戦闘ダメージを与えた時にチューナーを蘇生する効果を持つ《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》・《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》を主軸とするデッキ。
ビートダウンを行いつつ、特殊召喚したチューナーを用いてフィールドをコントロールする、【チューナー】のコンセプトが織り込まれた【シンクロ召喚】。
チューナーの持つ効果も重視される他、上記2体が指定しているシンクロ素材から、専用の構築を求められる。
コンセプトデュエルの【ジャック・アトラス】ではリゾネーターが必須となってるため自然とリゾネーター軸を組むことを要求される。
《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス/Hot Red Dragon Archfiend Abyss》 シンクロ・効果モンスター 星9/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500 チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。 そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、 自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル/Hot Red Dragon Archfiend Bane》 シンクロ・効果モンスター 星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3000 チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体 「えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分フィールドのモンスター1体をリリースし、 自分の墓地の「レッド・デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 (2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。 自分のデッキ及び墓地からレベルが同じチューナーをそれぞれ1体ずつ選んで守備表示で特殊召喚する。
《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》・《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》は、シンクロ素材に闇属性・ドラゴン族シンクロモンスターを指定しているため、それらとチューナーを同時に展開するギミックを搭載する必要がある。
また、効果の発動条件が『相手に戦闘ダメージを与えた時』であるため、確実にダメージを通すためのサポートも必要になる。
エクストラデッキの統一テーマ故に、メインデッキの構築は何を主軸にするかによって大幅に異なる。
このため、メインデッキの内容とデッキの種類は密接に関わる事を先にことわっておく。
各種誓約により、シンクロモンスター以外を出せない事も相応にあるため、シンクロモンスター以外の採用枚数は少な目になりやすい。
―リンクモンスター
汎用的なシンクロ召喚のサポートカードである《水晶機巧−ハリファイバー》は採用しておいて損はない。
―エクシーズモンスター
《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》の(2)で同じレベルのチューナー2体を特殊召喚すれば採用は可能。
また、(1)の効果も併用すれば《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》を2体並べることもでき、ランク10のエクシーズ召喚も可能となる。
効果の性質上メインフェイズ2にエクシーズ召喚することになるので、詰めの一手となるバーン効果や返しのターンのフォローができる効果を持つものなどを選ぶと良いだろう。
代表的なシンクロ素材やチューナーについては【シンクロ召喚】も参照のこと。
このデッキでは手早く《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》・《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》を出したいため、展開力が高いチューナーの存在は必須。
特にレベル1チューナーは、レベル8ドラゴン族・闇属性から《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》に繋げる場合に必須であり、更にあちらの効果で蘇生させる事で《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》にも繋がるため最も重要である。
逆に、高レベルチューナーはレベル9以上のレッド・デーモンのシンクロ素材に使いにくいため、基本的には敬遠されがち。
―リゾネーター
悪魔族のチューナーカテゴリであり、《コール・リゾネーター》でサーチできるのが利点。
展開力に長けているためレベル9以上のレッド・デーモンと相性が良く、リゾネーター軸は勿論の事、種族サポートを共有できるデーモン軸でも採用しやすい。
単体で汎用性が高いものも何体か存在するので、それ以外の構築でも《コール・リゾネーター》との出張採用も検討できる。
―シンクロン
多数のサポートが存在するチューナー中心のカテゴリであり、特に《ジャンク・コンバーター》・《調律》でサーチ可能なのが利点。
《ジャンク・スピーダー》でリクルートできる点で複数のチューナーを必要とするレッド・デーモンと相性が良く、これに特化した構築がシンクロン軸である。
単体で使いやすいものも数体存在するので、上記のサーチカードと共に出張採用も考えられる。
―それ以外のチューナー
―非チューナー
上述した通りレベル3以下のチューナーが中心となるため、非チューナーは半上級モンスターやレベル変動効果を持ったモンスターが使用されやすい。
ただし、チューナー側にレベル変動効果を持つものを多く揃えるのならば、展開力が高い下級モンスターを中心としてもよい。
基本的な構築では合計レベル8が狙うラインだが、リゾネーター軸では《レッド・ライジング・ドラゴン》の6、シンクロン軸では《ジャンク・スピーダー》の5も狙い処。
候補が多数存在するので、下記のデッキの種類や【ランク5】・【ランク6】・【ランク7】あたりの特殊召喚しやすいモンスターも参照のこと。
―その他
―フィールドにレッド・デーモンが存在する場合に使用できるカード
基本的にレッド・デーモンがフィールドに存在する事が前提条件となるデッキなので相性は良い。
ただし、共通の弱点としてシンクロ召喚が通らなければ意味を為さない点に注意。
―その他のカード
基本的にはレベル8レッド・デーモンを始めとするドラゴン族・闇属性シンクロモンスターの効果でモンスター除去を行った後にレベル9以上のレッド・デーモンに繋げ、バトルフェイズ中のチューナー展開を狙う。
更にメインフェイズ2で展開したチューナーを用いてより固い盤面を築き、返しの相手ターンに備えるのが望ましい。
《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》か《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》を構えて、最低でも相手ターンに1度の妨害は行えるようにしたい。
《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》・《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》の効果で《幽鬼うさぎ》や《ナチュル・ローズウィップ》などの妨害効果を持つチューナーを展開して相手の行動を制限できれば尚のこと良い。
あるいは、相手ターンに《えん魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》をシンクロ召喚できる様に意識して動き、次の自分ターンで一気に勝負を決めに行くのも手。
具体的な展開ルートに関しては、下記のデッキの種類も参照。
下記以外にも【シンクロ召喚】も参照するとよい。
リゾネーターは《コール・リゾネーター》・《コマンド・リゾネーター》によるサーチに対応する(リゾネーターの具体的な能力に関しては上記を参照)。
《レッド・ライジング・ドラゴン》で蘇生する事で下級モンスターだけでも高レベルのシンクロ召喚に繋げられるのが最大の利点。
《レッド・ライジング・ドラゴン》を経由しない場合は、リゾネーター側のレベルが低いため高レベルの非チューナーか複数展開が求められる。
《レッド・ライジング・ドラゴン》と《クリムゾン・リゾネーター》を並べれば強力な展開が可能となるため、レベル2リゾネーター+レベル4非チューナーを中心にするのが良いか。
レベル1とレベル3のリゾネーターを展開すれば、《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》&《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》の布陣が即座に完成する。
(《レッド・ライジング・ドラゴン》とレベル3で《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》、そこからレベル1とで《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》、最後に《クリムゾン・リゾネーター》をコストに《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》を蘇生。)
レベル1リゾネーターが《シンクローン・リゾネーター》ならば、先に墓地へ送られたレベル3リゾネーターもサルベージできて無駄がない。
あるいはフィールドの合計レベルが12になる様に展開し、一気に《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》まで繋げるのも手。
《クリムゾン・リゾネーター》が無い場合は、《チェーン・リゾネーター》のリクルート効果が高レベルの展開に使いやすい。
《チェーン・リゾネーター》や《シンクローン・リゾネーター》はレベル1なのでレッド・デーモン同士の繋ぎ役としても適する。
レベル3リゾネーター+レベル3非チューナーを中心にして、《レッド・ライジング・ドラゴン》から直接《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》に繋げるルートもある。
ただし、レベル3リゾネーターはレベル2以下に比べて効果が弱いので、主軸にする場合は非チューナーや魔法・罠カードでデッキの強さを補う必要がある。
非チューナーの候補としては、レベル4では展開効果とサルベージ効果を持つ《風来王 ワイルド・ワインド》が特に扱いやすい。
《レッド・スプリンター》も相性が良く、他にモンスターがいない場合と言う条件も《クリムゾン・リゾネーター》と噛み合う。
レベル3では、スピードロイド・《切り込み隊長》・《奇術王 ムーン・スター》などが候補。
コンボ性が高まるが、《ファラオの化身》を使用した【アンデット族】ギミックを搭載したものもある。
それ以外では汎用的なサーチ効果を持つレベル4の《黒き森のウィッチ》、レベル3の《クリッター》も検討できる。
レッド・デーモンは全てデーモンにも属する点を利用し、デーモンサポートを併用する型。
上記のリゾネーターとは種族サポートが共有できるため、混合構築や併用も狙いやすい。
特に下級悪魔族をサーチ可能な《コマンド・リゾネーター》は初動に役立つので出張採用したいところ。
相性の良いデーモンでは、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》の効果で破壊された場合でも効果を発揮する《トリック・デーモン》・《デーモンの騎兵》が候補。
その2体を蘇生してシンクロ召喚に繋げられるチューナーの《カメンレオン》も投入が検討できる。
魔法・罠カードでは《堕落》や《デーモンの雄叫び》が扱いやすい。
《伏魔殿−悪魔の迷宮−》での蘇生も使え、レッド・デーモンでは悪魔族チューナーを蘇生し除外することでさらに展開を狙える。
シンクロ素材の非チューナーにペンデュラムモンスターを使い再利用したり、ペンデュラム召喚でチューナーを展開するなどして、ディスアドバンテージを軽減する型。
レベル8レッド・デーモンの効果で破壊された場合でもペンデュラムモンスターならディスアドバンテージになりにくく、逆に《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》の効果ダメージを水増しすることも可能。
《エキセントリック・デーモン》はデーモンサポートも併用可能であり、効果もアドバンテージを稼ぎつつペンデュラム召喚で再利用可能。
《解放のアリアドネ》ならばカウンター罠をサーチできるため、相手の動きの阻害を狙える。
シンクロンは《ジャンク・コンバーター》・《調律》によるサーチに対応する(シンクロンの具体的な能力に関しては上記を参照)。
レベル5のシンクロ召喚が可能ならば、《ジャンク・スピーダー》により一気に大量のチューナーを展開できるのが最大の利点。
《ジャンク・スピーダー》を経由しない場合は、通常の【シンクロン】と違い《クイック・シンクロン》を用いないためチューナー側のレベルが低く、高レベルの非チューナーか複数展開が求められる。
《ジャンク・スピーダー》+レベル3シンクロンで出したレベル8レッド・デーモンと残ったシンクロンでレベル9以上のシンクロ召喚が可能となる。
この際、《ジェット・シンクロン》が存在するのならば、自己再生を活用する事で《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》&《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》の布陣が即座に完成する。
ただし、自己再生させた場合はサーチ効果が使えない点は注意。
また、レベル2+レベル3+《ロード・シンクロン》(レベル2扱い)の組み合わせならば、一気に《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》まで繋げるのも可能。
《スチーム・シンクロン》・《フォーミュラ・シンクロン》・《アクセル・シンクロン》の存在により、相手ターンでの《えん魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》のシンクロ召喚が狙いやすいのもこの構築の利点。
例えば、《ジャンク・スピーダー》+《ロード・シンクロン》(レベル2扱い)でレベル7のドラゴン族・闇属性を出して置き、相手ターンで《スチーム・シンクロン》+レベル2シンクロンと合わせれば可能となる。
《調律》以外の魔法・罠サポートカードでは《スターライト・ジャンクション》が効果的であり、《ジャンク・スピーダー》とコンボする事で同レベルのチューナーを並べる事が可能。
上記のカードを使って相手ターンにシンクロ召喚すれば1ドローにより手札も補充できる。
なお、《えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》で《クイック・シンクロン》を展開したり《アクセル・シンクロン》を用いれば《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に繋げる動きも可能。
しかし、制約によりこの動きが取れないターンも多く、尚且つ2枚のエクストラデッキの圧迫は厳しいので無理に狙う必要性は薄い。
※現在は《輝白竜 ワイバースター》が準制限カード。
チューナーに《ジェット・シンクロン》、シンクロ素材に《暗黒竜 コラプサーペント》・《輝白竜 ワイバースター》を採用した型。
《水晶機巧−ハリファイバー》と《アクセル・シンクロン》を利用して展開していく。
通常の【シンクロ召喚】軸同様、特殊召喚メタやエクストラデッキメタが刺さる。
また、通常の【シンクロ召喚】に比べるとエクストラデッキの内容が偏るため、状況対応力では劣る。
特に闇属性メタやドラゴン族メタを受けると真面に機能しなくなる。
起点となるレベル8シンクロモンスターや《レッド・ライジング・ドラゴン》、《ジャンク・スピーダー》が潰されると上位に繋がりにくいのも弱点。
特にリゾネーター軸やシンクロン軸では、展開がこれらのモンスターに依存しすぎるとマストカウンターをくらいやすいので要注意。
レッド・デーモンの除去手段となる《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》・《えん魔竜 レッド・デーモン》はいずれも効果破壊なので、破壊耐性持ちには弱い。
他のエクストラデッキのモンスターや魔法・罠カードでサポートすると良い。