【岩石族】

デッキの概要

 岩石族モンスターを主体にした種族統一デッキ
 本項では最も岩石族への依存度が高いであろう《メガロック・ドラゴン》をメインに据えたデッキを紹介する。
 《メガロック・ドラゴン》と相性の良い除外に関連したサポートカードの他、《岩投げエリア》《岩投げアタック》を軸として構築していく。

 それ以外のデッキについては、デッキの種類関連リンクを参照。

《メガロック・ドラゴン/Mega-Rock Dragon》
効果モンスター
星7/地属性/岩石族/攻   ?/守   ?
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に存在する岩石族モンスターを除外する事でのみ特殊召喚できる。
このカードの元々の攻撃力と守備力は、特殊召喚時に除外した
岩石族モンスターの数×700ポイントの数値になる。
《岩投げエリア/Catapult Zone》
フィールド魔法
1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊される場合、
代わりに自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

デッキ構築に際して

 《メガロック・ドラゴン》フィニッシャーとなるためには、大量の岩石族モンスター墓地へ送る必要がある。
 しかし、《岩投げエリア》《岩投げアタック》等のサポートを利用するにしても、墓地岩石族モンスターで埋め尽くすまでにはかなりの時間を要する。
 よって、岩石族が抱える優秀なモンスターを駆使して、《メガロック・ドラゴン》召喚までの戦線維持や相手の妨害を行っていく。

モンスターカードについて

魔法・罠カードについて

戦術

 徹底して《伝説の柔術家》《番兵ゴーレム》等のモンスターで守備を固め、戦線を維持。
 さらに、《ロックストーン・ウォリアー》《コアキメイル・ガーディアン》等のアタッカービートダウンしていく。
 ここに《縮退回路》を絡ませても相当嫌らしいことになる。
 墓地が肥えた所で切り札を特殊召喚、「一撃必殺」を通すことを目的とする。

 つまり、《メガロック・ドラゴン》特殊召喚のために、墓地を肥やし、フィールドを整えることを第一とする。
 墓地岩石族モンスターを送り込まないことには、戦術の展開が遅くなる一方なので、極力損をしないように、戦線維持に支障が無い程度に墓地を肥やして行きたい。

 戦術としては、《異次元からの帰還》も好相性となる。
 《メガロック・ドラゴン》召喚時に除外したモンスターを限界まで召喚し、一斉攻撃を仕掛けることができる。
 更に、《メガロック・ドラゴン》《団結の力》を装備させることで攻撃力は爆発的に高まるだろう。

デッキの種類

【地属性】

 岩石族には地属性モンスターが多く、【地属性】のサポートを受けやすい。
 自身も岩石族《ギガンテス》《岩の精霊 タイタン》の活躍を期待できる。

【メタビート】

 《コアキメイル・ガーディアン》《コアキメイル・ウォール》などのメタ効果を持ったモンスターを多く採用したビートダウンデッキ
 《フォッシル・ダイナ パキケファロ》特殊召喚を封じつつ、《一族の結束》などで打点をあげるタイプと、《ブロック・ゴーレム》を用いてエクシーズ召喚を織り交ぜたタイプが存在する。
 前者は《メガロック・ドラゴン》《地球巨人 ガイア・プレート》との相性が悪く、後者は《一族の結束》を用いるのが難しくなるなど一長一短があるので使い分けよう。
 地属性/岩石族モンスターで統一することで《群雄割拠》も採用しやすい。
 また、大量展開されたシンクロモンスターエクシーズモンスター特殊召喚モンスターを一枚でリセットできる《カオスポッド》も候補にあがるだろう。

デッキの派生

【雑貨転生岩石】

 デッキの多くを岩石族モンスターで埋め尽くし、《魔導雑貨商人》で爆発的に墓地を肥やすデッキ
 《死者転生》《メガロック・ドラゴン》手札に戻し、「一撃必殺」以外に勝利を見出さないというデッキである。

【ローレベル儀式】

 儀式召喚とのコンボとなる。
 《高等儀式術》により、《太古の壺》《はにわ》《ポット・ザ・トリック》と言った低レベル岩石族通常モンスターを大量に墓地へ送る
 その後、それらを除外して《メガロック・ドラゴン》召喚すれば、速攻で高攻撃力を得られる。
 【高等儀式術】も参考のほど。

このデッキの弱点

 守備力がいくら高くても火力を防ぐことはできないため、バーンデッキに弱い。
 【フルバーン】相手にすれば、墓地を肥やす前に確実に自分ライフポイントが0になってしまう。
 この事態を防ぐために、サイドデッキ《デス・ウォンバット》を入れておいたほうが良いだろう。
 《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》特殊召喚を防げ、岩石族でもある《フォッシル・ダイナ パキケファロ》も採用すると良い。

 《ドリルロイド》《サイバー・ドラゴン》も天敵。
 前者はサイクル・リバースモンスターを完全に蹴散らし、後者は高攻撃力を持ち、バウンスをしてもあまり意味がないからである。
 《ライトロード・モンク エイリン》に至ってはデッキに戻され、墓地を肥やすことも許されない。
 次点では《忍者マスター SASUKE》《ミスティック・ソードマン LV2》あたりが弱点となりうる。
 対策として《システム・ダウン》《奈落の落とし穴》を入れてもいいかもしれない。
 また、《右手に盾を左手に剣を》を使って殴り倒してしまうという手もある。
 《縮退回路》バウンスを絡めるのも面白いだろう。

 その他、《次元の裂け目》《マクロコスモス》発動されたら迷惑極まりない。
 墓地除外特殊召喚する《メガロック・ドラゴン》であるが、モンスターが既に除外されているのでは話にならない。
 《右手に盾を左手に剣を》を使い《ロストガーディアン》を強力なアタッカーにし勝負を決める手もあるが。
 《守護者スフィンクス》が強力なため、ある程度は戦えるが、《砂塵の大竜巻》等も入れたほうがよいだろう。

 壁モンスターが多いためモンスターの場持ちがよく手札が溜まりやすいので、バーンデッキや、《次元の裂け目》《マクロコスモス》を除去するために、《伝説の柔術家》と相性のよい【爆風ライザー】に近づけてもいいだろう。

このデッキの歴史

 岩石族には優秀なモンスターが多いため、戦線を維持することはそれ程の難ではなかったが、アタッカー不足のために瞬発力に欠けていた。
 種族サポートカードが存在せず、切り札と呼べるのは《ウェポンサモナー》からサーチできる《守護者スフィンクス》のみで、岩石族で統一する意味も利点も少なかった。

 【岩石族】が一つの形になったのは第四期のTHE LOST MILLENNIUMにて《メガロック・ドラゴン》が登場してからである。
 岩石族守備力の高いモンスターが多く、守備を得意とした種族であったため、《メガロック・ドラゴン》は反撃のカードとして持ってこいであった。
 そうして生まれたのが我慢に我慢を重ね、墓地が肥えた所で《メガロック・ドラゴン》召喚し、「一撃必殺」を狙うというデッキである。

代表的なカード

関連リンク