【ワイト】

 古くから有名な弱小モンスターであり、一部で熱狂的な人気がある《ワイト》を使ったデッキ
 ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−があるので、比較的組みやすいデッキである。

 異常とも言えるレベル1の高攻撃力モンスター《ワイトキング》で勝負を決めるのが目標である。

《ワイトキング/King of the Skull Servants》
効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻   ?/守   0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」
「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体を
ゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。

 基本は【アンデット族】であり、上級モンスターの展開力が高い。
 とにかく「特殊召喚」するサポートカードが多いのが最大の特徴であり、最大の利点。
 《ピラミッド・タートル》《生者の書−禁断の呪術−》《ミイラの呼び声》の3枚のサポートカードにより、デッキ手札墓地…と、一通りから特殊召喚可能。
 そのため、「除外されてしまわない限りはどこからでも何度でも神出鬼没にフィールドへと出現する」というアンデット族メリットはそのまま利用できる。
 《ワイトキング》の高攻撃力を生かすために、上級モンスターで露払いを行ってやろう。

 もちろん、《ピラミッド・タートル》の三枚積み必須な点も同じである。
 が、このデッキには《ワイト》《ワイトキング》が積まれる。
 ゆえに、ある程度下級上級モンスターが変更される。

デッキ構築に関して

 【アンデット族】では《ピラミッド・タートル》《巨大ネズミ》を積むのが基本。
 が、このデッキ《巨大ネズミ》ではなく《ゴブリンゾンビ》を投入する。
 《ワイト》《ワイトキング》どちらもサーチ可能だからだ。
 ゆえに、《魂を削る死霊》《ゾンビ・マスター》など、両方のカードでサーチできる下級モンスターカードを多く起用したい。
 《生者の書−禁断の呪術−》が使いやすくなるのも地味な利点である。

 上級モンスターは普通の【アンデット族】と同じく《ヴァンパイア・ロード》《龍骨鬼》の二体が最有力候補だが、《ゴブリンゾンビ》の存在から《龍骨鬼》《死王リッチーロード》に置き換えてもいいだろう。
 基本的には、《ヴァンパイア・ロード》は相手の除去手段を腐らせながら相手のライフを削る役目を負う。
 《龍骨鬼》《サイバー・ドラゴン》等の相手のアタッカーを潰すために使う。
 が、このデッキにおいては彼らの真の役目は、《ワイトキング》の代わりに《炸裂装甲》《地砕き》《奈落の落とし穴》等に引っかかる役目、つまりおとり役である。

 手札にきてしまった《ワイト》墓地に送る?ため、手札コストのある魔法を積んでも良いかもしれない。
 効果が強力な《サンダー・ブレイク》《マジック・ジャマー》が良いだろう。
 《おろかな埋葬》も投入する価値はあるが、これはディスアドバンテージとなるカードなので、1〜2枚で十分だろう。
 やや使いづらいが《連鎖破壊》で一気に落とすのもいい。

 他に相性のいいカードは、《ワイトキング》を一気に場に出せる《地獄の暴走召喚》、全体強化の《ダークゾーン》など。
 また、それぞれ生け贄確保が容易な《死のデッキ破壊ウイルス》《魔のデッキ破壊ウイルス》等が上げられる。
 《強制転移》《ワイト》転移する手もある。

 《カオス・ネクロマンサー》を入れれば勝ち筋をさらに強化できる。
 《光学迷彩アーマー》事故の元でもあるが、ロックして【フィフティ・フィフティ】風にすれば一撃大ダメージの可能性を得るので、お好みで投入しよう。
 《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》で相手モンスターを止める手もある。
 レベル1と言うこともあって、《光学迷彩アーマー》との相性も抜群によい。
 また、《突然変異》によって《サウザンド・アイズ・サクリファイス》に化かすことも可能だったが、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》自体はもう禁止されたためつかえなくなった。

 《異次元からの埋葬》はお好みで入れてもいい。
 《ワイトキング》除外した《ワイト》を戻し、単純に攻撃力確保の目的で使ってもいいし、速攻魔法である点を利用して奇襲にも使える。

《高等儀式術》採用型

 儀式モンスターと混合し、《高等儀式術》で一気に墓地に送る?手もある。
 レベル1の《サクリファイス》ならレベルを簡単に揃えることができる。
 《大木炭18》《トライアングルパワー》等、レベル通常モンスターとそのサポートを軸にするなら発動条件が満たし易い。
 その他の儀式モンスターでは《ライカン・スロープ》がレベル6で比較的《ワイト》を落としやすい。
 効果攻撃力もそれなりであり無駄にはならない。
 レベル6と合わせやすいように、レベル4,レベル3、レベル1の《ワイト》以外の通常モンスターを少し採用すると良いだろう。

 それ以外の儀式モンスターをを召喚する場合、《ドラゴン・ゾンビ》《達人キョンシー》コストとする事で、発動を補助できる。  アンデット族繋がりで《スカルライダー》を使う場合、《達人キョンシー》より《ドラゴン・ゾンビ》の方がレベルを合わせやすい。

運用に対しての注意点

 ひたすら《ヴァンパイア・ロード》《サンダー・ブレイク》等で相手を消耗させ、攻撃を叩き込める準備を作る。
 そして準備が出来たら《ワイトキング》召喚、けりをつけるというのが基本。
 もちろん、《ヴァンパイア・ロード》で殴り勝てればそれでも良い。
 ただ「真のデュエリストならやはりワイトで」という勝負師は、《ワイト》《ワイトキング》除外される事に細心の注意をはらいたい。
 特に、複数枚一気に除外される《魂の解放》《因果切断》には注意を要する。

 このデッキは、普通の【アンデット族】よりも最大パワーは上であるが、その分三枚積まれている《ワイト》のせいで下級モンスターが弱いために注意をしたい。
 場持ちのいい《魂を削る死霊》等は必須だろうし、《ワイト》《ワイトキング》等に化ける《死者転生》も投入できるだろう。

 なお、《ワイトキング》自己再生効果は無理に使う必要はない。
 せいぜい「この除去を凌げれば絶対に勝てる!」というタイミングぐらいだろう。
 ただし《異次元からの埋葬》などでカウンターを狙ったりも出来るので、デッキとよく相談しよう。

 また、《ワイト》を中心にして《同姓同名同盟》《トライアングルパワー》を入れるタイプもある。

 ロックパーツで固めて《デス・ラクーダ》で引きまくる戦術もいいが、《精気を吸う骨の塔》が相手フィールドにいたりすると《ワイトキング》の自己再生効果に反応してデッキ切れを起こすので注意。

代表的なカード

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