*【ヴァンダルギオン】 [#ka7896b0] #contents **デッキの概要 [#fb65a65e] [[相手]]の[[カード]]を[[カウンター罠]]で[[無効]]にした場合に[[特殊召喚]]できる[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を主軸とする[[デッキ]]。~ 各種[[ドローソース]]や[[ドローエンジン]]を駆使して、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]と[[カウンター罠]]を集め、効果的に[[相手]]の[[カードの発動]]を防ぎ、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を[[特殊召喚]]。~ [[特殊召喚]]後は、[[トリガー]]でもある[[効果モンスター]]・[[魔法・罠カード]]の[[発動]]を[[無効]]にする[[カウンター罠]]で[[ビートダウン]]を補佐する戦術をとる。~ -[[【パーミッション】]]等の[[コントロール]][[デッキ]]だけでなく[[【カウンタービート】]]等の[[カウンター罠]]の入った[[ビートダウン]][[デッキ]]となる場合もある。~ -[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]の[[制限改訂]]により、高い[[汎用性]]を持ち[[デッキ]]の中核を担っていた[[《神の宣告》]]が[[制限カード]]に指定され、運用が著しく厳しくなった。~ 《冥王竜ヴァンダルギオン/Van'Dalgyon the Dark Dragon Lord》 効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2500 相手がコントロールするカードの発動をカウンター罠で無効にした場合、 このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 この方法で特殊召喚に成功した時、 無効にしたカードの種類により以下の効果を発動する。 ●魔法:相手ライフに1500ポイントダメージを与える。 ●罠:相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。 ●効果モンスター:自分の墓地からモンスター1体を選択して 自分フィールド上に特殊召喚する。 **[[デッキ]]構築に際して [#s924ba29] ***[[カウンター罠]]について [#jac20918] [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[効果]][[発動条件]]から、[[カードの発動]]を[[無効]]にできる[[カウンター罠]]が最重要。~ ほぼ全ての[[カウンター罠]]を採用し得る[[【パーミッション】]]との違いはそこであり、この[[デッキ]]を構築する上で注意しなければならない点である。~ -[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[特殊召喚]]条件を満たすことができる[[カード]]~ --[[《神の宣告》]]~ [[魔法・罠カード]]の[[カードの発動]]を[[無効]]にした場合に[[特殊召喚]]条件を満たす。~ 多くの[[カード]]を[[無効]]にすることができる万能[[カウンター]]。~ 他の[[ライフコスト]]を必要とする[[カード]]との相性は悪いが、やはり優先的に採用したい。~ --[[《魔宮の賄賂》]]~ [[相手]]に[[カード]]を1枚[[ドロー]]させる[[デメリット]]は軽視できないが、[[発動]]に[[コスト]]を必要とせず、1枚で[[魔法・罠カード]]を[[無効]]にすることができる。~ --[[《天罰》]]~ ほぼ全ての[[チェーンブロック]]を作る[[モンスター効果の発動]]を[[無効]]にすることができる[[カード]]。~ [[効果モンスター]]が[[環境]]に与える影響は大きく、この[[カード]]の重要性は非常に高い。~ また[[手札コスト]]として[[モンスターカード]]を[[捨てる]]ことで、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[効果]]の[[蘇生]]対象を確保することができる。~ --[[《神の警告》]]~ [[効果モンスター]]の[[効果]]・[[魔法・罠カード]]の[[発動>カードの発動]]を[[無効]]にした場合に[[特殊召喚]]条件を満たす。~ [[ライフコスト]]は気になるが、あらゆる[[モンスターの召喚]]を[[無効]]にすることもできるため、[[汎用性]]は非常に高い。~ ただし、[[モンスターの召喚]]を[[無効]]にしても、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]が[[特殊召喚]]できない点には注意が必要である。~ --[[《マジック・ジャマー》]]~ [[魔法カード]]には[[《ハーピィの羽根帚》]]等、この[[デッキ]]の天敵となる強力な[[カード]]が存在する。~ [[《神の宣告》]]・[[《魔宮の賄賂》]]以外の対[[魔法カード]]用[[カウンター]]としては、この[[カード]]もしくは[[《マジック・ドレイン》]]を投入することになるだろう。~ こちらは[[手札コスト]]を必要とするが、確実に[[カウンター]]できるため安定性で勝る。~ ただし[[魔法カード]]を[[無効]]化した場合の[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[効果]]は[[バーン]]なので、[[カード・アドバンテージ]]を得にくい。~ --[[《マジック・ドレイン》]]~ [[相手]]が[[魔法カード]]を[[手札]]から[[捨てず>捨てる]]、この[[カード]]の[[効果]]が[[無効]]化されなかった場合に[[特殊召喚]]条件を満たす。~ こちらは不確定[[カウンター]]ではあるものの、安定した[[1:1交換]]が可能な貴重な[[カウンター罠]]である。~ [[《ハーピィの羽根帚》]]等の[[マストカウンター]]に確実に対処できないのは難点だが、[[《増援》]]や[[《おろかな埋葬》]]といった[[フィールド]]へ直接干渉しない[[魔法カード]]に対しては[[アドバンテージ]]を得やすい。~ --[[《ギャクタン》]]~ ノー[[コスト]]で[[発動]]することができる、[[罠カード]]の[[カードの発動]]を[[無効]]にする[[カウンター罠]]。~ [[罠カード]]の採用枚数は[[デッキ]]の種類によって大きく変わるため、周囲の[[環境]]を良く把握し、必要に応じて[[メインデッキ]]あるいは[[サイドデッキ]]に採用したい。~ --[[《闇の幻影》]]~ [[闇属性]][[モンスター]]を[[対象とする効果>対象をとる(指定する)効果]]から守ることができ、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の全ての条件を満たすことができる。~ ただし、この[[カード]]を採用する場合、[[腐らせない>腐る]]ために[[デッキ]]の[[闇属性]][[モンスター]]の比率を上げる事も重要である。~ --[[《しっぺ返し》]]~ 条件を満たせば大幅な[[アドバンテージ]]が得られる。~ [[相手]]の[[デッキ]]や運に左右されるので使いにくさは否めないが、[[ライトロード]]等を採用していれば多少は[[発動]]しやすくなる。~ --[[《ヒーローズルール2》]]~ [[無効]]範囲が狭く、[[《魔宮の賄賂》]]や[[《天罰》]]と比較すると扱いにくい。~ しかし、現[[環境]]では[[墓地]]利用も多いため、[[発動]]機会は多い。~ そのため、[[墓地]]利用への[[メタ]]として[[環境]]に合わせて採用を検討してもいい。~ --[[《透破抜き》]]~ こちらも汎用性は低いが見返りは大きく、[[環境]]次第では[[メインデッキ]]に投入の価値がある。~ ただし、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[効果]]は[[ダメージステップ]]中に[[発動]]できないため、[[リクルーター]]を潰しつつ[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を[[特殊召喚]]するようなことはできない。~ --[[《畳返し》]]~ [[ガジェット]]等の[[メタカード]]となる。~ そのため、特定の[[デッキ]]を意識した[[サイドデッキ]]向けの[[カード]]といえる。~ --[[《大革命返し》]]~ [[《ハーピィの羽根帚》]]を筆頭とする[[全体除去]][[カード]]を[[カウンター]]することができる。~ 類似[[効果]]の[[《スターライト・ロード》]]には[[《スターダスト・ドラゴン》]]の[[特殊召喚]]によって[[アドバンテージ]]を稼げる[[メリット]]があるが、こちらには、[[カウンター]]対象が広い、[[《神の警告》]]で[[無効]]にされない、[[《トラップ・スタン》]]・[[《王宮のお触れ》]]を[[チェーン]]されない等の[[メリット]]がある。~ なにより、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[特殊召喚条件>召喚条件]]を満たせるため、こちらを優先する意味はある。~ --[[《タキオン・トランスミグレイション》]]・[[《神星なる因子》]]~ 前者は[[ギャラクシーアイズ]]、後者は[[テラナイト]]を要求するが、どちらも[[効果モンスター]]・[[魔法・罠カード]]の全てに対応し、単体でも[[アドバンテージ]]を損なわない優秀な[[カウンター罠]]。~ 特に[[《タキオン・トランスミグレイション》]]は同時に複数の[[効果]]を[[適用]]できるのもポイントである。~ どちらを採用するにしても専用の構築が要求されるが、どちらも[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[蘇生]][[効果]]と[[シナジー]]があるので、特化した構成にする価値は十分にある。~ -その他の[[カウンター罠]]~ [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]との[[コンボ]]は成立しないが、[[《豊穣のアルテミス》]]等、[[カウンター罠]]の[[発動>カードの発動]]を[[トリガー]]とする[[モンスター効果]]は問題なく[[発動>モンスター効果の発動]]・[[適用>効果の適用]]できる。~ --[[《強烈なはたき落とし》]]~ 安定した[[1:1交換]]が可能な[[手札破壊]][[カード]]。~ [[ボード・アドバンテージ]]には関与せず、[[相手]]の[[モンスターの召喚]]や[[除去]]を直接防ぐことはできないが、[[発動]]タイミングを選ばず能動的に使用できるという利点がある。~ --[[《キックバック》]]~ [[カード・アドバンテージ]]は稼げないが、[[ノーコスト>コスト]]で[[相手]][[モンスター]]の展開を阻害することができる。~ [[破壊]]ではなく[[手札]]に[[戻す]]ため[[墓地アドバンテージ]]を与えにくいという考え方もできるが、基本的には[[ディスアドバンテージ]]を負うことを念頭に置きたい。~ --[[《昇天の黒角笛》]]~ [[チェーンブロック]]を作らない[[召喚ルール効果]]と範囲は狭いが、[[シンクロ召喚]]等を潰すことができる。~ 同じ[[効果]]を持つ[[《ライオウ》]]を採用しても良い。~ ***[[カウンター罠]]以外の[[罠カード]]について [#ib700962] [[【パーミッション】]]だからといって、[[カウンター罠]]にこだわる必要はない。~ [[汎用性]]が高く、コンセプトに合ったものであれば、積極的に採用してよいだろう。~ --[[除去]][[罠>罠カード]]~ [[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]・[[《奈落の落とし穴》]]・[[《次元幽閉》]]等の[[除去]][[罠>罠カード]]は、[[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]から保護するのに適している。~ [[モンスターの召喚]]や[[モンスター効果の発動]]を[[無効]]にするわけではないため[[相手]]の行動を封じる能力は[[カウンター罠]]に劣るが、[[発動]]に[[コスト]]を必要としないものが多く、比較的手軽に使用できる。~ 使いどころさえ間違えなければ、[[カウンター罠]]にも劣らない働きをしてくれる。~ --[[《スターライト・ロード》]]~ [[通常罠]]だが、複数枚[[除去]][[効果]]への強力な[[カウンター]]となる。~ [[カウンター]]対象の筆頭である[[《ハーピィの羽根帚》]]はもちろんのこと、[[《ブラック・ホール》]]・[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]といった[[全体除去]][[カード]]を[[カウンター]]することができる。~ 現在も多くの[[デッキ]]に対して有効であると言える。~ ***[[モンスターカード]]について [#h6f46abd] 重要度が高いのは、[[フィニッシャー]]である[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]と潤沢な[[手札]]を確保するための[[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]。~ それ以外は比較的自由に選択できるが、大量の[[カウンター罠]]で[[デッキ]]が圧迫されるため、多数の[[カード]]間の[[シナジー]]で成立するようなギミックは組み込みにくい。~ -[[フィニッシャー]]~ --[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]~ 強力な[[カード]]だが、[[特殊召喚]]するためには、[[相手]]が[[コントロール]]する[[カードの発動]]を[[カウンター罠]]で[[無効]]にする必要があることに留意したい。~ [[特殊召喚]]の条件を満たすかは[[相手]]の行動に依存しており、状況次第では[[手札事故]]の原因になり得る。~ [[デッキ]]への投入枚数は、[[特殊召喚]]の[[トリガー]]となる[[カウンター罠]]とのバランスを考えて決めたい。~ -[[ドローエンジン]]~ [[カウンター罠]]を多用するため[[手札]]消費が激しいこの[[デッキ]]にとって、[[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]は生命線である。~ 少しでも早く[[手札]]・[[フィールド]]に揃えたいが、[[フィールド]]に出てしまった[[カード]]の[[除去]]を苦手とするこの[[デッキ]]では、[[戦闘破壊]]等、受動的な[[発動条件]]を持つ[[サーチャー]]や[[リクルーター]]の採用は難しい。~ また、どれも[[ステータス]]は心許なく、豊富な[[カウンター罠]]や[[除去]][[罠>罠カード]]を駆使して[[戦闘破壊]]や[[除去]]からこれらの[[モンスター]]を守ることが、[[デッキ]]運用の課題となる。~ --[[《豊穣のアルテミス》]]~ [[カウンター罠]]が[[発動]]されるごとに[[カード]]を1枚[[ドロー]]する。~ [[ドロー]][[効果]]は受動的でやや安定性に欠けるが、1[[ターン]]に複数枚[[ドロー]]できる可能性もある。~ [[《デス・ラクーダ》]]・[[《ワーム・リンクス》]]と比較すると[[ステータス]]は高めで、[[モンスター]]の[[攻撃力]]が低くなりがちなこの[[デッキ]]では、貴重な[[アタッカー]]としても活躍が見込める。~ しかし、[[下級>下級モンスター]][[アタッカー]]にも容易に[[戦闘破壊]]されてしまうことに変わりはないので、しっかりと守ってやりたい。~ [[《オネスト》]]で[[戦闘]]をサポートすることができるのは嬉しいところ。~ --[[《デス・ラクーダ》]]~ [[フィールド]]に維持することができれば、毎[[ターン]]確実に1枚の[[カード]]を[[ドロー]]することができる[[サイクル・リバース]][[モンスター]]。~ [[ドロー]]のペースでは[[《ワーム・リンクス》]]に劣るが、[[メインフェイズ]]で[[ドロー]]するため、[[ドロー]]した[[カード]]をすぐに利用できる。~ また、[[反転召喚]]時に[[ドロー]]するため、[[ドロー]]のペースを任意で調節することができる。~ 堅実さがこの[[カード]]の特徴と言えるだろう。~ --[[《ワーム・リンクス》]]~ [[お互い]]の[[エンドフェイズ]]毎に[[カード]]を1枚[[ドロー]]するため、守り続けることができれば多大な[[アドバンテージ]]を得ることができる。~ [[ドロー]][[効果]]は上記2枚と比較しても強力だが、[[強制効果]]であることに注意したい。~ その強力さも相まって、[[デッキ切れ]]を起こす可能性もある。~ [[ステータス]]は非常に低いものの、[[光属性]]であるため[[《オネスト》]]による[[戦闘]]補助が可能。~ [[相手]]の意表を突くことができるかもしれない。~ > どの[[カード]]にも長所と短所があり、[[デッキ]]のコンセプトや他の採用[[カード]]とのバランスを考えて投入を決めたい。~ もちろん、複数の[[ドローエンジン]]の併用も考えられる。~ [[ドロー]]加速手段が多ければ、それだけ[[手札コスト]]を要求する[[カード]]も使いやすくなるからだ。~ ただし、[[ステータス]]面に不安を抱える[[ドローエンジン]]が増えれば、それらを守る[[罠カード]]への負担も大きなものとなる。~ ~ 守ることへの負担が大きいと感じるならば、[[モンスター]]ではない[[ドローエンジン]]や、使い捨ての[[ドローソース]]でこれらの代用をするのも1つの手である。~ -その他の[[モンスター]]~ 上記の[[モンスター]]以外では、不足しがちな[[除去]]能力を補う[[モンスター]]を中心に採用していく。~ --[[《オネスト》]]~ 高い奇襲性を持つ、[[光属性]][[モンスター]]の強力な[[戦闘]]補助[[カード]]。~ [[《豊穣のアルテミス》]]を採用するのならば、是非[[デッキ]]に投入したい。~ [[光属性]][[モンスター]]を[[戦闘破壊]]から守るだけでなく、[[召喚>モンスターの召喚]]を許してしまった[[相手]]の大型[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]することもできる。~ [[守備力]]も高めなので、いざという時は[[壁]]としても機能する。~ --[[《ライオウ》]]~ [[サーチ]]封じと[[スペルスピード]]2の[[《昇天の黒角笛》]]の[[効果]]を持ち、[[攻撃力]]も1900と高い。~ 特に[[特殊召喚]][[無効]][[効果]]は、現在の[[環境]]に大きな影響を与えている[[シンクロ召喚]]への[[メタ]]となる。~ [[光属性]][[モンスター]]であるため、[[《豊穣のアルテミス》]]や[[《ワーム・リンクス》]]と[[《オネスト》]]を共有できる点も見逃せない。~ --[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]~ [[強制効果]]のため[[発動]]タイミングを選べないものの[[スペルスピード]]2の[[《天罰》]]の[[効果]]を持ち、[[ステータス]]も[[下級]][[アタッカー]]として申し分ない。~ しかし、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[特殊召喚]]や[[《デス・ラクーダ》]]・[[《ワーム・リンクス》]]の[[ドロー]]を[[無効]]にし[[破壊]]してしまうため、プレイングには注意が必要となる。~ 一方、[[永続効果]]で[[ドロー]]する[[《豊穣のアルテミス》]]との相性は良い。~ --[[《魔導戦士 ブレイカー》]]・[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]~ [[魔法・罠カード]][[除去]]を持つ[[メリット]][[アタッカー]]。~ 単独で1枚の[[アドバンテージ]]を得ることができ、[[《王宮のお触れ》]]への対策にもなる。~ 後者は[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]もできるため、[[《ライトパルサー・ドラゴン》]]や[[《しっぺ返し》]]とも好相性である。~ --[[《異次元の女戦士》]]~ 採用する場合、[[召喚>モンスターの召喚]]を許した[[相手]]の[[アタッカー]]や[[戦闘破壊]][[耐性]]を持った[[モンスター]]の[[除去]]が主な役割となる。~ [[効果]]を[[発動]]するためには[[戦闘]]を行う必要があるが、[[除外]]するため[[モンスター]]を再利用されにくいのが強み。~ --[[《N・グラン・モール》]]~ [[戦闘]]を介する必要があるが、使い回しの効く[[バウンス]][[カード]]。~ 特に[[上級モンスター]]や[[融合モンスター]]、[[シンクロモンスター]]に対しては強力な[[除去]]手段となる。~ --[[《闇の仮面》]]~ 大量の[[カウンター罠]]を採用するこの[[デッキ]]なら、[[サルベージ]][[対象]]に困ることはまずない。~ 狙い目はやはり、[[無効]]にできる範囲の広い[[《神の宣告》]]だろうか。~ 大規模なギミックを仕込まない限り使い捨てとなるので、基本的には[[《豊穣のアルテミス》]]等の[[ドローエンジン]]を優先させたい。~ --[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]・[[《ライトパルサー・ドラゴン》]]~ [[デッキ]]の[[光属性]][[モンスター]]と[[闇属性]][[モンスター]]の割合次第で採用が考えられる。~ 前者は[[戦闘]]と[[除去]]に関して無類の強さを持ち、[[カウンター罠]]で守っていく価値が大きい。~ 後者は[[破壊]]された場合[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を[[特殊召喚]]でき、[[蘇生制限]]もないので[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[効果]]による[[特殊召喚]]も可能。~ [[レベル]]6であるため、2体並べば[[モンスター効果]][[無効]]化能力を持つ[[《フォトン・ストリーク・バウンサー》]]を[[エクシーズ召喚]]でき、[[カウンター罠]]と併せて硬い布陣を築くことができる。~ ただし、この[[デッキ]]は積極的に[[墓地アドバンテージ]]を取っていくタイプではないため、[[手札]]で[[腐る]]可能性もある。~ --[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]] この[[デッキ]]に足りない除去能力を補うことができる。~ --[[《No.22 不乱健》]]~ [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]が2体並ぶことも考えると[[ランク]]8の[[エクシーズモンスター]]の採用を考えられる。~ その中でもこの[[カード]]は高い打点と[[無効]]化能力を持ち、[[カウンター罠]]と併せて硬い布陣を築くことができるため、この[[デッキ]]と相性がいい。~ --[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]~ [[《マシュマロン》]]等、[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]は、体勢が整うまでの[[壁]]として運用できる。~ あくまで[[壁]]であり、[[相手]]に[[モンスター]]の展開を許すことと、この[[デッキ]]は一度展開された[[モンスター]]への対抗手段が少ないことには留意しておこう。~ また、強力な[[効果モンスター]]が多数存在する現在の[[環境]]では、あっさり[[除去]]されてしまうことも珍しくない。~ [[耐性]]を過信せず、早めに[[シンクロ素材]]や[[リリース]]として利用することを視野に入れたい。~ > その他、[[《サイバー・ドラゴン》]]や[[《異次元の女戦士》]]等、スペックが高く[[腐りにくい>腐る]][[モンスター]]を採用していくと良いだろう。~ ***[[魔法カード]]について [#c16e45d0] [[デッキ]]に占める[[カウンター罠]]の割合が多いため、[[魔法カード]]を投入するスロットはほとんど無い。~ しかし、不足しがちな[[除去]]能力を持つ[[魔法カード]]を投入することで、弱点を補うことができる。~ 特に、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]等、[[罠カード]]を[[無効化>無効]]する[[カード]]を出された場合の保険になる。~ --[[《サイクロン》]]~ 非常に[[汎用性]]が高い[[魔法・罠カード]][[除去]]。~ [[発動]]を許してしまった[[《王宮のお触れ》]]等の[[永続カード]]の[[破壊]]や、[[エンドサイク]]での[[1:1交換]]など、使い道には困らない。~ --[[《地砕き》]]~ 優秀な[[単体除去]][[カード]]。~ [[除去]]能力が不足しがちなこの[[デッキ]]では、貴重な[[モンスター]][[除去]]手段となる。~ --[[《月の書》]]~ 高い[[汎用性]]により、[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]の[[無効]]化、[[シンクロ召喚]]の妨害等、活用法は多岐に渡る。~ [[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]の[[永続効果]]を遮断し、そのまま[[戦闘破壊]]に繋げることもできる。~ 単体では[[アドバンテージ]]を得られないことには注意したい。~ --[[《強欲で謙虚な壺》]]~ [[ドローソース]]・[[デッキ圧縮]]手段として使用することができる[[カード]]。~ 状況に応じて様々な[[カード]]を呼びこむ可能性を持つが、もっとも優先させたいのは[[ドローエンジン]]だろう。~ もちろん[[カウンター罠]]を[[手札]]に[[加える]]こともできるが、[[デッキ]]から[[カードをめくる]]ため[[カード]]を[[公開]]する必要があり、奇襲性は低下してしまう。~ [[発動]]した[[ターン]]は[[特殊召喚]]することができない[[デメリット]]があるが、この[[デッキ]]は[[特殊召喚]]を多用するわけではないので、さほど気にならないだろう。~ **戦術 [#lb0a6614] 豊富な[[伏せカード]]を用いて[[相手]]の[[デッキ]]の出方を待つ、受け身の動きを取るのが基本となる。~ [[《ハーピィの羽根帚》]]の存在のため、[[魔法カード]]への[[カウンター]]手段がない状態で[[魔法・罠カード]]を複数[[セット]]する場合、ある程度のリスクを覚悟する必要がある。~ また、[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]等、[[《ハーピィの羽根帚》]]以外の大量[[除去]]手段もあり、油断はできない。~ [[相手]]が[[カード]]を消費し、安全が確認できれば[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[特殊召喚]]を待たずに[[攻撃]]を仕掛けてもいいが、[[ドローエンジン]]を失うような事態は避けたい。~ 特に、奇襲性が高く[[特殊召喚]]を[[無効]]にすることができる[[カウンター罠]]が限られる[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《トラゴエディア》]]には注意する必要がある。~ あらゆる[[相手]]の[[カード]]を[[無効]]にするのが理想だが、重い[[発動]][[コスト]]を持つ[[カウンター罠]]を無闇に使用すると、逆に[[自分]]の首を締めることになる。~ そのため、[[相手]]の使用する[[カード]]から[[デッキ]]タイプを読み取り、状況に応じて[[カウンター]]する[[カード]]を絞らなければならない。~ 特に[[相手]]の大型[[モンスター]]等の[[フィニッシャー]]や、こちらの[[伏せカード]]への大量[[除去]]、ゲームの流れに大きな影響を及ぼす[[ルール介入]]型の[[カード]]は、必ず[[無効]]にする必要がある。~ 目の前の[[カード]]だけでなく、[[相手]]の[[デッキ]]や[[手札]]に存在するであろう[[マストカウンター]]を意識し、[[カウンター罠]]を温存しつつ最小限の消費で[[ドローエンジン]]を守ることが重要となる。~ この判断の難しさが、[[パーミッション]][[デッキ]]が玄人向けといわれる理由である。~ **[[デッキ]]の派生 [#b71d4729] ***[[【フィフティ・フィフティ】]]型 [#fc562d5a] [[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]から守るために、[[攻撃]]を[[ロック]]する[[永続カード]]を採用するタイプ。~ [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を採用するため必然的に、こちらの体勢が整った時点で[[ロック]][[カード]]を[[フィールド]]から取り除き一気に攻めこむ、スイッチ型の構築となる。~ [[パーミッション]][[デッキ]]は[[永続カード]]を[[除去]]から守りやすく、[[【フィフティ・フィフティ】]]との親和性自体は比較的高めである。~ しかし、[[ビートダウン]]と[[ロック]]という相反する2つの要素に、大量の[[カウンター罠]]を投入する[[【パーミッション】]]が加わるため、構築のバランスを取るのは難しい。~ [[ロック]][[カード]]は[[《光の護封壁》]]等の[[自分]]には影響を及ぼさないものか、任意で[[自壊]]させることができる[[《平和の使者》]]等を中心に採用する。~ [[《レベル制限B地区》]]・[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]等、[[自分]]にも影響が及ぶ[[永続カード]]を採用する場合は、[[《サイクロン》]]・[[《魔導戦士 ブレイカー》]]等を用意して[[フィールド]]から[[離れさせる>離れる]]必要がある。~ [[デッキ]]に投入する[[魔法カード]]の数が少ないことを生かし、[[《異次元の境界線》]]を採用するのも面白い。~ 多少[[【エンジェル・パーミッション】]]に寄った構築になるが、[[光属性]]・[[天使族]][[モンスター]]を[[リリース]]して[[《天魔神 インヴィシル》]]を[[アドバンス召喚]]することで、[[魔法カード]]を封じつつ[[ロック]]を解除することもできる。~ [[攻撃]]を[[ロック]]するため、[[《デス・ラクーダ》]]や[[《ワーム・リンクス》]]等の[[ステータス]]に不安がある[[モンスター]]も投入しやすい。~ [[《スカラベの大群》]]・[[《イナゴの軍勢》]]といった[[サイクル・リバース]][[モンスター]]は[[相手]]の[[カード]]を毎[[ターン]][[除去]]でき、多くの[[ロック]][[カード]]をすり抜けて[[攻撃]]することができる。~ ***【ヴァンダルエンジェル】 [#sk42908hs] [[【エンジェル・パーミッション】]]の要素を取り入れた[[パーミッション]][[デッキ]]。~ 基本的には[[【エンジェル・パーミッション】]]に近いが、[[フィニッシャー]]の高速[[召喚]]&[[攻撃]]を通すためにより多くの[[サポートカード]]を用いることになる。~ そのための[[天使族]]以外も多く取り入れるため、[[【エンジェル・パーミッション】]]の[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]軸とも違う構築になっている。~ [[カードの効果]]は[[カウンター罠]]で、[[モンスター除去]]は[[魔法カード]]・[[モンスター]]の[[効果]]で[[除去]]する[[【カウンタービート】]]に近い[[デッキ]]である。~ 基本的には[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]等の[[戦闘]]で[[破壊されない]][[効果]]を持つ[[モンスター]]や[[ロック]][[カード]]を投入する事で戦線を維持する。~ [[天使族]]の中では[[《マシュマロン》]]・[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]・[[《ジェルエンデュオ》]]、一部の[[雲魔物]]が[[戦闘破壊]][[耐性]]を持っている。~ 戦線を維持する事により、例え[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]の[[召喚]]や[[《王宮のお触れ》]]の[[発動]]を許したとしても、[[戦闘ダメージ]]を受けにくい。~ 加えて[[ロック]]要素を取り入れる事で、必要な[[カード]]が揃うまで待つ事ができる。~ そのため[[カード]]の種類が多く、必要最低限なこの[[デッキ]]でもそれなりに回す事ができる。~ この[[デッキ]]の弱点を挙げるとすれば[[貫通]]であろう。~ その他、[[表示形式]]の変更等で[[壁]][[モンスター]]を[[サンドバッグ]]にされるのも辛い。~ [[《攻撃の無力化》]]や[[ロック]][[カード]]で防ぎたいところ。~ また、[[天使族]]以外の[[カード]]が[[フィールド]]上に存在する時に[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]を行うと[[ディスアドバンテージ]]を負う。~ その場合は[[通常召喚]]するか、[[手札コスト]]として使おう。~ 必要な[[カード]]は増えてしまうが、[[《天空聖者メルティウス》]]軸を用いるのも手。~ [[《天空の聖域》]]によって[[貫通]]による[[ダメージ]]もシャットアウトでき、[[《ジェルエンデュオ》]]がより安定して[[フィールド]]に留まることが可能となる。~ もちろん[[《天空聖者メルティウス》]]の[[効果]]によって[[除去]]力も増すので、うまく回れば常に[[相手]]の[[フィールド]]をがら空きにする事も不可能ではない。~ **この[[デッキ]]の弱点 [#e47c2f22] -[[手札事故]]~ 偏った[[デッキ]]構成のため[[手札事故]]が発生しやすい。~ [[カウンター罠]]を[[手札]]に引くことができなければ、[[ステータス]]が貧弱な[[ドローエンジン]]を守り切ることは難しく、戦線を維持するのは困難である。~ [[カウンター罠]]を[[発動>カードの発動]]することができないため、[[切り札>フィニッシャー]]である[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]を[[特殊召喚]]することもできない。~ 逆に[[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]を[[手札]]に引くことができなければ、[[カウンター罠]][[発動>カードの発動]]時の[[コスト]]による[[ディスアドバンテージ]]を埋めることができない。~ [[相手]]との[[アドバンテージ]]差が少しずつ広がっていき、やがては身動きが取れなくなる。~ もちろん、構築次第で[[手札事故]]を起こす[[確率]]をある程度減らすことはできる。~ しかし、この[[デッキ]]は複数の[[カウンター罠]]と[[ドローエンジン]]となる[[モンスター]]が揃うことを前提とした[[コンボ]][[デッキ]]の色が強く、[[手札事故]]を根本的に回避するのは難しいだろう。~ -[[罠>罠カード]]封じ~ 他の[[【パーミッション】]]と同様に、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]・[[《ナチュル・バンブーシュート》]]・[[《王宮のお触れ》]]には注意が必要。~ [[デッキ]]の大半を占める[[罠カード]]が機能しなくなり、[[切り札>フィニッシャー]]である[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]の[[特殊召喚]]の目処も立たなくなる。~ 一時的ながら[[カウンター罠]]を封じる[[《トラップ・スタン》]]や複数[[積まれた>積む]][[カウンター罠]]を根こそぎ[[除外]]する[[《撲滅の使徒》]]も通してしまうと大変なことになる。~ これら[[メタカード]]への対策はしっかりと用意し、温存しておきたいところ。~ -[[除去]]能力の低さ~ [[召喚>モンスターの召喚]]や[[発動]]の[[無効]]に特化している反面、[[召喚>モンスターの召喚]]された[[モンスター]]や[[発動]]を許した[[永続カード]]を[[除去]]する手段は非常に限られてくる。~ [[相手]]に[[下級]][[アタッカー]]1体の[[召喚]]を許すだけで戦線が崩壊することもあり、上述した[[罠>罠カード]]を封じる[[カード]]はもちろん、あらゆる[[カード]]・[[デッキ]]を意識したプレイングが求められる。~ [[ロック]]系などの[[ルール介入]]型の[[永続カード]]や、[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]には注意を払うべきだろう。~ 対策としては、[[パーミッション]]のバランスを失わない程度に[[除去]][[効果]]を持つ[[魔法カード]]や[[効果モンスター]]を[[デッキ]]に組み込むのが望ましい。~ [[マッチ]]戦の場合、[[サイドデッキ]]からの[[メタカード]]の投入も重要となる。~ **この[[デッキ]]の歴史 [#t5e260c7] -以前採用された[[カード]]~ --[[《天空騎士パーシアス》]]~ [[貫通]]能力と[[戦闘ダメージを与えた]]際に[[カード]]を1枚[[ドロー]]する[[誘発効果]]を持った[[上級モンスター]]。~ [[ドローエンジン]]兼[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]への対策として採用されることがあった。~ しかし、[[カード]]プールの増加により[[攻撃力]]の低さが目立ち始め、採用される機会は減っていった。~ --[[《光神機−桜火》]]~ 2400の[[攻撃力]]を持ち、[[妥協召喚]]することが可能な[[上級モンスター]]。~ 以前は[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[帝]]モンスターと[[相打ち]]させる等、[[戦闘]]を介する[[除去]][[カード]]として機能した。~ しかし、[[シンクロモンスター]]の登場等で、この[[カード]]の[[攻撃力]]を上回る[[モンスター]]が[[召喚>モンスターの召喚]]されることも珍しくはなくなった。~ [[《地割れ》]]・[[《地砕き》]]といった優秀な[[単体除去]][[魔法カード]]も[[制限解除]]されており、この[[カード]]を採用する意義は薄くなっている。~ **代表的なカード [#ae36e44e] -[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]] -[[《豊穣のアルテミス》]] -[[《デス・ラクーダ》]] -[[《ワーム・リンクス》]] -[[《神の宣告》]] -[[《魔宮の賄賂》]] -[[《天罰》]] **サンプルレシピ [#s8b4366d] -【ヴァンダルパーミッション】~ http://nullyuplayer.blog51.fc2.com/blog-entry-590.html~ 2008年度カナダ代表最終選考会ベスト8~ **関連リンク [#ia52147f] -[[【エンジェル・パーミッション】]] -[[【カウンタービート】]] -[[カウンター罠]] -[[デッキ集]]