのも事実~
 何故かと言うと、[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]自体が[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]の[[生け贄召喚]]のために使用するため、アンチ[[シナジー]]となってしまうからだ。~
 そのため、結局は[[D−HERO]]型か[[【悪魔族】]]以外では避けられる[[カード]]となっているのが現状である。~
 が、それでも刺さる[[デッキ]]には刺さるので[[サイドデッキ]]には入れておきたい[[カード]]ではある。

**対策[#of5a7a56]
***[[攻撃力]]2600以上の[[モンスター]] [#z6dad674]
 [[生け贄召喚]]するだけで[[アドバンテージ]]を得られる[[帝]]と異なり、自身で[[破壊]][[効果]]を持っているわけではないので、[[相手]]の[[モンスター]]の[[攻撃力]]が2600を超えられると、[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]と[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]が[[手札]]で揃っていても何の意味も無くなる。~
 以下のパターンが主に該当する。~

-[[《神獣王バルバロス》]]、[[《青眼の白龍》]]を[[蘇生]]
-[[《冥府の使者ゴーズ》]]を[[手札]]から[[特殊召喚]]

 [[蘇生]]は、[[《D.D.クロウ》]]で防げるし、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]の[[生け贄]]になるのでなるべくメイン[[デッキ]]から採用をしておきたい所。~
 [[《冥府の使者ゴーズ》]]は、出されても対処ができるときのみ[[攻撃]]を仕掛けるようにしていくか、[[《ダスト・シュート》]]で[[デッキ]]に戻してしまおう。~
 ただし、これら2つの対処が常に行えるとは限らないので、[[《地砕き》]]や[[《地割れ》]]は、なるべく温存すること。~
 この二つが[[制限カード]]の現環境では当たり前だが、この[[デッキ]]の場合[[モンスター]]に[[除去]][[効果]]を備えていない[[モンスター]]を多く採用する形になりがちなので、特に重要なこととなる。~

***[[相手]]が[[モンスター]]を出さない[[デッキ]] [#t57e2fc0]
 [[相手]]の[[フィールド]]に[[モンスター]]がいなければ、[[生け贄]]を減らすことができないので、[[【フルバーン】]][[【ドローゴー】]]や、高[[攻撃力]]が生かせない[[【ロックバーン】]]に対して苦戦を強いられる。~
 さらに、基本的にこちらの[[デッキ]]構造は2体の[[生け贄]]を前提として[[デッキ]]を組むことがほとんどないのが、ダメ押しだ。~

 しかし、そういう[[デッキ]]は[[永続魔法]][[永続罠]][[カウンター罠]]等に依存しがちなので魔法・罠[[破壊]]系のカードを通常よりやや多めに入れておく事がおススメだ。~
 [[伏せ除去]]も兼ねているので、少なめにする理由はない。~
 また、[[《E・HERO エアーマン》]]も魔法罠[[破壊]][[効果]]を備えているので、対策の一部となる。~
 が、同時に[[サーチ]]の機会を失っていることをお忘れなく。~

 もちろん[[相手]]もそれを考えて[[《神の宣告》]]や[[《魔宮の賄賂》]]を入れているだろうが、こちらにとっては[[ライフ・アドバンテージ]]を稼ぐことができるし、この[[デッキ]]に[[ドロー]]させる事は危険極まりない行動だ。~

***[[【お触れホルス】]][[【フロフレホルス】]] [#o51f1367]
 [[《ホルスの黒炎竜 LV6》]] 自体は[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]][[《E−HERO ヘル・ブラット》]]が揃っていれば、何の問題もない存在ではある。~
 だが、[[《ホルスの黒炎竜 LV8》]]は[[攻撃力]]2600を超えている存在であり、特に[[【ダーク・ガイア】]]型の場合、そもそもの[[《E−HERO ダーク・ガイア》]]が出せない危険な存在だ。~

 また、[[特殊召喚]]を許してしまうパターンがまったくないわけではない。~
 例えば、[[《E・HERO エアーマン》]]が[[攻撃表示]]で出されることなど日常茶飯事で、[[《黄泉ガエル》]]等を裏側守備で出していることも多い。~
 これらを餌にして[[《ホルスの黒炎竜 LV8》]]を出されると、対策に困る存在だ。~

 これらの[[デッキ]]に対しては[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]] 自体は問題ないため、なるべく[[モンスター]]を出さないプレイングを行うという手がある。~
 [[モンスター]]がいなければ相手の[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]は進化できない。~
 そこから、[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]から[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]を展開する。~
 ようは、もう先にコンセプトを決めた者勝ちである。~
 だが、相手もそう何の対策も無しに[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]] を出すわけもない。~
 また、[[《氷炎の双竜》]]の存在もある。~
 そのため、これらの[[デッキ]]とはかなりの心理戦になるのは間違いない。~


**代表的なカード [#s88f45ca]
-[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]
-[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]

-[[《E−HERO ヘル・ブラット》]]
-[[《E・HERO エアーマン》]]

**関連リンク [#b9240aac]
-[[【E−HERO】]]
-[[【ダーク・ガイア】]]

-[[デッキ集]]