*【黄泉帝】 [#d05a5e04]

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**説明 [#f4fd895b]
 強力な[[自己再生]][[効果]]を持つ[[《黄泉ガエル》]]を[[リリース]]して「[[帝]]」[[モンスター]]を[[召喚]]し、[[相手]]の場を[[破壊]]し尽くす[[【帝コントロール】]]の派生[[デッキ]]。~
 単純な構造故の扱いやすさと強さから人気の高い「[[帝]]」[[デッキ]]であるが、種々の派生型の中でも、この系列は「[[帝]]」の連続[[召喚]]が最も容易であり、凶悪なまでの[[フィールド]]破壊力を誇る。~
 強力な[[自己再生]][[効果]]を持つ[[《黄泉ガエル》]]を[[リリース]]して「[[帝]]」[[モンスター]]を[[召喚]]し、[[相手]]の場を[[破壊]]しフィールドを制圧する[[【帝コントロール】]]の派生[[デッキ]]。~
 単純な構造故の扱いやすさと強さから人気の高い「[[帝]]」[[デッキ]]であるが、このデッキは種々の派生型の中で最も「[[帝]]」の連続[[召喚]]が容易であり、凄まじいまでの[[フィールド]]制圧力を誇る。~

 [[制限カード]]であった[[《黄泉ガエル》]]に依存した構成を作る事は出来ず、ほとんどは派生の形を取っているため、単純に【黄泉帝】と呼ばれる事はほとんど無かった。~
 その後、[[【帝コントロール】]]自体が[[シンクロ召喚]]主体のデッキに押されて主流デッキではなくなったため、[[《黄泉ガエル》]]は[[10/09/01>禁止・制限カード/2010年9月1日]]で制限解除となった。~
 [[デッキ]]自体は全盛期よりもむしろ強化されているものの、環境の変化によって相対的に弱体化したと言える。

 《黄泉ガエル/Treeborn Frog》
 効果モンスター
 星1/水属性/水族/攻 100/守 100
 自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
 自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
 このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
 この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が
 表側表示で存在する場合は発動できない。

**[[デッキ]]構築に際して [#q4a8a78e]
 [[キーカード]]の[[《黄泉ガエル》]]が[[制限カード]]に指定される前は、当時の環境もあって、今現在の[[【帝コントロール】]]よりも驚異的な動きが可能だった。~
 [[《風帝ライザー》]]と[[《邪帝ガイウス》]]こそ当時はなかったものの、それでも危険視されるほどの動きを見せた。~
 [[帝]]を6〜9枚投入し、[[《黄泉ガエル》]]が[[蘇生]]される中で1[[ターン]]毎に[[帝]]が[[アドバンス召喚]]され、[[相手]][[フィールド上のカード]]を[[破壊]]し続けるコンセプトは[[決闘者>プレイヤー]]達に[[帝]]と[[《黄泉ガエル》]]の危険性を認識させた。~
 [[【帝コントロール】]]も参照の事。
***[[モンスターカード]]について [#seb1b915]
-各種の[[帝]]~
[[アタッカー]]であり、[[フィニッシャー]]。~
採用枚数は6〜9枚辺りが基本となる。

 さらに、当時は[[攻撃力]]2400を超える扱いやすい[[モンスター]]が少なかったため、[[帝]]が[[戦闘破壊]]されることはめったになく、例え[[攻撃力]]が上回る[[モンスター]]が出てきたとしても次の[[ターン]]で[[《雷帝ザボルグ》]]で[[破壊]]されるため、さしたる障壁とはならなかった。~
 [[《地砕き》]]などの汎用[[除去]]カードは[[無制限カード]]ではあったが、[[帝]]の展開力のほうが勝っていたため、[[相手]]にとっては圧倒的な[[攻撃力]]を持った[[モンスター]]が常時そびえ立っているようにも見えた。~
 まさに、[[ビートダウン]]と[[コントロール]]のコンセプトを同時に持ち合わせていたのである。~
-[[ガエル]]~
[[デッキ]]の潤滑油として欠かせない存在。~
[[《黄泉ガエル》]]は当然採用するとして、他には[[《黄泉ガエル》]]を墓地へ送る事のできる[[《鬼ガエル》]]や、厳密には[[ガエル]]ではないが、自己再生能力を持つ[[《粋カエル》]]が使いやすい。

 [[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]が存在している状態では[[《黄泉ガエル》]]の[[蘇生]]は不可能のため、[[《光の護封剣》]]の採用度はかなり低かった。~
 同じ理由で[[《王宮のお触れ》]]の採用度も低くなる事になり、代わりに[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が採用される事となった。~
 この[[デッキ]]を期に、『[[制限カード]]=どの[[デッキ]]でも入る[[パワーカード]]』という認識が徐々に崩れ始めた。~
-[[《トラゴエディア》]]・[[《冥府の使者ゴーズ》]]・[[《バトルフェーダー》]]・[[《エフェクト・ヴェーラー》]]~
[[《黄泉ガエル》]]の[[蘇生]]条件から[[カード]]を安易に伏せられないので、[[手札]]から[[相手]]を妨害できるこの手の[[カード]]が使いやすい。~
前3つのカードは[[帝]]の[[リリース]]としても使える。

 [[《遺言状》]]とは恐ろしいまでの[[シナジー]]を誇っていた。~
 [[《黄泉ガエル》]]を[[アドバンス召喚]]するときに[[墓地へ送る]]ため、[[《遺言状》]]の[[発動条件]]はほとんど無きに等しかったのである。~
 [[《突然変異》]]は[[《黄泉ガエル》]]を[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]に変異させることができるため、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]が現役であった時代にはよく採用されていた。~
***[[魔法・罠カード]]について [#ga15fad5]
 [[《黄泉ガエル》]]の[[蘇生]]を阻害しない[[フリーチェーン]]の[[カード]]を重視したい。~
 [[手札]]でだぶついた[[ガエル]]を捨てられる[[《サンダー・ブレイク》]]等が広く用いられた。~
 各種[[ガエル]]は[[水属性]]の為、[[《水霊術−「葵」》]]を投入するのもよい。~

**この[[デッキ]]への対策方法 [#rca5bb24]
**対策方法 [#rca5bb24]
 [[STRIKE OF NEOS]]での[[《D.D.クロウ》]]と[[《畳返し》]]の登場まで、確実な対策方法はなかった。~
 その代わりの[[メタ]]として注目されたのが、[[《生贄封じの仮面》]]・[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《魂の解放》]]・[[《月読命》]]だった。~
 特に[[《生贄封じの仮面》]]は当時、封じる意義のある[[カード]]がほとんど無かった事、[[アドバンス召喚]]自体が[[アドバンテージ]]を失うきっかけという認識が強かったためあまりメジャーではなかったのだが、この[[デッキ]]を期に注目度が増し、現在もなお[[サイドデッキ]]候補の一角となっている。~
 その代わりの[[メタ]]として注目されたのが、[[《魂の解放》]]・[[《生贄封じの仮面》]]、現在は[[禁止カード]]の[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《月読命》]]だった。~

 最初期にはまだ[[制限カード]]であった[[《月読命》]]に毎[[ターン]][[帝]]を[[戦闘破壊]]されることもあった。~
 当時はこのカードが原因で[[守備力]]の低い[[モンスター]]の評価が低く、[[帝]]も例外ではなかった。~
 もっとも、その弱点を意識させない程の展開力と[[攻撃力]]と[[除去]]能力を秘めていたのだが。~

 ちなみに[[《奈落の落とし穴》]]も一部の対策として用意された。~
 当時は必ずしも[[攻撃力]]1500以上の[[モンスター]]が飛んでくるわけではなかったため、[[《炸裂装甲》]]の方が多くの支持を集めていたのである。~
 だが、[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]で[[破壊]]されてしまう欠点を気にする事が多くなり、[[《奈落の落とし穴》]]を優先する傾向に傾いた。

 また、後の[[ENEMY OF JUSTICE]]にて、[[《次元の裂け目》]][[《マクロコスモス》]][[《閃光の追放者》]]が対抗馬として用意された。~
 発売から2週間後の[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]にて[[《黄泉ガエル》]]が[[制限カード]]に指定されたが、十分な[[メタカード]]として存在していた。~

 今現在は言うまでも無く、多種多彩な対策手段がある。~
 トーナメントレベルの[[カード]]では、[[《黄泉ガエル》]]をピンポイントで[[除外]]する[[《D.D.クロウ》]]、[[帝]]の効果を無効にする[[《エフェクト・ヴェーラー》]]、[[《黄泉ガエル》]]を根こそぎ[[除外]]できる[[《連鎖除外》]]等が挙げられる。~

**[[デッキ]]の派生 [#rb4a3655]
***[[【獅子黄泉帝】]] [#oeff9c58]
 2005/09/01〜2006/03/01の間に活躍した、[[【帝コントロール】]]系統の[[主流デッキ]]。~
 [[【帝コントロール】]]の中でも[[リリース]]確保能力に優れた【黄泉帝】に[[《ダンディライオン》]]を複数枚加えたもの。~
 領域を問わず[[墓地へ送られた]]時に[[綿毛トークン]]を生み出す[[誘発効果]]を利用して、「[[帝]]」を[[アドバンス召喚]]するのが基本。~
 この[[デッキ]]で[[《ダンディライオン》]]は[[戦闘]]で[[破壊]]されてもよし、[[手札]]から[[捨てる]]のもよし、[[リリースする]]のもよしと抜群の活躍をした。~
 特に[[フリーチェーン]]の[[《サンダー・ブレイク》]]が採用されていたことが、この[[デッキ]]の大きな特徴だった。~
 また、[[《ダンディライオン》]]を[[リクルート]]する[[《巨大ネズミ》]]を採用していたものも存在した。~
 
 特に[[フリーチェーン]]の[[《サンダー・ブレイク》]]が採用されていたことが、この[[デッキ]]の大きな特徴だった。
**代表的なカード [#j17cc551]
-[[《雷帝ザボルグ》]]
-[[《氷帝メビウス》]]
-[[《炎帝テスタロス》]]
-[[《地帝グランマーグ》]]
//-[[《風帝ライザー》]]
//-[[《邪帝ガイウス》]]
//-[[《光帝クライス》]]
-[[《風帝ライザー》]]
-[[《邪帝ガイウス》]]
-[[《光帝クライス》]]
-[[《闇帝ディルグ》]]

-[[《黄泉ガエル》]]
-[[《鬼ガエル》]]
-[[《粋カエル》]]

**サンプルレシピ [#z19907cb]
-【カエル帝】~
2010年西日本代表選考会ベスト16~
http://duel-entrance-deck.seesaa.net/article/155355872.html~

**関連リンク [#eb422fb1]
-[[【帝コントロール】]]
--[[【獅子黄泉帝】]]
--[[【代償ガジェット】]]

-[[デッキ集]]