炎属性モンスターを主体にしたデッキ。
炎属性は単体で強力なモンスターが複数いるものの、それぞれのつながりは薄い。
ダメージを与える効果を持つモンスターが多く、バーンデッキとの相性がいい。
デッキの構造上、場合によっては炎族統一になることも多い。
この場合炎族統一による《群雄割拠》の活用は対スタンダードにおいて有効である。
炎属性で統一したデッキを作ることで得られるメリットは以下のようになる。
《火霊術−「紅」/Spiritual Fire Art - Kurenai》 通常罠 自分フィールド上に存在する炎属性モンスター1体を生け贄に捧げる。 生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
単体で優秀なモンスターやサポートカードは炎族・ヴォルカニック・フレムベルなどであることが多く、炎属性単体としての長所はわかりにくい。
サポートカードの中で一際光るのは《火霊術−「紅」》であり、2000前後のダメージを簡単に与えることができるため非常に強力。
だが、これはカード・アドバンテージには繋がらず、ビートダウンとの相性はやや悪い。
その他にもバーン効果を持ったモンスター、サポートカードが多数存在するが同じ理由からビートダウンでは使いにくい。
戦闘ダメージと効果ダメージを併用し、相手のライフを一気に削り取る【ビートバーン】が主なスタイルとなるだろう。
このデッキで最も重要なのは炎属性の選択。
ここではその一例を挙げてみる。
典型的な【ビートバーン】モンスターである《超熱血球児》をメインに据えた同タイプのデッキ。
アドバンテージの差が影響を及ぼす前に、高速展開からのラッシュで決着をつけたい所だが炎属性にはそのような方法が無いに等しい。
よってレベルの低さを利用し、ロックと併用しなければならない。
《超熱血球児/Ultimate Baseball Kid》 効果モンスター 星3/炎属性/戦士族/攻 500/守1000 フィールド上にこのカード以外の炎属性モンスターが存在する場合、 このカードの攻撃力は1体につき1000ポイントアップする。 このカード以外の炎属性モンスターを墓地に送る度に、 相手プレイヤーに500ポイントダメージを与える。
このカードの蘇生を行える《リミット・リバース》は大幅に火力を強化できるため是非採用したい。
チェーンに乗る特殊召喚であれば、《業火の結界像》で止められる点も大きい。
《逆巻く炎の精霊》もこれとロックカードを共有できる。
ただし魔法・罠の除去に優れないデッキであるため、メインに据えるより除去の目を向けさせる役割で使いたい。
《増援》を共有できる《コマンド・ナイト》もよいが、《増援》が制限カードであるため、過度のシナジーは期待できない。
ホルスの黒炎竜を使うのも悪くないだろう。
LV6は《レベル制限B地区》などを無視でき、LV8はロックの強度を上げてくれる。
大量展開の手段として《異次元からの帰還》が存在する。
《炎の精霊 イフリート》・《フレムベル・ドラグノフ》・《ヘルフレイムエンペラー》など除外手段は強力とまではいかないものの豊富。
《封印の黄金櫃》、《神の宣告》などを駆使してこれを発動できれば十分に引導を渡すことができるため、狙う価値は十分にある。
ほぼ一方的に500ポイントの強化を約束する《バーニングブラッド》により打点を高め、《火霊術−「紅」》で射出する、非常にわかりやすいデッキ。
攻めこそ単調になるが、比較的事故も少ないのでペースさえ握れれば早い段階での決着が見込める。
《バーニングブラッド/Molten Destruction》 フィールド魔法 全ての炎属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、 守備力は400ポイントダウンする。
《炎の精霊 イフリート》・《怨念の魂 業火》による手札からのラッシュがメインとなる。
先に戦線を支えるモンスターだが、《ヴォルカニック・エッジ》・《ヴォルカニック・ロケット》などの単体で運用可能なアタッカーをあえて省き、《バーニングブラッド》の効果をあてにして、リクルータークラスのモンスターを軸とするのも悪くない。
《ジュラック・ヴェロー》と《ジュラック・モノロフ》の組み合わせは特に強力で、《バーニングブラッド》の効果を存分に活かせるだろう。
この他《サイバー・フェニックス》も採用候補。
《火霊術−「紅」》の威力こそ落ちるが、上級モンスターにつなげやすくなる他、《バックファイア》を活用できる。
攻撃力が上がることで初めて有効に働く《フレムベル・グルニカ》や《天下人 紫炎》などもなかなか強力であるが、逆にフィールド魔法がなければ事故要因にもなりうる。
特に《ホルスの黒炎竜 LV4》を使う場合は、ある程度のデッキの調整が必要だろう。
後に登場した《フレムベル・ヘルドッグ》は、フィールド魔法によりリクルート能力を発揮しやすくなり、またそのまま強化されたモンスターで追撃が可能であるため非常に相性が良い。
《爆炎集合体 ガイヤ・ソウル》のような攻撃的なモンスターもリクルート可能であるため、《火霊術−「紅」》との相性も良い。
《真炎の爆発》ともども多少無理をしても対応モンスターを増やしておきたいカードである。
変わったところで、剣闘獣をアタッカーとすることもできる。
《剣闘獣エクイテ》、《剣闘獣ダリウス》によって《剣闘獣ラクエル》を使い減りしにくいコストとして使え、《暗黒のマンティコア》を絡めることもできる。
炎属性のリクルーター、《UFOタートル》と、前述の《ジュラック・ヴェロー》を軸としたタイプ。
対象に多くのチューナーを抱えるため、シンクロ召喚を行いやすい。
《UFOタートル/UFO Turtle》 効果モンスター 星4/炎属性/機械族/攻1400/守1200 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 自分のデッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスター1体を 自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
対象のチューナーはレベル1から4と幅広く揃っており、これを能動的に活用できる《強制転移》は必須である。
《バックファイア》はこれといささか相性が悪いが、《貪欲な壺》で何度も利用することで、なかなか強力なダメージソースとなる。
この場合、《炎龍》・《ガード・オブ・フレムベル》をリクルート可能な《仮面竜》を採用することで、連続自爆特攻から最大3500ポイントものダメージを叩き出すことができる。
この際、《ジャンク・アタック》を相手モンスターに装備させれば、1ターンキルも狙える。→【リクル特攻】
《貪欲な壺》と相性は悪いものの、《イージーチューニング》は全体的に高いチューナーの攻撃力を活かす一枚。
リクルーターの弱点である除外対策もかねて、《異次元からの帰還》・《D・D・R》などと併用してみるのもいいだろう。
これらを利用する際の能動的な除外に関しては、《フレムベルカウンター》が無理なく入りやすいか。
単体での打点の低さを補うならば《ローンファイア・ブロッサム》の投入も考えられるが、この場合事故率も上がってしまう。
《ゴブリンのやりくり上手》や《カードトレーダー》などのデッキに戻すカードが有効か。
高い攻撃力と除去能力を持つ《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》と《ヴォルカニック・クイーン》のコントロールを得、ダイレクトアタックと《火霊術−「紅」》によるバーンで大ダメージを狙う。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム/Lava Golem》 効果モンスター 星8/炎属性/悪魔族/攻3000/守2500 このカードは通常召喚できない。 相手フィールド上に存在するモンスター2体をリリースし、 手札から相手フィールド上に特殊召喚する。 自分のスタンバイフェイズ毎に、自分は1000ポイントダメージを受ける。 このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。
【ゴーレム】においては《洗脳解除》が大きなウェイトを占めるが、これを採用しないことで、コントロール奪取を自分が積極的に行えるメリットが生まれる。
具体的には《洗脳−ブレインコントロール》・《エネミーコントローラー》、《火霊使いヒータ》が挙げられる。
いずれも得られるコントロールは一時的なものだが、射出を狙うため問題なく使用できる。
《ヴォルカニック・クイーン》の効果とも相性がよい。
ロックカードとは相性が悪いので、恒久的な防御としては《くず鉄のかかし》が適任か。
《火霊使いヒータ》を採用しないのであれば《ディメンション・ウォール》が使いやすいが、《トーチ・ゴーレム》より《ヴォルカニック・クイーン》を優先させるメリットが薄れる。
炎属性でまとめることによって代わりに《ヴォルカニック・カウンター》が使用できる。
発動こそ制御しにくいが、魔法・罠破壊に強い点から自分で《大嵐》などが打てる点は評価できる。
ヴォルカニックモンスターと、《ブレイズ・キャノン》を中心としたデッキ。
ビートダウンとバーンの両方の要素があり、【炎属性】らしさのあるデッキと言える。
フレムベルを筆頭に守備力200の炎属性モンスター群を主軸とするデッキ。
《真炎の爆発》が強力な切り札となる。
炎属性・恐竜族で統一されるシリーズモンスター、ジュラックを軸にしたデッキ。
優秀なチューナーが多数存在し、シンクロ召喚も容易に行うことができる。