【レスキューラビット】

デッキの概要

 《レスキューラビット》による通常モンスターリクルートを用いて様々なコンボを狙うデッキ
 エクシーズ召喚を始めとし、《レスキューラビット》登場当時から様々な活用法が考案されている。
 トーナメントでも上位を獲得することも多く、環境に大きな影響を与えたデッキの一つでもある。

《レスキューラビット/Rescue Rabbit》
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
このカードはデッキから特殊召喚する事はできない。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
自分のデッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

デッキ構築に際して

 【レスキューラビット】はデッキによって採用するカードが大きく変わる為、まずは戦術そのものを決めるべきであろう。

 エクシーズ召喚軸の場合、採用するエクシーズモンスターを決める事で、通常モンスターも自ずと決まって来るだろう。
 その際、残りのスペースにはエクシーズモンスターと相性の良いカードメタカード等を採用すると良い。

 他のコンボを狙う場合、基本的にはデッキの大半のモンスターと同じカード名種族属性を持つものを選ぶと良いだろう。

モンスターカードについて

―軸となるモンスター

エクシーズモンスター
 リクルートしてきた通常モンスターの利用方法として、メインデッキを圧迫せず手軽である。
 さらに《レスキューラビット》の性質上、エクシーズ素材に縛りのあるエクシーズモンスターエクシーズ召喚が非常に楽であるのも見逃せない。
 採用候補はエクシーズモンスターのページを参照されたい。

―その他のモンスター
 《レスキューラビット》が要求する枠は基本的に合計9枚で魔法・罠カードに多くの枠を割けるメリットがあるが、さすがにこれだけではモンスター数に不安がある。
 そこで上記エクシーズモンスターエクシーズ召喚を補助できるモンスター等を中心に採用し、《レスキューラビット》が引けない場合でも戦えるようにしたい。

魔法・罠カードについて

 【レスキューラビット】は基本となるカードモンスターのみで構成されているため、比較的自由に選択ができる。

デッキの種類

 通常モンスターを採用できるデッキならば、《レスキューラビット》を作用するだけで【レスキューラビット】となる。
 それらのデッキ《レスキューラビット》を採用していないタイプと区別するために【兎◯◯】・【◯◯兎】・【レスキュー◯◯】・【◯◯ラビット】等と呼ばれる事がある。
 この項では、《レスキューラビット》を採用する事に大きな意味が生まれるデッキのみを紹介する。

【兎ラギア】

 強力なエクシーズモンスター《エヴォルカイザー・ラギア》を主軸にしたデッキ
 採用候補となる通常モンスター《セイバーザウルス》《大くしゃみのカバザウルス》

 《エヴォルカイザー・ラギア》エクシーズ召喚に成功さえしてしまえば、1度だけではあるが《神の宣告》をほぼノーコスト発動できるに等しくなる。
 つまり、単純に考えると、《エヴォルカイザー・ラギア》除去するためには、2枚以上のカードが必要となる。
 よって《レスキューラビット》からエクシーズ召喚を行う事で、1枚分のアドバンテージを約束される事になり非常に強力である。
   また、墓地アドバンテージ殆どを意識せずに戦え、かつ魔法・罠除去に対する安定したカウンターが可能である事から、《マクロコスモス》等の除外カードを採用して【メタビート】寄りにした【次元ラギア】も存在する。
 他にも、恐竜族を多く採用することに着目し、《忍者マスター HANZO》《忍法 超変化の術》をセットで採用した【忍者ラギア】も存在する。

【ヴェルズ】

 通常モンスター《ヴェルズ・ヘリオロープ》を利用したデッキ
 ヴェルズ通常モンスターは一組のみの為、《エヴォルカイザー・ラギア》ヴェルズを混合したタイプも多い。
 また、こちらも除外カードを併用しやすいのも特徴である。
 詳しくは【ヴェルズ】を参照の事。

デッキの派生

【通常モンスター】

 【通常モンスター】《レスキューラビット》を採用した構築。
 【凡骨ビート】等をはじめ、元々レベル4の通常モンスターを多数採用してる為、様々なエクシーズモンスターを安定して出すことが出来る。
 特に、他の型と違いデッキ通常モンスターを切らさず戦えるのは、この構築の大きな利点と言える。
 レベル3が中心の【ローレベル】でも活躍は十分見込めるだろう。

 直接《レスキューラビット》と相性の良い通常モンスターサポートは特に無く、一部のそれらとは効果モンスターの割合も少なくなる事で逆に安定性を損なう。
 反面、デッキから素早い墓地送りが可能であるため、《ドラゴラド》等の蘇生カードは扱いやすい。

【シンクロ召喚】

 《レスキューラビット》シンクロ素材を調達する構築。

 同名モンスターを2体特殊召喚する都合上、その2体だけではシンクロ召喚できず、レベル調整も難しい。
 特殊召喚の容易なチューナーを多く採用したり、《ナチュラル・チューン》を採用する等をして、上手く調整をしていきたい。

 通常モンスターチューナーを展開するのも1つの手である。
 レベル1の《ウォーター・スピリット》《ガード・オブ・フレムベル》レベル3の《チューン・ウォリアー》リクルートの候補となる。

【剣闘獣】

サポートカードが豊富で、デッキに戻る事により通常モンスターに割くスロットを最小限にできる《剣闘獣アンダル》を利用した構築。
詳しくは【兎剣闘獣】を参照。

【ジェムナイト】

 《ジェムナイト・ガネット》をはじめとした3種のジェムナイト通常モンスターを活用する構築。
 融合素材《ジェムナイト・フュージョン》墓地コストの確保、そしてなにより《ラヴァルバル・チェイン》を利用した《ジェムナイト・フュージョン》の間接的かつ素早いサーチが強力。
 融合召喚に利用できる事から手札に来た通常モンスターを持て余しにくく、応用性が高い。

HERO

 《E・HERO フェザーマン》《E・HERO バーストレディ》《E・HERO スパークマン》《E・HERO クレイマン》の4種類が通常モンスターである。
 【ジェムナイト】同様融合素材を調達といった面で相性がいい。
 《レスキューラビット》によるエクシーズ召喚の戦略の他にも《超融合》《ミラクル・フュージョン》による融合の戦略が増えるため、柔軟に動けるのもメリット。
 《ヒーローアライブ》手札HERO通常モンスター、もしくは《ヒーローアライブ》デッキ《E・HERO エアーマン》でもエクシーズ召喚が狙えるため、これの成功率は高い。
 互いにデッキ内のHEROを必要とするため、ある程度の初期手札事故や長期戦で《レスキューラビット》腐る可能性を考慮しなければならないものの、《機甲忍者ブレード・ハート》《H−C エクスカリバー》による破壊力は高い。

【機械族】

 《ギアギガント X》をメインに据えるタイプ。
 通常モンスターには《ブロッカー》《カッター・ロボ》を採用し、《ブラック・ボンバー》《ドラゴラド》などでシンクロ召喚エクシーズ召喚の両方を狙う。
 【カラクリ】の要素を取り入れたり、《ダイガスタ・エメラル》の蘇生効果などを使ってワンショットキルを狙うことも可能。
 手札に来てしまった通常モンスター《マシンナーズ・フォートレス》《ブリキンギョ》で処理できる。

特殊な召喚条件を持つモンスターを使うデッキ

 リリース等を要求する召喚ルール効果を持つモンスターをメインに据えたデッキ
 複数のモンスターを必要とする、ある一定のモンスターを必要とするモンスター等を、《レスキューラビット》効果で補助するのである。
 前者の場合、《D−HERO Bloo−D》《幻魔皇ラビエル》《The アトモスフィア》等、後者の場合、《仮面魔獣デス・ガーディウス》《大天使ゼラート》《銀河眼の光子竜》等が当てはまる。

このデッキの弱点

手札事故

 一種のコンボデッキであるため《レスキューラビット》ドローできなければ、動き出す事が難しい。
 また同じ種類の通常モンスターを2枚以上引いてしまうと、その通常モンスター全てと《レスキューラビット》がほとんど腐っている状態になってしまう。

除去

 《レスキューラビット》デッキに合ったサーチ手段がないため、除去されると勝ち筋が激減してしまう。
 《連鎖除外》《神の警告》が苦手であり、それらの対策は必須と言える。

その他

 1度《レスキューラビット》を使用した後に形勢を逆転されてしまうと、そこから逆転する手段が乏しい。
 出来れば《レスキューラビット》以外のカードでも安定して戦える構築にしたい。

代表的なカード

関連リンク