*【ロックバーン】 [#i45124bf] #contents **説明 [#w682edaf] [[ロック]]と[[バーン]]を混合させた[[デッキ]]タイプ。[[ロック]]系[[デッキ]]の中では比較的[[事故>手札事故]]率が低いのが特徴。~ 対[[ビートダウン]]であればシングル戦では屈指の強さを誇り、[[ビートダウン]]志向が強い現在も愛用者は比較的多い。~ **[[デッキ]]の性質 [#q4a8a78e] [[相手]]の行動を[[ロック]]し、[[カードの効果]]でじわじわと[[相手]]に[[ダメージ]]を与え、ライフを削っていく。~ 速攻で勝負を決めにかかる[[【フルバーン】]]とは対照的。 構造が単純で分かりやすいだけに、実際の[[デュエル]]では[[デッキ]]間の相性が大きく影響する。~ 大抵の[[デッキ]]には有利に戦えるのだが、メインから[[《氷帝メビウス》]][[《王宮のお触れ》]]を複数枚採用している[[デッキ]]には非常に分が悪い。~ また、[[マッチ]]戦では上記のカード(特に[[《王宮のお触れ》]][[《デス・ウォンバット》]])を[[サイドデッキ]]から採用されることが多く、[[マッチ]]2戦目以降は非常に苦しい戦いを強いられる。~ [[《デス・ウォンバット》]]、[[《王宮のお触れ》]]、[[《魂吸収》]]を全部[[除去]]できる[[《結界術師 メイコウ》]]をサイドに採用したい。~ 勝利だけを追及するなら1戦目に勝利した後[[《光の護封壁》]]から[[《自爆スイッチ》]]を連打し、2戦目と3戦目を引き分ける手がある。~ また、サイドからの[[《王宮のお触れ》]]投入を見越して[[《デビル・フランケン》]]で[[1ターンキル]]を狙う戦術もある。~ このタイプは【バンキル([[バーン]]1キル)】などと呼ばれていたが、[[《デビル・フランケン》]]が[[禁止カード]]になったことで消滅した。~ [[ロック]]による[[攻撃]]の抑制、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]の存在により、多くの[[バーン]][[デッキ]]が苦手とする[[《冥府の使者ゴーズ》]]に高い[[耐性]]を持つ。 -[[【チェーンバーン】]]の台頭で人気が落ちた時期もあった。~ しかし[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]において[[【チェーンバーン】]]の中核である[[《連鎖爆撃》]]が[[制限カード]]になったのと、魔法・罠を手軽に[[破壊]]するカードの減少によって、[[バーン]]タイプの中での主流[[デッキ]]になりつつある。~ だが現在では[[シンクロモンスター]]などにあっさり[[ロック]]を解除されることが多くなり、かなり下火になっている。~ -このタイプは[[ロック]]と名が付いているが封じるのは「攻撃」のみでロック強度は低いタイプが多い。~ 完全に相手の動きを押さえ込んでしまうタイプは[[【トランス】]]や[[【コスモロック】]]のように独自の名称を持つのが慣例である。 **[[デッキ]]構築に際して [#q4a8a78e] ***全体[[ロック]][[永続カード]] [#g488667a] 【ロックバーン】の存在意義は[[ビートダウン]]に対する勝利である。~ そのため、[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]を封じるために全体[[ロック]][[永続カード]]を投入する。~ -[[ターン]]制限:[[《光の護封剣》]][[《悪夢の鉄檻》]] -[[レベル]]制限:[[《レベル制限B地区》]][[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]] -[[攻撃力]]制限:[[《平和の使者》]][[《光の護封壁》]] -[[墓地]]制限:[[《異次元の境界線》]] ***累積[[火力]] [#reaafda2] [[ロック]]カードにスロットを割くと[[【フルバーン】]]に比べて[[ダメージ]]ソースが減少するが、その分「1枚で与える[[ダメージ]]」を増加させたい。~ そこで、毎[[ターン]]の特定[[フェイズ]]で[[ダメージ]]を累積する[[誘発効果]][[モンスター]]や[[永続カード]]が生きてくることになる。~ -[[誘発効果]][[モンスター]]:[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]][[《ボーガニアン》]][[《プロミネンス・ドラゴン》]][[《黒魔導師クラン》]] -[[永続カード]]:[[《呪魂の仮面》]][[《拷問車輪》]] -その他:[[《ステルスバード》]][[《ヴォルカニック・エッジ》]][[《波動キャノン》]][[《黒蛇病》]][[《灼熱王パイロン》]] ***[[相手]](もしくは[[自分]])のカードの数に比例して強化される[[火力]] [#t5fd6781] [[ロック]]を仕掛けることで、[[自分]]や[[相手]]の[[コントロール]]するカードの数は増える。~ そのため、[[自分]]や[[相手]]のカードの数に比例して強化される火力が生きてくる。~ -[[相手]]の[[手札]]の数:[[《デス・コアラ》]][[《革命》]] -[[相手]]の[[フィールド上のカード]]の数:[[《剣の女王》]][[《自業自得》]][[《停戦協定》]] -[[相手]]の[[コントロール]]するカードの数:[[《仕込みマシンガン》]] **この[[デッキ]]の弱点 [#y67d45f4] ***[[ロック]]カードと累積[[火力]]の繋がりの崩壊 [#c22a12ba] 肝である[[コンボ]]ができなくなるため、[[ロック]]カードを[[除去]]されると脆い。~ ***罠封じ [#n24115aa] この[[デッキ]]に限らず[[罠カード]]依存した[[バーン]][[デッキ]]は[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]を弱点とする。~ ***[[コントロール奪取]] [#x6cdd1aa] [[《強制転移》]]に弱く[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を返品され[[《ステルスバード》]]を奪い取られてしまうとそれだけでそのまま勝負が付いてしまう事すらある。~ [[《トロイボム》]]の採用も一つの選択肢であろう。~ ***ロックカードの小さな隙間 [#c1a243dc] [[ロック]]をすり抜けて[[壁]]を薙ぎ倒す[[《ミスティック・ソードマン LV2》]][[《E・HERO ワイルドマン》]][[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]にも苦戦をが必至となる。~ また[[シンクロモンスター]]を多用してくるデッキでは、[[チューナー]]である[[《クレボンス》]]や[[《BF−疾風のゲイル》]]などの低[[攻撃力]][[モンスター]]をメインから採用している。~ そのためロックカードだけでは守りきれないことが多いので、[[壁]]はしっかりと用意しておきたい。 ***ウイルスカード [#o8492369] 低い攻撃力モンスターが多いので[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]に弱い。~ [[魔法・罠カード]]の比率が高いので[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]でも壊滅的な打撃を受けてしまう。~ ***シンクロモンスター [#o8492369] [[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]、[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]を筆頭に[[除去]][[効果]]を持つ[[カード]]が多いため[[ロック]]を崩されやすい。~ さらにこのタイプの[[デッキ]]の場合、[[効果モンスター]]による継続的ダメージが主軸となっている節があるため、[[《スキルドレイン》]]での対策を行えない点も痛い。~ 最近は多くの[[デッキ]]で[[シンクロ召喚]]のギミックが採用されているため、[[《神の宣告》]]などの対策カードは必須。~ [[《不協和音》]]を[[サイドデッキ]]に用意しておくのも悪くない。~ 3[[ターン]]もあれば[[相手]]にかなりの[[バーン]]ダメージが入るだけではなく、[[シンクロ召喚]]の素材として用意された二体以上の[[相手]][[モンスター]]を[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]で[[除去]]しやすくなるからである。~ **[[デッキ]]のカスタマイズ [#f1857fef] ***[[モンスター]]による[[ロック]] [#p5690cd8] [[永続カード]]のみに頼ると[[魔法・罠カード]][[除去]]に対して弱くなる。~ そこで[[《マシュマロン》]][[《魂を削る死霊》]]などの[[ブロッカー]]を採用することもある。~ [[《サブマリンロイド》]]ならばそこそこの[[守備力]]があり、[[直接攻撃]]が成功すれば800ポイントの[[ダメージ]]を与えられる。~ ***[[永続カード]]を守る [#sc4902eb] また、[[フィールド上のカード]]を固定させるために[[カウンター罠]]を複数枚採用することもある。~ [[パーミッション]]要素を含めることで、よりロックの強度を高めるのである。~ この点に関しては[[《スターライト・ロード》]]の登場は嬉しい。[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]、[[《大嵐》]]等の天敵を[[無効]]化しつつ、更に[[ロック]]を強くする[[《スターダスト・ドラゴン》]]を呼び出せるからである。~ [[《スターライト・ロード》]]では防げない[[魔法・罠カード]][[除去]]がある事を考慮しても、ぜひ複数枚投入したい。~ ***使い捨て防御カードの採用 [#o8371cb7] また、[[除去]]カードの対策として、時間稼ぎ程度に[[《威嚇する咆哮》]]、[[《和睦の使者》]]を入れても面白い。~ [[《大嵐》]]や[[《サイクロン》]]、[[《ハリケーン》]]等の[[制限カード]]を空振りさせるどころか、[[相手]]の反撃のチャンスを奪う事も可能である。~ 次の[[自分]]の[[ターン]]に別の[[ロック]]カードを改めて出せば、強力な[[除去]]カードを失った[[相手]]は、[[攻撃]]のチャンスを完全に失うだろう。~ ***[[相手]]の[[コントロール]]するカードを増やすカードの採用 [#w637a82d] [[《おジャマトリオ》]]を使えば[[《自業自得》]]や[[《仕込みマシンガン》]]、[[《悪魔の偵察者》]]を使えば[[《デス・コアラ》]]や[[《革命》]]が強化される。~ **[[デッキ]]の派生 [#pda0c6de] ***[[【ジャマキャン】]] [#h9df9af7] [[《マジック・キャンセラー》]]を採用した【ロックバーン】。~ [[罠カード]]の割合を高くして、[[《マジック・ジャマー》]]の代わりに[[《マジック・キャンセラー》]]を採用する。~ 永続的に[[効果]]を封じれるが[[モンスターカード]]である。[[モンスター除去]]には警戒すべき。~ 特に[[《激流葬》]]等の[[召喚]]反応型罠に加え、[[《強制脱出装置》]]等のタイミングを選ばない罠には要注意。~ ***[[【除去反転】]] [#w3f880c7] 【ロックバーン】で活躍する[[《ステルスバード》]]以外にも、【ロックバーン】に適した[[サイクル・リバース]][[モンスター]]は存在する。~ [[《デス・ラクーダ》]]による[[ドロー]]効果は、ロックカードを用いることで真価を発揮する。~ また[[《番兵ゴーレム》]]で[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を手札に戻し、相手[[モンスター]]を潰す機会を増やすのもいい。~ この場合相手へのダメージは少なくなるものの、相手には「《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》が厄介で、うかつに2体以上[[フィールド]]に[[召喚]]できない」とプレッシャーをかけられる。~ ~ ただ[[サイクル・リバース]]を多用した場合、[[効果モンスター]]によるダメージよりも、彼らによる[[直接攻撃]]によるダメージを期待できることが多い。~ これはロックカードで敵の攻撃を防ぎつつ、[[《スカラベの大群》]][[《イナゴの軍勢》]]などで、相手フィールドを壊滅させて殴り倒せるからである。~ こうなると[[バーン]]としての意味合いは薄くなるが、[[シナジー]]的にも【ロックバーン】と[[【除去反転】]]を組み合わせる意義はある。 **サンプルレシピ [#d43ea2ae] -【バーン】~ http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=125~ 2006年度日本代表最終選考会ベスト16 -【バーン】~ http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=75~ 第18回フロンティアカップ優勝~ -【ロックバーン】~ http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=268~ 第7回フロンティアカップ優勝~ -【ロックバーン】~ http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=567~ 2007年世界選手権3位~ -([[遊戯王フロンティア:http://kiros.seesaa.net/]])より **登場環境において [#m8169663] 【ロックバーン】というギミックは古くから存在していたが、カードの選択肢が増えるまでは中々頭角をあらわさなかった。~ 始祖と言われる[[《ビッグバンガール》]]と[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]を軸にした[[【キュアバーン】]]が登場したのは第2期のことである。~ また、【ロックバーン】の基礎を作ったのは[[【ジャマキャン】]]であり、当時の流行を踏まえた[[メタデッキ]]としても生まれた。~ しかし、どちらも[[火力]]と[[ロック]]パーツが不充分であり、[[回復]]カードや[[ダイレクトアタッカー]]で補っていた。~ このデッキジャンルが確立されたのは[[メタ]]先であった[[魔法カード]]の減少、恒久的な[[火力]]の増加によるものである。~ 相次ぐ[[魔法カード]]の制限強化によって[[《マジック・キャンセラー》]]が不要となり、[[火力]]や[[ロック]]パーツが整ったのは第4期前半のことであった。~ [[《サイクロン》]]の制限化や[[ファラオの遺産]]で登場した[[《レベル制限B地区》]]の影響は大きかったと思われる。~ **参考 [#nee1df0b] -原作・アニメにおいて―~ 闇マリクの[[デッキ]]には、[[《拷問車輪》]]・[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]・[[《ボーガニアン》]]等の[[永続>永続カード]]的に[[相手]]に[[ダメージ]]を与える[[カード]]が何枚か投入されていた。~ [[モンスター]]の[[攻撃]]を防ぐカードも入れており、[[【ロックバーン】]]に非常に近い[[デッキ]]構成だった。~ [[相手]]が苦しむ様子を眺めることに最大の喜びを感じている彼にとっては、最も相応しい[[デッキ]]なのかもしれない。~ アニメ5D’sにおいてプラシドの仕向けたガードロボのデッキが、まさしく【ロックバーン】であった。 -コナミのゲーム作品において~ タッグフォースシリーズで購買部のセイコさんが使用する[[デッキ]]。~ 一見、本編での[[デュエル]]の描写以前の出番の少なさ、同じ購買部のトメさんがアニメ・ゲーム共に超初心者級であることなどから強いとは考えにくいが、実はデュエリストレベル10(最高レベル)の【ロックバーン】使いなのだ。~ [[カードプール>デッキ・カードプールの変遷]]の増加によって、相対的に[[ロック]]を破りやすくなった3ではレベル9に降格しているが、それでも十分強敵である。~ 当然ナメてかかって返り討ちにあうデュエリストも少なくなく、勝利を狙うならある程度[[メタ]]を張らなければいけないだろう。 **代表的なカード [#o927544b] -[[《ステルスバード》]] -[[《マシュマロン》]] -[[《剣の女王》]] -[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]] -[[《波動キャノン》]] -[[《拷問車輪》]] -[[《レベル制限B地区》]] -[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]] -[[《停戦協定》]] -[[《仕込みマシンガン》]] -[[《自業自得》]] -[[《おジャマトリオ》]] -[[《光の護封剣》]] -[[《光の護封壁》]] -[[《神の宣告》]] -[[《魔宮の賄賂》]] **関連リンク [#l72ded0f] -[[【フルバーン】]] --[[【ウォールバーン】]] --[[【チェーンバーン】]] ---[[【ライトニングパニッシャー】]] --[[【マジカルエクスプロージョン1キル】]] -[[【ビートバーン】]] -[[【キュアバーン】]] -[[デッキ集]] -[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]