*【機皇】 [#m1b78f16]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#j786ed42]
[[特殊召喚モンスター]]である[[機皇帝]]と[[下級モンスター]]の[[機皇兵]]を中心とした[[デッキ]]。~
これらは[[機皇]]全体に及ぶサポートの存在や[[機械族]]の統一から、[[デッキ]]の統一が狙いやすい。~
主に[[召喚]]に制約もなく容易な[[機皇兵]]を軸としつつ、能動的に自分の[[モンスター]]を[[破壊]]して[[機皇帝]]の展開へと繋いでいく。~
トリッキーな展開手段や、[[機皇兵]]以外は[[シンクロモンスター]]への[[メタ]]を持っているのが特徴となる。~

 《機皇帝ワイゼル∞》
 効果モンスター
 星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
 効果で破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚する事ができる。
 1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を
 装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
 このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
 また、1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する事ができる。

 《機皇兵ワイゼル・アイン》
 効果モンスター
 星4/闇属性/機械族/攻1800/守   0
 このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する
 「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。
 1ターンに1度、相手フィールド上に守備表示で存在する
 モンスターを攻撃対象としたこのカード以外の
 自分の「機皇」と名のついたモンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
 そのモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
 その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

**[[デッキ]]構築に際して [#d2763d48]
 主軸となる[[機皇]]はサポートには恵まれているが種類は少なく、その性能も個体差が激しい。~
 よって、少ない中からコンセプトにあったものを厳選し、その上で[[機皇]]以外から補っていく形となるだろう。~

***[[モンスターカード]]について [#n681b1fa]

-[[機皇帝]]と名のつく[[モンスター]]~
全てが自分の[[モンスター]]の[[効果]][[破壊]]を条件とし、この[[デッキ]]においては[[上級モンスター]]に代わる主戦力となる。~
[[レベル]]・[[種族]]・[[特殊召喚]]条件と[[シンクロモンスター]]装備は共通し、[[属性]]・[[攻撃力]]の違いとそれぞれに異なる追加[[効果]]を持つ。~
また、[[《機皇帝グランエル∞》]]以外は他の[[モンスター]]が[[攻撃]]できない[[デメリット]]を持つ。~

--[[《機皇帝ワイゼル∞》]]~
3体の[[機皇帝]]では最も安定した[[攻撃力]]・[[守備力]]を持ち、[[魔法カード]]を[[無効]]にする優秀な[[効果]]から[[汎用性]]も高い。~
[[属性]]もサポートの強力な[[闇属性]]であり、特別な[[コンボ]]などでなければ他の2体よりも優先順位は高いといえる。~

--[[《機皇帝スキエル∞》]]~
[[《機皇帝ワイゼル∞》]]に比べ[[攻撃力]]も低く、[[デメリット]]の存在など基本的には役割も重複する。~
装備した[[シンクロモンスター]]を[[コスト]]に[[直接攻撃]]できるが、せっかく上昇した[[攻撃力]]を下げてしまうため、優先順位は低い。~
[[攻撃力]]を上げたまま、[[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]による[[貫通]]を狙った方が大きい場合もある。~

--[[《機皇帝グランエル∞》]]~
固定の[[攻撃力]]を持たず、他の[[モンスター]]も[[攻撃]]可能と、大きく異なる役割を持つ。~
[[デメリット]]がないためにラッシュもかけられ、何より最大の利点は装備解除により[[シンクロモンスター]]のコントロール奪取が可能なことだろう。~
自分の[[ライフ]]に依存するため扱いづらいが、逆に[[ライフゲイン]]を活用することでこの[[デッキ]]の切札になりえる[[カード]]である。~

-[[機皇兵]]と名のつく[[モンスター]]~
[[通常召喚]]可能かつサポートによる[[特殊召喚]]も狙え、並べることで[[攻撃力]]が上昇するため、主にこれらを展開していくことになる。~

--[[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]~
[[下級モンスター]]として高めの[[攻撃力]]に加え、他の[[機皇]]の数だけ[[攻撃力]]が上がるため、大きな戦力となる。~
自身以外の[[機皇]]に[[貫通]]を付与する能力は強力であり、この[[デッキ]]においては並べること自体は難しいものではない。~
[[機皇帝]]と並べば[[攻撃]]はできなくとも[[効果]]によるサポートもでき、高い[[攻撃力]]による[[貫通]]は大きな魅力となる。~

--[[《機皇兵スキエル・アイン》]]~
[[攻撃力]]は低いが、[[機皇兵]]専用の[[リクルーター]]である。~
実質的に[[特殊召喚]]可能で意義のある[[モンスター]]は2種類のみのではあるが、優秀であることにはかわりがない。~

--[[《機皇兵グランエル・アイン》]]~
[[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]には劣るがそこそこの[[攻撃力]]を持ち、[[召喚]]時限定だが相手の[[攻撃力]]を半減させる。~
[[効果]]だけ見れば[[上位互換]]は多いが、この[[デッキ]]においては名前や[[種族]]によるサポートで活用していくことができる。~

-その他の[[機皇]]~
ともに重い条件を持つが[[耐性]]はなく、優先順位は低い。~
採用するならば、それらを上手く利用できる手段を確保しておきたい。~

--[[《機皇神マシニクル∞》]]~
[[手札]]の[[機皇]]3枚を[[コスト]]とするため、大きく[[ハンド・アドバンテージ]]を失う。~
[[機皇帝]]は[[手札]]残りやすいことや、[[機皇]]の種類増加はあるが、依然として[[耐性]]のない[[カード]]にこれだけの消費を用いるのは好ましくない。~
[[攻撃力]]の高さから[[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]との相性はいいが、[[蘇生]]もできず、[[バーン]]は遅い上に[[デメリット]]がある。~

--[[《機皇神龍アステリスク》]]~
条件さえ満たせば[[コスト]]なしで出すことはできるが、他の[[機皇]]を[[墓地]]に送らなければ[[攻撃力]]・[[守備力]]0のためすぐに[[破壊]]されてしまう。~
[[機皇帝]]や[[《機皇神マシニクル∞》]]に比べると[[シンクロ召喚]]への抑止力も低く、扱いづらい。~
容易に展開できる[[最上級モンスター]]として[[《アドバンスドロー》]]などを利用する手もあるが、ともに腐りやすくなるので好ましくない。~

-[[機皇]]以外の[[モンスター]]~

--[[《古代の機械巨竜》]]~
[[《[歯車街》]]により、[[機皇帝]]を[[サーチ]]する[[効果]]を持つ[[《機皇城》]]を[[破壊]]しつつ、この[[デッキ]]に[[不足]]しがちな[[最上級モンスター]]を呼び出せる。~
3000の[[攻撃力]]と[[攻撃]]時の抑制[[効果]]、さらに[[手札]]に加わる[[機皇帝]]による[[効果]][[破壊]]への抑止兼切り替えし手段と、強力は布陣を敷くことができる。~

--[[《マインフィールド》]]~
専用の[[《機皇城》]]・[[《機動要塞フォルテシモ》]]、上述の[[《歯車街》]]など[[フィールド魔法]]の選択肢が多くなる[[デッキ]]のため、採用が検討できる。~
同じ[[機械族]]のためサポートもある程度は共有が可能。~

--[[自己再生]][[モンスター]]~
[[機皇帝]]の[[特殊召喚]]の性質上、能動的に自分の[[モンスター]]を[[破壊]]することも多いため、その損失を軽減できる[[破壊]]対象は候補となる。~
[[《ネフティスの鳳凰神》]]・[[《The supremacy SUN》]]などはそれ自体も切札になりえる[[カード]]であり、活躍が期待できる。~
また、[[自己再生]]タイミングの自由度が高い[[《BF−精鋭のゼピュロス》]]・[[《ゾンビキャリア》]]なども候補。~
[[闇属性]]の「ワイゼル」、[[風属性]]の「スキエル」それぞれを多く採用すれば、[[《ダーク・シムルグ》]]も展開が可能となる。~

--[[効果]][[破壊]]を[[トリガー]]とする[[モンスター]]~
[[《クリッター》]]や[[《エア・サーキュレーター》]]、[[《ダンディライオン》]]などは[[機皇帝]]のトリガーと同時に[[効果]]を[[発動]]することもできる。~
これらの選択肢に応じて、相性のいい[[カード]]の選択肢を広げることも可能。~

--[[チューナー]][[モンスター]]~
主に[[レベル]]が1・4の[[モンスター]]を使用するため、[[レベル]]4の[[チューナー]]などならば強力な[[シンクロモンスター]]に繋ぎやすい。~
特に[[《スクラップ・ドラゴン》]]は相手の[[除去]]と[[機皇帝]]のトリガーを兼ね、相性がいい。~

***[[魔法・罠カード]]について [#j5b0c5b8]
専用サポートの他、[[機械族]]のサポートは活用できる。~
しかし、[[属性]]はバラバラである点に注意したい。~

-[[機皇]]関連の[[魔法・罠カード]]~

--[[《機皇城》]]~
[[機皇帝]]に[[シンクロモンスター]]への[[耐性]]を付与できるが、カバー範囲は狭く、あまり期待できるものではない。~
他の[[フィールド魔法]]による上書きや、豊富な[[破壊]]手段により、[[機皇帝]][[サーチ]]を狙うために活用したい。~

--[[《機動要塞フォルテシモ》]]~
こちらは[[機皇兵]]のサポートで、[[手札]]からだが1ターンに2体の[[機皇兵]]を展開することによる[[攻撃力]]の上昇などを狙うことができる。~
積極的に使うには[[手札]]の強化が必須であり、[[ドロー]]の他、[[《貪欲な壺》]]などで[[機皇兵]]が再び[[手札]]に加わるように仕込むのも手となる。~

--[[《再機動》]]~
[[手札]]の[[機皇]]と[[墓地]]の[[機皇]]を入れ替える[[効果]]を持つ。~
[[《死者転生》]]などに比べ、[[機皇兵]]以外の[[機皇]]は[[墓地]]に置く[[メリット]]も薄く、こちらは[[魔法・罠カード]]も[[サルベージ]]可能。~
必要に応じた入れ替えで様々な活用が見込めるが、[[ハンド・アドバンテージ]]を失うことには注意が必要。~

--[[《機限爆弾》]]~
自分の[[機皇]]を[[破壊]]する必要はあるが、相手の[[カード]]を種類を問わず[[破壊]]できる。~
[[機皇]]自体には[[破壊]]と相性のいい[[効果]]を持たないが、[[機皇帝]]のトリガーになるため、[[フリーチェーン]]で[[除去]]と[[モンスター]]の入れ替えが可能となる。~

--[[《機皇廠》]]~
[[攻撃対象]]にされた[[機皇]]を[[破壊]]し、[[機皇兵]]を[[サルベージ]]する。~
処理の最後に[[破壊]]が入るため[[機皇帝]]のトリガーになるが、タイミングが限定され、[[機皇兵]]しか[[サルベージ]]はできないので、やや扱いが難しい。~

-その他の[[魔法・罠カード]]~

--[[《デストラクト・ポーション》]]・[[《破壊指輪》]]等~
能動的に自分[[モンスター]]を[[破壊]]できる[[効果]]は、[[機皇帝]]を扱う上で重要な[[カード]]になる。~
ただし、[[破壊]]が最後、または[[破壊]]と他の[[効果]]が同時扱いというものでなければ[[機皇帝]]の[[タイミングを逃す]]ため、選択肢は限定される。~
[[《デストラクト・ポーション》]]で高[[攻撃力]]を[[破壊]]しつつ[[《機皇帝グランエル∞》]]を出せれば、高い[[攻撃力]]を呼び出せる。~

--[[《リミッター解除》]]~
[[機械族]][[デッキ]]の代表的な[[カード]]。~
戦線が[[エンドフェイズ]]に全滅しかねない[[デメリット]]を持つが、その[[破壊]]ですら[[機皇帝]]のトリガーになるため、完全な全滅は回避することができる。~

--[[《マシン・デベロッパー》]]~
[[機械族]]の強化量は微弱だが、[[蘇生]]効果]]を持つ。~
[[蘇生]]可能な[[モンスター]]は必然的に[[下級モンスター]]となることがほとんどのため、[[蘇生]]条件は確保しやすい。~
[[《機皇兵スキエル・アイン》]]の[[リクルート]]を利用しつつ[[カウンター]]を溜め、多彩な形で[[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]を呼び出すことが中心となるだろう。~

--[[《光学迷彩アーマー》]]~
[[機皇帝]]に[[装備]]でき、[[《機皇帝スキエル∞》]]の[[効果]]と異なり上昇した[[攻撃力]]のまま[[直接攻撃]]が可能。~
[[《機皇帝グランエル∞》]]の[[効果]]や、自身も[[シンクロ召喚]]を行う場合、[[《星蝕−レベル・クライム−》]]により選択肢の拡大も可能となる。~

--[[《弱者の意地》]]~
[[機皇帝]]は[[レベル]]1としては破格の[[攻撃力]]を持ち、条件を満たしやすい。~
一方、手札から1度に1体の[[特殊召喚]]という性質の[[機皇帝]]など[[手札]]が残りやすいため、[[手札]]0の場面は意外と少ない。~
[[手札]][[コスト]]や[[《機皇神マシニクル∞》]]など、[[攻撃]]が通せる場面がくれば[[手札]]を0にできる、という手段も用意するのも手となる。~

--[[《大番狂わせ》]]~
[[リリース]]扱いのため後続には続かないが、[[機皇帝]]により用意に[[発動]]が可能。~
[[シンクロモンスター]]装備が自分[[ターン]]にしか使えないことによる隙を軽減できる[[フリーチェーン]]であり、[[シンクロモンスター]]も巻き込む[[バウンス]]はイメージやコンセプトとも合致する。~

**戦術 [#u9b35d0a]
 [[機皇兵]]をはじめとする[[下級モンスター]]を展開、相手の、あるいは自発的な[[効果]][[破壊]]から切札の[[機皇帝]]へとつないでいく。~
 [[戦闘]][[破壊]]を狙われた場合も自発的に[[効果]][[破壊]]する手段もあり、途切れさせずに[[上級モンスター]]相当のステータスの[[モンスター]]を展開できるのが強み。~
 [[シンクロモンスター]][[メタ]]や、つかみ所のない展開で相手のペースを狂わせつつ、高い[[攻撃力]]で制圧していく。~
 [[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]には実質的に[[耐性]]があり、能動的に[[破壊]]すれば[[バトルフェイズ]]内での追撃などトリッキーな押し切り方が可能。~

 [[《機皇兵ワイゼル・アイン》]]の貫通付与、[[レベル]]1のサポートが受けられるなど、[[機皇帝]]は[[攻撃力]]に対し従来の規格外の運用ができ、威力は大きい。~
 [[特殊召喚モンスター]]だが比較的条件は満たしやすく、見た目の割には安定させやすい。~
 しかし、1度の[[効果]][[破壊]]では1体しか呼べず、他の[[モンスター]]の[[攻撃]]を封じるなどの問題もあり、ラッシュをかけるには向いていない。~
 [[機皇兵]]・[[機皇帝]]とも、場の状況や、どのタイミングで何を[[破壊]]すればよいかなどをより効率よく判断していくことが重要となる。~

//**[[デッキ]]の種類
//***《カード名》軸
//特定のカードを軸とする場合。
//***【(デッキ名)】
//特定の種族や属性・コンセプトへ派生する場合。

**この[[デッキ]]の弱点 [#qaa7e824]
 [[機皇帝]]を含めかなりの部分を[[特殊召喚]]に頼るため、[[特殊召喚]]を封じられると厳しい。~
 場に[[モンスター]]を維持できれば、[[《王宮の弾圧》]]を擬似的に「[[効果]][[破壊]]時に[[手札]]1枚で800[[バーン]]」とも変換できるが、そもそもの[[モンスター]]が場にいなければ不可能となる。~
 しかし、逆に[[下級モンスター]]の[[通常召喚]]や各種[[サルベージ]]を狙う構築なら逆に利用する手もあり、[[機皇兵]]の相乗[[効果]]と800[[バーン]]または[[機皇帝]]という構図を敷くことも考えられる。~
 また、[[墓地]]に送られる必要もあるため、[[《マクロコスモス》]]などにも注意が必要。~

 [[機械族]]を軸にする性質上、[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]は天敵となる。~
 [[《サイバー・ドラゴン》]]は確実に対処すべきであり、[[コスト]]消費はかさむが[[《サンダー・ブレイク》]]などは[[メタ]]への対処と[[機皇帝]]のトリガーに使い分けできる。~
 また、[[シンクロモンスター]]の装備は自分[[ターン]]限定であり、相手もこちらが[[機皇帝]]を用いるとわかった時点で無意味な[[シンクロ召喚]]は避ける場合が多い。~
 必然的に相手はこちらに[[ターン]]を譲る前に[[機皇帝]]を処理できる[[シンクロ召喚]]を優先するはずなので、それを見越した対策も用意しておくべきとなる。~

 見かける機会は少ないが、[[上級モンスター]]をあまり使わない性質上、[[《無力の証明》]]などにも注意が必要。~

**代表的なカード [#n2a901d4]
-[[機皇帝]]
-[[機皇兵]]

**関連リンク [#pefc7670]
-[[デッキ集]]