【ヴェノム】

説明

 TACTICAL EVOLUTIONで登場した「ヴェノム」の名を持つモンスター群を使用するデッキ
 《ヴェノム・スワンプ》ヴェノムモンスター相手の行動を制限しつつ、《スネーク・レイン》爬虫類族モンスターを墓地に溜め、切り札の《毒蛇王ヴェノミノン》、隙あらば《毒蛇神ヴェノミナーガ》召喚し、圧倒的な攻撃力と完全効果耐性相手を抑え込むデッキ

《ヴェノム・スワンプ/Venom Swamp》
フィールド魔法
お互いのターンのエンドフェイズ毎に、フィールド上に
表側表示で存在する「ヴェノム」と名のついたモンスター以外の
表側表示で存在する全てのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。
ヴェノムカウンター1つにつき、攻撃力は500ポイントダウンする。
この効果で攻撃力が0になったモンスターは破壊される。
《毒蛇神ヴェノミナーガ/Vennominaga the Deity of Poisonous Snakes》
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻   0/守   0
このカードは通常召喚できない。
このカードは「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき、
500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外の
モンスター・魔法・罠の効果の対象にする事はできず効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地のこのカード以外の
爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、このカードに
ハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、
このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
《毒蛇王ヴェノミノン/Vennominon the King of Poisonous Snakes》
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻   0/守   0
このカード以外の効果モンスターの効果によって、
このカードは特殊召喚できない。
このカードは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき
500ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地のこのカード以外の爬虫類族モンスター1体を
ゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。

デッキ構築に関して

モンスターについて

魔法・罠カードについて

その他カードについて

プレイングに関して

 基本は、《ヴェノム・スワンプ》等で時間を稼ぐ間に墓地を肥やし、《毒蛇王ヴェノミノン》の圧倒的な攻撃力で勝利を目指す流れになる。
 《毒蛇王ヴェノミノン》への除去相手に躊躇させるため、《蛇神降臨》手札になくとも常に魔法&罠カードゾーンには何かしらカードをセットしておきたい。
 しかし《蛇神降臨》ダメージステップには発動できない点と チェーン1の効果《毒蛇王ヴェノミノン》破壊されなければ発動できない点に注意。
 このカードを能動的に発動させるには《激流葬》《つり天井》により相手モンスターもろとも破壊するのが効果的だが、先述の通りチェーン2以降に相手《サンダー・ブレイク》等で《毒蛇王ヴェノミノン》が狙われないようにする必要がある。
 《毒蛇神ヴェノミナーガ》ハイパーヴェノムカウンターによる特殊勝利効果は無理して狙わずとも、その高い攻撃力で勝利を収めることができる。

デッキの派生

【ヴェノムバーン】

 ヴェノムカウンターを取り除いて発動するバーンカード《ヴェノム・スプラッシュ》を使った1ターンキルも狙えるバーンデッキ
 カウンター1つにつきのダメージが非常に大きく《おジャマトリオ》などにカウンターを蓄積させて発動する戦術が特に有効。
 ロックするのが基本になるが、シンクロ召喚《ブラック・ローズ・ドラゴン》の登場以降は難しい型であるが、構築しだいではある程度対策は可能。

《ヴェノム・スプラッシュ/Venom Burn》
通常罠
ヴェノムカウンターが乗ったモンスター1体を選択して発動する。
そのカードのヴェノムカウンターを取り除き、取り除いた
ヴェノムカウンターの数×700ポイントダメージを相手ライフに与える。

デッキ構築に関して

モンスターについて

前述したヴェノムモンスターも当然採用が考えられる。
しかし、ヴェノムモンスターの効果では相手モンスターにしかヴェノムカウンターを蓄積させることができず、相手が都合良く大量のカウンターを蓄積可能な攻撃力0のモンスターを召喚してくれるとは考えにくい(《おジャマトリオ》もあるが制限カードであるため頼りっきりは危ない)ため、ヴェノムカウンターを大量に蓄積するための攻撃力0のモンスターが必要になる。
また、勝ち筋を《ヴェノム・スプラッシュ》に絞り、あえて《毒蛇神ヴェノミナーガ》を採用しないという選択もありだろう。

魔法・罠カードについて

このデッキの弱点

 ロックデッキの宿命は漏れなくこのデッキにもあてはまる。
 《王宮のお触れ》《人造人間−サイコ・ショッカー》のような罠を無効にするカードや《ブラック・ローズ・ドラゴン》《氷帝メビウス》《ダーク・アームド・ドラゴン》のようなモンスター効果による魔法・罠ゾーンのカード破壊に弱い。
 また、モンスター守備表示にしておく機会が多いので、《ドリルロイド》《一刀両断侍》のようなモンスターも苦手である。

対策

 幸い、このデッキの勝ち筋において最低限必要とされるカードというのは《ヴェノム・スワンプ》《ヴェノム・スプラッシュ》攻撃力0で大量のヴェノムカウンターが乗るモンスターの3種類だけであり、それ以外のカードはある程度自由に選ぶ事ができる。
 その為、弱点を補うカードや現環境で力を持つデッキメタカード投入に比較的多くのスペースを割く事ができる。
 また、攻撃力0のモンスターや、攻撃力0のモンスター特殊召喚するカードにもある程度種類があるので、他のデッキ対策に採用したカードと相性の良い物を選ぶと良いだろう。

 その他にも当然カウンター罠は重要になってくる。
 特に《神の宣告》《魔宮の賄賂》はかなり重要であり、限界まで投入しても邪魔にはならないだろう。
 構築次第では《蛇神の勅命》も採用できるかもしれない。

このデッキの弱点

 墓地爬虫類族除外による《毒蛇王ヴェノミノン》《毒蛇神ヴェノミナーガ》の弱体化が一番の弱点と言える。
 《毒蛇王ヴェノミノン》《D.D.アサイラント》などにより除外されてしまうのも厳しい。
 無敵に近い効果耐性を持つ《毒蛇神ヴェノミナーガ》《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》生け贄にされる可能性があり、油断はできない。
 また、《スネーク・レイン》の多用によるデッキ切れにも注意が必要である。
 そのため、《貪欲な壺》《究極封印神エクゾディオス》の採用は悪くない。
 ヴェノムモンスターは総じて攻撃力が低いため、エーリアン他優秀な爬虫類族の投入も考えるべき。

 採用率は低いが、《邪神アバター》にも注意したい。
 《毒蛇王ヴェノミノン》《毒蛇神ヴェノミナーガ》攻撃力がいくら高かろうとこのモンスター攻撃力を上回ることは不可能。
 しかも《邪神アバター》には《ヴェノム・スワンプ》も効かないのである。
 また、墓地モンスターを全てアンデット族に変えてしまう《アンデットワールド》が登場した。
 これを使われたら、何が何でも最優先で破壊しよう。
 幸い《ヴェノム・スワンプ》による上書きが有効なので対策にはさほど困らないだろう。
 こちらが効果モンスターを多めに入れている時に《スキルドレイン》発動された場合もかなり厄介。
 《毒蛇の供物》などで確実に破壊しておきたい。

代表的なカード

関連リンク