従来の儀式召喚は最低でも3枚の手札を必要とし、2枚以上のディスアドバンテージとなっていた。
優秀なサポートカードである《マンジュ・ゴッド》などによって辛うじて体裁を保っていた形であり、《闇の支配者−ゾーク》・《終焉の王デミス》等強力な儀式モンスターの出現以降も、活躍の場は少なかった。
しかしSTRIKE OF NEOSにて、手札2枚での儀式召喚を可能にする強力な儀式魔法《高等儀式術》が登場した。
これにより儀式召喚は日の目を見る様になったが、それは従来の【儀式召喚】とは異なるデッキとなった。
→【高等儀式術】
その後《高等儀式術》は制限カードとなり、従来の形に再び落ち着くようになる。
長らく強化は無かったが、STARDUST OVERDRIVEにて優秀なサポートカードと儀式モンスターが多数登場し大幅に強化された。
特に《儀式魔人リリーサー》によって特殊召喚を対策できるようになったのは現環境において非常に重要である。
使用する儀式モンスターは3枚積みでもかまわない。
2枚以上あるカードはリリース用と考えればレベルもピッタリで、手札事故が気になるも腐ることは少ない。
その一方で儀式魔法3枚積みは事故を起こしやすく危険である。
また、デッキによっては《奈落との契約》・《大地讃頌》を専用儀式魔法カードより優先すべきである。
万能なサーチが可能な《マンジュ・ゴッド》は3枚積みがほぼ確定。
そのうえに《センジュ・ゴッド》や《ソニックバード》を採用するのも悪くはない。
レベル7軸であれば《儀式の準備》は是非とも採用したい。
《リチュア・チェイン》は確実性は無いものの、手札に加えることが出来、手札事故の回避にも役立てる。
アタッカーとしても使えるので、儀式召喚以外に勝ち筋を見出すなら採用しても良いだろう。
特定のコンセプトが無ければ儀式魔人は是非採用しておきたい。
加えて《終末の騎士》は儀式魔人を墓地に送る?ことができるので、実質これ1枚で素材が揃う。
また、《ガガガマジシャン》はフィールド上に出す必要こそあるものの、属性を問わずこれ1枚で儀式召喚のリリースとなり、儀式魔人との相性もいい。
特に《儀式魔人ディザーズ》が使いやすくなる点は見逃せない。
儀式魔人以外では《神獣王バルバロス》《メタル・リフレクト・スライム》が候補に挙がる。
前者はアタッカーとして、後者は壁として、儀式召喚以外にも役立つ。
しかし《神獣王バルバロス》が《トレード・イン》に対応するのに対し、《メタル・リフレクト・スライム》は罠カードであり、《奈落との契約》のようなレベルをピッタリにしなければいけない儀式魔法とは相性が悪い。
《儀式の檻》・《リチュアルバスター》は儀式モンスターを守ってくれる。
儀式モンスター専用蘇生カードである《契約の履行》も活躍が期待できる。
《貪欲な壺》も《儀式の準備》から再度の儀式召喚に繋げやすい。
除外した儀式魔人を再利用できる《異次元からの埋葬》を採用しても良い。
その他、メインとなる儀式モンスターによっては《絶対魔法禁止区域》の恩恵も受けられるが、現環境では魔法カードを対策するだけで場持ちが良くなるとは言い難い。
他の属性に比べあらゆる点で優遇されている闇属性を中心にしたデッキ。
《奈落との契約》・《儀式の供物》・《儀式魔人リリーサー》・《儀式魔人プレサイダー》という儀式召喚に関して汎用性の高いカードが、キーカードとなる。
候補となるのは《闇の支配者−ゾーク》、《終焉の王デミス》、《破滅の魔王ガーランドルフ》。
その他にも闇属性儀式モンスターはいるが、上記の中で使うのが適当だろう。
《大地讃頌》という儀式召喚に関して汎用性の高いカードが、キーカードとなる。
地属性の儀式モンスターには《カオス・ソルジャー》、《ジャベリンビートル》、《スーパー・ウォー・ライオン》等が存在する。
《カオス・ソルジャー》自体は攻撃力は十分であり、更に強力な《究極竜騎士》の融合素材ともなるため、そのためのデッキとして採用することもある。
この場合《絶対魔法禁止区域》がキーになるだろう。
《ライカン・スロープ》は《スーパー・ウォー・ライオン》より一つ少ないレベル6で、攻撃力が上回り効果モンスターである。
その効果は使い方次第ともいえるが、普段はオマケ程度のものといえるだろう。
【高等儀式術】でこそ輝くカードだろう。
《マンジュ・ゴッド》と《センジュ・ゴッド》が光属性であるために、増強効果などで一緒に恩恵を受けられることが強みである。
特に《オネスト》を共用できるので、攻撃力を強化する手段には困らない。
《救世の美神ノースウェムコ》、《大邪神 レシェフ》、《天界王 シナト》等、候補は粒ぞろい。
儀式召喚カテゴリーのリチュアを中心に据えたデッキ。
専用サポートカードの存在から、派生デッキとはいえかなり異なる構造になる。
詳しくは当該ページを参照。