儀式召喚(ぎしきしょうかん)

デッキの概要

 儀式モンスターを主軸としたデッキ
 儀式召喚は他の特殊召喚方法と比較して手札消費が激しいため、儀式魔人《マンジュ・ゴッド》等のサポートカードを駆使し、ディスアドバンテージをいかに軽減するか、取り戻すかが重要になる。

 長らく規制による影響は少なかったのだが、【影霊衣】の活躍によって15/01/01《マンジュ・ゴッド》《センジュ・ゴッド》《儀式の準備》の3枚のサーチカードが全て制限カードに指定される。
 これにより【影霊衣】【リチュア】以外のデッキは構築を大幅に見直すことになった。
 その3か月後の15/04/01《マンジュ・ゴッド》準制限カード《センジュ・ゴッド》無制限カードに、15/10/01《マンジュ・ゴッド》無制限カードに緩和されている。

デッキ構築に際して

 属性カテゴリを指定するため、採用できるデッキが限られるカードについては、デッキの種類デッキの派生で説明する。
 また、多くの儀式モンスター手札事故および効率性の観点から、複数種を共存させるより1種に絞った専用の構築で運用される事が多い。
 そういったものに関しては、各儀式モンスターのページを参照。
 ここでは、【儀式召喚】全般で扱いやすいカードについて解説する。

モンスターカードについて

魔法・罠カードについて

デッキの種類

 儀式召喚サポートカードには属性カテゴリを指定したものも多い。
 そのため、軸とするカードによって構築が全く異なる事もある。
 以下では各テーマ毎に、相性の良いカードを紹介する。

闇属性

 他の属性に比べ、サポートカードの多い闇属性を中心にしたデッキ
 儀式召喚に限っても、《奈落との契約》《儀式の供物》サポートカードとして存在する。
 レベル8・儀式モンスターには悪魔族も多いため、《魔界発現世行きデスガイド》《魔犬オクトロス》リクルートすればサーチができる。
 候補となる儀式モンスターは以下の通り。

 《奈落との契約》レベルを丁度にあわせる必要があるため、レベルが分散すると使い分けが難しくなる。
 《終末の騎士》儀式魔人の組み合わせや、《ガガガマジシャン》《トラゴエディア》レベル変更効果を活用すると良い。
 なおレベル7とレベル1のモンスターを利用すれば、ディスアドバンテージこそ追いやすいものの上記の全てが儀式召喚を狙える。
 前者は《冥府の使者ゴーズ》《ダーク・アームド・ドラゴン》、後者は《儀式魔人ディザーズ》《ヘル・セキュリティ》《エフェクト・ヴェーラー》などを用いると良いだろう。
 儀式魔人効果よりも、除去攻撃力の高さが売りなので、《金華猫》から《儀式の供物》を使いまわしを狙うのも面白い。

地属性

 属する儀式モンスターも多く、《大地讃頌》サポートカードとして持つが、強力な儀式モンスターが少ないのが難点となる。
 通常モンスターとの併用が前提となっているので、基本的には【高等儀式術】の形となる。

デッキの派生

【カオス・ソルジャー】

 カオス・ソルジャーを軸にした、ビートダウンデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

【高等儀式術】

 従来の儀式魔法に比べ、手札消費が格段に減った《高等儀式術》を軸としたデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

【サクリファイス】

 《サクリファイス》を軸とした、コントロールデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

【占術姫】

 《聖占術姫タロットレイ》リバースモンスターを軸とした、コントロール寄りのビートダウンデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

【デミスゾーク】

 《闇の支配者−ゾーク》《終焉の王デミス》を軸とした、モンスター除去主体のビートダウン
 詳しくは該当ページを参照。

【神光の宣告者】

 儀式モンスター《神光の宣告者》を軸とした、パーミッションデッキ
 【宣告者パーミッション】に、【儀式召喚】の要素を加えたものである。
 詳しくは該当ページを参照。

【リチュア】

 儀式召喚カテゴリであるリチュアを主軸とするデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

【影霊衣】

 儀式召喚カテゴリである影霊衣を主軸とするデッキ
 詳しくは該当ページを参照。

このデッキの弱点

 儀式召喚を主軸とする性質上、特殊召喚封じに弱い。
 また、儀式召喚にはリリース行為が行われるので、《霧の王》等でそれを封じられるのにも弱い。
 儀式召喚自体に時間がかかることから、展開速度の早いデッキには注意が必要である。

このデッキの歴史

最初期〜06/11/16

 当初は儀式召喚自体にディスアドバンテージが生じる事から、《マンジュ・ゴッド》等のサポートカードで辛うじて体裁を保つ状態であった。
 《闇の支配者−ゾーク》《終焉の王デミス》といった強力な儀式モンスターが登場しても、活躍の場は少なかったのである。

06/11/1608/03/01

 従来の儀式魔法と比べ、儀式召喚時の手札消費を少なくできる《高等儀式術》が登場した。
 これを軸とした【高等儀式術】が考案され、【デミスドーザー】等が環境でも結果を残した。
 【儀式召喚】が日の目を浴びた最初の時といえる。

09/07/1810/02/20

 《儀式の準備》儀式魔人《神光の宣告者》等、優秀なサポートカード儀式モンスターが多数登場した。
 また、同時期には初の儀式召喚カテゴリであるリチュアが登場している。

13/03/0113/09/01

 制限カードとなっていた《高等儀式術》制限解除され、【高等儀式術】がかつての力を取り戻した。

14/10/11

 儀式召喚カテゴリ影霊衣が登場し、環境を席巻。
 その結果、15/01/01制限改訂《マンジュ・ゴッド》《センジュ・ゴッド》《儀式の準備》が揃って制限カードとなる。
 これにより、専用サポートを持つ【影霊衣】【リチュア】以外の【儀式召喚】は安定性を大きく下げる事になった。
 このことへの対処として、シンクロ召喚のギミックを取り入れる等して《虹光の宣告者》を活用する構築が増加した。

 その後、《マンジュ・ゴッド》《センジュ・ゴッド》が共に制限解除され、安定性は多少改善している。

代表的なカード

関連リンク