【ワーム】

デッキの概要

 DUEL TERMINALで登場したワームをメインに置いたデッキ
 全体的にステータスが低めなのが気になるが、リバース効果を持つものが多く、トリッキーな動きで相手を翻弄することができる。
 非常に多くの種類のモンスターが存在するため、デッキを組むにあたりどのようなワームが存在しているのかを把握しておく必要がある。

デッキ構築に際して

モンスターカード

 基本的に下級モンスターワームステータスの低いものが多く、一部を除くと戦闘にはあまり向いていない。
 専ら、自身の効果上級モンスターリリースを確保したり、デッキ回転などを補助する役割が主となるだろう。
 特に《ワーム・ゼクス》《ワーム・カルタロス》は、どの上級ワームを軸に置いても、デッキ回転の手助けになる重要なワームである。

魔法・罠カード

デッキタイプについて

【ワーム・キング軸】

 高い攻撃力アドバンス召喚のし易さ、そして優秀な除去効果をもった《ワーム・キング》を軸に置く構築。
 《ワーム・ジェートリクプス》《ダメージ=レプトル》《シャインエンジェル》などを利用し、とにかくリリース要員を確保するのが重要になる。
 《ワーム・クィーン》を採用することでフィールドに出せる確率はさらに上がるため、こちらも確実に1〜2枚は採用しておきたい。
 《ワーム・キング》《ワーム・クィーン》はともにレベル8なので、《邪龍アナンタ》と共に《トレード・イン》に対応しているのにも注目。
 ただしワームに限らず、爬虫類族自体が展開力と蘇生関連が充実していないので、効果の発動と倒された時の再利用が難しいのが難点。
 自身をリリースしなければならない場面も少なくないので、《ヴァイパー・リボーン》などの蘇生カードの採用も考えておこう。

【ワーム・イリダン軸】

 自分カードセットされる度に発生するワームカウンター除去効果を発揮する《ワーム・イリダン》を軸に置く構築。
 《ステルスバード》《デス・ラクーダ》のようなサイクル・リバースモンスターや、カウンター罠を投入し、この効果をさらに活かす。
 発動後にセット状態になる《くず鉄のかかし》との相性は特に最高で、ひ弱なワーム戦闘から守りつつカウンターを稼ぐことができる。
 《オネスト》による牽制も効いてくるので、自身の上級モンスターとしての低ステータスもあまり気にする必要がないのが大きい。
 このカードを主軸に置く場合は、ワームで固めるよりも、このカードを使うことに特化した専用のデッキを組む方がいい場合もある。
 とはいえ、《ワーム・キング》以上にデッキの核となるにも関わらず、サーチリクルート方法があまりに乏しいのが悩みどころ。
 よってワームを中心に組み、《ワーム・クィーン》《ワーム・プリンス》効果を利用した方が、フィールドに出すこと自体は安定する。

【ワーム・ヴィクトリー軸】

 墓地ワームの数に比例して攻撃力が上昇し、リバース効果全体除去もできる《ワーム・ヴィクトリー》を軸に置く構築。
 ワームの名を持つ爬虫類族を素早く墓地に用意し、このカードデッキ墓地から特殊召喚して、パワーでフィールドを制圧する。
 まずは《ダメージ・コンデンサー》《リミット・リバース》等、このカード特殊召喚するための特に扱いやすいカードを投入。
 《毒蛇王ヴェノミノン》と違いモンスター効果でも特殊召喚できるため、《シャインエンジェル》によるリクルートも有効である。
 そして従来の【ワーム】でも多く使われる《浅すぎた墓穴》《月の書》等を複数投入すれば、蘇生リバース効果発動も補助できる。
 攻撃力はあっという間に最上級モンスターの基準値を越え、さらにいくつもの特殊召喚パターンを持つこのカード相手にとって脅威だろう。
 ただし《ワーム・キング》《ワーム・イリダン》と比べると、除去効果が若干使い辛い点と、墓地依存なので弱点が多めであることに注意。

【ワーム・ゼロ軸】

 《未来融合−フューチャー・フュージョン》によって、このカードを指定して大量のワーム墓地に送り?、強力な《ワーム・ゼロ》で戦うデッキ
 《ワーム・ヴィクトリー》を軸に置いたものの派生にもなるデッキで、このカード融合召喚に失敗してもそちらで十分戦うことができる。
 最初からこのカードフィールドでの活躍を捨て、《ワーム・ヴィクトリー》の強化のためだけに存在するものと考えた運用も良いだろう。
 制限カードである《未来融合−フューチャー・フュージョン》は、《封印の黄金櫃》等によって素早く手札に加えたい。
 また採用するワームの種類が前述のものだけでは物足りない場合、《ワーム・アポカリプス》《ワーム・ソリッド》等のピン挿しがお勧め。
 攻撃力を重視するなら、《ワーム・ディミクレス》《ワーム・ルクイエ》辺りを1〜2枚投入しておけば、邪魔にはならないだろう。
 これら以外にも、《融合》《融合解除》《融合回収》《光の召集》を投入することで、より特化したデッキにすることもできる。

【ワーム・メタビート】

 現環境で非常に多くの種類が存在する光属性軸の【メタビート】を、さらにワーム軸にしたデッキ
 基軸となるワーム《ワーム・ヤガン》《ワーム・ゼクス》と、それをサーチすることができる《ワーム・カルタロス》の3種類。
 それ以外は、《ワーム・キング》《ワーム・テンタクルス》が採用候補に挙がる。
 《ワーム・ヤガン》から《ワーム・ゼクス》墓地に落とし、自身の効果蘇生させ、効果で相手モンスターバウンスすることを軸に動いていく。
 ガジェットと同じく、サーチが豊富なためにモンスターに分ける枠が少なくてよいため、除去系のカードを大量に積み込めるのが強み。
 さらに《W星雲隕石》の登場で、自分からドローしていけるため、除去系のカードそのものを手札にいれやすい。
 また《ワーム・ヤガン》蘇生効果《王宮の弾圧》に強いので、《ワーム・ゼクス》を投入する場合は是非合わせて採用しておこう。

このデッキの弱点

 モンスター魔法・罠カードともにセットを多用するデッキなので、それらを阻害する《ダーク・シムルグ》は天敵ともいえる存在。
 《ダーク・シムルグ》よりはましだが、《聖なる輝き》なども、《ワーム・カルタロス》《ワーム・ジェートリクプス》腐らせるため要注意である。
 他にも、《抹殺の使徒》で重要なリリース要員である《ワーム・ジェートリクプス》を全て除外されるとかなり痛い。
 またモンスター効果には、ワームでかつ「爬虫類族」であることを必要とするものが多い故に、《アンデットワールド》との相性は最悪。
 《ワーム・キング》《毒蛇の供物》使用不能になる為、素早く《ワーム・イリダン》などで処理しないとかなり危険である。

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