闇魔界の脅威で登場した《黒蠍−棘のミーネ》を採用した《死のデッキ破壊ウイルス》デッキ。
【闇属性】や【戦士族】に近い【スタンダード】である。
第3期当時の【カオス】メタデッキの一つであり、【ノーカオス】の前身でもある。
《黒蠍−棘のミーネ》で《死のデッキ破壊ウイルス》の媒体を継続的に供給し、相手を常にウイルスの影響下に置くことで、いずれも攻撃力1500超であるカオスの封印を狙った。
キーカードの《死のデッキ破壊ウイルス》がこのデッキの成立から半年程度で制限カードとなってしまったため、その全盛期は非常に短い。
《黒蠍−棘のミーネ/Dark Scorpion - Meanae The Thorn》 効果モンスター 星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1800 このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、 次の効果から1つを選択して発動する事ができる。 ●「黒蠍」という名のついたカードを自分のデッキから1枚手札に加える。 ●「黒蠍」という名のついたカードを自分の墓地から1枚手札に加える。
《死のデッキ破壊ウイルス/Crush Card Virus》 通常罠 自分フィールド上に存在する攻撃力1000以下の 闇属性モンスター1体をリリースして発動する。 相手のフィールド上に存在するモンスター、相手の手札、 相手のターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、 攻撃力1500以上のモンスターを破壊する。 ※当時のテキスト
【スタンダード】の概念に基づき、キーカード以外は1:多交換を狙えるものが中心に採用された。
このデッキ特有のものとしては、《黒蠍−棘のミーネ》のサポートカードとして《キラー・トマト》や《増援》が採用されていた程度である。
《死のデッキ破壊ウイルス》の制限カード化以降は、後述のように他のカード・デッキの力を借りた構築へと変化していく。
《黒蠍−棘のミーネ》のサーチ・サルベージ効果で、《死のデッキ破壊ウイルス》のコストを供給し続ける。
《死のデッキ破壊ウイルス》のおかげで《黒蠍−棘のミーネ》のモンスター効果の発動が容易にもなり、両者のシナジーは凄まじい。
当時のカードプールではカオスモンスターのサーチ手段はほぼ皆無であり、相手を《死のデッキ破壊ウイルス》影響下に置き続ければ【カオス】は完封したも同然であった。
《死のデッキ破壊ウイルス》が無制限カードであった頃は【スタンダード】の一種として存在していた。
特異な構築・派生が考えられ始めたのは、これが制限カードとなり、頼りきった構築ができなくなったためである。
《死のデッキ破壊ウイルス》現役時代の晩期に登場したシンクロ召喚を取り入れたタイプ。
《黒蠍−棘のミーネ》のおかげでレベル4モンスターが供給され続けるので、あとはそれに組み合わせるチューナーを採用するだけで良い。
元々のメタ対象であった【カオス】と複合したタイプ。
相手の高攻撃力モンスターを封殺しながら墓地を肥やし、カオスモンスターの特殊召喚を狙う。
《ハイドロゲドン》を取り入れ、元々の特長であったアドバンテージの得やすさに更に特化したタイプ。
詳しくは該当ページを参照。
《ダーク・アームド・ドラゴン》を中心とした【ダムドビート】の要素を取り入れたタイプ。
《黒蠍−棘のミーネ》の効果で墓地の闇属性モンスターの数を調整しつつ、《ダーク・アームド・ドラゴン》の特殊召喚を狙う。
《混沌帝龍 −終焉の使者−》が禁止カードになる前の【カオス】最盛期に、そのメタデッキとして登場した。
【ウイルスカオス】と共に環境に与えた影響は大きく、ハイビート軸の【スタンダード】が姿を消す事になる。
04/03/01から04/09/01には主流デッキの一つに数えられた。
当時は《サイクロン》が無制限カードであったため、《死のデッキ破壊ウイルス》がフリーチェーンである事も大きな利点となった。
当時のカードプールで使用できた特殊召喚メタには《王宮の弾圧》や《奈落の落とし穴》が存在するが、これらは《サイクロン》に割られやすく不利であった。
上記の2枚が注目されたのは、《サイクロン》と《死のデッキ破壊ウイルス》が制限カード入りした04/09/01からである。
04/09/01に《死のデッキ破壊ウイルス》が制限カードに指定され、衰退する。
その後も様々な派生デッキは考えられたものの、かつてほどの力を持つ事は難しかった。
そして09/09/01についに《死のデッキ破壊ウイルス》が禁止カードとなり、構築不能となった。