【儀式天魔神】

説明

 《高等儀式術》による儀式モンスターの活用が中心となる。

《高等儀式術/Advanced Ritual Art》
儀式魔法(制限カード)
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が
同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。
選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。

 さらに、低レベル闇属性悪魔族光属性天使族通常モンスター墓地に落とし、それらを除外して下記二体の天魔神特殊召喚する。
 特殊召喚を多用し、場に高性能モンスターが並ぶので大抵のデッキを圧倒できるパワーを持つ。
 しかし、2008/03/01制限改訂により、キーカード《高等儀式術》制限カードとなってしまったため、大幅に弱体化している。

《天魔神 エンライズ/Sky Scourge Enrise》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2400/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性・天使族モンスター3体と闇属性・悪魔族モンスター1体を
ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。 
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体をゲームから除外する事ができる。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《天魔神 ノーレラス/Sky Scourge Norleras》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性・天使族モンスター1体と闇属性・悪魔族モンスター3体を
ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。
1000ライフポイントを払う事で、お互いの手札とフィールド上のカードを
全て墓地へ送り、自分のデッキからカードを1枚ドローする。  

デッキ構築に関して

 【高等儀式術】同様に、《マンジュ・ゴッド》は3枚必須となる。場合によっては《ソニックバード》を足す。
 《高等儀式術》は1枚しか入れられないため、再利用できるようにしたい。
 再利用に《魔法石の採掘》を入れるのも良い。手札に来た通常モンスター墓地へ落とすのにも役立つ。ただし、手札事故には気を付ける事。
 儀式モンスターに関しては、全体で2〜3枚程度積むのが限度となるだろう。

 デッキに採用する儀式モンスターは、レベルが合わせやすいモンスターが多いレベル8が主軸となる。
 強力な除去能力を持つ《闇の支配者−ゾーク》《終焉の王デミス》はほぼ必須。

 デッキに採用する通常モンスターに関しては、能力値の高いレベル4、または4体墓地へ送れるレベル2がメインとなる。

 《高等儀式術》レベル2のモンスターを4体墓地へ送れば、それだけで《天魔神 ノーレラス》《天魔神 エンライズ》特殊召喚が可能となる。
 攻撃力の低い闇属性モンスターも多く投入するなら《死のデッキ破壊ウイルス》も狙えるが、安定度は大きく下がる。
 またレベル2型ならば、《究極封印神エクゾディオス》特殊召喚した後に《高等儀式術》レベル通常モンスターを4体墓地へ送れば、《究極封印神エクゾディオス》攻撃力は4000となり非常に強力である。
 ちなみに、召喚コストになる最高攻撃力レベル通常モンスター《怨念集合体》《ハッピー・ラヴァー》だが、入手しにくいので《神聖なる球体》《D・ナポレオン》を代用にするのも手。

 レベル4メインであれば、《デーモン・ソルジャー》《暗黒界の番兵 レンジ》《デュナミス・ヴァルキリア》《ハープの精》がメインとなる。
 また、《ランプの魔精・ラ・ジーン》《マジック・ランプ》《闇の量産工場》セットの採用もありうる。
 レベル4メインの場合、【通常モンスター】のように比較的安定して展開できる。
 デッキに6枚程度の採用が目安となるだろう。
 しかし、通常モンスター用のコンボを狙ったり専用サポートを投入しすぎると事故率が上がるので注意が必要。

 手に入れにくいカード《マンジュ・ゴッド》と併せてリクルーター等を使えばカバー出来る。
 《高等儀式術》墓地に送る天使族として《フレンドシップ》も十分採用圏内。
 《マンジュ・ゴッド》天魔神コストとなる光属性天使族であることもお忘れなく。

デッキ構築のポイント

 肝心の天魔神の投入バランスだが、効果が扱いやすい《天魔神 エンライズ》の方を多めにした方が安定するだろう。
 一方《天魔神 ノーレラス》は、安定性こそ望めないものの、その効果で膠着状態を破ったり劣勢から脱却したりすることも可能であり、爆発力は驚異的である。
 効果手札フィールドカード全てを墓地に送る?ため、墓地モンスターが溜まりやすいという点も魅力である。
 リセット後は自分は1枚ドローできるため有利であるが、次の相手ターンドロー次第で一気に劣勢になることもあることを忘れずに。
 《闇の支配者−ゾーク》《終焉の王デミス》特殊召喚した直後ならば、儀式モンスター効果による全体除去が可能なはずである。
 その場合は、単純にアタッカーとして運用すれば良い。

 《天魔神 ノーレラス》を使用するのなら、《亜空間物質転送装置》墓地送りを回避させリセット後の戦線維持を狙うといいだろう。
 《天魔神 ノーレラス》効果発動後は手札も全て無くなるためアドバンテージのロスを気にしなくて済む。
 さらに、強力な儀式モンスター達への除去回避にも流用できるため手札で腐ることも少ない。
 2ターン連続で《終焉の王デミス》《闇の支配者−ゾーク》効果発動されたら相手は堪らないだろう。

 1枚くらいなら《限定解除》を挿してみるのもいいかもしれない。
 使い捨てとはいえ《闇の支配者−ゾーク》《終焉の王デミス》効果を発動でき、破壊された儀式モンスターたちは天魔神コストにしてしまえるため無駄が少ない。
 さらに《亜空間物質転送装置》と併用すれば《限定解除》のデメリットが消えるので戦術にも幅が生まれる。

 《トレード・イン》は、手札天魔神《終焉の王デミス》《闇の支配者−ゾーク》捨てることで2枚ドローできるため、ドローソースとしても墓地を肥やすためにも是非採用するべきである。

 手札に来た通常モンスターデッキ戻しつつドローできる《カードトレーダー》手札事故の軽減に役立つ。

 デッキ悪魔族モンスターが多いならば、《天魔神 ノーレラス》の代わりに《ダーク・ネクロフィア》を採用してもいいかもしれない。

 強力な効果を持つ天魔神儀式モンスターが多く入るため、それらの効果をコピーできる《ファントム・オブ・カオス》との相性は良い。
 《ファントム・オブ・カオス》自体も闇属性悪魔族であるため、天魔神コストにできる。

 天魔神特殊召喚《ファントム・オブ・カオス》除外したモンスターを再び墓地戻すことができる《異次元からの埋葬》も1枚ぐらいあると役に立つだろう。

主なコンボ

  1. 《高等儀式術》《究極封印神エクゾディオス》儀式モンスター
     《究極封印神エクゾディオス》特殊召喚し、その後《高等儀式術》によってレベル通常モンスターを4体を墓地に送る?ことで、《究極封印神エクゾディオス》攻撃力は4000となる。さらに自身の効果攻撃宣言時に攻撃力が5000まで上がるため、特殊召喚する儀式モンスター《天界王 シナト》等にすれば、総攻撃力は8000を超える。
     また、他に通常召喚もできるため、あらかじめ《マンジュ・ゴッド》召喚して、《闇の支配者−ゾーク》あたりを儀式召喚すれば無駄がない。
     《闇の支配者−ゾーク》ならば、その効果によって直接攻撃を決めることも容易である。ただし、1/6の確率で自滅する点に注意。
     また、《終焉の王デミス》特殊召喚して効果を使用してしまうと、《究極封印神エクゾディオス》除外されてしまうため注意が必要である。
  2. 《ファントム・オブ・カオス》《手札断殺》or《トレード・イン》
     《手札断殺》《トレード・イン》で、手札天魔神儀式モンスター墓地に送る?ことで、《ファントム・オブ・カオス》通常召喚してコピーすることで、強力な効果を簡単に使用できる。
     特に、《天魔神 ノーレラス》をコピーできれば、コンボ主体の相手に優位に立てる。
     《手札断殺》は、余った天魔神儀式モンスターだけでなく、ドローした通常モンスター墓地に送る?ことができるため、このデッキと非常に相性が良い。

このデッキの弱点

 圧倒的な破壊力でほとんどのデッキに対して優勢に戦える。
 しかし、特殊召喚に頼りきっているため《王宮の弾圧》を積んだ【除去ガジェット】等にはかなりの苦戦を強いられるだろう。
 《ライオウ》にも注意したいところ。  また《高等儀式術》カウンターしてくる可能性の高いパーミッションも相性が悪い。
 遭遇率は低いものの、《封魔の呪印》発動されたら致命的。
 天魔神の比重が大きい場合、墓地も重要になるため【次元帝】などの除外デッキにも注意したい。

 このようなデッキと当たった場合、不利なカードを使われる前に素早く儀式モンスター特殊召喚したり《王宮のお触れ》を使用して対処しよう。
 あるいは、いきなり《天魔神 ノーレラス》効果発動し、ドロー勝負に持ち込むのも手だろう。
 主力モンスターはどれも特殊召喚さえ成功すれば、その強力な効果フィールドを制圧出来るものばかり。
 攻撃力が高く、維持できれば速やかに勝負を決めてくれる。
 場合によっては《我が身を盾に》等も投入し除去から守りきろう。
 ただしライフコストがかかるものが多いため多用は禁物。

 また、《アンデットワールド》にも注意が必要である。  墓地モンスター種族を変更されてしまうので、天魔神たちの特殊召喚が行えなくなってしまう。しかし、このデッキの場合は儀式モンスターが存在するため、何とかなる場合もあるだろう。

サンプルレシピ

代表的なカード

関連リンク