三幻神の1体・《ラーの翼神竜》とその変身形態を中心とするビートダウンデッキ。
さながら原作のように3つの形態を操り、墓地から不死鳥のごとく蘇りながら、隙を見て1ターンキルも可能な戦い方が特徴。
OCG登場当初は《ラーの翼神竜》の召喚制限による重さから三幻神の中でも扱いづらさが特に目立っていたが、後に派生形態や専用サポートカードが追加された事で大幅に改善されている。
《ラーの翼神竜/The Winged Dragon of Ra》 効果モンスター 星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ? このカードは特殊召喚できない。 このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。 (1):このカードの召喚は無効化されない。 (2):このカードの召喚成功時には、このカード以外の魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。 (3):このカードが召喚に成功した時、100LPになるようにLPを払って発動できる。 このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。 (4):1000LPを払い、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
《ラーの翼神竜−球体形/The Winged Dragon of Ra - Sphere Mode》 効果モンスター 星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ? このカードは特殊召喚できない。 このカードを通常召喚する場合、自分フィールドのモンスター3体をリリースして自分フィールドに召喚、 または相手フィールドのモンスター3体をリリースして相手フィールドに召喚しなければならず、 召喚したこのカードのコントロールは次のターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る。 (1):このカードは攻撃できず、相手の攻撃・効果の対象にならない。 (2):このカードをリリースして発動できる。 手札・デッキから「ラーの翼神竜」1体を、召喚条件を無視し、攻撃力・守備力を4000にして特殊召喚する。
《ラーの翼神竜−不死鳥/The Winged Dragon of Ra - Immortal Phoenix》 特殊召喚・効果モンスター 星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000 このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。 (1):このカードが墓地に存在し、「ラーの翼神竜」がフィールドから自分の墓地へ送られた場合に発動する。 このカードを特殊召喚する。 この効果の発動に対して効果は発動できない。 (2):このカードは他のカードの効果を受けない。 (3):1000LPを払って発動できる。 フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。 (4):エンドフェイズに発動する。 このカードを墓地へ送り、自分の手札・デッキ・墓地から「ラーの翼神竜−球体形」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
《ラーの翼神竜》・《ラーの翼神竜−球体形》は特殊召喚ができず、アドバンス召喚に3体のリリースを必要とする非常に重いモンスターである。
幸いにも《ラーの翼神竜》はカード名が指定されたサポートカードが多いので、これらでいかにカバーするかが課題となる。
基本的にはアドバンス召喚を軸とするか、エクストラデッキのモンスターを活かすランク6を軸とする形となる。
―その他のモンスター
必須と言えるカードは上記の3種類のみのため、デッキの中身は各々で大きく変わる。
《ラーの翼神竜》・《ラーの翼神竜−球体形》をアドバンス召喚するためには少ない消費で召喚権を使わず3体並べることが重要だが、《古の呪文》を使うなら召喚権を追加できるため、召喚権を使う展開も視野に入る。
ここでは主に《ラーの翼神竜》と相性のいいカードを挙げるが、【アドバンス召喚】のページも参考にするといいだろう。
―リンクモンスター
リンク素材の緩いモンスターを採用することで《ラーの翼神竜》をフィールドから墓地へ送る手段として使う。
《ラーの翼神竜》は(3)の効果を使わなければ攻撃力が0となるため《転生炎獣アルミラージ》のリンク素材となれる点は覚えておきたい。
―《ラーの翼神竜》のサポートカード
《ガーディアン・スライム》や《真なる太陽神》からサーチが可能。
―その他
『《ラーの翼神竜−球体形》→《ラーの翼神竜》→《ラーの翼神竜−不死鳥》→《ラーの翼神竜−球体形》……』とループの流れを作りビートダウンをしていく。
アドバンス召喚をメインとする場合は《ラーの翼神竜−球体形》から特殊召喚される攻撃力4000の《ラーの翼神竜》がメインアタッカーとなる。
状況が整い次第《ラーの翼神竜−不死鳥》を特殊召喚し、相手を追い詰める。
ランク6をメインとする場合は《甲虫装機 エクサビートル》の効果で《ラーの翼神竜》を装備カードとし、それを墓地へ送ることで《ラーの翼神竜−不死鳥》を特殊召喚する。
《ラーの翼神竜》・《ラーの翼神竜−不死鳥》が墓地に存在することが前提となるので無差別に墓地肥やしを行える《モンスターゲート》や《名推理》は採用しておきたい。
《ラーの翼神竜−不死鳥》・《ラーの翼神竜−球体形》から特殊召喚された《ラーの翼神竜》は4000の攻撃力を持ち、除去効果を持つためカード・アドバンテージ・ライフ・アドバンテージを取り戻しやすい。
自分のライフポイントの残り具合によっては《古の呪文》でアドバンス召喚するか、《太陽神合一》により高い攻撃力を得ることも出来るため、原作さながらの1ターンキル戦法も可能である。
相手に制圧された状況では《ラーの翼神竜−球体形》による突破法が存在するのもこのデッキの強みである。
(※《光の創造神 ホルアクティ》自体が入手方法の限られた希少価値の高いカードであるため、公式のデュエルで使えるデッキとして組むのは困難を極める。)
神属性サポートカードを共有し、三幻神と《光の創造神 ホルアクティ》を混ぜた型。
《光の創造神 ホルアクティ》の効果により特殊勝利を狙うため《ラーの翼神竜−不死鳥》の採用は必須ではない。
戦法として墓地を肥やした後に蘇生カードで《オベリスクの巨神兵》・《オシリスの天空竜》・《ファントム・オブ・カオス》を特殊召喚。
《ファントム・オブ・カオス》の効果で《ラーの翼神竜−球体形》をコピーし《ラーの翼神竜》を特殊召喚。
三幻神をリリースし《光の創造神 ホルアクティ》を特殊召喚といった動きが基本となる。
大量に墓地を肥やす《名推理》・《モンスターゲート》・《隣の芝刈り》といったカードを多く採用し、サルベージ手段として《死者転生》・《魔法石の採掘》等が必要となる。
《光の創造神 ホルアクティ》は《真なる太陽神》や《真実の名》でサーチでき、後者は墓地を肥やすやデッキトップ操作と相性のいい《エッジインプ・シザー》が使える。
この型ではアドバンス召喚は必須ではないが《光の創造神 ホルアクティ》が特殊召喚できないと感じたならば三幻神によるビートダウンに戦法を変えてもよい。
《真実の名》のリクルートで1ターン限りのアタッカーを用意できるのは通常の【ラーの翼神竜】にはないメリットである。
《ラーの翼神竜−球体形》を《所有者の刻印》・《洗脳解除》でコントロール奪取することで相手モンスターのみをリリースしつつ自分のモンスターを展開するデッキ。
類似効果を持つ《サタンクロース》はランク6のエクシーズ素材となれるため相性がいい。
詳細は【ゴーレム】を参照。
ランク6のモンスターを立てやすく、《モンスターゲート》による無差別な墓地肥やしを得意とする【聖刻】との混合デッキ。
基本的な動きは【聖刻】と変わらないが《甲虫装機 エクサビートル》・《永遠の淑女 ベアトリーチェ》が簡単にフィールドに並ぶため《ラーの翼神竜−不死鳥》によるビートダウンを決めやすくなる。
墓地肥やし・ランク6と相性のいい《D−HERO ディアボリックガイ》も入れるといい。
召喚権を使わずにモンスターを並べる手段として魔神儀に着目したデッキ。
手札に魔神儀が2種類と対応するカードがあればアドバンス召喚用のリリースを揃えることができる。
また、《魔神儀の祝誕》は全ての儀式モンスターが儀式召喚できるため《ラーの翼神竜》が召喚できない場合でも戦線維持として使用できる。
エクストラデッキに依存しないこのデッキでは魔神儀の(3)のデメリットは気にならない。
このデッキでは魔神儀は全種を可能な限り採用し、召喚権を使う《マンジュ・ゴッド》・《センジュ・ゴッド》・《ソニックバード》は採用を見送る形となる。
《魔神儀の祝誕》は自己サルベージ効果を持つので《おろかな副葬》で直接墓地へ送ることで疑似的なサーチとして扱える。
採用する儀式モンスターは《魔神儀−カリスライム》を始め、【サイバー・エンジェル】・【カオス・ソルジャー】・【デミスルイン】・【霊魂】等多岐にわたる。
レベルを上手くばらけさせながら足りないと感じた効果を持つモンスターを採用するよう調整したい。
アドバンス召喚のリリースの確保をペンデュラム召喚で賄うデッキ。
この構築による利点は《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で《ラーの翼神竜−球体形》をコピーできる点である。
これにより本来3体のリリースが必要なところを《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の融合素材である闇属性・ペンデュラムモンスター2体で抑えることができる。
ただし、ステータスの都合上ピンポイントで墓地へ送るのが難しいため狙って動かすよりは無差別な墓地肥やしで墓地へ送られた際の保険として見るのがいい。
融合素材の関係上採用するペンデュラムモンスターは闇属性が中心となる。
カテゴリ単位では【オッドアイズ】・【DD】・【魔界劇団】等が存在し、汎用性の高いモンスターとしては《覇王眷竜ダークヴルム》が挙げられる。
召喚に成功した時にライフポイントを100にすることができる《ラーの翼神竜》と、相手よりライフポイントが下回っている数値分攻撃力を上げる《E・HERO エアー・ネオス》を同時に並べることで圧倒的な火力を実現するデッキ。
《ラーの翼神竜》を召喚する際にライフポイントを100にすることから、通常の【コンタクト融合】エアー・ネオス特化型と異なり《N・エア・ハミングバード》のライフ回復効果を積極的に使用することができ、自らライフポイントを減らすカードを採用する必要もない。
《ラーの翼神竜》のアドバンス召喚のためのリリース確保には主に《NEXT》を使用することになるが、このとき墓地と手札に《E・HERO ネオス》・《N・エア・ハミングバード》と適当なNが3種類揃っていれば、N3体をリリースして《ラーの翼神竜》をアドバンス召喚しつつ《E・HERO エアー・ネオス》をコンタクト融合する準備が整う。
また、数が足りない場合も《ネオス・フュージョン》・《ミラクル・コンタクト》を併用することで容易に上記2体を並べることができる。
《D−HERO デッドリーガイ》を併用することでランク6を容易に出せる他、《フュージョン・デステニー》で《D−HERO ドミネイトガイ》を出し、デッキ操作することで《真実の名》の発動をサポートできる。
《D−HERO ダークエンジェル》も同様にデッキトップを操作でき、通常魔法の間接的なサーチによってサポートカードを加えられる。
《D−HERO ドミネイトガイ》の3体を蘇生する効果でリリース確保も狙える。
《ガーディアン・スライム》が水属性であり、《古の呪文》などのサーチを行えることから、水属性サポートを主体とする型。
《氷結界》で《ガーディアン・スライム》をサーチし、《氷水のトレモラ》で特殊召喚したり、《氷水のティノーラ》、《海晶乙女コーラルアネモネ》などでの蘇生を行ったりして《神・スライム》の特殊召喚に繋ぐ。
《ラーの翼神竜》自体はアドバンス召喚で展開でき、《氷結界》の制約にかかる事もない。
召喚制限を持つ最上級モンスターを3種類抱える上に墓地肥やしと召喚権を残しつつモンスターの展開をしなければならない。
また、《ラーの翼神竜》・《ラーの翼神竜−不死鳥》の効果はライフコストが必要なため、使い過ぎると僅かなバーンだけでも敗北に直結する。
エクストラデッキの役割を《ラーの翼神竜》が担うため、妨害を受ければ脆いことは通常のデッキと変わらない。
特に全てのカードがピン挿しになりがちな関係上1枚でも関連カードを除外されると動けなくなってしまう。
《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》で《ラーの翼神竜−不死鳥》を、装備カード状態の《ラーの翼神竜》を《コズミック・サイクロン》で狙われるといった状況は十分に起こりうる。
攻撃性能は非常に高いがその手段にメインデッキのカードを固めてしまうため防御札やメタカードを積みづらいのも上記の問題を加速させてしまっている。