ランク2は、エクシーズモンスターのランクの1つであり、レベル2のモンスターをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
このページでは、ランク2エクシーズモンスターを使用するデッキにおいて、有用なカードを幅広く紹介する。
エクシーズモンスターのステータスや効果の質は低めであり、軸とするには戦力不足感があるランクである。
他のランクや召喚法を使用するデッキが補助的に採用する例が多い。
幸い、レベル2は展開の手段と軽さには優れており、他の召喚法と併用する事は難しくない。
エクシーズ召喚系デッキ全般の共通事項は【エクシーズ召喚】を参照。
―3体並べる
―2体並べる
《鉄獣戦線 ケラス》
獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかをコストに特殊召喚できる。
構築を獣族に寄せ、《魔轟神獣ケルベラル》と組み合わせて使うのも良い。
(2)も《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》で展開、《武神姫−アハシマ》で魔法・罠カードの除去、《戦華盟将−双龍》で妨害と使い分けられるので発動できれば便利。
多くのランクでは、素材2体のエクシーズモンスターの性能は素材2体のリンクモンスターのそれを上回る。
よって【エクシーズ召喚】系デッキでは、エクシーズモンスターを並べる補助としてリンクモンスターを使う、というのが基本的な立場となる。
しかし、ランク2のエクシーズモンスターは攻守が低く、その性能は概ねリンク2のリンクモンスターと大きな違いはない。
よって「リンクモンスターとエクシーズモンスターを使い分ける」事が重要となってくる。
―素材指定あり
―素材3体以上
その他、主な汎用リンクモンスターについては【エクシーズ召喚】内のリンクモンスターの項を参照。
ランク2のモンスターは数を並べやすいので、エクシーズモンスター3体をリンク素材に指定する《無限起動要塞メガトンゲイル》を搭載すると面白いかもしれない。
【エクシーズ召喚】にもある通り、特別に必須カードと呼べるものは無い。
使用するカテゴリ等に見合ったものを採用しよう。
以下、ランク2デッキで採用しうる、低レベルモンスターのサポートカードを紹介する。
ここではランク2を主力とするデッキのうち、メインデッキに特定のカテゴリを用いないものを紹介する。
チューナーが存在する時にノーコストで自己再生する能力を持つ《ボルト・ヘッジホッグ》を軸としたデッキ。
《ボルト・ヘッジホッグ》の自己再生は、ノーコストで発動できる起動効果で、エクシーズ素材にする限り何度でも発動でき、1ターンあたりの発動回数の制限もないという破格の性能であり、このカードの存在は他のランクにはないランク2の特色といえる。
ランク2には未だに「エクシーズ召喚したターンにエクシーズ素材を2つ取り除けるカード」がないため、《ボルト・ヘッジホッグ》2枚蘇生→2体でエクシーズ召喚→エクシーズ素材を取り除いて2体を墓地へ送る…というループを組むことは不可能。
しかしエクシーズモンスターをリンク素材にしてリンクモンスターを出せば、能動的にエクシーズ素材となっていた《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に落とせる。
1ターンで下三方向のリンクモンスターを出した上で《No.93 希望皇ホープ・カイザー》や《FNo.0 未来皇ホープ》を出すことも可能。
《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に落とす方法としては《スクラップ・リサイクラー》に対応している。
3枚一気に落としたいなら、腐りやすいが《連鎖破壊》が使える。
また《王宮の鉄壁》があればエクシーズ素材を経由することなく無限に自己再生が可能になる。
《デルタフライ》や《ユニゾンビ》を使えば、ランク3の素材として扱うこともできる。
レベル2軸の【獣族】。
レベル2以下の獣族を3体もリクルートできる《魔獣の懐柔》をはじめ、獣族にはレベル2以下をサポートするカードが多い。
《魔獣の懐柔》には獣族以外の特殊召喚を阻害する効果があるため、《No.64 古狸三太夫》や《ミセス・レディエント》が主力となる。
またメルフィーもレベル2かランク2で統一されたカテゴリであり、とりわけ《メルフィー・マミィ》はエンドカードとなりうる性能である。
《No.29 マネキンキャット》を使用したコンボデッキ。
相手フィールドにモンスターを特殊召喚できるカードか、属性・種族変更によって任意のモンスターをリクルートする。
―相手フィールドにモンスターを特殊召喚するカード
下記以外では《サイレント・ウォビー》・《ヴォルカニック・クイーン》など、特殊召喚したいカードの属性や種族に合わせて採用が考えられる。
―《No.29 マネキンキャット》でリクルートするモンスター
罠カードが発動した場合に墓地からレベル2モンスターとして特殊召喚できる罠カード群バージェストマを用いた【罠ビート】デッキ。
バージェストマは自己再生後フィールドを離れると除外されてしまうが、エクシーズ素材にすることでこのデメリットを踏み倒し、何度もエクシーズ素材として活用する。
《バージェストマ・アノマロカリス》・《バージェストマ・オパビニア》と、属するエクシーズモンスターの質も高い。
レベル1〜5まで幅広く分布するカテゴリだが、墓地肥やし要員の《鬼ガエル》と、自己再生能力を持つ《粋カエル》がレベル2なので、レベル2軸で組まれることが多い。
墓地のガエルを除外することで自己再生する《粋カエル》を軸に、墓地肥やし→展開→《餅カエル》による制圧を狙う。
単体でも強力な《餅カエル》だが、このデッキでは(1)のガエルリクルート効果を使える上に、他のガエルをリリースしてパーミッションを行えるのでますまず強力。
レベル2統一カテゴリ素早いを用いたデッキ。
素早いはとにかくレベル2モンスターの展開に長けたカテゴリであり、「ランク2の出しやすさ」という点においては群を抜く。
一方でレベル2モンスターを並べる以外のことはほぼ何もできないカテゴリでもあるため、ランク2のモンスターでどうアドバンテージを稼ぐかが問われる。
少数でも回せるカテゴリなので出張性能は高い。
また、獣族を擁するため《No.64 古狸三太夫》を採用可能。
レベル2・獣族のカテゴリ、おジャマを用いたデッキ。
カテゴリ名の割に得意なのは手札補充で、《おジャマジック》を用いることで手札にレベル2の通常モンスターを大量に引き込むことができる。
これを《おジャマ・レッド》の効果で大量展開し、リンク召喚やエクシーズ召喚につなげる。
専用フィールド魔法《おジャマ・カントリー》は攻撃力・守備力を永続的に反転させるという珍しい特性を持ち、《ガチガチガンテツ》がアタッカーとなるなどの変わった挙動を見せることも。
レベル2・悪魔族・闇属性のカテゴリ、マリスボラスを用いたデッキ。
枚数が少なく、単体では貧弱なカテゴリだが種族・属性共にサポートカードに恵まれているためデッキ構築の幅は広い。
レベル2・獣族のカテゴリ、メルフィーを用いたデッキ。
詳細は該当ページへ。
エクシーズ召喚デッキ共通の弱点は【エクシーズ召喚】の弱点の項を参照。
ランク2は攻撃力が全体的に低く、除去効果を持つものもかなり少ない。
突破力は《神騎セイントレア》のバウンス効果頼みであり、制圧力については望むべくもない。
専用エクシーズモンスターが強力な【バージェストマ】や【ガエル】はともかく、他のデッキではエクシーズモンスター一本に絞るのではなく、リンクモンスターやシンクロモンスターとの使い分けが重要となるだろう。