【ワールドトランス】

 まずは先攻1ターン目にターンスキップ効果を得た《アルカナフォースXXI−THE WORLD》特殊召喚する。
 その後、相手ターン自分ドローを永久にスキップし続けてエキストラターンに突入する。
 最後に、エキストラターン中に相手を倒しルールによるマッチ勝利を狙う、という【トランス】【アーチャーブレード】の複合デッキである。
 【ドグマブレード】のギミックも併せ持ち、安定性を犠牲にしたがマッチキルできる点で秀でている。
 上手く決まれば、相手には1ターン目のドローフェイズすら回ってこない、いわゆる「ずっと俺のターン」という【MCV】すら上回る凄まじい決定力が最大の強み。

《アルカナフォースXXI−THE WORLD》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻3100/守3100
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
コイントスを1回行い以下の効果を得る。
●表:自分のエンドフェイズ時に自分フィールド上に存在する
モンスター2体を墓地へ送る事で次の相手ターンをスキップする。
●裏:相手のドローフェイズ時に相手の墓地の一番上のカード1枚を相手の手札に加える。

ループに入るまでの下準備

 動きは多少複雑。
 まずは、【ドグマブレード】【アーチャーブレード】と同様にデッキ回転させる。

 目標は、手札

 フィールド

 墓地

 除外ゾーンに

 を揃えること。そして、自分ドローロックするために、デッキに1枚だけ《マジックブラスト》を入れる。
 この内、《マジックブラスト》《アルカナフォースXXI−THE WORLD》以外は準備の途中でも使うことになる。

 最初は《D−HERO ディスクガイ》《光帝クライス》墓地に落とすことを狙う。
 これをしておけば、《早すぎた埋葬》《強欲な壺》に変わり、ドローが大幅に加速される。
 《D−HERO ディスクガイ》《増援》サーチし、蘇生後は《モンスターゲート》でもう一度墓地に落とすことが基本となる。
 この時《アルカナフォースXXI−THE WORLD》特殊召喚される可能性もあるため、《光の結界》はなるべく早く張っておこう。

 《神剣−フェニックスブレード》《次元融合》のギミック上、余計な戦士族モンスターフィールドにいるのはもったいない。
 特に《E・HERO エアーマン》は、帰還する度に手札が1枚増えるため、絶対に墓地に送って除外したい。
 《アルカナフォースXXI−THE WORLD》がすでに居るなら、そのターンは中断して、コストとして2体墓地に送ってしまうのも手。

 《トレード・イン》《混沌の黒魔術師》《アルカナフォースXXI−THE WORLD》・レベル8D−HEROに対応する。
 《デステニー・ドロー》《D−HERO ディスクガイ》、レベル8D−HEROに対応する。
 その他、《手札断殺》などで墓地《光帝クライス》《D−HERO ディスクガイ》を落としつつ、必要なカードを集める。

 墓地に落ちた有用な魔法カード《魔法石の採掘》《混沌の黒魔術師》《魔法再生》で回収する。
 【ドグマブレード】同様、場面によってサルベージすべきカードは異なるため、慣れと経験が必要。

 上記のループパーツの内、《混沌の黒魔術師》《神剣−フェニックスブレード》《次元融合》《魔力倹約術》《光帝クライス》2枚の計6枚はなんとしてでも早く揃えること。
 この6枚だけで無限ドローが可能になり、その時点で勝利が確定する(詳しくは《光帝クライス》の項を参照)。
 場合によっては、《魔力倹約術》なしで《次元融合》を使い、ドローを加速することも考える。
 それでも《次元融合》を一度発動するだけで最大4枚ドローでき、6000ライフを消費すれば3回発動できるため12枚のドローが可能になる。その間に《魔力倹約術》をドローできればよい。

 《神剣−フェニックスブレード》サーチ《早すぎた埋葬》サーチサルベージのために《アームズ・ホール》は3枚積み確定。
 このデッキ罠カードはなく、墓地にあると都合の悪いモンスターもいないため、ためらいなくデッキの一番上を墓地に送れる。
 また、《混沌の黒魔術師》除外するために《封印の黄金櫃》が必要。
 他のカードにも使えるため、手札で腐ることはありえない。
 もし《混沌の黒魔術師》が先に手札に来てしまったら、《トレード・イン》で捨てて蘇生、その後《光帝クライス》破壊すれば良い。

準備が出来たら

 上記の状態が完成したら、それ以降は以下のように行動する。なお、《マジックブラスト》がなくても、繰り返しているうちにドローするので気にしなくて良い。

  1. 《マジックブラスト》墓地にあれば、ドローフェイズでの通常のドローの代わりに、《マジックブラスト》手札に加える。
  2. 《光帝クライス》2体をゲームから除外し、《神剣−フェニックスブレード》手札加える
  3. 《神剣−フェニックスブレード》(と《マジックブラスト》)をセットする。
  4. 《次元融合》をノーコストで発動し、《混沌の黒魔術師》《光帝クライス》2体を特殊召喚する。
  5. 《混沌の黒魔術師》誘発効果により、墓地から《次元融合》サルベージ
  6. 《光帝クライス》誘発効果により、《混沌の黒魔術師》《神剣−フェニックスブレード》(・《マジックブラスト》)を破壊
    自分が後攻だった場合など、相手フィールド上にカードがある場合、ここで破壊する。
    この時、自分はドロー効果を使用しない。
  7. エンドフェイズに、自分フィールド上に存在する《光帝クライス》2体を墓地に送り《アルカナフォースXXI−THE WORLD》効果発動する。
  8. 相手ターンスキップされる。
  9. 1.に戻る。

 これを繰り返す。
 最後に、エキストラターンに突入したら《アルカナフォースXXI−THE WORLD》《光帝クライス》で成す術のない相手を殴り倒してマッチキルを果たす。

デッキ構築に際して

 基本的には【ドグマブレード】もしくは【アーチャーブレード】に準じた構築を行なう。
 ただし、【ドグマブレード】と違い、相手ライフポイントを気にしなくてよいので、《成金ゴブリン》を3枚投入してデッキ圧縮を図ることができる。
 また、《マジカル・エクスプロージョン》《D−HERO ドグマガイ》《アマゾネスの射手》などのバーンカードも不要(《D−HERO ドグマガイ》は別の意味で必要だが)。
 相手ターンは回ってこないので、罠カードは1枚も要らない。魔法カードモンスターカードだけになる。

 ループパーツ以外のモンスターは、《神剣−フェニックスブレード》のコストになる戦士族を投入する。
 《D−HERO ディスクガイ》があるので、D−HEROを中心にし、《デステニー・ドロー》を入れることで回転率をさらに上げる。
 《トレード・イン》に対応し、《モンスターゲート》《名推理》墓地に落ちるレベル8の特殊召喚モンスターにすると良い。
 具体的には《D−HERO ドグマガイ》《D−HERO Bloo−D》となる。
 また、《次元融合》特殊召喚した時に上記のカードを引っ張ってこられる《E・HERO エアーマン》ももちろん投入。
 《増援》《D−HERO ディスクガイ》と共にサーチできるのも強み。ただし、通常召喚はしない。

 次に、先攻1ターン目に《アルカナフォースXXI−THE WORLD》召喚するためのカードが必要。
 フィールドに留まれないので、《光神化》は使えない。攻撃力が高すぎるため、《地獄の暴走召喚》とのコンボも使えない。
 さらに、《アームズ・ホール》との兼ね合いから、《ダンディライオン》などを使って通常召喚することは出来ない。
 フィールドに一体もモンスターが居なければ《神の居城−ヴァルハラ》が使えるが、やや使いづらい。
 《トレード・イン》などで墓地に送り、《死者蘇生》《早すぎた埋葬》蘇生するのが、もっとも安定するだろう。
 《モンスターゲート》《名推理》特殊召喚できれば儲け物。

 このデッキのみのデッキ構築に必須とされるカードは、《アルカナフォースXXI−THE WORLD》《光の結界》《マジックブラスト》1枚程度である。
 その他、《光の結界》サーチデッキ圧縮を兼ねて《テラ・フォーミング》を入れる。

このデッキの弱点

 【ドグマブレード】【アーチャーブレード】と弱点は全く同じ。
 更に、【ドグマブレード】より必要なパーツが多いのでより不安定である。
 とは言え対価は先攻マッチキルであり、1回でマッチ勝利が確定するため【ドグマブレード】で2回デュエル勝利するのと比較すれば多少の欠点は補って余りあるものだろう。

 相手にターンを回さないという組み立てなので、速攻魔法メタカードになり得ない。
 このデッキの天敵は、手札誘発を持つモンスターである。
 具体的には、《D.D.クロウ》《ハネクリボー LV9》による除外《緑光の宣告者》によるカウンター

 一戦目を落としたら大人しく【エアブレード】等にサイドチェンジを行う事。

代表的なカード

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